「鎌倉ものがたり」はつまらない?駄作といわれる理由について

映画

2017年に公開された「DESTINY~鎌倉ものがたり~」。

あの『ALWAYS~三丁目の夕日』シリーズをヒットさせた山崎貴監督を筆頭に、制作チームが再集結。
日本全国をふたたび感動と驚きの渦に巻き込む大傑作――となる予定でした。

ところが蓋を明けてみれば興行収入は32.1億円とそこそこ。

年間収入も15位に沈み、東宝のプッシュも空しく「つまらない」「面白くない」「駄作」とさんざんな評判です。

いったいどこがつまらないのか?
まとめてみました!
(作中のネタバレを含みます。ご注意ください)

「DESTINY~鎌倉ものがたり~」はつまらない?

公開当時から「つまらない」という意見が多かった「DESTINY~鎌倉ものがたり~」。

邦画って、けっこう酷評されることが多いとは思いますが、それにしても前評判ほどではなかった・・・という印象です。

もちろん、つまらない・駄作と言われてしまうには理由があります。

ではその理由とは何でしょうか?

駄作と言われる理由

原作を読まないと世界観が分からない

今作でまず驚かされるのが、実在する鎌倉という町に、妖怪や幽霊がうろうろしているところ。

ここで「???」となる視聴者が多かったようです。

私も最初、世界観が全くわからなかったです^^;

原作漫画ではレトロな作風とマッチしているため、妖怪や神様が出てきても自然に受け入れられるのですが、実写映画となるとやはり違和感が・・・。

映画全体に漂うノスタルジックな雰囲気と、妖怪や魔物、神様が共存する世界というのはとても魅力的なのですが、実写で表現するのはなかなか難しいようです。

そして、そのせいで「これはいつの時代なの?」と視聴者に余計な混乱を産むはめに。

見る人によって「昭和初期」「戦後?戦前?」「隣り合わせの別の時代?」「別の日本?」とさまざまな憶測が飛んでいます。

そして更に混乱するのが、登場人物の恰好やセリフ中の単語。

主人公の正和は昭和初期の作家というような和服につけペンでの執筆作業。

「先々代からのお手伝い」「納戸」というセリフも出て来るので、それなりに昔の時代なのかな?と推測します。

また登場する車はクラシックカー、パトカーや警察手帳、電話も古いタイプのもので、携帯やスマホは出てきません。

それなら昭和初期の鎌倉が舞台なのかな?と思っていると、唐突に「100円ショップ」や「コスプレ」という単語が出て来たり、エアコンがあったり、江ノ電の行き先表示がLED、駅の表示板も最近のものだったり・・・とかなり現代寄りの表現も見られます。

「いったい今はいつなんだ?!」と混乱してしまいますよねw
(加えて説明が一切ない)

妖怪たちを実在させる、現代に近いけれどいつの時代かは特定しない、というファンタジーな設定は、アニメなら自然に行きそうですが、実写ではうまくかみ合わないのかもしれません。

古いなら古い、新しいなら新しい、でどちらかに統一してしまった方が良かったのかも?

視聴者が「いつの時代?」とモヤモヤをずっと抱えてしまい、結果物語に入り込めずに「つまらない」「面白くなかった」「駄作」という評価になってしまったようです。

「運命の愛」の描写が陳腐

原作にはない「DESTINY」のタイトルが付けられた今作。
意味はもちろん「運命」です。

物語前半の『三丁目の夕日』感から一転、後半は正和と亜紀子の「夫婦愛」を感じられる展開になっていきます。

抜けてしまった亜紀子の魂を追って黄泉の国に辿り着いた正和は「ふたりは遥か昔から何度生まれ変わっても必ず結ばれ、愛し合う運命だ」と告げられます(えっ?)。

ふたりの出会いは必然、惹かれあったのはまさに運命だったのです。

そんな「前世からの約束」「運命の愛」となれば、大好きなファンも多そうですが・・・。

前半の生活感あふれる「愉快でちょっぴり怖い妖怪たちとのふれあい」から、何故か「運命の愛」にダイナミックにハンドルを切られ、振り落とされた視聴者が多かった模様。

前半からのギャップに「恋愛映画と思わなかった」となった人もいたようです。

「恋愛映画」は やや人を選ぶジャンルですよね。

今作も予告編ではちょっと変わった「ほのぼの和風ファンタジー映画」のように見えました。

「恋愛」をメインとしたストーリーなら、ふたりの出会いから徐々に愛を育ててゆく過程を、視聴者もいっしょに楽しみたいもの。

しかし今作は主役カップルは既に「夫婦」であり、しかも男性側はかなり年上の俳優さん。
(原作では年齢差は12歳。亜紀子は21歳の設定です)

ふたりの出会いやこれまでの経緯は映画が始まる前に終わってしまっています。

また女性の視聴者的には、イケメンで素敵な俳優さんに「自分もこんな恋愛がしたい!」と憧れるところですが・・・。

もう夫婦として出来上がってるとなると、そんなノリでは見られませんよねw

正和も「こんな旦那さんがいい!」とはちょっと言いにくいキャラだし・・・(個人の感想です)。

最初から「恋愛メイン」のストーリーではなく、中盤からの展開なので「よく分からない」「急に『運命の愛』とか言われても・・・」と前半とのギャップに戸惑う視聴者が多かったのだと思います。

それが「つまらない」「面白くない」という声になってしまったようです。

高畑充希がうざい

今作のヒロイン亜紀子を演じる高畑充希さんへの批判もあるようです。
もちろん、かわいいとの声もあります!(私は高畑充希ファン)

山崎監督の独特の演出のせいか、ヒロイン亜紀子の演技が「バカっぽい」「わざとらしい」と言われてしまっています。

「夫婦愛」「運命の愛」を押し出す中盤以降、亜紀子は囚われのお姫さまのように正和の助けを待っているのですが・・・。

など、女性の視聴者からはかなり辛口な評価をされている亜紀子。

「夫婦」でありつつ、まだ「恋愛中」のようなラブラブっぷりが「鼻につく」「あざとい」と言われてしまうようです。

ただ、これはあくまで山崎監督の演出であり、男性視聴者からは「可愛い」「天使」と好評価を受けています。

など、ストーリーの陳腐さを補う素晴らしいキャスティングと絶賛する声も。

「女優さんを『あざと可愛く撮る』ことにかけては日本一」とも言われる監督だけに、高畑充希さんの魅力を最大限に発揮した結果、「うざい」と「可愛い」の両極端な評価が生まれたのかもしれませんね。

「鎌倉ものがたり」は面白いという声

多くの不満が集まる「鎌倉ものがたり」ですが、「面白かった」「良かった」「泣けた」という声ももちろんあります!

とくにCG、VFX(視覚効果)といった特殊効果の素晴らしさを挙げる人が多いようです。

また、映画全体の「和風ファンタジー」テイストや、妖怪や魔物と共存する世界観が好きな人、生活感のある風景や建物など、『三丁目の夕日』のような「昭和レトロ感」や「ノスタルジックな街並み」が刺さる人にはたまらない映像になっているようです。

多層の構造建築物、現実には作れないような幻想的な建築物好きにも「鎌倉ものがたり」は満足できる作品のようです。

とくに物語後半の「黄泉の国」は当時最高のCGやVFXを詰め込んであり、予定日ギリギリに仕上がったとの噂も。

一見の価値ありですね。

まとめ

「DESTINY~鎌倉ものがたり~」は、「つまらない」「面白くない」「駄作」とさんざんな評判だった。

つまらない、駄作と言われる理由は、世界観の説明がなくわかりにくい・「運命の愛」の描写が陳腐・高畑充希がうざいというもの。

もちろん、面白かった・泣けたという意見も多くあり、中でもCG、VFX(視覚効果)といった特殊効果の素晴らしさを挙げる人が多い。

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