宮崎吾郎監督の二作目の映画として、2011年に公開された「コクリコ坂から」。
淡い恋心を抱くヒロイン・海(メル)と俊には、複雑な事情がありました。
なんとふたりには血縁関係があったのです。
その原因は「お父さん」?
いったいメルのお父さんはどんな人なのか、俊の実父や養父についてもまとめてみました!
(ネタバレを含みますのでご注意ください)
「コクリコ坂から」海(メル)のお父さんについて
今日、コクリコ坂から 金ローでやるらしいけど、風間俊も水沼史郎もかっこいいかもしれんが主人公のお父さんが1番かっこいいから見てくれ!!!!! pic.twitter.com/d3siuCA61B
— オオツキ (@RealityDK) August 21, 2020
映画版の海のお父さんは「沢村 雄一郎(さわむらゆういちろう)」(原作では「滝川英治」)。
風間俊の戸籍上の父親でもあります。
なかなかのイケメンですね。
朝鮮戦争中(1950~)、LSTと呼ばれる戦車揚陸艦の船長をしていました。
物資輸送の時に船が機雷と接触。
爆発・沈没したため亡くなっています。
1950年11月15日、元山沖を航行していたLT(大型曳船)が機雷に触れ、沈没するという事故が起きています。
この時乗り組んでいた日本人船員は27人。
そのうち22人が亡くなっています。
海は父をしのび、「コクリコ荘」の庭に「航海安全」の旗を掲げるのが日課です。
風間俊の実父「立花洋(たちばなひろし)」とは親友で、事故で立花が亡くなった時、身寄りのなくなった俊を自分の子どもとして引き取ってくるという優しさと強引さもあります。
海のお母さんは劇中で「無鉄砲だけど、あなたのお父さんは本当にいい男だったの」と自分が恋していた頃のままのような笑顔を見せています。
海の両親は駆け落ちして結ばれており、「私が学問を続けられたのも、彼のおかげ」とのこと(母親は大学教授で海外で仕事をしています)。
亡くなって10年以上たっても、ずっとお父さんのことを愛しているようです。
お父さんは俊を籍に入れて引き取ったものの、既に海を身ごもっていたお母さんには育てることが難しく、友人だった風間家へ俊を養子に出しました。
俊の養父は海のお父さんのことを「沢村はいい船乗りだった」「ずっとミルク代を送ってくれていた」と言います。
俊と離れた後もそのことを忘れず、養育費代わりにミルク代を送り続けていたようです。
優しく義理堅い、昔かたぎのすてきなお父さんですね。
メルもそんなお父さんが大好きだったようです。
毎朝父のために旗を揚げたり、俊に「俺たちは兄妹ってことだ」「今までどおり、ただの友達だ」と告げられたあと、亡くなったはずの父の胸に飛び込む夢を見るメル。
お父さんは優しくメルを抱きしめます。
でも目覚めれば・・・。
作中屈指の切ないシーンですね。
「コクリコ坂から」風間俊のお父さん(実父)について
で、実は立花の声は風間俊介だそうです、低いバージョンだからこっちも惚れるわ!#コクリコ坂から pic.twitter.com/hSYKq4HJqx
— フミフミ (@fumi_tofumi) August 12, 2016
映画版の俊のお父さん(実父)は「立花 洋(たちばなひろし)」。
こちらもなかなかのイケメンです。
メルの父親(沢村雄一郎)や小野寺とは学生時代からの親友であり、三人のリーダーでもありました。
俊が産まれた時に妻を亡くし、自分も引き揚げ船の事故で命を落とします。
物語ラスト、沢村や立花の共通の友人だった小野寺善雄という人物が、俊の実父について教えてくれます。
メルと俊に三人の写真を見せ、「私たちは親友だった」と語ります。
回想シーンで、沢村や小野寺に、写真の真ん中に映れと言われる俊のお父さん。
「俺がか」と聞き返すと、「俺たちの大将なんだから当然だ」とすすめられます。
俊のお父さんは「貴様ら、俺より先に死ぬなよ」とリーダー的発言。
「貴様こそ」と返す会話は、まさに親友どうしですね。
お互い危険と隣り合わせの海の仕事に就くということで、絆も強かったようです。
「コクリコ坂から」風間俊の養父について
俊のもう一人のお父さん、養父は「風間 明雄(かざまあきお)」。
タグボートの船長をしており、ある風の強い日に沢村から俊を託されたと語ります。
当時こちらのお父さんは乳飲み子をなくしたばかりで、妻は俊を奪い取るようにして乳を飲ませたとのこと。
昔かたぎの厳しくも優しい性格で、俊が養子であることは前から伝えていたようです。
北斗さんの送別会で帰宅が遅くなった俊を迎え、「遅いな」「母さんに心配かけるな」と注意します。
ダメなことはきちんと叱り、あとはしつこく言わない威厳と愛情のある育て方をしています。
また、俊が「自分の実父は『沢村雄一郎』か」と尋ねたときも、きちんと経緯を説明し、無責任にごまかしたりはしません。
「近ごろあいつ(沢村)によく似てきたな」と実父への思いやりも見せます。
(本当は沢村が実父じゃないけど・・・)
そして最後は「お前は俺たちの息子だ」と結びます。
俊を信念をもってしっかり育てているということが分かるセリフです。
そんな堅物ながらも優しい養父ですが、ちょっとおちゃめなシーンも。
物語ラスト、小野寺の船で自分の生い立ちの事情を聞き、帰りに養父の運転するタグボートにメルとふたりで乗る俊。
養父は俊に、「(メルは)いい娘だな」とウインクをしてみせるのです。
お父さんにしてみれば、可愛い息子がすてきなお嬢さんと友達ということが、嬉しく微笑ましかったのかもしれません。
いつもは昔かたぎの厳しいお父さんだけど、こんなユーモアも持っているなんてさすがですよね。
まとめ
コクリコ坂からの主人公メルのお父さんは沢村雄一郎。
朝鮮戦争中に亡くなっている。
メルの想い人風間俊の実父は立花洋。
引き揚げ船の事故で亡くなっている。
俊の養父は風間明雄。
タグボートの船長をしていて、沢村の友人。
俊には養子ということを伝えている。
「コクリコ坂から」でひそかにファンが多いのが、お父さんたち。
イケメンであるだけでなく、その生き方にも人気が集まっているようです。
なかでも三人で写真撮影をするシーンは「萌え」もあると評判です。
視聴する時は、そんな「お父さんたち」にも注目してみてくださいね!
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