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【タイタニック】映画は浮気の話？ローズのその後がひどいという意見も

映画
2021.05.14

1997年に公開され世界的な大ヒットとなった「タイタニック」。

ジャックとローズの悲恋に涙したファンが多い一方で、れっきとした婚約者がいるのに若い恋人に走ったローズを
「何を考えているの？」「浮気！」「不倫！」とたたく意見も多いようです。

大人になって見てみると確かにローズは浮気女かも？

「タイタニックは浮気の話」という意見をまとめてみました！
（作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください）

【タイタニック】映画は浮気の話？

おもに男性からの疑問として挙げられるローズの恋。

17歳の彼女には親が決めた婚約者キャルドンがおり、公の婚約発表も間近でした。

キャルドンは大富豪の御曹司であり、今で言えば超ハイスペックなスーパー彼氏。

イケメンでお金持ち、有能なビジネスマンで、ローズのことも愛しています。

自分の隣を歩くのにふさわしいドレスを着せ、欲しがる絵画もすべて買ってくれ、どんなワガママも聞いてくれる…。

「君が望むことで僕にできないことは何もないよ」とまで豪語します。

まさに少女漫画に出て来る王子さま（かなり年上ですが）ですよね。

しかし、ローズが選んだのは船で出会ったばかりの貧しい青年ジャック。

身投げしようとしたところを助けてくれたジャックに一目で恋に落ちたようです。

ジャックには地位も名誉も、もちろんお金もありません（顔はいい）。

タイタニックでアメリカに渡った後も当てはなく、その日暮らしで生きていくつもりです。

そんな「根無し草」のジャックに「ついて行きたい」とまで考えるローズ。

…当時はそんなふたりの燃え上がる恋に共感し、感動しましたが、今は「ちょっと待て！」となります。

完全に浮気という意見

おもに男性の視聴者から「浮気物語」「不倫の話」という声が多いようです。

女性にとってはハイスペ婚約者とイケメンふたりでローズを取り合うという構図が少女漫画のようでうっとりできるのかもしれませんが、男性からは「キャルドンが可哀そう」「見るたびに不愉快」と厳しい意見が出ています。

若く美しいローズを手に入れてはしゃいでいると思えば、彼にも可愛いところはあるのですが…。

とくにあのヌードデッサンを破り捨てずに取っておくあたり、キャルドンの恋心も感じられますよねｗ

脚本でも「キャルドンは心からローズを愛していた」とあり、愛情の示し方は間違っていましたが、彼なりにローズを大切にしていたのです。

しかしそんなキャルドンの思いはローズには届かず、反対に手ひどい裏切りを受けることになります。

ジャックをディナーに招待した時も、ローズは彼に目くばせをしてマナーを教えたり、何かと気にかけます。

またキャルドンの目を盗んでこっそりジャックと落ちあい、三等船室でどんちゃん騒ぎをして朝帰りをしたかと思えば婚約者との初夜（？）もまだなのに、ジャックの前で裸になって絵を描かせたりとやりたい放題のローズ。

今カレから貰った高価なネックレスをつけて別カレにヌードを描かせるって…「ビッチかよ！」と突っ込みたくなりますねｗ

ＳＮＳなら大炎上です。

ローズも好きでもないおっさんと無理やり結婚させられそうなところを若くてイケメンのジャックに出会ってはしゃいでいると言えないこともない…。

ですが「お金だけ貰って婚約者の自覚がない」「自分勝手」「婚約者への裏切り」などのローズへのヘイト意見も多かったり、キャルドンの視点から見た視聴者からは「何不自由のない生活と実家への支援もするつもりだったのに…」と同情意見も集まっているようです。

結婚前だから浮気じゃないよの意見

「婚約者とはいえ結婚前だから不倫や浮気にはあたらない」とローズを擁護する意見は、おもに女性視聴者が多いようです。

・実家が没落貴族で困窮している中、親の決めた結婚を強制されている。また婚約者は束縛が強くローズの趣味も理解しようとしない。
・唯一の肉親の母親は見栄っぱりでお金にしか興味がなく、ローズを結婚させて援助を得ようとしている。
・当時の女性のほとんどがそうだったように、ローズの意志は関係なく結婚後はすべて夫に決められる不自由な人生になる。

そんな結婚に絶望し、身を投げることまで考えたローズの方に「同情する」という意見も多いようです。

「浮気」や「不倫」といった下世話なストーリーと言って欲しくない、という声もありました。

婚約者がいると言っても「親が決めた」もので、お互い好きになって決めた婚約者ではありません。

また元々キャルには恋愛感情を持っておらず、「浮気」ではないという声も。

ローズにとってはジャックこそがはじめての恋だったのかもしれません。

浮気どころか「本気の恋」だったのなら、ふたりはまさに「運命の恋人」だったのかも…。

ローズのその後がひどい

ローズ擁護の声がある一方で、彼女に対してかなり辛辣な意見もあります。

そう、ジャックは冷たい海に沈み亡くなりましたが、ローズは生き残るからです。

そして女優となって人生を謳歌します。

映画のラストでは子供や孫に恵まれ、乗馬や旅行などを楽しみ、幸せな人生を送ったという演出がされます。

ジャック派の女性視聴者にはこれがカチンと来るよう。

あれだけの恋をしたローズがそのまま生き残り、別の男性と結婚して子供をもうけることが「許せない」と言う人も。

「ローズはジャックへの思いを貫き通す方が良かった」という人もいます。
（逆「セカチュー」みたいな感じですかね）もちろんその方が物語としては美しいですよね。

でもローズが生き残り、人生を楽しむことは、他でもないジャックが望んだことです。

彼女がもっとも愛したジャックが最期にした願い事。

それは「ローズが長生きして人生を謳歌すること」でした。

「君は助かって、生き続けて、赤ん坊をたくさん産んで、子供たちが育ってゆくのを見届けるんだ…。そしてうんと年をとって、長生きのおばあさんになって、暖かいベッドの中で天に召されるのさ」
「こんなところで、こんな夜にあきらめたりしちゃいけないよ。分かるかい？」

その中には彼女が子供をたくさん産んで、家族に囲まれて幸せな生活を送ることも含まれていました。

このあたりは男性視聴者も共感できるようです。

女性視聴者としては「運命の恋人」であるジャックと共に死ぬか、一生ジャックを心に抱いて独り身で過ごして欲しい…という意見にも共感できます。

しかしそれをしてしまうと「安っぽいメロドラマ」に成り下がってしまう危険性もあります。

あの極限状態の海の上で、ジャックに泣いてすがりつくローズだったら…。

それこそ「陳腐な恋愛映画」と言われてしまいそうですよね。

ジャックの願いどおり「生き延びること」を選択したローズは、自分の意志をしっかり持った自立した女性として描かれています。

賛否両論なところもありますが、「タイタニック」がただのラブストーリーで終わらなかったのは、このローズの生き方にもあるのかもしれません。

まとめ

映画「タイタニック」はローズの浮気の話だと避難する声がある。

理由は婚約者がいるにも関わらず、ジャックと恋に落ちるからというもので、主に男性からの声が多い。

女性からの意見としては、婚約者キャルには愛情を持っておらず、親が勝手に決めたことだから浮気ではないというものが多い。

が、物語終盤でジャックは死んでしまい、ローズは生き残ろ人生を楽しんだ・・・ということに納得できないという意見もある。

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