2004年秋に公開されたジブリ映画「ハウルの動く城」。
荒地の魔女と王宮の魔女サリマンは、ハウルから「おそろしい」と言われています。
ふたりの間にはある因縁も・・・。
荒地の魔女とサリマンの関係は?
荒地の魔女はなぜハウルの心臓を欲しがるのか?
まとめてみました!
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
【ハウルの動く城】荒地の魔女とサリマンの関係
物語序盤、ハウルと空中散歩を楽しんだソフィーに嫉妬して、「老婆になる呪い」をかけた荒地の魔女。
ハウルは彼女のことを「面白そうな人だと思って僕から近づいたんだ」「それで逃げ出した。おそろしい人だった」と言っています。
また王室付きの魔法使い・マダムサリマンのことも「先生」と呼び、「あんなこわい人のところへひとりで行けるもんか」と言っています。
ハウルにとっては、どちらもとても怖い魔女のようですね。
ハウル自身もすごい魔法使いなので、ふたりはそれより上の魔力を持つ、国を代表する魔女のようです。
良きライバル
荒地の魔女は一方的にサリマンをライバル視しているようです。
ハウルの代わりにキングスベリーの王宮に向かうソフィー。
途中で出会った荒地の魔女は、得意げにこう言います。
「わたしは王様に呼ばれているの・・・。サリマンのバカも、いよいよわたしの力が必要になったみたいよ」
ゴム人間に運ばせている輿の中から、これ見よがしに自慢する魔女。
「サリマンのバカ」と言っていることから、荒地の魔女にとってはサリマンは格下で、自分の方が優れているというつもりのようです。
その後、王宮の階段を自力で上ることになった荒地の魔女は、ヨレヨレになりながらも「あたしゃね、ここを追い出されてから・・・50年もね、荒地でこの日が来るのをズーッと待ってたんだ・・・」と答えます。
このことから、彼女は50年前まではサリマンと同じ王宮付きの魔法使いだったことが分かります。
サリマンと並ぶ実力がありながら「追い出された」ため、プライドの高い荒地の魔女はサリマンをずっと憎んでいたのでしょう。
そしてふたたび王宮に呼ばれ、「あのサリマンがわたしの力を必要としている」と意気揚々と応じたのでしょう。
「サリマンのバカ」と言ったのも、「こんなすごい魔法使いのわたしを追い出すなんて、バカなやつ」と思っているからかもしれませんね。
しかし、結局サリマンの方が一枚うわてで、荒地の魔女は魔力を奪われてしまうのです。
いかがわしい魔女
マダムサリマンの方は、荒地の魔女の力を認めつつも、ライバルではなく「悪い、有害な魔女」「いかがわしい魔女」として見ていたようです。
ソフィーと荒地の魔女を王宮に召喚したサリマン。
ソフィーの嘘と呪いを見破り、彼女には親切に応対しましたが、荒地の魔女には厳しい罰をくだします。
若く美しく見せていた荒地の魔女の魔力を強引に奪い取り、無力な老婆にしてしまうのです。
驚くソフィーに、サリマンは「当然のことをした」というような穏やかな顔で、「その人も昔はとてもすばらしい魔法使いでした」と言います。
50年前、彼女が王宮を追い出される前のことと思われます。
サリマンも当時は荒地の魔女の力を認め、お互いに王国のために尽くしていたのかもしれません。
しかし荒地の魔女は「悪魔と取引をして、永い間に身も心も食いつくされてしまった」そう。
嫉妬深く、わがままで自分勝手、高慢ちきな性格は、悪魔と取引をしてしまったせいかもしれません。
そしてハウルもそうなりかねないとサリマンは言います。
「(ハウルは)素晴らしい才能の持ち主でした。ようやく跡継ぎにめぐりあえたと本当に嬉しかったのです」
「ところが・・・あの子は悪魔に心を奪われ、私のもとを去りました。魔法を自分のためだけに使うようになったのです」
「あの子はとても危険です。心を無くしたのに、力がありすぎるのです」
おそらく荒地の魔女も強い魔法を自分のためだけに使い、他人の目や心臓まで自分の魔法のために奪うようになってしまったのでしょう。
ハウルもいずれそんな最悪の魔法使いになってしまうと危ぶんでいるのです。
「いま王国は、いかがわしい魔法使いや魔女を野放しにはできません」
王宮付きの魔法使いとして、厳然たる態度をとるサリマン。
しかし顔つきはあくまでおだやかで、「爽やかに」とコンテには描かれています。
「ハウルが王国のために尽くすなら、悪魔と手を切る方法を教えます。来ないなら力を奪い取ります。その女のように」
サリマンは荒地の魔女のことを「いかがわしい」と言いますが、本当は「悪い」「有害な」という意味なのかもしれません。
かつての「すばらしい魔法使い」を自分の手で「ただの老女」に変えてしまったサリマン。
そこからもサリマンの力がすごいものだと分かります。
でももしかしたら、少し心が痛んでいたのかもしれませんね。
若い頃に城から追い出された理由
ジブリの場面写真から
ハウルの動く城は荒地の魔女が汗だくになりながら王宮の階段を登るシーンが好き(そして老ける) pic.twitter.com/twCFNa3X0R— AMO (@marvel2019dc) November 2, 2020
サリマンと同じように王宮仕えだったのに、お城から追い出されてしまった理由。
それは、悪魔と契約してしまったからです。
荒地の魔女はかなりふくよかな体型をしていますが、かなりの美女という設定があります。
若かりし頃はさぞやという美貌だったのでしょうね。
そして、若さ・美しさに執着するあまり、悪魔と契約してしまいました。
そして自分を王宮から追放したサリマンのことを恨んでいたのです。
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(引用:TSUTAYA DISCAS)
まとめ
「ハウルの動く城」の荒地の魔女とサリマンの関係は、昔は同じ王室付きの魔法使いであり、ライバル。
しかし、荒地の魔女は悪魔と契約して身も心も食いつくされてしまった。
荒地の魔女はサリマンを見返してやりたい、自分のほうが勝っていると見ていて、サリマンは荒地の魔女を「いかがわしい」魔女と思っている。
王宮から追放された理由は、悪魔と契約してしまったから。
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