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【ハウルの動く城】荒地の魔女が心臓を欲しがる理由は?

映画

2004年秋に公開されたジブリ映画「ハウルの動く城」

ハウルと因縁のある荒地の魔女はハウルの心臓を欲しがっています。

荒地の魔女はなぜハウルの心臓を欲しがるのか?

まとめてみました!
作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

荒地の魔女がハウルの心臓を欲しがる理由

ハウルの動く城に登場する、怖い荒地の魔女。

彼女はハウルに執着していて、ハウルの心臓を欲しがっています。

なぜでしょうか?

強大な魔法を使うことが出来るため

カルシファーが「目か心臓をくれればもっとすごいぞ」と言っているように、目や心臓を悪魔にささげることで、強大な魔法を使うことが出来るため。

悪魔との魔法の契約に、目や心臓などが必要だからです。

または、自分の元から逃げ出したハウルへの憎しみや愛着から、単純に心のありかである心臓を欲しがっているとも考えられます。

ソフィーのポケットに忍ばせていた荒地の魔女の手紙には「なんじ 流れ星をとらえし者、心なき男 お前の心臓は私のものだ」とありました。

「とても古い魔法で強力」であり、テーブルに焼きつき呪いが発動します。

「流れ星をとらえし者」「心なき男」というのはもちろんハウルのことです。

またサリマンに魔力を奪われたあとは、「かわいい魔女ばあちゃん」としておとなしい存在になった荒地の魔女。

ソフィーやマルクルに守られる様子は今までの魔女と180度反対で、驚く反面何だか憎めないところもあります。

ところが「ハウルの心臓」にだけは、ものすごい執着を見せるばあちゃん。

描き方もリアルで、老婆の姿になっても「心臓」に執着する様子は鬼気迫るものがあります。

荒地の魔女がカルシファーの炎をじっと見て、「キレイな火だねぇ」とつぶやくシーンが何度かありますが、これは言葉どおり「キレイな炎を褒めている」と取るか、カルシファーが持っている「ハウルの心臓」に無意識に気が付いていて、狙っているという両方の意味が考えられます。

ハウルのことが好きだから

終盤、城の移動中にカルシファーの中にあるハウルの心臓を見つけた魔女は、炎の中に手をつっこんで、無理やり取り出してしまいます。

「ハウルの心臓だよ!」と歓喜の声をあげて心臓をにぎりしめる表情は、魔女というより妄想にとりつかれた、みにくい老女にも見えます。

心臓は激しく炎を噴き出したまま魔女は火だるまになり、「熱い熱い」と言いながらも心臓を離しません。

「死んじゃう、おばあちゃん!」とソフィーが心臓を取り上げようとしますが、「やだぁ、あたいんだー」と駄々っ子のように渡さない魔女。

「熱いよー」と叫ぶ魔女を助けるため、ソフィーは魔女に水をかけてしまいます。

荒地の魔女がここまでの執着を見せる、ハウルの心臓。

魔力を失った自分が焼け死にそうになっても離したくないほど、魅力的なもののようです。

ここまでくると、強大な魔法の材料にするというよりは、ハウルの心臓=ハウルそのものを自分のものにしたいという欲求のようにも思えます。

魔女だった頃の自分が欲しがっていたものを、無力になっても覚えていて「何故欲しかったのか」はもう忘れている描写にも見えます。

ハウルは彼女のことを「面白そうな人だと思って僕から近づいたんだ」「それで逃げ出した。おそろしい人だった」と言っていたことから、プレイボーイのように近づき、魔女の本性に気づいて逃げたのかもしれません。

荒地の魔女はハウルにフラレたように感じ、よけい憎しみをつのらせて「ハウルの心臓」に執着するようになったとも考えられます。

ラスト、「おばあちゃん」と語りかけるソフィーに対し「あたしゃ知らないよ。何も持ってないよ」とまだ心臓を渡さずにがんばる魔女。

しかし「お願い・・・」とソフィーに抱きしめられ、「おばあちゃん」と優しく呼びかけられると、抱きしめられている魔女の表情がやわらいでゆきます。

「戸惑い、迷い、あたたかい思い」とコンテ集には書かれています。

「そんなに欲しいのかい?」
「うん」
「・・・しかたないねぇ。大事にするんだよ」

それは、孫に対するおばあちゃんのような口ぶりでした。

ソフィーもまるで孫娘のようにうなずきます。

「ありがとう、おばあちゃん」

ソフィーは心臓を受け取ると、魔女の頬に感謝のキスをします。

ここでようやく、荒地の魔女は長い長い執着の苦しみから抜け出せたようです。

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(引用:TSUTAYA DISCAS

まとめ

荒地の魔女がハウルの心臓に執着しているのは、目や心臓を悪魔にささげることで、強大な魔法を使うことが出来るため。

または、自分の元から逃げ出したハウルへの憎しみや愛着から、単純に心のありかである心臓を欲しがっているとも考えらる。

 

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