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【ローマの休日】はつまらないし面白くない?泣けるという意見も

映画

1953年に公開された不朽の名作『ローマの休日』。

世界遺産の街ローマを舞台に、女優オードリー・ヘップバーンがキュートな姿で繰り広げる名シーンは、世界中の人々を虜にしました。

今でも愛される作品ですが、「つまらない」「面白くない」という声もあるよう。

どんなところがつまらないの?
面白くないのはなぜ?

そのほか「泣ける」というシーンもまとめました。
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【ローマの休日】ここがつまらない

白黒映画だからつまらない

『ローマの休日』は1953年公開のモノクロ映画。

カラー映画が当たり前の世代にとっては「色がないとつまらない」「面白くない」となってしまうようです。

映画鑑賞が趣味の人でも、「モノクロ映画=感性が古い・つまらない」というイメージがあり、敬遠していたという意見も。

たしかに独特の演技の古さやよく分からないコメディシーン、音質が良くないなどクオリティの面では現在の映画に比べかなり違いがあります。

しかし「モノクロ映画だからつまらない」という声には反対意見も。

シンプルで分かりやすいストーリー、恋愛映画の王道として最高の作品という声もあります。

また本作はモノクロフィルムで撮影されていますが、実はこの時テクニカラー(カラーフィルム)でのカラー映画は可能でした。

カラー撮影にしなかったのは「製作費を抑えるため」。

当時カラーフィルムは非常に高価で、本作の予算は約150万ドルとかなり少なかったため、断念したようです。

しかし監督のウィリアム・ワイラー氏は後日テクニカラーで撮影しなかったことをとても後悔したと言われています。

もし『ローマの休日』がフルカラーで撮られていたら、もっと評価が上がっていたかもしれませんね。

子どもにとってはつまらない(大人になると面白い)

「子どもの時に見てもつまらない」「面白さが分からない」と言われているようです。

最近の子どもたちの周りには、映画以外のコンテンツがたくさんありますよね。

スマホゲーム、YouTube、動画サービスのアニメなど、わざわざ昔の映画を見なくても楽しめるものがあふれています。

また内容も刺激があってワクワクする、面白いものばかり。

『ローマの休日』のようなバトルやアクションのないただの恋愛映画は「つまらない」「面白くない」となってしまうのも分かる気がしますね^^;

とはいえ、「大人になってから良さが分かった」と言われることも多いようです。

ちなみに管理人も、子供の頃両親が見ていたのを一緒に見たのですが、すぐに飽きてしまいました^^;

でも大人になってから見直してみると、すごく面白くて「名作はいつの時代でも面白いんだ」と感じたことを覚えています。

子ども時代にはワクワクしないつまらない映画と感じたものの、大人になると主役ふたりの甘酸っぱい心の交流や、相思相愛なのに絶対に結ばれない身分違いの恋に「泣ける」という人も。

「大好きな映画」として何度も見るというファンもおり、年を重ねることでさまざまな見方ができる素晴らしい映画といえそうです。

ストーリーがつまらない

「ストーリーが普通すぎてつまらない」と言われているようです。

身分を隠した美しい王女と、平凡な記者の一日限りの淡い恋…。

まさに少女漫画の王道ともいえるラブストーリーですが、「ありきたり」「よく見るストーリー」として「つまらない」と言われてしまうよう。

今までいろいろなエンタメに触れてきた人ほど、「前に読んだ/見た」と感じてしまうのかもしれません。

一方で、むしろ本作が「王道の元祖」とする人も。

1953年公開のこの映画に影響を受けて、その後の少女漫画やさまざまな作品が生み出されていったのでは?という意見のようです。

たしかに「『ローマの休日』っぽい話」といえばたいていの人に通じそうですよね。

宮殿に閉じ込められ、朝から晩まで公務に明け暮れる生活から束の間抜け出し、身分を隠して庶民と出会い、街で自由を満喫する王女。

でも最後には自分の戻るべき場所へ戻り、本来の責務をまっとうする。

恋に生きるのではなく、自分の意志で王女に戻ることを選んでいます。

胸に一日限りの大切な思いを秘めて…。

この切ないラブストーリーが多くのファンの共感を呼び、その後さまざまなオマージュやパロディが創作されていったと言われています。

「よくあるストーリーだからつまらない」「どこかで見た物語で面白くない」と言われるのも、それだけ多くの人に愛され、後の作品に取り入れられていったからかもしれませんね。

【ローマの休日】ここが面白くない

オードリーの演技が下手で面白くない

ヒロインのアン王女を演じたオードリー・ヘップバーンは本作で映画デビューを飾り、初主演でアカデミー賞主演女優賞を射止めています。

しかし「演技が下手」「演技が素人」という意見が多いようです。

主演のグレゴリー・ペックの演技力に比べ、デビューしたてのオードリーの演技は「ほとんど素人」。

「可愛いし人間的にも素敵だが、演技は下手」と言われているようです。

あまりに演技ができないため監督に怒られて号泣し、そのシーンを使われてしまったというエピソードもあります。

しかしその素人っぽさ、芝居馴れしていないところが、アン王女にぴったりだったという意見も多く、魅力的な役作りになっているという人も。

演技が下手と言われても、それを上回るキュートさで世界中のファンを魅了した『ローマの休日』。

今でも多くの人が愛してやまない女優さんです。

面白い面白くないではなくオードリーの可愛さを楽しむ映画

本作は「面白い・面白くない」という二元論ではなく、「オードリーの可愛らしさを楽しむ映画」として論じて欲しいという意見も。

ストーリーの平凡さやヒロインの演技のイマイチさは横に置き、ローマの美しい街並みやオードリーの可愛らしさを楽しむ映画として成立しているようです。

【ローマの休日】ここが泣ける

「つまらない」「面白くない」という声以上に、「切ない」「泣ける」という意見が多い『ローマの休日』。

どんなシーンがファンの涙腺を緩ませるのでしょうか?

ラストの記者会見のシーン

ラストのアン王女と記者たちの会見シーンが「泣ける」という人が多いようです。

イタリアに滞在していたアン王女は、祖国に戻る日に記者会見を開きます。

ヨーロッパの国々に対する質問に答えた後、「人と人との友情を信じているのと同じように」と意味深なセリフ。

それは明らかにその場にいる記者ジョーに向けてのものでした。

新聞記者であるジョーは、はじめアン王女のスクープ写真を狙っていましたが、共に楽しく過ごすうちに王女のために自ら特ダネを手放しました。

ジョーは王女の言葉に応えます。

「王女様のご信頼は、決して裏切られることはないでしょう」

ほかの記者たちが質問している場面でも、アン王女とジョーは目だけでずっと互いを思いあっているのが分かるシーンも泣けますね。

「訪問した都市でどこがいちばんお気に召しましたか?」という質問に、王女らしく

「それぞれその街なりに…忘れられない思い出があります」
「どれも素晴らしくて選べません…」

と、優等生の答えを言いかける王女ですが、

「ローマです!何と言ってもローマです」
「この地を訪れた思い出を、一生懐かしむでしょう」

その目はしっかりとジョーを見つめていました。

「下手」と言われるとおり、セリフはややたどたどしいものの、王女として記者の質問に答える表情、ジョーを見つめる表情など、オードリーの初々しく清楚な魅力があふれているシーンです。

そしてこの後のアン王女の運命を思うと、「切ない」「泣ける」という人も多いよう。

1950年代の王族であるアン王女は、おそらく「国のため」政略結婚させられることになるでしょう。

ジョーとのローマでの思い出は、「永遠に続くたった一日の恋」として、アンの心の中に刻まれているに違いありません。

相思相愛なのに絶対に結ばれない運命なのが泣ける

現代では自由恋愛が普通になり、「身分違いで結ばれない」ということはほとんどなくなっていますよね。

でも本作ではあまりにも違う身分のために絶対に添い遂げることができないところが「泣ける」と言われています。

今と違う恋愛事情や、身分という障害がある恋愛、ハッピーエンドともバッドエンドともいえない結末などが、現代のラブストーリーにはない要素として人気のよう。

「泣ける」「切ない」と言われつつも、至高の恋愛映画として長く愛されている理由がわかりますね。

冒頭の宮殿を抜け出すシーンが泣ける

既にストーリーを知っている人にとっては、アン王女が宮殿を抜け出すシーンで「もう泣ける」よう。

一生にたった一度だけ、王女という立場を忘れて男性と楽しむ休日。

しかし恋は成就せず、ラストではまた宮殿へと戻り、二度と自由の身になれないことを視聴者は知っています。

そんな切なくも幸せな物語のはじまりのシーンが「泣ける」と言われているようです。

タイトルが泣ける

『ローマの休日』というタイトルが「泣ける」という人も。

アン王女にとって人生でもっとも特別な日となった「ローマでの休日」。

ふたりの心の交流は見ていて楽しく、でもどんなに親しくなっても決して結ばれることはないという切なさもつきまとっています。

また特ダネ目当てに王女に近づいたはずのジョーが、王女に心ひかれ、最後にはせっかく手に入れた特ダネを捨てて王女を守ろうとしているところも「泣ける」と言われています。

今の時代にはなかなかない、身を引く男の男気と哀愁も泣けるポイントのようです。

まとめ

『ローマの休日』は、1953年に公開された不朽の名作で未だファンも多いが「つまらない」「面白くない」という声もある。

つまらないという理由は、白黒映画だからつまらない、子どもにとってはつまらない(大人になると面白い)、ストーリーがつまらないというもの。

面白くないところは、オードリーの演技が下手で面白くない、面白い面白くないではなくオードリーの可愛さを楽しむ映画という理由。

泣ける理由は、ラストの記者会見のシーンが泣ける、相思相愛なのに絶対に結ばれない運命なのが泣ける、冒頭の宮殿を抜け出すシーンが泣ける、タイトルが泣けるというもの。

 

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