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ショーシャンクの空には後味悪いし気持ち悪い映画?面白くないという意見も

映画

1995年に公開された不朽の名作『ショーシャンクの空に』。

無実の罪で刑務所に送られた主人公が希望を失わず、その不思議な魅力ですさんだ囚人たちの心を掴んでいきます。

名作とおすすめされることが多い映画ですが、「後味悪い」「気持ち悪い」という声もあるよう。

どんなシーンが後味悪い?
気持ち悪いのはどこ?

そのほか「面白くない」というネットの意見もまとめました。
(作品の重大なネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【ショーシャンクの空に】ここが後味悪い

『ショーシャンクの空に』は「名作」「感動作」と絶賛される作品のため、おすすめに出て来ることも多い映画です。

しかし実際に見てみると、「後味悪かった」「気持ち悪い」と言う人が意外と多いよう。

どんなところが後味悪いのでしょうか?

おじいさんがひどい目に会うから後味悪い

年配の囚人、ブルックスがひどい目に会うところが「後味が悪い」と言われているようです。

最近のハリウッド映画ではあまり見かけない展開ですが、本作は約25年前の作品。

人の好いおじいさんが哀しい最期を迎えてしまいます。

主人公・アンディが刑務所で出会ったのは、古株の囚人ブルックス(ジェームズ・ホイットモア)。

50年も刑務所に収監されているベテランのおじいさんで、長年図書係をつとめ、アンディと共に働きます。

そして仮釈放となり、50年ぶりに社会復帰。

用意されたアパートで一人暮らしをし、斡旋されたスーパーで働き始めます。

しかし50年もの間刑務所で生活していたブルックスは、すっかり変わってしまった社会に馴染むことが出来ません。

辛い日々を送ることに耐えられず、「ブルックスここにありき」というメッセージを残して首を吊ってしまうのです。

…重い!

くせ者ぞろいの囚人たちの中で、比較的穏やかで優しかったブルックスは、図書係になったアンディにも親切に仕事を教えてくれました。

そんなショーシャンクの良心ともいえるブルックスの報われない最期が、「後味が悪い」と言われるのも分かる気がします。

冤罪が晴れないから後味悪い

「結局主人公の冤罪が晴れないから後味悪い」
「冤罪の証人トニーが撃たれるところが後味悪い」

と言われているようです。

トニーは無学ですが、陽気で人懐っこい若者。

アンディたち年配の囚人たちとも、すぐに打ち解けます。

軽犯罪を繰り返し、さまざまな刑務所を渡り歩いてきた彼は、ある収容先で「アンディの妻とその不倫相手を殺した」と豪語する囚人と会ったと話すのです。

冤罪を晴らすことが出来る、と勇んで刑務所所長に掛け合うアンディ。

しかし元銀行マンのアンディを利用し、裏金作りをさせていた所長はアンディが出所するとその悪事がバレると思い、ひそかにトニーを呼び出し、射殺してしまうのです。

そしてアンディには「トニーが脱獄しようとしたため仕方なく撃った」と嘘を…。

胸糞ですね!!

アンディはその嘘を見破ったのか、冤罪を晴らすことはできないと諦めたのか、自力で脱獄を決行します。

自由の身にはなりますが、殺人の冤罪は結局晴らすことができず、脱獄&国外逃亡という新たな罪状が加わって、本当の犯罪人になってしまいました。

そんなラストも見る人によっては「後味が悪い」となってしまうようです。

後味が悪いのは監督が悪い

本作の監督はフランク・ダラボン。

監督だけでなく、脚本も担当するマルチな才能の持ち主です。

監督代表作は本作のほか、『グリーンマイル』『ミスト』、脚本では『インディ・ジョーンズ/クリスタルスカルの王国』『プライベートライアン』などを手がけています。

しかしスティーブン・キング原作の映画を監督することが多いからか、「ダラボン監督の作品は後味が悪い」「すっきりしない」と言われることも。

とくに『ミスト』は「鬱エンド」「救われない」と、「後味の悪い映画ランキング」では常に上位に入る怪作。
(管理人も「ミスト」はマジ見たのを後悔しました・・・)

それに比べると、本作はまだマシと言えるのかもしれません。

「ダラボン監督はわざと悪趣味な演出をしている」という声もあり、後味が悪いのは監督の個性なのかもしれませんね。

【ショーシャンクの空に】ここが気持ち悪い

きれいごと過ぎて気持ち悪い

「ストーリーがきれいごと過ぎて気持ち悪い」という意見があるようです。

「感動する」「ラストが爽快」と名作扱いされる本作ですが、ストーリーは王道でびっくりするような展開やどんでん返しなどはありません。

演出も淡々としていて、落ち着いた優等生のような作品です。

映画としてうまくまとまっている良い作品ですが、そんなところがかえって「きれいにまとまりすぎて気持ち悪い」と感じる人もいるよう。

舞台が刑務所ということもあり、あまり現実味がないのも原因かもしれません。

ハッピーエンドなのが気持ち悪い

前述の「冤罪が晴れないから後味悪い」でも書きましたが、ラストがハッピーエンド扱いなのが納得いかず、「気持ち悪い」という人もいるようです。

主人公の冤罪は結局晴れず、さらに脱獄の罪を重ねることになり、所長の裏金作りの共犯でもあることから、もうアメリカにいることはできません。

また相棒のレッドもアンディに呼び寄せられ、仮出所中にメキシコに出国することから犯罪人となってしまいます。

本来ならバッドエンドになるはずですが、本作のラストはとても爽やかな雰囲気で幕を下ろします。

アンディは脱獄前、レッドにこんなことを言っていました。

メキシコの海岸沿いの片田舎シワタネホで、(所長の裏金を資金に)中古の船を修理し、古いホテルを経営して暮らしたいと。

そしてレッドが出所した時は、とある場所に行って欲しいとも。

アンディが逃げ出した後、しばらくして仮出所したレッドは、死んだブルックスと同じ「自由な生活が恐ろしく、刑務所に戻りたい」という考えにとらわれます。

そんな中アンディとの約束を思い出し、指示された場所を掘り返すと、彼からの手紙がお金と共に埋めてありました。

「レッドへ。仮釈放おめでとう。ついでに私のところへ来て欲しい。町の名前は覚えてるか?私の右腕になってくれ」

生きる希望を失いかけていたレッドは、この言葉で力を取り戻し、メキシコへ向かいます。

「人生で二度目の罪を犯した。仮釈放違反。でもこんな老いぼれを誰も追ってこないだろう」

シワタネホの真っ青な海と白い砂浜をバックに、アンディと再会するレッド。

きらきらとした太陽に照らされて、ここから二人の新しい人生が始まる……という希望に満ちたラストシーンになっています。

しかし冷静に考えると二人とも国外逃亡(一人はまだ殺人犯のまま)のお尋ね者なのですが、美しい風景でハッピーエンドとして押し切っているところが「気持ち悪い」と言われてしまうのかもしれません。

アンディが囚人に狙われるところが気持ち悪い

少数ですが、アンディが他の囚人に性的に狙われるところが「気持ち悪い」と感じた人もいるようです。

男性の刑務所ものあるあるかもしれませんが、背が高く若くてハンサムなアンディは、入所当初、その気のある囚人たちから性的な相手として狙われるはめになります。

複数人から何度も襲撃を受け撃退するというシーンが描かれ、何回かは本当に襲われてしまったということのようです。
(暴力を受けるシーンはありますが、性的なシーンはありません)

しかし、そんな危機的状況を自力で打開するのがアンディのすごいところ。

元銀行マンの特技を生かし、所長や刑務官たち、はては別の刑務所の刑務官たちの分まで確定申告や税金対策の相談に乗り出します。

真面目な仕事ぶりが信頼されるようになり、刑務所で優遇されるように。

それだけでなく、他の囚人たちの利益になることもどんどん提案するため、周りからも一目置かれるようになっていきます。

そんなアンディの行動が面白くなかったのか、彼をつけ狙う囚人は暴力でアンディを屈服させようとしました。

全治一か月のケガを負ったアンディでしたが、襲った囚人にはもっと恐ろしい報復が待っていました。

所長の命により、刑務官たちによってボコボコに叩きのめされてしまったのです。

彼は医療刑務所行きになり、一生流動食を食べる生活になったそう。

アンディは狙われることがなくなり、ようやく平穏な刑務所ライフを送ることができるようになりました。

本作の原作『刑務所のリタ・ヘイワース』でも、アンディは襲われる運命のようです。

「気持ち悪い」と感じる人がいるのは分かりますが、ちょっと気の毒ですね。

【ショーシャンクの空に】ここが面白くない

子どもにとっては面白くない

さまざまな映画でよく言われる「子どもにとっては面白くない」。

本作も例外ではないようです。

とはいうものの、「10年前見た時はまったく面白くなかったのに、今見たらめっちゃ面白い。10年前と感じるものが違った」など、大人になると見方が変わり、面白く感じられるようになることも多いようです。

名作扱いされているけどそれほど面白くない

「名作」と言われる映画を見ても「面白くない」「響かなかった」ことは意外と多いと思います。

作品が古い場合は設定のおかしさや価値観の違いなどでストーリーに入り込めず、「面白くない」と感じることもありますよね。

また、最近の映画でも「面白い」と感じるかどうかは人それぞれ。

自分の環境やその時の心情、人生経験の有無にも大きく左右されそうです。

とはいえ「名作」「感動作」と評価されている作品には、必ずそれなりの理由があります。

時間をおいて見直してみると、また違った感想を持てるかもしれません。

そもそも原作が面白くない

ミステリの大家スティーブン・キングの短編『刑務所のリタ・ヘイワース』が本作の原作です。

世界中にファンを持つキングですが、この物語は「面白くない」と言われてしまうことが多いよう。

そのため映画が面白くなくても仕方がないという意見も。

むしろ映画の方が分かりやすく面白くなっているのかもしれません。

翻訳(吹き替え)が面白くない

洋画の面白さは、字幕や吹き替えに大きく左右されますよね。

原語に近く分かりやすい訳や、日本語に合わせた意訳など、読んでいて不自然でないものが物語に入り込みやすいのではないでしょうか。

しかし一部の人からは「公開時と翻訳が違う」「面白くない」と言われているよう。

原語と意味が違っていたり、会話の流れがおかしくなったりと気になるところがあるようです。

年を重ねると面白くなる映画

「後味が悪い」「気持ち悪い」「そこまで面白くない」と言われるものの、「大人になると良さが分かる」「時間をおいて見返したい映画」とも言われています。

食わず嫌いで見ないのはもったいない名作なので、今回の地上波で気軽に見てみてはいかがでしょうか?

まとめ

『ショーシャンクの空に』は、1995年に公開された映画。

名作とおすすめされることが多い映画だが、「後味が悪い」「気持ち悪い」という声もある。

後味悪いと言われる理由は、おじいさんがひどい目に会うから後味悪い・冤罪が晴れないから後味悪いというもので、後味が悪いのは監督が悪いという意見もある。

気持ち悪いと言われる理由は、きれいごと過ぎて気持ち悪い・ハッピーエンドなのが気持ち悪い・アンディが囚人に狙われるところが気持ち悪いというもの。

面白くないという人の意見は、子どもにとっては面白くない・名作扱いされているけどそれほど面白くない・そもそも原作が面白くない・翻訳(吹き替え)が面白くないというもの。

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