アメリカや日本のさまざまな有名キャラが登場することで話題の「レディプレイヤーワン」。
作品の中に宝探しのようにかくされたキャラを見つけるのも楽しみのひとつとなっています。
でも実は、けっこう深い人間ドラマでもあるんです。
作品舞台のVR世界「オアシス」開発者のハリデーに注目すると、また違った感想になるとのウワサ。
56兆円の宝探しゲームの仕掛人、ハリデーは生きてる?やっぱり亡くなってる?
調べてみました!
(あらすじやネタバレを含みますのでご注意ください)
レディプレイヤーワンのハリデーとは
レディプレイヤーワン
富、名声、力 かつてこの世の全てを手に入れた男 “ゲーム王・ハリデー” 彼の死に際に放った一言は全世界の人々をオアシスへと駆り立てた。
『おれの財宝か?欲しけりゃくれてやる・・・
探してみろオアシスの全てをそこに置いてきた』世はまさに大VR時代!! pic.twitter.com/6Q7OuTBof5
— Chris the movie adventure (@moviecomtraman) April 20, 2018
ハリデー(ジェームズ・ドノヴァン・ハリデー/マーク・ライランス)は「レディプレイヤーワン」の舞台であるVR世界「オアシス」の生みの親。
超巨大オープンワールドの開発者であり、ゲームの創造主とも呼べる存在です。
ところがこのハリデー「『オアシス』の中に隠した【イースターエッグ】を見つけた者に、『オアシス』の所有権と5000億ドル(日本円でおよそ56兆円!)の遺産を譲る」という遺言を残して亡くなったからさあ大変!
全人類による命をかけた「宝さがし」が始まった・・・というのが物語の始まりです。
(ワンピースの「探せ!この世のすべてをそこに置いて来た」に近いものがありますねw)
56兆円が手に入るとなれば、殺人もいとわないチームもこのゲームに参加しています。
主人公パーシヴァルは『オアシス』と現実世界、両方で敵の襲撃を受けますが、仲間たちとともにその陰謀に立ち向かい、謎を解いていくストーリーになっています。
ちょっと迷惑な遺言を残したハリデー。
お金に目がくらみ争う人々を見て楽しむ、まさに神のような存在なのでしょうか?
実は、そうではないようです。
【イースターエッグ】を見つけるための「鍵」のヒントとして、現実世界のハリデー記念館を訪れる主人公たち。
そこでハリデーの過去を知ることになります。
オアシスのもうひとりの開発者オグデン・モロー
作中ではハリデーのほかにもう一人、『オアシス』の開発者が登場します。
オグデン・モロー(サイモン・ペグ)といい、『オアシス』の広報や運営などのビジネス面でハリデーをサポート。
ふたりは協力しあい、ともに才能を発揮して『オアシス』の超巨大オープンワールドを構築し、世界中の人々が楽しめるVR空間へと成長させました。
ところが、とある事情からふたりは仲たがいをしてしまいます。
溝は埋まらず、ハリデーはモローをなかば騙すようにして株式放棄の書類にサインさせ、『オアシス』から追い出してしまうのです。
しかしハリデーは親友モローを追放してしまった過去を、ずっと後悔していました。
そして仲直りをすることができないまま、ハリデーは亡くなってしまったのです。
ハリデーは生きてるのか死んでる?
#レディプレイヤーワン 登場人物の中でもオアシスの創設者であるハリデーさんが、天才でシャイで、ニコニコ優しそうで、オタクで人付き合いが苦手なんだけど、ユーモアがあって、あああ…好き!可愛い!ってなったのでハリデーさんに逢いにもう一回観たい。服装に拘らないPOIのフィンチさんって感じ pic.twitter.com/OQjFyJiyVO
— Hisaru (@dragon5198) April 23, 2018
実は既に主人公たちの前に姿を現していたハリデー。
【イースターエッグ】のありかを知るための「鍵」を渡してくれる「アノラック」と呼ばれる老人のアバターは、
ハリデーだったのです。
物語ラスト、アノラックから元のハリデーの姿に戻ると、主人公に過去の自分を見せます。
幼い頃からゲームばかりして過ごしていたハリデーは、人との関わり方が分からないまま成長し、大人になってからも『オアシス』の創始者としてばかり注目されていました。
本来の自分である人間的な部分には誰も興味を持ってくれず、ハリデーは人知れず悩み、苦しんでいたのです。
『オアシス』の創始者としての栄光、賛美。
そして親友を失い、孤独になった虚しさや悲しみ、葛藤を「宝さがし」の「鍵」にすることで、それに気づき謎を解いた者を自分のいちばんの理解者とし、自分が手に入れたもののすべてを譲ることに決めました。
「人と関わることが怖かった」というハリデー。
創造主という神ではなく、同じひとりのゲームプレイヤーとして、「僕のゲームで遊んでくれてありがとう」と言い残し姿を消します。
現実世界では、ハリデーは5年前に亡くなっています。
でも、『オアシス』の中では今も「アノラック」として生き続けているのかもしれません。
そして、ハリデーの思いは、主人公たちに引き継がれていきます。
ゲームを通してしか人と関われなかったハリデーですが、最後に最高の理解者を得て『オアシス』を譲ることができ、満足しているかもしれませんね。
オグデン・モローは生きてる
ハリデーの親友、もうひとりの開発者オグデン・モローは生きています。
モローは主人公たちが訪れたハリデー記念館の案内人として既に登場していました。
主人公に重要なアイテムをくれたりと、サポートしてくれていたようです。
ハリデーの遺言どおり『オアシス』の所有権を受け継いだ主人公は、仲間たちと共同経営者となります。
そしてモローをアドバイザーとして迎え入れました。
この配慮も、かつての開発者ハリデーは喜んでいるかもしれませんね。
「僕のゲームで遊んでくれてありがとう」という言葉は、ハリデーが主人公たちへ向けた感謝であると同時に、観客である私たちにも向けたメッセージでもあるようです。
「ありがとう。この映画を観てくれて、楽しんでくれてありがとう」
さまざまなキャラクターの共演や、かっこいい映像の臨場感が魅力の「レディプレイヤーワン」。
でも深めの人間ドラマに注目して観るのも面白いですよ!
まとめ
ハリデーは「レディプレイヤーワン」の舞台であるVR世界「オアシス」の生みの親。
ハリデーは共同経営者で親友モローと仲違いをしてしまい、モローを会社から追い出してしまう。
ハリデーはモローと仲直りすることなく、亡くなってしまう。
モローと仲違いしたことをずっと後悔していたハリデーは、その葛藤を「宝さがし」の「鍵」にすることで、それに気づいて謎を解いてくれたものにオアシスのすべてを譲ると決めた。
モローは生きていて、オアシスの所有権を手に入れた主人公たちに、アドバイザーとして迎えられる。
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