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【カリオストロの城】は面白くなくてつまらない?面白いという意見も

映画

1979年に公開された「ルパン三世 カリオストロの城」。

40年以上たった今でも「傑作」映画として内外でもファンの多い作品です。

ところが一部では「つまらない」「面白くない」「分からない」といった声もあるようです。
(マジで?)

いったいどこがつまらないのか?

面白いという声も合わせてまとめてみました!
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【カリオストロの城】面白くない・つまらない理由

単純にストーリーがつまらない

「ストーリーの先が読めてしまってつまらない」と言われています。

話の流れとしては、

①ニセ札の紹介→②謎のお姫様との出会い→③狙われるルパン→④ニセ札の真相→⑤クラリス奪還失敗→⑥クラリス結婚式→⑦伯爵との対決→⑧クラリスとの別れ

確かにかなり王道な展開で、びっくりするようなどんでん返しや味方の裏切り、意外な敵などは出てきません。

かわいいヒロインはいるし、悪役の伯爵は最後で報いを受けるし、謎はすべて物語の中で解決されるし、ある意味安心して見られる「勧善懲悪」の映画ではあるのですが・・・。

そこがシンプルすぎて「先が読めてつまらない」「面白くない」「意外性がない」と言われてしまうのかもしれません。

中年男性以外にはつまらない

今作では「中年男性」にされてしまっているルパン。

そのルパンに感情移入できる年齢の男性には楽しいが、それ以外の層には「つまらない」のではないか?と言われています。

後年の「紅の豚」と同様、あまり観客と主人公の年齢が離れてしまっていると、共感されにくいと思われているのかもしれませんね。

しかし「ルパン三世 カリオストロの城」のルパンは女性にも意外に人気があります。

そこまで「おっさん向き」な内容でもないですし、難しい理屈もなく、女性にとってもじゅうぶん楽しめる作品だと思います。

【カリオストロの城】は面白いむしろ原作がつまらない派

なかなか辛口な意見もありましたw

そう、「ルパン三世 カリオストロの城」のルパンは、原作から見ればかなりの亜種。

年齢は上がり、性格はかなりマイルドになっています。

原作第一主義のファンやTVシリーズ1期のファンにとっては「カリ城」のルパンは「邪道」。

「カリオストロの城はつまらない」という声は、「原作やTVシリーズが最高」という声でもあるようです。

しかし一方で、原作者のモンキー・パンチさんはルパン三世人気を「カリオストロの城のおかげ」とも理解しており、「カリ城のルパン」は「ルパンではない」としつつも「もう一度宮崎監督にルパン三世の映画を作って欲しい」と願っていたそうです。

それほどカリオストロのルパンは愛されているんですね!

【カリオストロの城】は面白い他のルパンがつまらない派

こちらも「カリオストロの城」は面白い、他のルパンシリーズがつまらないと言われています。

「カリオストロの城」は良くも悪くも宮崎監督の作品であり、モンキー・パンチさんのルパン三世とはかなり違いがあるようです。

そのルパンがつまらないのは、むしろ原作どおりという声も(ひどい)。

【カリオストロの城】は面白いつまらないのは英語版派

ちょっと変わったところでは「英語版の吹き替えがつまらない」という意見もありました。

ルパンと次元、他のキャラたちとのかけあいは日本語ならではのもの。

英語版ではその面白さが伝わりにくいようです。

ちなみにローコンテクストとは「コミュニケーションや意思疎通を図る際に前提となる文脈や価値観が少なく、より言語に依存してコミュニケーションが行われること」

欧米を中心とした国家に多く、言葉で表現するコミュニケーション能力が重視されるそうです。

でも海外の方がボディランゲージ(?)が豊かなような??

日本式の「以心伝心」「場の空気」がコミュニケーションで重視されることは「ハイコンテクスト」と呼ばれています。

ルパンたちの会話の妙は、まさに「ハイコンテクスト」ですよね!

人には好き好きがある言葉にできない面白さがある派

多くのファンがいる「カリオストロの城」ですが、じゃあどこが面白いの?と言われると、なかなか説明が難しい作品でもありますよね。

ストーリーは単純だし、内容は王道で目新しさはないし、飛びぬけて美しい背景でもなければ萌えキャラが出て来るわけでもない・・・。

そして実は興行成績的にも「カリオストロの城」はイマイチでした。

制作費5億円に対して興行収入は6億1000万円。
ギリギリ黒ですね。

劇場公開時は一部のアニメファンに絶賛されたもののヒットにはならず「つまらない」と思われていたのかもしれません。

しかし第34回毎日映画コンクールで優れたアニメーションに与えられる大藤信郎賞を受賞するなど高い評価を得、その後TV放映やアンコール上映などで作品の面白さに気づく人が増え、広くファンを獲得していったのです。

と言われるとおり、数字上ではとても「大ヒット」「大人気」とはいえない「ルパン三世 カリオストロの城」。

しかしだからといって「人気がない」「つまらない」わけでもありません。

本当に面白いかどうかは、やはり実際に観ないと分からないものですよね。

カリオストロの城は面白い・最高ですという意見

調べてみると圧倒的に多いのが「面白いよ」という意見。

これはもう今更ですが、あえて書き出してみると・・・、

などなど。

どれも首がもげるほど頷けますね!

個人的には後年のジブリ映画の要素が「カリ城」にすでに全部詰め込まれている、という逆算的な発見が興味深かったです。

冒頭のカーチェイスから始まり、謎の美少女の救出、オートジャイロ、暗殺集団、秘宝の謎解き、ルパンのピンチ、悪党との決闘と「ラピュタ」の原型のようなストーリーにはワクワクしますし、人間味のあるルパンに憧れ、純粋ですがけして守られてばかりの姫君ではないクラリスには共感し、カリオストロ伯爵の最期には「悪事の末路」を学ぶ・・・。

まさに最高級のエンターテイメントがぎゅっとつまった作品だと思います。

しかし宮崎監督にとっては、少し残念な思いの残る作品でもあったようです。

作業スケジュールが押しに押して、1979年の7月からわずか4か月(!)で作画作業は終了。

12月の公開に間に合わせるため、後半の絵コンテと作画作業は同時進行だったというのでどれだけ現場は忙しかったかが分かりますね。

あまりにスケジュールが差し迫ったため、ラストのDパート(結婚式以降)のストーリーを変更し間に合わせた「戦術的撤退」というのは有名な話だそうです。

そのためか、後年のインタビューで「『カリオストロ』は僕自身はそんなに大した作品じゃないと思っているんです」と言っています(涙)

監督にとっては、このDパートの変更がかなりの心残りだったようです。

今作の作画監督をつとめた大塚康生さんも「もしこれが1年以上かけて作られていたら・・・、動画が全員2年以上のキャリアを持っていたら・・・と思うと、100年(4世代)の映画生命も夢ではない・・・と、心臓が高鳴る思いがします」と、制作環境が許せば「カリオストロ」はさらなる高みを目指せただろうと残念に思っていたそうです。

本来はCパートのオートジャイロでクラリス奪還を成功させる予定だったと言われています。

確かにあそこでルパンが撃たれるのは少し唐突ですよね。

いつか本来の絵コンテで、今のジブリの全力「カリオストロの城:完全版」を観られたらいいななんて思ってしまいますw

まとめ

「ルパン三世 カリオストロの城」は、一部では「つまらない」「面白くない」「分からない」という声がある。

つまらない・面白くない理由は、ストーリーが単純・原作のルパンとあまりにも違う・英語版がつまらないというもの。

ただ、圧倒的に「面白い」という意見のほうが多い。

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