【猫の恩返し】ユキちゃんは死んでる?死亡説や死後の世界設定についても

映画

2002年に公開された森田宏幸監督による『猫の恩返し』。

『耳をすませば』の本好きな主人公・月島雫が書いた物語という位置づけのスピンオフであり、猫のバロンやムーンも登場します。

白猫のユキちゃんはハルのピンチを救ってくれるキャラですが、「本当は死んでいる」というウワサが…。

なぜ死んでいると言われるのか、ウワサの真相やネットの評判もまとめました。
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【猫の恩返し】ユキちゃんとは

青い目を持つ白い美人猫。
首に巻いた赤いリボンがチャームポイント。

猫王の城で給仕をしており、ルーン(猫の国の王子さま)とは恋人(恋猫)同士。

物語終盤にはプロポーズされます。

猫の国へやって来たハルに、早く人間界へ帰るように諭します。

人間界で野良猫だった時に、幼いハルからお魚型のクッキーをもらったことを恩に感じており、ピンチのハルを猫の事務所へ導いた「不思議な声」の正体でもあります。

ユキちゃんを演じたのは俳優の前田亜季さん。

「ユキちゃんは心がピュアで誰でも憧れそうないい子。ここぞという時はとてもしっかりしていて頼りになるところも。ラストでハルたちを出口に導くユキはとてもカッコよかった!」とユキのキャラクターを作っていったそう。

【猫の恩返し】ユキちゃんは死んでる?

ネットでウワサになっている「ユキちゃん死亡説」。

映画ではユキちゃんはハルを猫王の宴から逃がしたあと、ルーン王子からプロポーズを受け、塔から脱出するハルを見送ります。

ハッピーエンドの作品なのに、「死亡説」が流れているのは何故なのでしょうか?

それは『猫の恩返し』原作漫画に答えがあるようです。

【猫の恩返し】ユキちゃんの死亡説

原作では、ユキちゃんはもともとハルの飼い猫でした。

しかし物語の7~8年前(ハルが小学生時)に、交通事故で死亡しています。

映画はファンタジー色の強い演出のためか、ユキちゃんの悲しい過去は「暗い」「重い」としてカットされてしまったようです。

そのため、映画版ではもちろんユキちゃんは死んではいません(ハッピーエンド!)。

ただ、ユキちゃんが既に死亡しているという設定をなくしたことで、ストーリーに深みがなくなったと指摘するファンも。

原作では、ユキちゃんは猫の国を「自分の時間を生きられなくなった猫が来るところ」と表現しています。

「猫の国」=「(猫にとっての)死後の世界」。

人間の「あの世」「天国」「黄泉の国」みたいなイメージでしょうか。

でもお城で給仕猫をしたり、王子さまと恋をして結婚したりと、必ずしも悲しいイメージではないようです。

「人間界で亡くなった猫」が死後生きている世界を「猫の国」とするなら、ファンタジーさは保ちつつ、明るくも少し寂しい世界として物語の厚みが増すような気もしますね。

死後の世界設定がなくなった理由

『猫の恩返し』原作では、「猫の国は死んだ猫の行くところ」「永遠の命を持つ猫たちが暮らす場所」という設定があり、とてもテーマ性の高い要素となっています。

なぜ、映画ではこの設定がなくなってしまったのでしょうか?

それは、監督である森田宏幸さんが「この映画はコメディにしたい、楽しい映画にしたい」と考えていたから。

原作では死んでしまっているユキちゃんについても、「ペットを亡くした話にしてしまうと世界観が広がらない」「エンターテイメントとして重すぎる」と判断し、変更したとのこと。

森田監督は「子供たちが楽しく見られる映画にしたい」と考えての変更だったようですが、のちに鈴木敏夫プロデューサーから「(原作は)死生観に興味を持つ思春期にありがちな心のスタンスを描こうとしていたのではないか」という指摘があり、「自分の勉強が足りなかった」と反省したそう。

「そのことを知っていたら、もっと違う映画になっていたかもしれません」と言っています。

「猫の国のドタバタ」だけでなく、死や生命についても考えられるような作品になっていたかもしれませんね。

また、作中の重要なワードである「猫の国は、自分の時間を生きられないやつの行くところさ」(ムタ)、「自分の時間を生きるんだ」(バロン)についても、森田監督は当初「これはややこしいから取りましょう」と脚本担当の吉田玲子さんに注文したそう。

「”自分の時間を生きる”なんて大げさだなぁ、と」「難しい言葉ですよ、これ。分からないですよ」と考えたそうです。

たしかに、「”自分の時間”って何だ?」と引っかかってしまいますよね。

「楽しいエンターテイメント映画にしたい」と考えていた森田監督も、視聴者に伝わりにくい、抽象的すぎる言葉と感じたようです。

しかし吉田さんは「いや、分からなくてもいい」と答えたそう。

それによってハルも考えるし、視聴者も自分で考えるから、仮に映画のラストまで行って答えが出なくても、何かに向かっていくという方向性がストーリーに生まれればいいという判断だったそうです。
(『猫の恩返し ロマンアルバム』より)

結果的に「猫の国=死後の世界」という設定がなくなったため、「”自分の時間を生きられない”こと」=「死んだこと」にはならず、非常にあいまいなワードになってしまったともいえます。

しかしそれがストーリーの底を常に流れ、視聴者に問いかけるテーマにもなり、「自分の時間を生きるんだ」というバロンのセリフも「自分の時間」について深く考えさせられる、印象的なものになっているようです。

【猫の恩返し】ユキちゃんについてのネットの評判

「ユキちゃんが可愛い!」「好き!」という声が圧倒的多数のようです。

おっとり美人の白猫というだけでなく、ピンチを救ってくれる芯の強さも持つユキちゃん。

ハルがくれたお魚クッキーを手作りした!というファンも多いようです。

また、今作は冒頭のルーン王子による「猫の恩返し」と見せかけて、実はハルが幼い頃に出会っていたユキちゃんによる「恩返し」なのでは?というユキちゃんの考察も。

作中でも、「みなしごだった私にハルちゃんが食べさせてくれたクッキー」と、今でも感謝しているユキちゃん。

そのことを猫の国に来てからも覚えていて、ハルのことをずっと気にかけていました。

そう考えると、「ユキちゃんの恩返し」が裏テーマになっているようにも思えますね。

『猫の恩返し』を視聴する時には、ユキちゃんにもぜひ注目して見てみてくださいね!

まとめ

映画「猫の恩返し」に登場するユキちゃんは、青い目の白猫。

猫王の城で給仕をしており、ルーン(猫の国の王子さま)とは恋人(恋猫)同士。

ネット上では、ユキちゃんは本当は死んでいるという噂がある。

その理由は、原作漫画ではユキちゃんは主人公ハルの飼い猫で、物語の7~8年前(ハルが小学生時)に、交通事故で死んでしまっているから。

映画の方では監督が、楽しいものにしたいという理由から、原作では死んでしまっているユキちゃんについても変更させた。

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