2021年1月から「京都校交流戦」が始まり、ますます盛り上がっているアニメ『呪術廻戦』。
過去編で登場する伏黒の父親「伏黒甚爾」(ふしぐろとうじ)はクズなヒモ男ですが、パパ黒と呼ばれ女性人気が高いことでも有名です。
パパ黒の詳細設定や登場回、なぜ女性人気があるのか、SNSでの考察もまとめてみました!
(原作14巻までのネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
【呪術廻戦】パパ黒こと伏黒父について
伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)
みんな知ってると思うけど伏黒甚爾はやばい pic.twitter.com/ZDWZnBLzSH
— unico (@hifutokokoro) February 4, 2021
伏黒恵の実父。
身長・体重などは不明だが五条(190cm)と同じくらいの体格。
筋肉質だが東堂ほどマッチョではない。
右側の口元に傷跡がある。
恵とよく似ている。
呪術界御三家のひとつ「禪院家」の出身だが、呪力が完全に0で生まれるというとても珍しいタイプの「天与呪縛」(てんよじゅばく)。
(非術師/一般人でも呪力は多少持って生まれるとのこと)
そのため術式をまったく使えず、「術式至上主義」である禪院家では非常に悪い扱いを受けて育ったよう。
しかし「呪力をまったく持たない」という生まれと引き換えに得た「天与呪縛」によって、驚異的な身体能力と頑強すぎる肉体を持ち、さらに強化された五感によって呪霊を認識できるため、その実力は特級呪術師にも劣らない。
禪院家での扱いにグレて飛び出したあと恵の母親と出会い、一時は落ち着いていたようだが、彼女が恵を産んですぐに亡くなったためまたグレてしまったらしい。
その後津美紀の母親と出会ったが、彼女も現在は不在(死亡?)である。
「婿に入ったから今は『伏黒』だ」と言うセリフから、恵か津美紀の母親が『伏黒』姓だと思われる。
(おそらく恵の母親?)
「過去編」では『術師殺し』と呼ばれ、暗殺などの裏仕事で報酬を得ていたよう。
本人は賭け事を好むがギャンブル運はあまり無く、お金がないので女性の元を転々として生活している「プロのヒモ」。
げげ先生には「一度の仕事で大金をドカッと稼いではパーッとまたなくなるまで使うのでリターンのあるヒモ」と言われています。
息子に恵と名付けたのも忘れていたぐらいだが、夏油(本人)との戦闘後に思い出していた。
過去編で五条に敗れ死亡した後、渋谷事変ではオガミ婆の降霊術によって疑似的に復活。
肉体の情報だけを現世に降ろされたにも関わらず、オガミ婆の孫の魂を上書きし、記憶も肉体も本人として暴れまわった。
七海・真希・恵が特級呪霊・陀艮(だごん)と交戦している領域内に乱入。
陀艮を撃破後、恵とも交戦する。
しかし恵の名前を聞いた後、「よかったな」と言って唐突に自害している。
所有呪具について詳しくはこちらの伏黒甚爾の記事をご覧ください。
パパ黒の強さがわかるシーン
単行本8巻66話~9巻76話
本編より12年前の2006年が舞台。
星漿体・天内理子を暗殺するために金で雇われた敵役として登場。
ボディーガードとして理子についた五条を弱らせる計画を立て、闇サイトで理子に偽の懸賞金をかけて五条に長時間連続の術式使用をさせます。
五条は理子を守るために二日間ほとんど眠らずの「無下限呪術」を展開。
呪術高専へ戻って来た五条は体力を大きく消耗しており、術式を解いたところを襲われます。
甚爾は特級呪具「天逆鉾」で五条の術式を強制解除させ、喉を貫いて戦闘不能に追い込みます。
夏油も交戦後戦闘不能にし、理子を射殺。
暗殺は成功しますが、その後復活した五条と再び交戦。
覚醒した五条は「術式反転・赫」「虚式・茈」を成功させ、甚爾を圧倒。
最後は五条に「俺の息子が禪院家に売られる。好きにしろ」と言い残して死亡します。
単行本11巻95話~12巻98話、13巻109話~113話
パパ黒ほんとかっこいいしゴリラだしクズ#呪術廻戦 pic.twitter.com/YhhgLF7x7N
— なっつ (@border1218) June 9, 2020
2018年10月31日の渋谷事変で、猪野が交戦するオガミ婆とその孫。
降霊術の使い手オガミ婆は「伏黒(禪院)甚爾」の肉体情報を孫に降ろし、「伏黒甚爾」を一時的に復活させます。
孫は甚爾の姿となり、猪野を一瞬で圧倒。
オガミ婆はこのまま邪魔な呪術師を抹殺させるつもりでしたが、天与呪縛の力を持つ甚爾の肉体の情報は孫の魂を上書きし、完全に本人となってしまいます。
そして降霊術発動時に「術師を殺せ」と命じたオガミ婆も瞬殺。
重なったイレギュラーにより降霊術が終わらなくなってしまい、甚爾は「器が壊れるまで戦い続ける」殺戮人形と化してしまいました。
本能のまま戦う殺戮マシーンとなった甚爾は、七海や真希・直毘人が交戦中の陀艮の領域内へ乱入。
真希の持っていた特級呪具を奪い、圧倒的な強さで特級呪霊・陀艮を攻撃します。
陀艮を祓った後も降霊術は解けず、今度は伏黒恵に襲い掛かる甚爾。
完全に暴走しており、恵の息の根を止めるまでは終わらないのかと思われましたが、戦いの中で何故か恵が自分の子供だと気が付きます。
「オマエ、名前は」と恵に問いかけ、不審がられながらも「伏黒」と返されると「・・・禪院じゃねぇのか」「よかったな」と笑いながら自ら頭に呪具を突き立て自死します。
『魂さえ上書きする天与の肉体。暴走した術式さえ 彼の前では』
というエピローグのとおり、終わるタイミングを失い暴走する術式も、伏黒甚爾の天与の肉体の持つ力によって強制的に終了させられたようです。
魂を凌駕するほどの絶対的な強さ。
しかしほんのわずかな親心が「弱さ」であり、伏黒甚爾の人間的な魅力にもなっているエピソードです。
クズなのに女性人気が高い理由
作者からは「プロのヒモ」と呼ばれ、自分勝手で気まぐれ、お金のために女子高生を殺したり「性別も分からないまま『恵』と名付けた」と実子・恵からは嫌われている伏黒甚爾(パパ黒)。
ぶっちゃけ、一言で言うならクズです。
しかし意外にも女性人気が高く、男性ファンからは不思議に思われているようです。
普通ならクズ=かっこいいとはなりませんよね。
伏黒甚爾にはなぜそれが許されているのでしょうか?
顔・肉体がかっこいい
パパ黒降霊術でまた出てきてヒモだし絶対嫌いなのにお顔が好きで悔しいってなってる…顔が…かっこいい
— yu🥯 (@rgzyu1214) February 3, 2021
よく人は見た目も大事と言われますが、伏黒甚爾は黙っていればかなりかっこいい部類の男性として描かれています。
五条とは違うタイプのイケメンで、黒髪に細マッチョ、切れ長のツリ目、タルそうな話し方、ちょっと悪そうな雰囲気など、女性が好む要素がかなり盛り込まれています。
そんなパパ黒の容姿が「かっこいい」「好み」な女性ファンが多いようです。
「圧倒的強者」というオーラも出てますよね!
くわえて作者から「プロのヒモ」と言われるからには、ある程度女性にマメか口がうまいか、家事力が高いか(想像できないけど)もあるのかもしれません。
女性からお金を引っ張る能力も高そうです。
恵や津美紀の母親とはいったいどんな出会いだったのか、気になりますね。
戦闘シーンがかっこいい
呪術廻戦、勿論五条悟も好きなんだけど、その次点で強いやつらが厨二心くすぐるんだよね。特にパパ黒とか pic.twitter.com/Qhsrsc1lP0
— GAKKI- (@Gakki2000617) December 10, 2020
登場回はほぼ戦闘シーンとなっているパパ黒。
過去編の五条・夏油との戦闘、渋谷事変での陀艮・伏黒恵との戦闘など、呪術廻戦の中でも印象的なバトルシーンとして女性ファンが多いようです。
天与呪縛によって強化された肉体によるゴリゴリのバトルだけでなく、呪具や武器を使いこなし、近接戦も長距離戦も得意とする武闘派スタイルのパパ黒。
同じ格闘系の東堂とはまた違った戦い方でかっこいいですよね。
パパ黒は戦闘時は完全にゴリラですが、仕事を請け負う時は意外にも用意周到派。
幾重にも策を練って狡猾に立ち回り、敵を弱らせてから確実にしとめる慎重タイプでもあります。
頭脳派であり、戦闘はタフで体術も武器も使いこなすという、まさに「超人」。
そんな戦闘時のカッコよさが人気のようです。
パパ黒のバトルシーンアニメ化が待ち遠しいですね。
死亡シーンがかっこいい
呪術廻戦13巻のパパ黒がちょっと素敵だった♡やっぱり強いおとこはカッコ良いなぁ。 pic.twitter.com/4BWOen5NVq
— 🐝 (@shihori614) January 24, 2021
通常「推しの死」は大ダメージになることが多いですが、パパ黒にとってはファンが増える要因となっている「死にざま」。
作中で2回も死亡しているのに、かえってカッコよさが増しています。
一度目は過去編での五条戦。
五条を瀕死まで追い詰めながら、それによって覚醒した五条によって倒されます。
しかし死ぬ間際に恵とその母親を思い出し、恵を託す言葉を残します。
二度目は渋谷事変での実子・恵戦。
ただ強者を殺すという意識のみで動く「殺戮人形」となったはずなのに、恵との戦いで唐突に自我を取り戻します。
そこでも思い出したのは息子と母親の言葉。
記憶が戻ったとたん、何の躊躇もなく呪具を頭に突き刺して自害します。
どちらのシーンも、最後に「親心」「良心」が自己の暴走を止めるといった役割を果たしているのがファンの心に刺さるようです。
愛するもの、家族を守りたいという心が「強さ」となり、パワーアップしたり最後の切り札になったりというのはよくありますが、パパ黒の場合はそれが自分の死につながってしまうのが悲しいところ。
でもそれが単なる悲劇ではなく、「パパ黒らしい」「かっこいい」という印象的な描写になっているのが人気の秘密のようです。
生き様がかっこいい
たしかに「クズ」ではあるんですが、女性に暴力をふるったり、高齢者からお金を巻き上げるような「本物のクズ」ではなさそうですよね。
圧倒的な強さを持っているけれど生い立ちは恵まれておらず、ヒモの生活をしながら実子への思いも少しはあるという描写が人間味があってリアルですよね。
無いように見えてほんの少しだけ見せた親心や、その直後に死亡するなど読者に対する容赦のなさ、その分さまざまな想像をかきたてられるところが人気なのかもしれませんね。
パパ黒、仕事に徹してる辺り「引くほどのクズ」てほどの悪印象無かったし、寧ろいい悪役だったけど退場かー
残念( ´△`#呪術廻戦 #ジャンプ pic.twitter.com/Bdbndaa4dh— スススト (@megane8291) September 15, 2019
とくに「好き」と言われているのはパパ黒のこのセリフ。
「自尊心(それ)は捨てたろ」
「自分も他人も尊ぶことない、そういう生き方を選んだんだろうが」
死に際のセリフがファンの心にいちばん残っている、というのもパパ黒らしいですね。
カッコよくて、でもクズな二面性が魅力の伏黒甚爾。
アニメで登場するのが楽しみです!
まとめ
伏黒恵の実父、伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)はパパ黒と呼ばれ、女性の人気が高い。
「禪院家」の出身だが、呪力が完全に0で生まれているため術式が一切使えず、禪院家では非常に悪い扱いを受けて育った。
暗殺を生業としていて、賭け事を好み女性のもとを転々としているプロのヒモ。
女性の人気が高い理由として、見た目がいい、強くて戦闘シーンがかっこいい、生き様がかっこいいというのが挙げられる。
アニメでブラッシュアップされればさらにイケメン化しそうな見た目で、あの鬼の所業を行われると好き嫌いがまっぷたつに分かれそうです。
でも「憎めないところがある」というのは同意ですよね。
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