【ゲド戦記】竜はなぜ共食いするの?人間との関係やテルーが変身する理由も

映画

2006年に公開された宮崎吾朗初監督映画「ゲド戦記」。

竜や魔法が強い力を持つ世界観はとても魅力的ですよね。

ところが物語冒頭では、かっこいい竜がなぜか共食いをはじめます。
いったいなぜ共食いしているのでしょうか?

その理由や人間と竜の関係、テルーの変身シーンもまとめてみました。
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【ゲド戦記】竜が共食いするシーン

物語冒頭、荒れた海を渡る輸送船の前にあらわれた翼を持つ二頭の竜。

白く巨大な竜はツメや牙を使い激しい空中戦をくりひろげ、ついに一頭がもう一頭の首にかみつき、喰いちぎります。

それが致命傷となり、海に落下していく竜。

勝った方は旋回しながらまた雲間へと消えていきます。

「竜が喰いあうなんて…。そんなバカな…」と船員たちがおそれていることから、普段は竜があらそうことはないと思われます。

物語後半、クモの手下ウサギに捕らえられたハイタカとテナー。

テルーはアレンに剣をわたし、2人を助けてと頼みます。

アレンの『真の名』(まことのな)を呼ぶテルーに驚くアレン。

テルーは自分の『真の名』も告げ、アレンをしっかりと抱きしめます。

するとそこに巨大な白い竜が。

冒頭で共食いをしていた竜によく似ています。

同じ竜かは不明ですが、ここで登場したのは何か意味があるのかも??

…と思いきや、アレンたちを助けるわけでもなく、とくに話にはからんできませんw

何しに来たのか謎な竜の再登場シーンです。

テルーを見に来たのかな?

なぜ竜は共食いするのか

物語冒頭、エンラッド王国の魔法使いルートの言葉によれば「世界の均衡が崩れているから」。

本来人の世界にあらわれることのない竜たちが姿を見せたこともそのひとつ。

竜同士があらそい、共食いをするようになったのは「世界の均衡がもたらす光が弱っている」せい。

「いよいよ黄昏が深まるきざしじゃろうか」と案じています。

本来竜はあらそいやしがらみを拒んで生きているものですが、共食いをするほどお互いが神経質になっているよう。

世界が不安定になっているのを敏感に感じ取り、イライラしているのかもしれません。

竜の世界だけでなく、人間の世界も均衡が崩れ、エンラッド王国やほかの国々でも天災や疫病が流行っています。

家畜も原因不明の病でつぎつぎと死に、赤ん坊にも同じ症状が出始めています。

干ばつもあり、「種まきもままならぬ」という状態です。

それに合わせるように、人心も荒れています。

魔力が弱い魔法使いたちは、世界の均衡が崩れたために魔法を使えなくなっています(「魔法を忘れている」と言われています)。

そのため、人々の生活を守り助ける魔法が使えず、疫病や不作といった国にふりかかっている災厄に対処することができません。

街では人々がまじないを信じなくなってしまったため、「まじない師」がまがいものを売るいかがわしい商売をし、「ハジア」と呼ばれる大麻のような幻覚剤が流行っています。

路地には多くのハジア中毒者が座り込んでいて貧民窟のよう。

「あちこちで作物が枯れ、羊や牛がだめになり、人間の頭も変になっている」
「疫病は世界が均衡をとろうとするひとつの運動だが、今起きているのは均衡を崩そうとする動きだ」

とハイタカは言います。

竜も人間もおかしくなっているのは、そのせいのようです。

そしてその原因は、クモという大魔法使いであり、ハイタカの宿敵でした。

クモは「死」をおそれるあまり永遠の命に執着し、生と死両方の世界の扉(黄泉の国の堺)を開けようとしているのです。

その行為が世界の均衡を崩していたのでした。

人間と竜の関係について

太古の昔、人間と竜は同じ生き物でした。

物を欲した人間は大地と海を選び、自由を欲した竜は風と火を選び別々の生き物として交わることなく暮らすようになったのです。

物語の冒頭、城の魔法使いルートが王に言った言葉は、ゲド戦記の世界をあらわしています。

かつて人間と竜はひとつの生き物だったという驚きの設定です。

しかし人間は次第にいろいろな物を欲しがるようになり、富や権力を持つ人が、ほかの人々を支配するようになっていきました。

こうした人間の世界をしがらみとして面倒に感じるようになった者が、自由を求めて「竜」になったと考えられています。

竜は火と風を選んで西の海域に、人間は富と支配を求め、水と大地を選んで東の海域に住むようになったと言われています。

こうして人間と竜は別々の存在となり、別れて住むようになってからは竜は人間の世界にあらわれることはありませんでした。

でもいつの時代にも竜と人を結びつける使者となる者が人間の中からも、竜の一族からも生まれることがあるようです。

テルーが変身する理由

物語ラストに竜であることが分かるヒロイン、テルーもそのひとりであると考えられています。

エンラッド王国の王宮の壁画にも、真ん中に人間、両端に竜が描かれており、共存しているようなイメージです。

またハイタカのように魔力の強い魔法使いも、竜が使う太古の言葉を理解することができるため、人間と竜の間に立つ者と言われています。

ハイタカが初めてテルーに会ったときに、「まさかな…」とつぶやいていたのは、彼女が竜の一族の資質を持つことを感じ取っていたからかもしれませんね。

物語クライマックス、悪の魔法使いクモに首を絞められ、瀕死状態になり倒れるテルー。

しかし彼女の中で竜の血が目覚めたのか、起き上がりクモをにらみつけます。

その瞳は赤く染まり、顔つきが変わっていました。

「影は闇に返れ!!」

髪が大きく広がり、背にした太陽が光る翼の形に変形すると、火の粉をまき散らしながら巨大な灰色の竜の姿に!

竜は口から強烈な炎を吐いてクモを瞬殺。

強い!!
圧倒的強さ!!

…こんなに強いなら物語序盤でなぜ人さらいに捕まっていたのか謎ですが…。

チート級の力を持っていても、いつでも竜になれるわけではないようです。

危機に直面したときだけ竜になれるという説明がありました^^;

まとめ

「ゲド戦記」で竜が共食いをしているのは、クモの禁断の魔法のせいで世界の均衡が崩れているから。

普段は竜があらそうことはない。

人間と竜の関係は、大昔は同じ生き物だった。

物を欲した人間は大地と海を選び、自由を欲した竜は風と火を選び別々の生き物として交わることなく暮らすようになった。

別々の生き物になったあとも、竜と人間は共存しているような関係だった。

人間と竜が別々の存在となり、別れて住むようになってからは竜は人間の世界にあらわれることはなかったが、いつの時代にも竜と人を結びつける使者となる者が人間の中からも、竜の一族からも生まれることがある。

テルーもそのうちの一人で、竜の一族の資質を持つものの一人だった。

命の危険にさらされたときだけ、竜になれる。

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