SF小説「ゲームウォーズ」を原作とした「レディプレイヤーワン」。
「日本のポップカルチャーで育って来た!」と公言する原作者アーネスト・クライン氏の言葉通り、たくさんの日本のキャラクターが登場することでも有名な映画です。
「スペースアドベンチャーでもあり、少年の成長物語でもある」という今作、成長物語に主人公を苦しめる悪役は欠かせませんが、「レディプレイヤーワン」の悪役はどんなキャラなんでしょうか?
また、本当は悪人じゃないというウワサも?
調べてみました!
(ネタバレを含みますのでご注意ください)
レディプレイヤーワンの悪役ソレントってどんなキャラ?
レディプレイヤーワンに出てくるソレント、俳優が同じだけあってやる事なす事が完全にクレニック長官。 pic.twitter.com/gwtvMftO0p
— しんのすけ (@ogt_tm) April 22, 2018
主人公ウェイドの最大の敵ソレントは、世界第二位の規模を誇る超巨大企業IOIの重役であり、世界第一位の『オアシス』を手に入れるためにさまざまな陰謀をめぐらせる悪役でもあります。
演じているのはベン・メンデルソーンさん(51)。
もうめっちゃ悪者!っていう顔ですよねw
IOIは主人公と対立する超巨大企業。
その気風は「すべてお金で解決」。
ハリデー(『オアシス』の開発者)が大切にした「みんなに楽しんでもらう」部分をまったく無視し、お金にまかせた膨大なマンパワー、最新鋭のテクノロジー、足元を見る交渉術を展開します。
古今東西のいろいろなアバターが登場する『オアシス』の楽しさや自由さにはまったく興味がなく、ただ「儲かるから」「稼げるから」というビジネス的な理由で『オアシス』を手に入れようとしています。
ソレント自身も完全な仕事人間であり、映画やゲームといった娯楽にはいっさい理解を示さない、主人公(子供目線)と対立する「大人」の悪役でもあります。
皆さんも、子供の頃両親から「マンガを読むのはやめなさい」「ゲームばっかりしないで」と怒られたことはありませんか?
子供たちから楽しい遊びを奪う、「理解のない大人」としての悪役がソレントなんです。
劇中では「夢を追う子供」VS「夢を理解しない悪い大人」としての対立が描かれます。
『オアシス』を手に入れるために非合法手段(住居の爆破による殺人、脅迫など)を使い、その権利を奪い取ろうとする人物です。
ソレントの最後は?
『レディプレイヤーワン』マーク・ライランスとサイモン・ペッグがジョブズとウォズニアック的共同開発者で(最後にデカいBLをぶっこんでくる)ベン・メンデルソーンが敵役(最高の小物演技)とか二次創作に事欠きませんありがとう。でもこの自分の妄想こそがまさに"オアシス"なんだよな… pic.twitter.com/kq67w9Nofj
— Sお (@clarissabloom) April 20, 2018
物語ラストVR世界『オアシス』での最終決戦に敗れたソレントは、しぶとく現実世界に戻り車の中にいる現実世界の主人公に銃を向けます。
主人公はまだ『オアシス』内にいて、ハリデーから【イースターエッグ】を受け取りゲームの勝者となってはいますが、現実世界の実体に銃を突きつけられて大ピンチ!
ところが何故か、ソレントは発砲しようとしませんでした。
そのまま車のドアを閉め、駆けつけた警察に囲まれて逮捕されます。
言い訳を口にせず、両手を挙げて投降する姿は、悪役ながらなかなかの潔さです。
どうして主人公を撃たなかったのか?
最後のチャンスだったのに、いったい何故ソレントは主人公を撃たなかったのでしょうか?
①車の周りには人がたくさん集まっており、発砲するところを目撃されてしまう上、すぐ捕まりそうだから。
②主人公が【イースターエッグ】を手に入れたことが分かったから。殺人が目的ではないため。
(ソレントはVRゴーグルをつけているため、現実世界からでも『オアシス』内で主人公が【イースターエッグ】を
入手したのが分かっていました)
①はわりと常識的な判断だと思いますが、②は今までのソレントの無茶ぶりからみると、何故?となってしまいますね。
元々ソレントの所属するIOIの目的は『オアシス』を手に入れること。
そのためにこのゲームに参加していました。
主人公が【イースターエッグ】を入手した時点で、『オアシス』は主人公のものとなってしまい、IOIがゲームに参加する意味がなくなってしまったのです。
ソレントはあくまでゲームの勝者になるために無茶苦茶をやって来たので、ゲームが終わってしまえば主人公を「殺してでもうばいとる」ことはなかったようです。
めっちゃビジネスライク!
こんな一面から「ソレントは実は悪人じゃない」という声もあるようです。
ソレントは悪人じゃない?本当は人間的?
何万回でも宣伝するけどレディプレイヤーワンのドジっ子美少女ことノーラン・ソレントとイケメン秘書フナーレをよろしくな!!!! pic.twitter.com/rApdyHD50I
— ネイト・ポーター・ブリッジス (@juridget) June 26, 2020
ソレントを演じたベン・メンデルソーンさんはこう語っています。
「彼はあくまで会社(IOI)のために『オアシス』を手に入れて収益化したいだけなんだ。
それは企業にとってはそんなに悪いことじゃない。
でも作品全体からすると、彼は悪者になってしまうよね」
俳優さんも、ソレントの立ち位置を理解して演じていたようです。
確かに、いち企業の幹部が他の企業を買収(?)するために動いたと考えれば、それはビジネス上仕方ないことであって、担当者の性格が悪いというわけではないですよね。
(拳銃とか爆破はダメですが・・・)
ソレントは「悪人」ではなく、あくまで「悪役」なのかもしれません。
「そもそもソレントはただのオタクな男で、本当はハリデーの元で働きたかったんだ。
でも彼には近づけなくて、代わりに他の会社で働き、うまく立ち回りながらのし上がっていった。
本当は傷ついた心を持っている虚栄心のある男なんだ」
そうそう、ソレントはもともとハリデーの下で働いていたようですね!
でも利益第一主義なのはその頃からだったようですが・・・^^;
ハリデーは人と関わるのが苦手な孤高の天才開発者だったようですが、ソレントはそんなハリデーにあこがれていたのかもしれませんね。
そしてハリデーの『オアシス』を手に入れ、過去の自分を払拭したかったのかも・・・?
ソレントはゲームや映画には興味のない、仕事優先の人物像だと思っていましたが「元オタクのこじらせ系キャリア男」と考えると、がぜん人間ぽくて興味がわいてきますw
まとめ
レディプレイヤーワンの悪役ソレントは、主人公と敵対する巨大企業IOIの重役。
IOIの気風が「すべてお金で解決」ということで、ソレントも利益第一主義。
『オアシス』の楽しさや自由さにはまったく興味がなく、ただ「儲かるから」「稼げるから」というビジネス的な理由で『オアシス』を手に入れようとする。
『オアシス』を手に入れるために非合法手段(住居の爆破による殺人、脅迫など)を使い、その権利を奪い取ろうとする人物。
最後は現実世界の主人公に銃を突きつけるが、引き金を引くことはなく潔く投降する。
そのため、ソレントは本当は悪人ではないという声もある。
壮大なVR世界の描写や、刺激的な映像が話題の「レディプレイヤーワン」。
でも意外と深い人間ドラマもあるようです。
悪役ソレントに注目して見てみるのも面白そうですね。
■ 関連記事 ■
レディプレイヤーワンのハリデーは生きてる?死んでる?もう一人の開発者も
レディプレイヤーワンでキティちゃんはどこにいる?他のサンリオキャラについても
レディプレイヤーワンにデジモンが出てる?登場するシーンについても
レディプレイヤーワンにダンガンロンパの江ノ島盾子が登場してるのはどこ?制作スタッフの見解は?
コメント