『コーダ あいのうた』は、2021年に公開された米・仏・カナダのコメディドラマ映画。
第94回アカデミー賞の作品賞・脚色賞・助演男優賞の三部門を受賞し、話題になりました。
聴覚障害者の両親と兄を持つルビーが自分の夢に向かって踏み出す物語は、世界中の人に感動を呼んでいます。
コーダ あいのうたの最後の手話の意味は?
コーダ(CODA)ってなに?
口コミをまとめました。
(※作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
【コーダ あいのうた】最後の手話の意味は?
「コーダ あいのうた」のラストシーンのの手話の意味はなんなのでしょうか?
I really love you(愛してる)
『コーダ あいのうた』
あのLの字を形どった手話は「愛してる」って意味だった!もう死ぬほど泣けたわ家族への愛と、歌への愛。少女がどちらかを選ぶのでなく、そこには愛しかないのだから。全編エミリア・ジョーンズの演技と歌声に魅了された彼女の歌うジョニ・ミッチェル最高だ。年間ベスト級! pic.twitter.com/yWXOrcmo58
— 続・池袋らぶせくしー (@RUsrjkCwbF354K8) January 30, 2022
『コーダ あいのうた』のラストシーン、主人公ルビーが旅立っていく場面で、家族に向けた手話(ハンドサイン)の意味は、「I really love you(愛してる)」です。
日本語の手話とは違い、ASL(American Sign Language)と呼ばれるもので、指でアルファベットを表しています。
小指が「I」、人差し指と親指が「L」、親指と小指が「Y」を示しています。
そう、「I Love You.」の頭文字なんですね。
さらにルビーの指に注目すると、中指を人差し指にかけています。
これは「I really love you.(本当に愛してる)」という意味になるんです。
#笑顔で終わる映画
『コーダ あいのうた』
ここだけ手話の訳が無くて鑑賞後に意味を知ってまた泣くっていう… pic.twitter.com/vdIbEUZdY4— (@___Kevin_0208) January 23, 2023
劇中で、手話のシーンは視聴者にも分かるように字幕がついています。
でもラストのこの手話だけ、なぜか訳がつけられていません。
「ここだけ手話の訳がないんだけど、調べてみたくなる!」
「あえて字幕がないところがすごくいいよね」
「意味を調べたら、また泣ける…」
など、ラストの手話の意味を調べてさらに泣けたという口コミがたくさんありました。
ルビーの「I really love you.(愛してる)」、重みがあって、でも爽やかで紆余曲折あったストーリーのラストにふさわしい言葉ですよね。
視聴者の想像にゆだねている演出が、さらに余韻を感じさせてくれますね。
【コーダ あいのうた】原題のCODAとはなに?
タイトルでもある「CODA(コーダ)」とは、どんな意味があるのでしょうか?
Children Of Deaf Adultsの略
「コーダ あいのうた」見てくるよー!Children Of Deaf Adults の略で、CODA。聞こえない親を持つ聴者の子ども、という意味なんだね。 pic.twitter.com/6JWFjjpDt9
— サティーン@映画 (@SatineCinema) January 21, 2022
『コーダ あいのうた』の「CODA」は、「Children Of Deaf Adults」の頭文字をとった言葉です。
「耳の聞こえない両親に育てられた聞こえる子ども」という意味で、主人公ルビーのことを表しています。
CODA Internationalによると、コーダの定義は「聴覚障害の親を一人以上もつ子」とされています。
本作はアメリカの物語ですが、日本にはコーダがどれくらいいるのでしょうか。
厚生労働省全国在宅障害児・者等実態調査(2018)をもとに、大まかに試算されたデータでは、日本には少なく見積もっても22,000人のコーダがいると推測されています。
アメリカの少し古い聴覚障害者の人口調査(The Deaf Population of the United States, 1974)では、聴覚障害のある親から産まれる子どものおよそ90%弱は、聞こえる子どもと言われています。
ルビーのような立場の子どもは、実際はかなり多いんですね。
映画「CODA あいのうた」。
コーダとは「ろう者の親をもつ健聴者」という意味です。
主人公ルビーのいじらしさと歌声。
手話という言語の使い手である家族たちの圧倒的な生命力に魅了されてしまいました。感動。 pic.twitter.com/cwivN0fIfR— のりー (@norikonmaro) February 19, 2022
とはいえ、ルビーが「ヤングケアラーみたいで可哀そう…」「親や兄に苦労させられている」とネガティブなストーリーで終わらないのが本作の素晴らしいところです。
アカデミー賞を、3部門獲得した理由が分かりますね。
CODAは音楽用語としての意味もある
第94回アカデミー賞にて作品賞、助演男優賞、脚色賞とノミネートされていた3部門全て受賞した『コーダ あいのうた』
耳の聞こえない親を持つ子ども達をCODA(Children of Deaf Adults)と、音楽用語として楽曲や楽章の締めを表す=新たな章の始まりという双方の意味を含む
良い映画だった#CODAfilm pic.twitter.com/aFgEuATCps— ru_ja (@ruja84580455) April 7, 2022
CODAは、楽曲や楽章の締め=新たな章のはじまりをあらわしています。
「Children of Deaf Adults」と「coda」のダブルミーニングなんですね。
「coda」は「末尾」「最後部」という意味です。
楽曲や楽章の終わり、また曲中の大きな段落をしめくくる部分という意味があり、日本語では「結尾部」「結尾句」「終結部」などとも訳されます。
クラシック音楽では、楽曲の最後に曲全体を締めくくるためにつけられた部分を指します。
楽曲の終止をはっきりさせ、曲のまとまりをもたせる意味があります。
これらの意味から、本作のタイトルも「ひとつの曲(物語)の終わり」と、「新しい曲(物語)のはじまり」をあらわすと言われています。
耳の聞こえない家族のサポートをし、はじめは自分の夢をあきらめていたルビーが、悩んだ日々を乗り越え現実を受け入れて強く成長し、新しい未来に踏み出していきます。
またルビーの家族も、彼女の夢を理解し、応援しようと歩み寄ります。
強い絆で結ばれたルビーたち家族の新しい物語が始まるという、幸福感にあふれたラストになっていますね。
まとめ
『コーダ あいのうた』は、2021年に公開された米・仏・カナダのコメディドラマ映画。
コーダ あいのうたの最後の手話の意味は、I really love you(愛してる)。
コーダ あいのうたのCODAとは、Children Of Deaf Adultsの略で「耳の聞こえない両親に育てられた聞こえる子ども」という意味。
CODAには、音楽用語としての意味もある。
Amazonプライムでは、現在「コーダ あいのうた」を字幕版、吹き替え版、バリアフリー日本語字幕版で配信しています。
家族ドラマとしても恋愛ドラマとしても名作で、耳の聞こえない人もいっしょに楽しめる映画です。
気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
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