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タコピーの原罪は意味不明で面白くない漫画?怖いというネットの意見も

『タコピーの原罪』はタイザン5さんが描く、複雑な家庭環境と学校でのいじめを受けている少女しずかちゃんと、ハッピー星からやって来たタコ型異星人タコピーの心あたたまる交流のストーリー。

…というのは表面的なあらすじで、その実体は「鬱漫画」とも言われています。

「意味不明」「面白くない」「怖い」という読者もいたようです。

いったいどこが意味不明だった?
面白くない・怖いのはどこ?

ネットの意見もまとめてみました!
(※作品の重大なネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【タコピーの原罪】ここが意味不明

タコピーの存在が意味不明

本作のドラえもん的存在、タコピーはハッピー星からやって来た宇宙人です。

見た目はサンリオのファンシーキャラのような可愛いタコ型。

純真無垢で善悪の区別のつかない性格をしており、語尾も「っピ」。

可愛さを前面に出したキャラクターです。

しかし!

タコピーがドラえもんのように取り出す「ハッピー道具」は一見便利なようにみえて、登場人物を傷つけたり運命を狂わせたりする恐ろしいアイテム。

本人はそれを使って助けてくれたヒロインを笑顔にするつもりなのですが、すべてが裏目に出てしまうことに…。

そんなタコピーの存在が意味不明と言われているようです。

無邪気な思いつきでごくごく小規模の人間関係を引っ掻き回し、事態がさらに悪くなるだけというストーリーが中盤まで続き、読者の中ではモヤモヤが溜まっていたよう。

タコピーの存在は中盤までは確かに意味不明で、物語を都合よく回すための舞台装置にしか見えません。

でも終盤から最終回にかけてはタコピーが活躍し、重要な役割に。

最後はタイトルの『タコピーの原罪』にふさわしく、読者によってさまざまなとらえ方のできるものになっています。

しずかちゃんが意味不明

「しずかちゃんが意味不明キャラで怖い」と言われているようです。

物語序盤では劣悪な家庭環境に置かれ、クラスメイトから壮絶ないじめを受けていることが示されるしずかちゃん。

一度目の出会いでは、しずかちゃんは愛犬のチャッピーを理不尽に奪われ、絶望し自殺してしまいます。

タコピーは、そんなしずかちゃんを笑顔にしたくて何度も時間を”やり直し”、色々頑張るのですが、ほとんどが裏目に出てしまいます。

ついにはハッピー道具で、いじめっ子のまりなちゃんを殺してしまう羽目に…。

ところがしずかちゃんは怖がるどころか、キラキラした笑顔で「殺してくれてありがとう!」と喜ぶのです。

この事件以降、しずかちゃんの「意味不明」な行動が描写されます。

まりなちゃんの死体を隠すようタコピーやクラスメイトの東くんに頼んだり、死体が見つかった時には東くんに「自首して欲しい」とお願いしたり。

お願いする時にはキラキラした演出がされており、まさにナチュラルサイコキャラ!

しずかちゃんにまったく共感できないところが「意味不明」と言われてしまうのかもしれません。

タッセルが意味不明

いじめっ子・まりなちゃんの家庭も実は壊れていて、両親は不仲。

まりなちゃんは母親からDVを受けています。

父親が母親を理不尽になじるシーンで登場するのが「タッセル」です。

タッセルって何だ??ってなりますよねw
(カーテンを束ねる時によく使われる房飾りのついたバンド)

どうやら母親が勝手に買って怒られているようなのですが…。

シリアスな展開なのにセリフが「タッセル」で意味不明と言われているようです。

これはシリアスシーンが続くため、作者が息抜きに入れた単語かもしれませんね。

【タコピーの原罪】ここが面白くない

誰にも共感できなから面白くない

『タコピーの原罪』に登場する主なキャラは

・タコピー
・しずかちゃん
・まりなちゃん
・東くん

です。

このほか、しずかちゃんの母親や父親、まりなちゃんの両親、東くんの母親と兄が登場します。

しずかちゃんの家庭の崩壊具合やまりなちゃんが家で虐待されている様子、東くんの機能不全家庭など、ショッキングでインパクトの強い描写が続きます。

ネットでは毎回話題になっていましたが、「キャラクターの誰にも共感できない」「登場人物の行動が理解できない」とも言われているようです。

タコピーは倫理観がない・善悪の区別がつかない宇宙人という設定なのでまだ分かりますが、子どもたち(とくにしずかちゃん)が取る行動はかなり常軌を逸しており、いくら家庭が崩壊していても、「こんな考えになるか?」と、極端な行動を疑問に思うところも。

「面白くない」と感じた読者のほとんどは、この「共感できなさ」「理解できない行動」にモヤモヤしたようです。

ストーリーが面白くない

「ストーリーが面白くない」という意見も多くみられました。

ストーリーの面白さで読ませる作品ではなく、さまざまな考察をしたくなるタコピーの謎や次回へのヒキのうまさ、可愛らしい絵柄とエグい描写のギャップなどで人気になったとも考えられます。

「ストーリーとしてはどこかで読んだことのある要素のツギハギ」とも言われており、「本田透のいないフルーツバスケット」や「残虐性の増したまどか☆マギカ」「露悪的なドラえもん」など、かつての名作からの影響が見られるようです。

また連載中は多くの考察がネットをにぎわせましたが、「一見深読みしたくなるが、そこまで深い作品ではない」と感じた人もいるよう。

今まで多くの作品を読んで来た人ほど「言われるほど面白くない」となってしまうのかもしれません。

漫画としてはすごく面白いが好みではない

意外に多かったのが「漫画としては面白いが好みではない」「面白いが読むのが辛い」という複雑な意見でした。

管理人も正直読むのがキツい描写が続き、「合わない」と感じましたが「続きが気になる!どんな最終回になるのか見届けたい!」という気持ちもありました。
(『進撃の巨人』のような…)

序盤のしずかちゃんのいじめられ描写やまりなちゃんのDVシーン、東くんの母親の言葉の暴力など、子供たちがひたすら可哀そうな場面は読んでいて辛いですし、好きではないという読者も多かったようです。

しかしそれとは別に最終回を見たいという気持ちも強く、これは「面白いから」というよりも「物語をどう着地させるのか」という好奇心からなのかもしれません。

面白くないというより胸糞悪い

現代の子どもたちが抱えている闇を、もっとグロテスクにリアルに表現した作品とも言われています。

そのため多くの読者に「刺さる」ものの、「胸糞悪い」「読後感が悪い」と拒否反応を示す人もいたよう。

登場人物はほとんど小学生で、一見可愛らしい絵柄なのに流血や傷の描写が多く、WEB漫画特有のエグさ、汚らしさが強調されている場面もあります。

ひょろひょろの子どもが血を流したりボロボロになっていたりするのが苦手な人は「胸糞悪い」と感じてしまうかもしれません。

【タコピーの原罪】ここが怖い

しずかちゃんが怖い

もっとも多かったのは、ヒロイン「しずかちゃんが怖い」という意見でした。

物語の序盤はただいじめられるだけの弱弱しい少女だったしずかちゃん。

しかしストーリーが進むにつれ、その壊れたサイコっぷりが明らかになります。

キラキラした笑顔で東くんに殺人の罪をかぶってくれとお願いする彼女は自分の手を汚すことなく笑顔ひとつでタコピーや東くんを狂わせていく魔性の持ち主。

いじめられっ子の復讐というには怖すぎますw

元々しずかちゃんの本性はこうだったのでしょうか?
それともタコピーがしずかちゃんの運命に介入したから?

黙っていじめを受けているしずかちゃんも怖いですが、友達だったタコピーをサイコ気味に踏みつけるしずかちゃんも怖い!

虐待の描写が怖い

本作で特徴的なのが、子供たちを取り巻く家庭の劣悪さ。

しずかちゃんは風俗で働く母親にネグレクト(育児放棄)され、まりなちゃんは夫と不仲の母親から暴力を受けています。

東くんは優秀な兄といつも比較され心理的なプレッシャーを受け続けており、設定がリアルで細かく描かれたこれらの家庭環境は「本当にこういう子どもがいるのかもしれない」と怖くなります。

作者のこだわりなのか、しずかちゃんとまりなちゃんの家の描き分けがしっかりされているところも現実味があってすごいですが「怖い」ですね。

毒親の血を引き継いでいるのが怖い

日常的に虐待を受けている子どもたちが主役の本作。

それぞれの毒親の血を引き継いでしまっているところが怖いとも言われています。

ストーリーが進むにつれ明らかになるしずかちゃんの「人たらしの力」は、風俗に勤めまりなちゃんの父を略奪した彼女の母親の血を強く感じます。

しずかちゃんにも魔性の女の魅力があるのかもしれません。

しずかちゃんを執拗にいじめていたまりなちゃん。

頬を何度も叩いたりといった暴力のいじめが印象的でしたが、まりなちゃんも同じように母親から叩かれていました。

「暴力を受けて育った子どもが暴力的になる描写がリアル」と言われています。

また子どものいる親の目線で本作を読むと、「違った意味で怖い」という人も。

本作に登場する親は、自分が「虐待している」とは思っていません。

しずかちゃんやまりなちゃん、東くんを苦しめ、この地獄のような物語の原因となったのはそれぞれの両親だと読者には示されるのですが、作中で親たちが反省したり、変わったりという描写は最後までありません。

タコピーが犠牲となって少しだけ運命が変わった最終回でも、彼女たちの家庭状況は変わっていないようです。

それでも、本作を読んで自分に置き換えて「怖い」と感じる親はある意味健全なのかもしれません。

怖いけど面白い

読んだ人のほとんどが「怖いけど面白い!」「怖いけどおすすめしたい」とクセになる読後感のようです。

児童虐待・毒親の描写、子どもならではの残酷さで暴走していく展開、痛々しいタコピーの純粋さなど、可愛い絵柄に反してエグい内容は刺さる人には刺さる作品なのですが、「怖い」「精神が削られる」というのも分かります。

しかし最終回が気になり、最後まで見届けた読者が多いようです。

まとめ

『タコピーの原罪』は、読んだ人から「意味不明」「面白くない」「怖い」という意見もあり「鬱漫画」とも言われている。

「タコピーの原罪」の意味不明と言われているところは、タコピーの存在が意味不明・しずかちゃんが意味不明・タッセルが意味不明など。

面白くないと言われているところは、誰にも共感できなから面白くない・ストーリーが面白くない・漫画としてはすごく面白いが好みではない・面白くないというより胸糞悪いなど。

怖いと言われているところは、しずかちゃんが怖い・虐待の描写が怖い・毒親の血を引き継いでいるのが怖いなど。

怖いけど面白いという意見も多く、考えさせられる漫画。

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