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【カリオストロの城】赤いきつねは誰が食べる?カップヌードルとの対比についても

映画

1979年に公開された「ルパン三世 カリオストロの城」。

みんなが一度は食べたことのあるあの商品が作中で登場します。

「赤いきつね」は誰がいつ食べるのか?

登場シーンやトリビアもまとめてみました!
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【カリオストロの城】赤いきつねは誰が食べる?

ルパンと次元(おそらく五ェ門も)

物語中盤、雨上がりの早朝、五ェ門がルパンたちに合流するシーン。

カリオストロ城をうかがうルパンと、ルパンの分の「赤いきつね」を作っている次元が登場します。

ジブリ映画といえば「美味しそうな食事シーン」が有名ですが、この時からその特徴が現れています!

火事の後緑の廃墟となったカリオストロ大公邸にひそむルパンと次元。

次元がお湯を沸かして作っている「赤いきつね」はルパンのための朝食です。
(後で自分も食べています)

廃墟から城を監視しているルパンにカップうどんを差し出しつつ、「五ェ門が来たぜ」と報告する次元。

ルパンも「こっちも来たぜ」と受け取ります。

次元が望遠鏡を覗くと、見えたのは日本のパトカー!

なんとはるか日本から銭形警部が到着していたのです。

しかしルパンはあわてず騒がず、のんびりとうどんをすすります。

「これで役者がそろったってわけだ」とハフハフしながら油揚げをほおばるルパン。
ここの描写がすっごく美味しそうなんですよねw

しゃべりながら油揚げを箸で持ち上げ口に入れるのですが、アツアツなのですぐには飲み込めず、何度も口を開け閉めします。

宮崎監督のこだわりもあるのか、「いろんな口を描く」と細かい口の動きまで4パターンほど指定があったようです。

湯気の立つアツアツの分厚いお揚げの味が、こちらまで伝わって来そうですよね。

きつねうどんのメインはなんといっても油揚げ。

監督の食事に対するこだわりと職人技は、ここでも光っています。

また、次元の「赤いきつね」シーンも描写がていねいです。

次元もうどんを食べながら五ェ門に今回の作戦の概要を説明します。
(五ェ門の分は・・・?)

説明しながらうどんの最後のかけらまでつゆごとすすりこみます。

「その指輪とやらに何かあるのか・・・?」と尋ねる五ェ門に「それもあの娘をヒヒジジイの伯爵から取り戻せば分かるんだ」とつゆまで全部飲み干して答えます。

そしてそのままポイッとカップと箸を捨てますw(あー!!)

今なら完全アウトな描写ですが、次元の性格を考えると仕方ないのかもしれませんね。

カップうどんの他にもたばこをポイ捨てしまくっているので、時代を感じます・・・。

食べてる描写はなかったですが、おそらく五ェ門もちゃんと食べていたはず!

カリオストロ伯爵の食事シーン

ルパンたちの質素な朝食に対し「朝からこんなに食べるの?!」というほど豪華な朝食をとるのがカリオストロ伯爵。

「赤いきつね」シーンのあと、城でのゴージャスな食事風景が登場します。

監督の指定では「バロック風の音楽と共に・・・」とあり、テーブルの上には大皿に盛られたメロンや洋ナシ、オレンジ、マスカット、バナナ、ティーセット一式、イギリスパン(?)、数種のジャムのつぼ、ハム、ジュースなど色とりどりで美味しそうな食べ物が並んでいます。

日本ではほとんど見られないエッグスタンドに立てた半熟卵をスプーンで優雅に口に運ぶ伯爵。

監督の指定も「ゆっくり手をおろし、ゆっくり噛む」とあります。

王族の食事ですから、どんな時もあわてず騒がない。

先のルパンの食事シーンもわざとゆっくりさせているのかもしれませんねw

しかしそんな優雅な食事中に、銭形警部がやって来ます。

「ルパンは必ず来る、城内を警備させてください」と申し出る警部。

伯爵は警部を見ようともせず、ゆで卵を食べています。

「インターポールはそんなことで人の朝食を騒がすのかね」

いかにも上流貴族らしい、人をムカつかせるセリフですねw

警部もぐっとこらえてさらに頼みますが、伯爵は自分の国にも警察(衛士)がいると答えます。

そしていったんは衛士に「日本の警察に協力してやれ」と命じ、自分の心の広さをアピールした上で、裏からインターポールに手を回し、パリへ引き揚げさせるよう圧力をかけます。

結果、銭形警部はパリ本部から帰還命令を受けてしまいます。

このあたりのいやらしいかんじ、悪党感がよく出ていますね!

カップヌードルも登場

実は「赤いきつね」だけでなく、あの「カップヌードル」も登場しています。

伯爵とクラリスとの婚礼前、レセプションの行われている城のそばで、警備をしている銭形警部と部下たち(埼玉県警の警官たちとありますw)は灯りのない暗い庭で立ったままカップヌードルをすすっています。

城の中ではきらめくシャンデリアに豪華なごちそう。

山海の珍味に各界の名士が舌鼓をうち、華やかな音楽が流れる中、優雅な舞踏も始まります。

そのすぐ下の暗い庭で、警備のため立ったまま食事をすませる警部たち・・・。
切ない・・・!

でもどんな過酷な状況でも「ルパンを捕まえる!」という一念をつらぬく銭形警部はカッコいいですね!

「赤いきつね」と「カップヌードル」の対比

ところでルパンたちが食べているのはマルちゃんの「赤いきつね」、銭形警部たちが食べているのは日清「カップヌードル」。

監督はなぜカップめんに違いを出したのでしょうか?

実は絵コンテの時点では、「赤いきつね」とは書かれていません。

「きつねうどん」「カップうどん」と書いてあるのみです。

映画公開前の1975年売り出されていたのは「カップきつねうどん」。

当時和風カップめんはほとんど販売されていなかったこともあり、爆発的な人気となりました。

この「カップきつねうどん」が、1978年にネーミングを一新、「赤いきつね」となったのです。

「ルパン三世 カリオストロの城」の公開は1979年。

TVCMで武田鉄矢さんが言った「戦車が怖くて、赤いきつねが食えるか!」はインパクトのあるキャッチフレーズとしても話題となりました。

「戦車が怖くて~」は、なんだかルパンも言いそうなセリフですね。

その怖い者知らずな食品のイメージが、ルパンのイメージに重なったのかもしれません。

対して警部たちの食べている「カップヌードル」は日清食品のロングセラー。

1971年から発売されており、1979年にはすでに定番商品となっていました。

熱湯を注いで3分で食べられるという簡易さと美味しさをあわせもった商品として、今でも世界中に愛されています。

当時カップヌードルは赤いきつねよりも安価であり、予算節約という面からすると警察が赤いきつねよりもカップヌードルを選ぶというのは理にかなっていますね。

また1972年に起きた「あさま山荘事件」では、機動隊員たちが突入前にカップヌードルを食べる姿が全国に報道され、注目を集めたこともありました。

監督や観客にとっては「警官=カップヌードル」「カップヌードル=闘争」というイメージが強く残っていたのかもしれませんね。

まとめ

「ルパン三世 カリオストロの城」で赤いきつねはルパンや次元の朝食として登場する。

カリオストロ城を警護する銭形警部や警官たちの食事としてカップヌードルも登場する。

絵コンテの時点では「赤いきつね」とは書かれておらず、きつねうどん・カップうどんと書かれているだけだった。

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