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「聲の形」は誰が一番悪い?嫌われているキャラやその理由も

映画

2016年公開直後から賛否両論を巻き起こしているアニメ映画「聲の形」

その多くは「〇〇がクズ」「●●が嫌い」という登場人物への厳しい意見。

クラスメイトによるいじめ描写やヒロインの自殺未遂と話も重く、美麗なアニメーションとのミスマッチで、「どうなってんだ!」と思わず言いたくなる作品です。

ヒット作でありながら、ここまで登場人物が嫌われているのも珍しいかも・・・。

「聲の形」の登場人物は、いったい誰が一番悪いのか?
嫌われているのは誰?

原作と映画をあわせた、さまざまな意見をまとめてみました!

「聲の形」誰が一番悪い?

出てくる人物がみんな「こいつ・・・最悪」と思わせる聲の形

誰が一番悪いのか、ネットの声をまとめてみました。

ヒロインいじめの張本人:石田将也(主人公)

小学校時代、転校してきた硝子の補聴器をわざと壊すなどいじめていました。

「好きだからいじめていた」とかではなく、何も考えずに「耳の聞こえない変なやつ」として迷惑行為を行っていたのです。

それが原因で、硝子はまた転校してしまいます。

その後石田はいじめられる側になり、それが後を引いて中学時代も友人のいない孤独な生活を送ります。

しっかりいじめの報いは受けているのですが・・・。

「いじめの加害者が下心を持って被害者に近づいて、結果被害者が加害者を許して結ばれる」というあまりに都合の良すぎる展開のため、主人公なのにとても好感度が低いようです。

「いじめへの謝罪」と「硝子への恋心」がごちゃまぜになっているからでしょうか?

いつも謝ることしかしなかった:西宮硝子(ヒロイン)

石田の小学校に転校して来た、聴覚障害を持つ女の子。

最初は仲良くできていたが、クラスメイトから筆談ノートに悪口を書かれるなどのいじめを受けます。

そのため再度転校。

高校生の時に石田と再会します。

硝子は笑ってさえいれば周りの人が良く思ってくれると考え、いつも作り笑いをしています。

いじめを受けても怒ったり抗議したりしません。

それは自分のために母親や周りの人が苦労している姿を知っているから、言えないのです。

でも何をされてもただ笑ってやり過ごすだけの態度が、「悪い」「良くない」と言われてしまうようです。
とくに石田に好意を持つ植野からは、その振る舞いが怒りを買っています。

聴覚障害の娘を普通学校に通わせようとした:硝子の母親

おそらく妊娠中に風疹にかかったと思われる描写があり、そのせいで硝子は聴覚障害を負っています。

彼女のことを考え、普通の小学校に通わせることで「障害に甘えず強く育って欲しい」という願いがあったようですが・・・。

映画では母親の葛藤や普通学校に通わせたい理由が語られないため、障害のあるこどもを無理に普通学校に通わせる、モンスターペアレントのような存在になっています。

硝子の補聴器が何度も壊された時も、硝子自身に解決させるためにすぐには手を出しませんでした。

母子家庭のためか仕事に追われ、あまり余裕のある性格でもなく、いつもイライラしている描写が多いです。

石田が過去のいじめを詫びた時も、いきなりビンタするなどかなり攻撃的。

怖いイメージのお母さんです。

石田をいじめ続けたクラスメイト:島田、広瀬、川井たち

小学校時代、石田を筆頭に硝子いじめに参加していました。

石田の硝子いじめが問題になった時、自分たちも硝子をいじめていたのに、それを言うと自分もいじめられるとして黙っていました。

その後いじめを石田ひとりのせいにすることで、標的を石田にチェンジ。

石田に排他的、暴力的ないじめをするようになります。

とくに島田は中学校でも石田に対して冷たい態度をとり、石田が小学校時代いじめをしていたと周囲にバラすことで中学でも孤立させるという陰湿な手を使っています。

よくある描写とはいえ、胸糞展開ですね・・・。

硝子への理解が足りなかった担任:竹内先生

聴覚障害のある硝子への支援をクラスの子どもに丸投げしており、その負担からいじめがエスカレート。

硝子のお世話をしていた児童は周りから非難され、一時不登校になってしまいます。

また、学級での話し合い時に「石田がぜんぶ悪い」とし、石田一人だけを強く非難することで、自分の監督責任を逃れようとしました。

その後石田が自分へのいじめを訴えた時も、「西宮をいじめていたお前に言う資格があるのか」と言って取り合わず、卒業するまでいじめを黙認し続けます。

いじめ・障害に対して無責任な「大人」の代表格、先生。

先生も人間である以上、神対応なんてできないのでしょうが、学級裁判なんて開く前に出来ることもあったのでは?

無能でクズという印象の竹内先生ですが、「実は手話をマスターしていた」など、良い面もあるという擁護の声もあります。

硝子に聴覚障害が発覚したことを理由に離婚する硝子の父親と親族

映画では丸ごとカットされていますが、原作では硝子に聴覚障害が発覚したことを理由に母親は離婚させられています。

障害の原因は父親の感染症(おそらく風疹)と思われますが、それは棚に上げて母親に責任を押し付け、その親族も父親の味方をし、障害のある硝子を嫌悪したため、母親は次女の結弦を妊娠中にもかかわらず、そのまま離婚しました。

現実でも障害のある子どもが生まれると「母親のせい」にされたり、離婚されたりするパターンはよくあることだそうです。

あえて「悪役」として作ったキャラかもしれませんが、あまりにもひどいですね・・・。

石田への恋心のあまり嫉妬で硝子をいじめる:植野直花

「聲の形」で、もっともヘイトを集めているキャラと言っても過言ではない人物ですw

石田の小学校時代のクラスメイトで、いちばん仲の良い女の子でした。

実はずっと石田のことが好きなのに、素直に言えなくていつもケンカばかり…と書くと、普通の萌えキャラなのですが・・・。

・「驚くほど性格が悪い」「硝子に暴力をふるい、嫌いと普通に言う」
・「補聴器をはぎとったり胸倉をつかんだり、頭のおかしい人にしか見えない」「怖い」
・植野は「感情を剥き出しにする=相手と本気で向き合っている」と自分を正当化し、嫌いだったら何をしてもいい訳じゃないのに感情の赴くままに自分勝手に行動する性根腐れ女。

とまで言われるほどのキツイ性格です(口も悪い)。

硝子への態度は高校生になっても変わらず、それは「自分が好きな相手が好きな女の子」だから。

石田が硝子に想いを寄せていることを知っていて、激しい嫉妬心から硝子に意地悪をします。

植野だけは硝子が「障碍者」だからいじめたわけではなく「自分のライバル」だからいじめていたんですね。

それもどうなのよって話ですが。

また高校生になってからは、物事の「白黒」をはっきりつけることに変にこだわっており、相手が嫌がることもストレートに言うなど、かなり極端な性格。

場をひっかきまわしたり、なのに後で反省したりと情緒不安定で不気味に映ることも。

映画では植野のかわいいところ(?)がさっくりカットされているため、ますます「怖い」「頭がおかしい」キャラとして恐れられています。

原作ファンからは「石田に対する気持ちはまっすぐ」「自分を曲げない」「猫耳がかわいい」と一定の評価は得ているようです。

ただその性格から、結局石田への恋は実ることはありませんでした。

誰がいちばん悪いのかランキング

ほとんどすべての登場人物のクズっぷりが明らかになったところで、これを個人的に強引に格付けすると

1位 植野:ぶっちぎり
2位 竹内先生:クズ
3位 石田:加害者
4位 クラスメイト:加害者
5位 硝子の父、母:そもそもの原因
6位 硝子:ことなかれ主義

というようなかんじでしょうか?

みんなそれぞれ悪いところがあり、誰が一番とは決められないですね。

ただ、「完全な悪人」がいないのも「聲の形」の特長であり、ほとんどの登場人物が自分の過去を振り返って後悔しています。

そしてそれを挽回したくて一生懸命行動しているのに、から回ったり、うまく行かなかったりという悩みを描いているのがこの作品でもあります。

そんなある意味とても「人間らしい」物語なところが、たくさんの反響を呼び、賛否両論となっているのかもしれませんね。

まとめ

聲の形は、登場人物に対して批判が多い作品。

登場人物ほぼ全て「問題がある」ように描かれているので、誰が悪いのか、などでも論争になる。

主要人物でいうと、主人公を最初にいじめだした石田、卑屈なヒロイン、いじめ問題をすべて石田になすりつけたクラスメイトに担任の先生など。

聴覚障害のあるヒロインを普通学級に無理に通わせた母親も悪い。

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