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トイストーリー4のアンディはかわいそう？ボニーがクズだという意見についても

2022.06.22

2019年に公開された『トイストーリー4』。

ディズニー/ピクサーの大人気ファミリー・アドベンチャーシリーズの第四弾で、ウッディが新しい持ち主ボニーの元から逃げ出したおもちゃを追って外の世界へ飛び出し、大冒険を繰り広げます。

しかし見た人からは「アンディがかわいそう」「ボニーがクズ」と言われているよう…。

アンディがかわいそうなのは何故？
ボニーのどこがクズ？

ネットの意見もまとめました。
（作品の重大なネタバレを含んで作成しています。ご注意ください）

【トイストーリー4】アンディのここがかわいそう

トイストーリーシリーズの主役、ウッディたちの持ち主アンディ。

アンディとウッディたちおもちゃの素晴らしい絆は、シリーズを通してずっと描かれてきました。

3ではピクサー史上最高のエンディングを迎えたにも関わらず、4は多くのファンから「アンディがかわいそう」と同情が集まっています。

いったいどこがかわいそうなのでしょうか？

3のラストの余韻をぶち壊したから

前作3のラスト、大学生になったアンディは長い間親友だったウッディをいっしょに寮まで連れて行くつもりでした。

「ずっといっしょにいられたらいいのに」と寂しがる母親ですが、アンディは肯定的に別れを受け入れています。

その様子を見ていたウッディは、自分もまたアンディの元を去り、新しい持ち主のところへ行くべきだと思い直していました。

「屋根裏行き」の段ボールに潜り込んだウッディは、アンディへメモを残します。

それを見つけたアンディは、幼いボニーへ自分の宝物――おもちゃを譲ろうと決めました。

大切なおもちゃたちを、一体一体ボニーに紹介するアンディ。

アンディにとって、彼らはただのおもちゃではなく、個性豊かなかけがえのない友達でした。

ジェシーやブルズアイ、レックス、ミスター・ポテトヘッドとミセス・ポテトヘッド、スリンキー、ハム…。

そしてバズ・ライトイヤーとウッディ。

愛情あふれる言葉でおもちゃたちを一体一体紹介する様子は、まるでトイストーリーシリーズのカーテンコールのようでした。

この感動的なシーンは、同時にボニーという新しい世代へおもちゃたちが受け継がれていくという視聴者にとってこれ以上ない幸せなエンディングでもあったのです。

この素晴らしいラストをぶち壊したと言われているのが4のストーリーです。

アンディが思いをこめて、一体一体紹介したおもちゃを新しい持ち主ボニーははじめ喜んで受け取るのですが、4ではウッディのことを忘れ、クローゼットにしまいこんだまま遊んでいないのです。

「ひどい」「見ない方がいい」とまで言われている本作、とくにシリーズのファンはかなりショックを受けたようです。

（詳しくは【トイストーリー4ひどい面白くない見ない方がいい】の記事をご覧ください）

アンディの思いが裏切られた

カーテンコールのように感謝を持って一体一体の名前を呼び、ボニーに愛情あふれるおもちゃの紹介をしたアンディ。

そして彼らを渡す時には
「みんなのこと、大事にするって約束してくれるかな…？」
「僕の…宝物なんだ」
と語りかけます。

この時は、ボニーも真剣にアンディの言葉を聞いていました。

そして「大事にする」と約束します。

ウッディだけは手放せず、大学の寮へ連れて行くつもりでしたが、段ボールの底にいたウッディをボニーが欲しがります。

アンディは悩んだものの、ウッディもボニーにプレゼントするのです。

アンディはきっと、
（この子なら僕と同じように愛情を持って遊んでくれるだろう）
（ウッディやみんなをきっと大切にしてくれるだろう）
と考えたに違いありません。

この3のラストの描写から、ウッディたちはボニーの家で可愛がられ、楽しく幸せに遊んでもらえていると視聴者も思っていました。

しかし！

なんと4では、ボニーはアンディから貰ったおもちゃ（とくにウッディ）とは遊ばなくなっていたのです。

「私のカウボーイだぁ！」と言って、なかば無理やり奪い取ったにも関わらず、クローゼットにしまいっぱなし。

あの日の約束なんて忘れてしまったようです。

大学に通っているアンディは、実家に戻って来ることもありますよね。

ボニーがウッディのことをすっかり忘れ、違うおもちゃで遊んでいるのを見たらいったいどう思うのでしょうか？

また「ウッディと遊んでる？」と聞いたら…。

断腸の思いでウッディを手放したアンディの思いが見事に裏切られ、「アンディがかわいそうすぎる」「ありえない」という声になっているようです。

アンディといっしょに行って欲しかった

4のアンディがあまりに可哀そうすぎて、「3のラストで大学に連れて行って欲しかった」という声がとても多いようです。

また、「アンディが可哀そうすぎるので続編を作ってあげて欲しい」とアンディの救済を願う人も。

遊園地に残るという新たな道を選んだウッディに対し、アンディはまだウッディがボニーの家にいると思っています。

真実を知らないままなんてかわいそうですよね。

なんとか救ってあげたいところですが…。

あまりに報われないアンディとウッディに対し、「真のトイストーリー4」を想像している人も。

この展開なら確かに救われますね！

子どもができて遊園地に遊びに来たアンディが、砂場でウッディやボーを見つけ、「昔遊んだおもちゃによく似てる」と家に連れて帰るというハッピーエンドも提案されていました。

【トイストーリー4】ボニーがクズ

ウッディに対する愛情をなくしている

ボニーが「クズ」と言われるのは、あれだけ欲しがっていたウッディを4ではすっかり忘れてしまっているところです。

劇中では結局、一度もウッディで遊ぶ様子はなく、名前も呼ぶことはありませんでした。

前作3では、ウッディを子どもらしい無邪気さで欲しがるボニー。

いっしょに大学に連れて行くつもりだったアンディは、欲しいと言われてためらいます。

でも、ボニーならウッディを大切にして、遊んでくれるだろうと思い託すのです。

おそらくボニーも、ウッディたちを貰った当初はさまざまなおもちゃが珍しく、夢中になって遊んだにちがいありません。

でも小さな子どもによくあることで、同じおもちゃでずっと遊んでいると飽きてしまったり、関心が薄れてしまい込んでしまったりということもありますよね。

そんな経緯の描写が少しでもあれば、視聴者も「しかたない」と納得したかもしれません。

しかし4ではそんな演出もなく、ただ他のおもちゃで遊ぶボニーが描かれるばかり。

シリーズのファンからしたら、「どういうことだ？！」「ウッディで遊んでないの？」とモヤモヤがたまってしまうようです。

別のおもちゃでばかり遊んでいる

アンディから貰ったおもちゃの代わりにボニーが遊んでいるのは、”ゴミ”から作ったフォーキーというおもちゃ。

ボニーは自分が作ったフォーキーがお気に入りで、いつも遊んでいます。

お手製のおもちゃがいちばんのお気に入りになるのは分かりますが、おかげでウッディたちはほとんど遊んでもらえません。

そんなフォーキーを、なぜかウッディは保護者のように守ります。

フォーキーに振り回される様子は、まさに子育て中の父親のよう。

なぜそんなにフォーキーに構うのか、視聴者はモヤモヤ。

ボニーに遊んでもらえない鬱憤を晴らすわけでもなく、ひたすらフォーキーを追うウッディが「かわいそう」「見てられない」という声も。

その原因を作ったボニーが「クズ」と言われてしまうのかもしれませんね。

ウッディがいなくなったことに気づかない

エンドロール後の映像では、おもちゃたちの中にウッディがいないことに気づいていないボニーが映っています。

たくさんおもちゃがあれば、一体ぐらい無くなっても確かに分からないかもしれません。

でも、結局最後までボニーとウッディの絆は描かれることはなく、ウッディの思いが伝わることはなかったのか…と考えると、何とも言えない気持ちになりますよね。

4のラストでボニーの家に戻らず、遊園地でボーとともに生きる選択をしたウッディ。

賛否両論のある結末ですが、「受け入れられた」という人も。

ウッディはアンディだけのおもちゃであり、ボニーにとってはフォーキーがその位置だったという意見です。

ボニーの元に帰らなかったのは、そのことが分かっていたから。

ちょっと切ないですが、持ち主との別れはいつかやって来るもの。

捨てられる前に自分から新しい居場所を見つけたウッディは「かわいそう」というよりも「勇気がある」のかもしれません。

「ボニーがクズ」ということに変わりはありませんがｗ

【トイストーリー4】制作陣が伝えたかったこと

「アンディがかわいそう」「ウッディがかわいそう」「ボニーがクズ」というファンのブーイングが大きかった本作。

でも一部のファンはこのストーリーから制作側のメッセージを感じ取ったようです。

もともとトイストーリー1が公開された時、続編が作られる予定はありませんでした。

そのため1のウッディのセリフ「アンディがお前（バズ）を一番だと思うのは、スペースレンジャーだからじゃない」「おもちゃだからだ」は、シリーズを通して”呪い”のようなテーマになってしまいます。

「自分たちを”おもちゃ”と認識しているおもちゃ」が
「おもちゃの幸せは”誰かの一番のおもちゃになること”」
「誰かの”一番のおもちゃ”でいることこそが素晴らしい」
という価値観で行動する…。

それははじめは楽しく、興味深い価値観ですが、シリーズを追うごとに息苦しいものになっていったのかもしれません。

4でフォーキーを追いかけ振り回されるウッディは、ボニーに遊んでもらえないことで自分の存在価値を見失っていました。

ボニーのお気に入りであるフォーキーの面倒を見ることでなんとか自分のいる意味を見出そうとする姿は、かわいそうというよりも痛々しささえ感じてしまいます。

そんなウッディがシリーズを通して語られてきた「おもちゃの幸せは”誰かの一番のおもちゃになること”」を手放して、「自分の本当の幸せ」を手に入れたのが、4のラストと言えるのかもしれません。

受け入れられないファンも多い4の結末ですが、さまざまなとらえ方ができる作品は、やはり名作なのかもしれませんね。

まとめ

『トイストーリー4』は、た人からは「アンディがかわいそう」「ボニーがクズ」と言われている。

アンディがかわいそうなのは、3のラストの余韻をぶち壊したから・アンディの思いが裏切られたから・ウッディはアンディといっしょに行って欲しかったからという理由から。

ボニーがクズと言われているのは、ウッディに対する愛情をなくしている・別のおもちゃでばかり遊んでいる・ウッディがいなくなったことに気づかないからというもの。

 

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