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「鎌倉ものがたり」のお手伝いさんの名前や年齢は?黄泉の国の住所を知っていた謎についても

映画

2017年に公開された「DESTINY~鎌倉ものがたり~」。

古都鎌倉を舞台に、魔物や妖怪、幽霊、神様など人ではない者たちと仲良く暮らすミステリー作家兼素人探偵・一色正和とその奥さん亜紀子が主役の和風ファンタジー作品です。

一色家に代々つかえるお手伝いさんには謎がいっぱい。

名前は?年齢は?

そのほかトリビアもまとめてみました!
(作品のネタバレを含みます。ご注意ください)

鎌倉ものがたりのお手伝いさんについて

お手伝いさんの名前

お手伝いさんの名前はキン。

一色家の家政婦として家を切り盛りする頼れるおばあちゃん。
演じているのは中村玉緒さんです。

先々代である正和の祖父・信夫に雇われ、以来お手伝いさんとして三代にわたって一色家の家事を取り仕切っていました。

正和のことも子どもの頃から面倒を見ており、その時からすでにおばあちゃんだったよう。
家事はなんでもこなせます。

一色家に来る前は、同じ鎌倉で広大な屋敷を持つ蛙川伯爵の元で働いていたとのこと。

夫は陸軍中尉で日露戦争(原作では日清戦争)の時に亡くしています。

なぎなたが得意で、作中でも黄泉の国へ向かう正和の留守を預かる頼もしい存在です。

お手伝いさんの年齢

映画では明かされませんが、実年齢はなんと142歳。
でも本人は「82歳」と言い張っていますw

超高齢者ですが心身ともに健康で年齢を感じさせず、体力は亜紀子よりも上なほど。

天井裏に住みついた貧乏神を察知するという鋭い勘も持っています。

142歳という人間ばなれした長寿のせいか、ファンからは「実は人ではない?」とも言われています。

幽体離脱して幽霊の状態の正和を普通に見ることができたり、黄泉の国から戻って来た正和と亜紀子の姿(魂の状態?)を認識していたりと、普通の人間ではないという描写が多くあります。

魔物や幽霊、不思議な出来事にも詳しく、顔なじみの妖怪も多いキンさん。

原作では市役所から「魔物」認定を受けていたり、黄泉の国から帰って来たご先祖さまと普通に会話をしたり、魔物たちからも慕われていたりとキンさん自身が「もしかして妖怪?」と思わせる描き方も。

この「鎌倉」では、さまざまな怪異がごく普通の日常として描かれます。

キンさんがもともと人間ではない、もしくは長生きして半分「魔物」になっている存在だとしても、不思議ではないのかもしれませんね。

お手伝いキンと嫁・亜紀子の関係

正和さんラブな嫁・亜紀子は、キンから正和の好物や料理を教わっているという設定です。

映画のセットの中には、「キンから習った料理のレシピ」が「新妻・亜紀子のレシピブック」として置いてあります。

内容は、「たか菜といかのいりつけ」「親子キャベツ」などかなり庶民的。

きちんと手順がメモされ、レシピといっしょにかわいいイラストも描いてあります。

ほかにもキンからは洗濯など家事の仕方を教わり、「理想の妻」になるべく奮闘している亜紀子。

正和をめぐる「お手伝いさんVS新妻」という対決にはならず、関係はとても良好なようです。

キンも昔は住み込みで働いていましたが、今は別の場所で暮らしているよう。

江ノ電で自宅へ帰るキンを見送る亜紀子のシーンがあります。

正和と亜紀子、キンの仲の良い会話は「ほのぼのする」「笑顔になる」と視聴者にも人気です。

キンが黄泉の国の住所を知っていた理由

物語終盤、黄泉の国へ行ってしまった亜紀子の魂を取り戻すため、正和もそこへ向かうことになります。

黄泉の国へ行く方法は、以前亜紀子が見つけた原稿「反魂奇譚」の中に書いてありました。

でも、現世に帰ってくる方法が分かりません。

そこで「反魂奇譚」の作者である甲滝五四朗(故人)が黄泉の国にいると考え、直接方法を聞くことにします。

甲滝は数々の名作を執筆しながらも、忽然と文学界から姿を消した謎の多いミステリー作家。

この時点では、正和は甲滝のことを「母親の浮気相手」と疑っており、「もしかすると自分の本当の父親かもしれない」と思っています。

ここで謎なのが、キンがそんな甲滝の居場所を知っていたこと。

もし本当に正和の母親の浮気相手なら、一色家のお手伝いさんであるキンの立場からすると微妙な相手ですよね。

けれどキンは正和に甲滝の住む場所を教えます。

何故キンは黄泉の国にいる彼の居場所を知っていたのでしょうか?

実は映画では、その謎は明かされません。
そのため、「次回作への引き?」「キンさんは何者?」と疑問に思う視聴者が多かったようです。

考察すると、現世に「反魂奇譚」があるということは、甲滝は一度は黄泉の国に行き、そして帰って来れたということ。

つまり今の正和と同じように、「死なずに」魂だけで死者の国へ行ったということになります。

黄泉の国から戻って来たあと、「反魂奇譚」を執筆し、また黄泉の国へ行ったと考えられます。

何故甲滝は「生きたまま」黄泉の国に行ったのでしょうか?

それは妻であり、正和の母である絵美子に会うためでした。

実は甲滝五四朗は正和の父親・宏太郎(大学教授)が正体を隠して作家業をするために使っていたペンネームだったのです。

宏太郎はごていねいにもヒゲで変装までして絵美子とのデートを楽しんでいたため、子どもだった正和は「母親が浮気している」と誤解してしまったのでした。

黄泉の国に行った宏太郎(甲滝)は絵美子に会えましたが、死者となった彼女を連れ戻すことはできず、自分も死者となって絵美子とともに暮らすことを決めます。

黄泉の国で住む場所を決めたあと、現世へ戻り、キンにその場所を伝えたのではないでしょうか?

それでキンは甲滝の住む場所を知っていたと考えられます。

キンに自分の居場所を託したのは、「キンをとても信頼しているから」「キンが妖怪にも顔の利く人間ばなれしたところがあるから」「もしキンが亡くなって黄泉の国に来たら、自分のところへ訪ねてきて欲しいから」など、さまざまな理由が考えられます。

まさか自分の息子も同じように妻を追ってやって来るとは思わなかったでしょうが、キンに居場所を教えておいたおかげで、また息子に会うことができ、浮気という長年の誤解も解けたので、めでたしめでたしですね。

まとめ

「DESTINY~鎌倉ものがたり~」に登場するお手伝いさんの名前はキン。

実年齢は142歳。

人間ばなれした長寿であり、魔物や幽霊、不思議な出来事にも詳しく、顔なじみの妖怪も多いので「キンさん自体が妖怪?」と言う噂もあるが、一応人間。

ヒロイン亜希子との関係は良好で、以前は住み込みで働いていたが、今は別の場所で暮らしている。

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