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すずめの戸締まりはつまらないし批判殺到の映画?面白いという意見も

映画

『すずめの戸締まり』は、2022年に公開された新海誠監督の最新作です。

たくさんのファンを感動させつつも、「つまらない」「面白くない」と言われてしまうことがあるよう。

いったいどんなところがつまらないの?

そのほか批判殺到の理由や、「面白い」という意見についてもまとめました。

参考になったら嬉しいです♪
(2024年3月時点の情報です。作品の重大なネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【すずめの戸締まり】ここがつまらない

『すずめの戸締り』は、新海誠監督の集大成とも言われている映画。

『君の名は。』『天気の子』を超える大ヒット作になるのでは?とファンからとても期待されていた作品です。

ところが一部の人からは「つまらない」「面白くない」という意見が。

どんなところがつまらないと言われてしまうのでしょうか?

ストーリーがありきたり・ご都合主義でつまらない

「旅の途中、神戸あたりで”もしかしてこの映画つまらない?”になって、その印象が変わらないまま終わってしまった…」
「SFとか和風ファンタジーで何回も見たことあるストーリー。目新しさがないしラストも感動風にしてるけどカタルシスがない」
「そもそも草太がイケメンじゃなかったら話が始まってないというご都合主義。前2作と違って、能力を持たないごく普通の少女が主人公だとキャラクターに魅力がない」
「監督の持ち味である”主人公の子どもっぽい無邪気な思い込み”でストーリーが進む、というのが今回はなかった。その分ストーリーがご都合主義で、全部どこかで見たような要素ばかりなのは監督の力不足かも」

など、かなり辛口の意見がありました。

新海監督の作品といえば、美しく繊細な背景とドンピシャな場面でかかるエモい音楽が人気ですよね。

反面、ストーリーについては評価が分かれることが多く、物語の粗を絵と音楽で補っているとも言われています。

「細かいことはいいんだよ!」で楽しめる人と、細かい部分が気になって没入できない人で、口コミが違ってきてしまうのかもしれないですね。

今作も、新海監督お得意の「ボーイ・ミーツ・ガール(ガール・ミーツ・ボーイ)」もの。

「世界を救うか・愛する人を守るか」というセカイ系の二択を迫られるのも、前2作と同じです。

前作『天気の子』で監督の出した答えは「世界を救うより愛する人(陽菜)を守る」であり、結果東京を水没させるという衝撃的なラストが話題になりました。

辛口の批判が多かったものの、監督がたどり着いた「愛を優先する」答えを支持するファンもたくさんいて、『すずめの戸締まり』では、さらにこの選択を深く追求したストーリーになると期待したファンが多かったようです。

ところが、今作は「世界を救うために愛する人(草太)を犠牲にする」というありきたりなストーリーに戻ってしまっています。

あれ?監督、ひよっちゃった?

世界を救うために愛する人が身を投げ出すという展開は、過去たくさんの作品で取り上げられていて、目新しさはありませんよね。

また、物語の始まりも、「たまたま草太がイケメンだったからついていった」「たまたま石があったから引き抜いた」など、必然性のない行動ばかりで共感できないという人も。

いくらイケメンでも知らない人の後をつけて行きますかね…?

「愛する人より世界を救う」を選んだ鈴芽は草太を要石にしますが、やっぱり後悔し彼を解放することに。

そして元要石のダイジン(猫)が、再び要石になるのです。

監督が作品の落としどころに悩んだのが分かるような、二転三転する結末ですね。

一見すると鈴芽と草太は現世で結ばれ、世界(東京)も救われるというハッピーエンドですが、「世界のために誰かが犠牲になるシステム」は今後も続いていくので、根本的な問題の解決になっていません。

監督が”答え”を出すのを放棄した、あるいはひよったと言われてもしかたないラストですね。

災いを抑える要石のシステムを壊し、誰も犠牲にならないようなラストに持っていければ、視聴者も納得し、満足できたかもしれないですよね。

主人公に「世界を救うか、愛する人を守るか」の選択をさせておいて、結局どちらでもなく、第三者のダイジンをいけにえにして終わらせるというストーリーにモヤモヤするという人が多いようです。

子供にとってはつまらない・内容がよく分からなくてつまらない

「内容がなんだかチグハグで、つぎはぎのストーリーに感じてよく分からなかった」
「子どもにはよく分からなかったみたいでつまらなそうだった」
「説明不足なところが多かった。2回3回見てようやく意味が分かった」

など、ストーリーが分かりにくい・設定がよく分からないからつまらないという意見がありました。

とくに分かりにくいと言われているのが
・ダイジンはなんのために出てきたのか(鈴芽が要石を引き抜かなければ出てこなかった?)
・要石の役割・設定
・常世の国(過去も未来も同時に存在する?)

ダイジンは可愛い猫でマスコット的存在ですが、最後は再び要石になって冷たく暗い場所に一人ぼっちという、子どもには悲しすぎるラスト。

また要石は重要なキーアイテムですが、作中ではあまり詳しく説明されません。

要石=ダイジン・サダイジンであること、数百年に一度は抜いてもらい、別の場所にさしなおす必要があることなどは、子どもには分かりにくいかもしれません。

鈴芽が入り込む常世の国は、いわゆる「死後の国」で「すべての時間が同時にある場所」と言われています。

過去と未来が同時に存在するって、イメージは掴めても具体的には分かりにくいですよね。
(『進撃の巨人』みたいな感じでしょうか)

小説版では補完できるそうですが、作品の中でもっと分かりやすいエピソードがあれば良かったですね。

そのほかにも、「内容がパッチワークみたいで、統一感がない」「1回見ただけじゃ分からない」「日本の神話や神道、民俗学の知識がないと分かりにくい」などの口コミがありました。

新海監督の作品はアニメ映画とはいえ、あまり子供向けに作られていません。

ある程度大人になってからの方が楽しめる映画かもしれないですね。

つまらなくはないが刺さらない・好みじゃない

「すずめの戸締まり、ものすごくつまらないということはなかったけど、私には刺さらなかった。新海作品はあまり好みじゃないのかも」という意見もありました。

管理人も同じ意見ですw

新海作品の美しい背景や音楽、疾走感などはとても好きなのですが、映画そのものとして見ると、あまり面白くない…というか、いろいろな部分が気になって入り込めないことが多いです。

とくに主人公周りにはあまり共感できない…。

『君の名は。』も『天気の子』も、80%ぐらいは楽しめたのですが、監督のヘキを感じる部分がどうも受け入れにくく、20%ぐらいのモヤモヤを感じましたw

とはいっても、「つまらない!金返せ!」というほどではないので、人それぞれ、好みの問題といえるかもしれません。

【すずめの戸締まり】ここが批判殺到

つまらないと言われるだけでなく、賛否の「否」の意見が多いのも今作の特徴です。

なぜ批判が殺到してしまったのでしょうか?

東日本大震災を扱っているのに注意喚起が少なかったから

調べていて一番多かった意見が、「震災を扱っているのに注意喚起が足りない」「地震を人の手でコントロールできるとしているのが許せない」という声でした。

本作の公式Twitter(現X)は、公開前に
「本作には、地震描写および、緊急地震速報を受信した際の警報音が流れるシーンがございます。
警報音は実際のものとは異なりますが、ご鑑賞にあたりましては、予めご了承いただきます様、お願い申し上げます」

という注意喚起を行っていました。

これで見る前にある程度予測ができ、心の準備ができたという人が多かったものの、実際に見てみると予想以上に震災の描写が多く、人によっては「PTSDを発症するレベル」「かなり落ち込む」「爽やかな作風と震災のエグさとのギャップがひどい」「震災の描写が直球すぎるから、見る人は気を付けて」という批判が集まりました。

公式の注意喚起は軽すぎる、はっきりと『3.11の直接的な描写が多くあります』とした方が良かったという意見も。

注意喚起を軽くした理由としては、
「興行収入を落としたくなかったから」
「監督が”本当に見てほしい人”(震災の被災者など)に見てほしかったから」

などがあげられていました。

映画を興行する側の理屈としては分かりますが、「見るか見ないか」の選択を観客にゆだねてほしいという気持ちがありますよね。

また、作中で「東日本大震災は人の手で起こさないようにできた」と言い切ってしまっているところにも批判が集まりました。

本作では、地震を天災ではなく、扉から出現する”災い”として、人の手である程度操作したり防いだりできるという設定にしています。

そして地震を抑えるには、要石という犠牲が必要だとしています。

現実では、地震を人間がコントロールすることはできませんよね。

また、地震を防ぐのに「犠牲が必要」とする世界観は、実際に震災で亡くなった人や被害にあった人の犠牲を、「当然」「しかたない」と片づけてしまいかねません。

震災をファンタジー的な要素にしてしまったこと、地震を抑えるのに犠牲が出るのは仕方ないという設定が受け入れられないという人も多いようです。

2011年の大震災は、多くの人に影響をもたらしました。

今でも苦しんでいる人がたくさんいます。

被害にあった人にもあわなかった人にも、納得して作品を見てもらうべきだったのに、その注意が足りていなかったことに、批判が殺到したようです。

成人男性×女子高生カップルだから批判が多い

本作の主人公・鈴芽は17歳の女子高生、相手役の草太は大学4年生(22歳?)です。

日本ではそこまで年の差は感じませんし、学生同士の良い恋愛関係だと思うのですが、海外(ヨーロッパ)ではかなり問題があり、批判が殺到しているようです。

問題は、草太が成人男性なのに未成年の鈴芽とカップルになっているところだそう。

なんと、イギリスでは本作は「PG指定」されているんです。
(※PG指定とは、「12歳未満は保護者の同伴が適切」とするものです)

「成人男性×女子高生カップルだから」というほかにも、
・10代の子どもが世界の運命を背負い、脅威にさらされるというストーリーがストレスになる
・緊急地震速報が次々に流れるシーンが恐怖をあおる
・不適切な言葉使い
・みだらなジョークや性に対するほのめかし(芹澤のことか?)
という理由があるそう。

イギリスは厳しいんですね…。

エヴァとか完全にPG指定ですね。

ただ、監督もこのポリコレ問題を回避するため、草太の登場シーンのほとんどを椅子にしてみたり、草太をヒロイン的立ち位置にしてみたりと、苦労しているのがうかがえます。

作中でも、鈴芽と草太がいちゃいちゃすることはなく、お互いに恋愛感情があるかははっきりと描かれていません。

どちらかというと、戦友のようなバディものとして描かれています。

ファンからも、「恋愛ものというより、とても良質な男女バディもの」と評価されているので、2人について批判が多いのは、おもに海外からといえそうですね。

動物虐待しているから

一部では、「動物虐待しているから」「ダイジンが可哀そうだから」という意見もありました。

本作に登場する可愛い猫・ダイジンの結末が虐待案件と言われてしまうようです。

ダイジンの正体は”災い”を抑える要石で、物語のラスト、草太の代わりに再び要石となって暗く冷たい場所に戻ることになります。

ただ、ダイジンは猫の姿をしているものの、動物ではありません。

なので、厳密には動物虐待にはなりません。

とはいっても、あまりにキュートな子猫の見た目なので、猫好きファンからは「ラストに納得いかない!」「動物虐待」と批判されてしまうのかもしれませんね。

※詳しくは「すずめの戸締りのダイジンがかわいい!正体は一体なに?」の記事をご覧ください。

【すずめの戸締まり】ここが面白い

「つまらない」「批判が多い」と言われる『すずめの戸締まり』。

でも多くのファンからは、「面白かった!」「感動した」「泣けた」という声がたくさん寄せられています。

どんなところが面白いのか、ピックアップして紹介します♪

ロードムービー展開で面白い

『すずめの戸締まり』は、全体的な構成がロードムービーのようになっています。

ロードムービーとは、「旅の途中で起こるさまざまな出来事が映画の物語になっている」こと。

文学では「旅行記」「道中記」「紀行」などに当たります。

新海監督が「『魔女の宅急便』の影響を受けた」と語っているとおり、本作は猫・旅・人との交流が要素としてちりばめられ、主人公の少女の成長が主なテーマになっています。

車内で「ルージュの伝言」が流れるのは、魔女宅へのオマージュですね。

宮崎から愛媛、神戸、東京、東北と新海監督が得意とする美しい情景が描かれ、鈴芽といっしょに旅しているような気持ちになれるのが本作の特徴。

旅する先でさまざまな人に出会い、交流し、閉じ師として「戸締り」していく…。

2人のたどりつく先に何があるのか、ワクワクしながら見たという人も多いようです。

魔女宅と違うのは、2人の行動が世界(東京)の命運を背負っているところ。

ロードムービーならではの緊迫感も楽しめます。

また、道中での草太やダイジンとのやりとりも見どころのひとつ。

友情以上恋愛未満な2人の関係や、可愛いダイジンのしぐさなど、2回3回と見るファンも多かったようです。

保護者がついてくるのが面白い

鈴芽の保護者である、叔母の岩戸環(40歳)。

東日本大震災の時、4歳で孤児になった鈴芽を引き取り、女手一つで育ててくれた「育ての母」です。

鈴芽のことを娘同然に可愛がっている描写が多くあり、「過保護では?」「毒親…」とファンから言われてしまうことも。

高校生の鈴芽にキャラ弁を作ったり、思い出の写真を壁一面に飾ったり、頻繁に鈴芽の携帯に電話をかけてきたり、長文のLINEメッセージを送ってきたり…と過保護っぷりが際立っています。

さらには鈴芽を心配して、東北への戸締まりの旅に同行する展開も。

少年少女の冒険の旅に、普通親はついてきませんよねw

ほかの作品では主人公の成長のさまたげになるので、親の存在感を消されていることが多いですよね。

本作では最初からラストまで、保護者としてしっかり登場してきます。

これは監督があえてやっているのかもしれませんね。

この環の行動を、鈴芽はありがたくもうっとうしく思っているという描写があるため、ただの「親バカ」描写にはなっていないところがポイント。

物語終盤では、環と鈴芽の衝突と和解がきちんと描かれています。

ある意味親離れ・子離れの物語とも言えるのかもしれないですね。

親にとっては面白い・泣ける

子どもを持つ親になると分かる、苦労や喜び。

本作では鈴芽の叔母・環の方に感情移入すると面白いという意見がありました。

28歳で4歳の鈴芽を引き取り、高校生になるまで立派に育て上げた環さん。

やや過保護な面はあるものの、鈴芽を愛情たっぷりに育ててくれたようです。

叔母・姪とはいえ、実の親子ではない二人。

お互いに遠慮して、本心が言えないことも。

鈴芽も思春期特有の反抗心で素直になれない一面があります。

たくさんの感謝と喜び、そしてそれだけではない暗い思いが、物語終盤では爆発してしまいます。

このあたりの展開は、親になった人ほどグッとくるようです。

二人は無事仲直りし、すべてが終わった後、エンドロールでは神戸のスナックや愛媛の民宿に立ち寄る様子が描かれています。

環と鈴芽がケンカしながらも仲良く暮らしていく、そんな前向きなエンディングになっていますね。

すずめの戸締まりは動画配信サービスでも見ることができます。

気になった人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

まとめ

『すずめの戸締り』は、2022年に公開された新海誠監督の最新作。

たくさんのファンを感動させつつも、「つまらない」「面白くない」と言われることもある。

つまらないと言われる理由は、ストーリーがありきたり・ご都合主義でつまらない・子供にとってはつまらない・内容がよく分からなくてつまらない・つまらなくはないが刺さらない・好みじゃないなど。

批判殺到した理由は、東日本大震災を扱っているのに注意喚起が少なかったから・成人男性×女子高生カップルだから批判が多い・動物虐待しているからなど。

面白いと言われているところは、ロードムービー展開で面白い・保護者がついてくるのが面白い・親にとっては面白い・泣けるなど。

>>すずめの戸締まりは意味不明で薄っぺらい映画?伝えたいことについても

>>すずめの戸締まりのダイジンがかわいい!正体は一体なに?

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