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【るろうに剣心】映画と原作との違いは?キャラクター設定や複数のストーリーについても

映画

2012年に公開された実写版「るろうに剣心」

原作の「ニセ抜刀斎騒動」「黒笠編」「観柳邸突入」をベースに映画オリジナルの展開となっています。

映画と原作の違うところは?

ネットの声もまとめてみました!
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【るろうに剣心】映画と原作との違い

キャラクターの設定

実写版「るろうに剣心」と原作では、キャラクター設定が微妙に違っています。

キャラクター別に説明していきますね!」

・緋村剣心(佐藤健)

原作漫画では緋村の名前からか「緋色」の着物が代名詞の剣心。

しかし映画では灰色の着物を着ていることが多いようです。

赤の着物は観柳邸突入時など「本気」モードの時だけのよう。

また戦闘中、飛天御剣流の必殺技名を叫ぶことはありません。

モノローグやバトル中の心理描写もほぼカットされています。

このため殺陣のテンポが非常に良く、スピード感のあるリアルな剣劇となっています。
(刃衛戦の「双龍閃」のみ技の解説があります)

・神谷薫(武井咲)

原作ではもう一人のヒロイン高荷恵(蒼井優)とともに「泣く」シーンが多い薫。

しかし映画ではいっさい泣くことがありません。

剣心との別れのシーンでも涙は見せず、かなりあっさり…。

原作よりおしとやかで大人っぽく、気丈な性格になっているようです。

相楽左之助(青木崇高)
「元・赤報隊の準隊士」という左之助の重要な過去はまったく触れられません。

斬馬刀でのバトルシーンなど、アクションの見せ場は原作より盛られています。

明神弥彦(田中偉登)
原作のスリのエピソードはなく、最初から神谷道場の居候として登場します。

映画のベースとなっている話の範囲上しかたないのですが、ほとんど活躍しません。

観柳邸突入にも参加しないため、見せ場がなくなっています。

斉藤一/藤田五郎(江口洋介)

映画のベースとなっている原作の範囲では登場しないはずの斉藤ですが、剣心の過去を知り、武田観柳を監視する警官としてストーリーにからんできます。

原作でもかなりの人気キャラだからかもしれませんね。

幕末の新撰組隊士時代の姿は、ボロボロの羽織にくわえタバコというスタイル。

逆刃刀を持つ剣心に失望しバトルを挑むシーンも映画オリジナル。

映画ではブーツを履いています。

また有名な「悪・即・斬」のセリフもありません

必殺技「牙突」が非常にダサ…残念な出来になっています。

あそこだけ作り直してくれないかなぁ…。

高荷恵(蒼井優)
映画では武田観柳の愛人という設定。

また観柳の阿片製造にかかわる製造者となっています。

原作の恵は最初は阿片と知らず薬を作らされていたのですが、映画でははじめから阿片と分かって作っていたようです。

原作では阿片製造の罪を悔い、自害しようとするシーンも描かれていますが、映画では何もしないため「阿片製造の罪の意識がない」「つぐなう気がない」と思われがちという残念な改変もあります。

武田観柳(香川照之)
映画ではより存在が際立つ「楽しい悪役」。

維新後に力をつけ急速に台頭してきた商人が、没落する武士を私兵として雇い戦わせるという立場の逆転をしっかり描いてあるため、時代背景を引き立たせるキャラとしても印象に残ります。

原作・映画ともに強烈なキャラですが、不思議と愛されています。

鵜堂刃衛(吉川晃司)

白目と黒目が反転した特徴的な瞳、「心の一方」「背車刀」など原作の再現度がもっとも高いキャラと言われています。

しかし原作で連発していた「うふふ」「うふわはは!」などの笑い声はさすがに再現できなかったよう。

映画冒頭で幕末時代の剣心が捨てた刀を刃衛が屍の中から掴むというオリジナルシーンは、「俺こそが人斬り抜刀斎だ」という刃衛の立ち位置も象徴しており今作のラスボスとなったのも納得のカッコよさです。

四乃森蒼紫(伊勢谷友介)、隠密御庭番衆
原作の観柳編に登場する人気キャラ、蒼紫や御庭番衆は映画第一作目には出てきません。

2014年に公開された続編『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』で登場します。

外印(綾野剛)、戌亥番神(須藤元気)

ふたりとも原作「人誅編」のキャラクターで、映画の範囲では本来登場しません。

観柳パートで隠密御庭番衆が出ない代わりに「観柳の私兵」として登場します。

外印は原作では「からくりを操る老人」ですが、映画では白髪の美青年になっていますw
(おそらく原作完全版で描かれた美形バージョン外印がベースになっています)

バトルもからくり人形ではなくワイヤーや二丁拳銃、小刀を操り、剣心相手にかなりのアクションを見せてくれます。

また原作の「般若」の立ち位置も兼ねているようで、神谷道場に逃げ込んだ恵に警告するシーンもあります。

戌亥番神も原作とはかなり違うキャラクターになっています。

原作では『無敵鉄甲』というふたつ名があるのですが、映画では鉄甲は使用せず素手で左之助と戦う格闘家のようになっています。

原作では非常にテンションの高い筋肉バカのテンプレのような性格ですが、映画では粗暴な面は抑えられています。

またなぜかキリスト教の信者という設定も加えられています。
(作中で左之助が差し出した肉を「俺は菜食主義者だ」と断るシーンがあります。これは戌亥を演じた佐藤元気さんが菜食主義だったからだと言われています)

なかなか謎な改変をされているキャラですね。

赤べこの燕ちゃん
原作とは違い、燕ちゃんもすでに赤べこで働いている設定のようです。

弥彦とのエピソードもはしょられています。

清里明良(窪田正孝)
本来は「追憶編」のキャラクターであり、映画の範囲では登場しません。

回想シーンで妻の巴とともに少しだけ登場します。

幕末時代の剣心に立ち向かい、何度も斬撃を受けても立ち上がる、「死ねない、死んでたまるか」という役者さんの演技が原作以上に迫力があります。

複数のストーリーが組み合わされている

原作「るろうに剣心」序盤の「東京編」がうまくミックスされて展開する映画版。

不自然さはほとんど感じられません。

原作では
・神谷活心流神谷薫との出会い、ニセ人斬り抜刀斎を名乗る比留間兄弟との戦い
・明治政府の陸軍卿山県有朋との再会
・元士族明神弥彦との出会い
・赤報隊の生き残り、相楽左之助との出会い
・はぐれ人斬り、鵜堂刃衛との戦い
・武田観柳邸で高荷恵の救出。
・隠密御庭番衆、四乃森蒼紫との戦い

という流れの東京編。

映画の流れは、

・剣心が東京に流れ着いた時、「新型阿片の密売」「神谷活心流を名乗る人斬り抜刀斎の辻斬り」の事件が同時に発生している
・ニセ人斬り抜刀斎の正体は鵜堂刃衛。武田観柳の私兵をしている。
・薫が刃衛に立ち向かうが返り討ちに合うところを剣心に助けられる。
・神谷道場の土地を狙う観柳のチンピラが道場を襲うが、剣心がひとりで倒してしまう。
・騒動の原因として警察に連行された剣心が山県有朋と斉藤一に再会する
・斉藤とバトル
・武田観柳のところから恵が逃げ出し、神谷道場へ。
・赤べこに武田観柳があらわれ、剣心の強さを見込み私兵として雇いたいと持ちかける
・喧嘩屋の相楽左之助登場。自分を雇えとアピールのために剣心にバトルを挑む。
・道場周りの井戸に毒を入れられ、恵の治療によって助かるが、観柳のしわざと察した恵が観柳邸へ戻る。
・恵救出のため剣心、左之助が観柳邸で大立ち回り。駆け付けた斉藤一の助けもありガトリングガンを撃つ観柳を倒す。
・神谷道場へ戻ると刃衛により薫がさらわれている。
・刃衛との対決。「人斬り抜刀斎」としての剣心と戦いを望む刃衛に、剣心は「不殺(ころさず)」の誓いを守り通して勝利する。
・刃衛は自ら命を絶つ。

東京編の美味しいとこどりという流れで、2時間という制約の中やや詰め込まれ感もありますが、スピード感のあるストーリーで視聴者を飽きさせません。

とくに殺陣のカッコよさ、漫画原作ならではのやや無理がありそうな剣技も見事に現実に落とし込んでいて、再現度の高さが高く評価されています。

キャラ設定やストーリー展開が原作とかなり違っている映画「るろうに剣心」。

しかし原作ファンからの批判はほとんどなく、好意的な意見が多いところも漫画原作の実写化としては珍しいですよね。

まとめ

「るろうに剣心」の実写映画と原作漫画との違いは、キャラクター設定やストーリーが複数組み合わされているところ。

主人公の緋村剣心は、緋村の名前からか「緋色」の着物が代名詞だが映画では灰色の着物を着ていることが多い。

ヒロイン神谷薫は原作よりも大人っぽく気丈な性格になっている。

他にも、映画のベースとなっている原作の範囲では登場しないはずの斉藤一が登場したりする。

原作の東京編がベースになって入るが、2時間の間にかなり話は詰め込まれている。

 

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