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生ゴミ処理機とコンポストの違いとは?ディスポーザーとどっちがいい?

生活ハウツー・悩み

「生ごみ処理機」を検索すると、多くの通販サイトでは「家庭用コンポスト」と出てきたりしますよね。

「生ごみ処理機」と「コンポスト」って同じもの?
違いはあるの?
「ディスポーザー」とどっちがいい?

そのほか種類別にデメリットやメリットも調べました!
(2022年7月時点の情報です)

生ゴミ処理機とコンポストとの違い


「生ごみ処理機」には大きく分けて3つの種類があります。

①コンポスト
②電気式生ごみ処理機
③ディスポーザー

それぞれの違いは、

①コンポストは
「電力が不要」「屋外に設置」「ゴミ処理方法はバイオ式」

②電気式生ごみ処理機は
「電力が必要」「屋内設置・屋外設置両方あり」「ゴミ処理方法は乾燥式・バイオ式・ハイブリッド式」

③ディスポーザーは
「電力が必要」「シンク・シンクキャビネットに設置」「ゴミ処理方法は単体ディスポーザー・生物処理タイプ・機械処理タイプ」

に分けられます。

生ごみ処理機とコンポストの違いについて、さらに詳しく見ていきます。

コンポストについて

コンポストとは英語の「堆肥(たいひ)」「堆肥を作る」を意味するcompostから来ている言葉です。

コンポストは家庭から出る生ごみや落ち葉、下水の汚泥といった有機物を微生物の働きを利用して発酵・分解させ、堆肥を作り出します。

この堆肥を作る容器という意味で、装置をコンポスト(またはコンポスター)と呼んでいます。

コンポストの種類

基本は微生物によって生ごみを発酵させて分解し、堆肥を作るというコンポストですが、微生物をはたらかせる仕組みの違いや、容器の形状・工夫によってさまざまな種類があります。

①生ごみコンポスト(段ボール型・密閉型など)
②落ち葉コンポスト(回転型・土中型)

①生ごみコンポストは、主に家庭で出る生ごみを堆肥にする時に便利なコンポストです。

段ボール型は段ボールを用意し、ココピート(ヤシ殻を発酵させて作る有機培土)やもみ殻燻炭、腐葉土などを入れ、そこに生ごみを投入して処理し、堆肥にします。

段ボールは通気性が良く、生ごみの水分を逃がしたり、発酵に必要な空気を取り込むことに適しています。

ニオイも少なく、場所もあまり取らないので、マンションなど集合住宅のベランダに設置することもできます。

家にある材料で費用をかけず、誰でも簡単に作れるのが魅力。

1日におよそ500g~1kgの生ごみを処理することができます。

ほかにもLFCバッグ型・木枠型などがあり、LFCコンポストはLFC株式会社が発売している最新型のコンポストです。

見た目がおしゃれなバック型で口にジッパーがついていて、若い世代やコンポスト初心者にとても人気があります。

段ボールコンポストと同様に、中に腐葉土などの基材を入れて使います。

密閉型はバケツにフタのついたような容器に生ごみを入れ、密閉して酸素が少ない状態にして嫌気性菌の働きを活発にし、液体の肥料を作るコンポストです。

中身を攪拌する必要が無く、小型でキッチンにも置くことが出来ますが、生ごみを投入する時や液肥のニオイが強烈なので注意が必要です。

②落ち葉コンポストは、主に庭の落ち葉や枯れ草を処理したい時に便利なコンポストです。

落ち葉や枯れ草は分解されるまでに1~3ヶ月かかると言われています。

回転型は、手動のハンドルで容器を攪拌して混ぜ合わせる工夫がされたコンポストです。

ハンドルを回して回転させるタイプのくじ引きの容器を大きくしたような形をしています。

容器の中に落ち葉や枯れ草、発酵促進剤を入れて攪拌し、堆肥を作ります。

土中型は、底が抜けたバケツのような形をした容器を使います。

土に穴を掘り、その上に容器を設置します。

その中に生ごみや落ち葉、枯れ草を投入していきます。

発酵促進剤として米ぬかを入れる場合もあるようです。

虫やニオイが発生することが多く、設置には注意が必要です。

コンポストのメリット

家庭から出る生ごみを減らせること、堆肥を作ってガーデニングや家庭菜園など植物を育てるのに利用できるのがメリットです。

また、比較的安価で手に入れることができます。

水分の多い生ごみを焼却すると環境への負荷がかかりますが、ごみの量を減らすことでこの負担も減らすことが出来ます。

生ごみは捨てればゴミになってしまいますが、堆肥にすれば資源になります。

その堆肥で野菜を育てて食べ、出たごみはまた堆肥に変えるという循環型社会に協力できるのも魅力といえそうです。

コンポストのデメリット

生ごみ処理機に比べ、ごみの処理に手間と時間がかかってしまいます。

また虫の発生する可能性があること、ニオイが出やすいこともデメリットといえそうです。

友人もコンポストを使っていますが「虫は湧く」と言い切っていました^^;

友人の家の庭は広くて、外においてあるから虫が湧いても気にしないそうです。

コンポストがおすすめな人

アイリスオーヤマ IRIS OHYAMA エココンポスト  EX-101

①生ごみコンポストは「あまりお金をかけずに生ごみを処理したい」「庭がない」「堆肥を使いたい」という人におすすめです。

生ごみ処理機は本体価格も高く、消耗品などランニングコストもかかります。

段ボールコンポストは家にある材料で作りやすく、あまり場所も取りません。

堆肥も作れるのでガーデニングや家庭菜園をしている人にはぴったりです。

②落ち葉コンポストは「庭がある」「落ち葉や枯れ草の処理に困っている」と言う人におすすめです。

生ごみだけでなく、落ち葉や枯れ草なども堆肥にすることができます。

落ち葉や枯れ草は生ごみに比べて分解が遅く、生ごみコンポストや生ごみ処理機ではすぐいっぱいになってしまいます。

庭がある程度あり、大量の落ち葉や枯れ草を処理したい人、大量の堆肥を利用できる人にぴったりです。

電気式生ごみ処理機について

電力を使う生ごみ処理機は、大きく分けて3種類あります。

①乾燥式
②バイオ式
③ハイブリッド式

①乾燥式は、生ごみを温風や加熱で乾燥させて水分を飛ばし、量を減らします。

②バイオ式は、コンポストと同じように微生物のはたらきで生ごみを分解し、堆肥を作ります。
処理中に自動で攪拌するタイプは電気を使います。

③ハイブリッド式は、乾燥式とバイオ式の良いとこどりのタイプです。
電気である程度まで生ごみの水分量を減らしてから、微生物のはたらきで堆肥にします。

電気式生ごみ処理機のメリット

①乾燥式のメリットは
・サイズが小さい
・価格が安い

微生物用の基材(腐葉土・発効促進剤など)がいりません。

必要な時もバイオ式よりは扱いが簡単で価格も安いです。

コンポストやバイオ式に比べて処理時間が短く、早く処理することができます。

乾燥後のごみは軽量で、ニオイも気にならないので捨てるのがラクです。

ハイブリッド式に比べるとコンパクトで室内に置きやすく、本体価格も比較的安価です。

②バイオ式のメリットは
・生ごみを堆肥として利用できる
・故障しにくい・音が静か・ニオイが少ない
・手動式なら電気代がかからない

堆肥が作れるのでガーデニングや家庭菜園をしている人は肥料代がかからずにすみます。

また乾燥式に比べると電気代は比較的安くすみます。

③ハイブリッド式のメリットは
・消費電力が少ない(電気代が乾燥式に比べて安い)
・堆肥が利用できる
・ニオイが少ない・音が静か・メンテナンスの手間が少ない

などです。

電気式生ごみ処理機のデメリット

①乾燥式のデメリットは
・電気代がかかる
・時間がかかる
・定期的なメンテナンスが必要

生ごみをしっかり乾燥させるには長時間の稼働が必要です。

そのためコンポストやバイオ式に比べて電気代が多くかかります。

またフィルターやパッキンなど定期的にメンテナンスをする必要があります。

②バイオ式のデメリットは
・現在あまり流通していない
・電気代がかかる
・サイズが大きい・価格が高い
・専用のチップや処理剤の交換が必要
・ニオイが出る
・手動式は朝晩の攪拌が必要

現在メーカーの製造中止や撤退のため、あまり販売されていません。

乾燥式ほどではありませんが、自動攪拌の場合は電気代がかかります。

屋外設置が前提のため、サイズが大きく価格も高くなります。

微生物のための基材や処理剤が定期的に必要です。

処理中にニオイが出ることがあります。

③ハイブリッド式のデメリットは
・サイズが大きい
・価格やランニングコストが高い

乾燥式とバイオ式を兼ね備えるため、乾燥式に比べるとサイズが大型になります。

そのため本体価格も高め。

定期的なメンテナンスと微生物のための基材が必要であり、ランニングコストも高くなります。

詳しくは「生ゴミ処理機は臭いしいらない?デメリットやメリットについても」の記事をご覧ください。

ディスポーザーについて

生ごみをブレードで粉砕して排水管に流す、生ごみ粉砕処理機のこと。

今まで紹介したコンポストや生ごみ処理機と違い、ごみを取り出して容器に入れたり、捨てたりという手間がありません。

また処理時間も一瞬ですみ、ニオイも出にくいようです。

アメリカでは一般的なキッチン設備となっているディスポーザーですが、日本での普及率はまだ5%ほど。

そのほとんどがマンションに設置されているそうです。

ディスポーザーには「蓋スイッチ式」と「連続投入式」があり、日本で普及しているのはほとんどが「蓋スイッチ式」です。

シンク下に設置されることが多いディスポーザーは、生ごみが出たら排水口からごみを入れ、水道水を出しながらスイッチを入れます。

生ごみはブレードでジュース状に粉砕され、水といっしょに配水管に流されるので、配水管が詰まることはありません。

高性能モデルでは、三角コーナー満杯分の生ごみを50秒程度で処理します。

1回に処理できる量は、およそ三角コーナー1杯程度(1L)の生ごみ。

蓋がスイッチになっているので、手が巻き込まれる心配はありません。

ミキサーのように中でブレードが回転しているわけではなく、処理室内のごみを中で高速回転させ、遠心力で壁面に飛んだごみを壁面固定刃とスイングハンマーで粉砕する仕組みなので、手が切れることはない安全な装置といえます。

通常タイプでは、1回の処理時間は1分以下~1分30秒程度だそうです。

ディスポーザーのメリット

・生ごみを瞬時に処理できるため溜め込まないで済む
・ニオイや虫が出ない
・誰でも簡単に使える
・ゴミ出しの手間やごみ袋のコストが軽減し、ラクになる
・三角コーナーがいらなくなり、排水溝のヌメリもなくなると掃除がラクになり、洗剤代も少なくて済む
・マンションの共有ごみ置き場のごみが減り、害虫やニオイが減る

生ごみをキッチンに溜めないですむ、というのは大きなメリットですよね。

夏場のニオイや虫の発生に悩んでいる人にはとくに良さそうです。

ニオイが出ないのでオープンタイプのキッチンでもニオイ対策をしなくてすむのもいいですね。

重い生ごみを捨てるのは地味に負担が大きいもの。

遠いゴミ捨て場まで運ぶのもラクになります。

また自治体によってはゴミ袋が有料のところもあるため、その分がなくなると考えると嬉しいですね。

洗剤やシンク掃除の手間も少なくなります。

ディスポーザーは使うことでキレイになる装置なので、特別な清掃は必要ないそうです。

また消耗品の交換なども基本的にはいらない設備とのこと。

ランニングコストが少ないのもメリットといえそうです。

ディスポーザーのデメリット

・処理できない生ごみがある
・排水処理槽の定期的なメンテナンスが必要(年数回程度)
・後付けする場合は排水処理設備が必要
・後付けする場合は初期費用が高額
・マンションの管理費が割高になる可能性がある
・シンク下の収納スペースが少し狭くなる
・使用する時に音が出る

ディスポーザーは何でも粉砕できるわけではなく、繊維質の多い生ごみ(玉ねぎの皮、たけのこの皮、バナナのヘタ部分など)、固い食材の生ごみ(とうもろこしの芯、かぼちゃの種以上の大きさの種、肉や魚の骨、貝や甲殻類の殻など)、生花(茎の繊維が強い)は処理できません。

また、粉砕できても排水管の中に溜まってしまいそうな卵の殻や生米なども投入できません。

ディスポーザーは生ごみを砕いて排水に流すシステムですが、そのまま下水に流すことはできず、必ず排水処理設備を通すことになっています。

これは住んでいる自治体よって規定があるので、戸建てなどで後付けする場合は必ず問い合わせて確認する必要があります。

またその際の初期設置費用は、戸建てで約26.4万円~。

集合住宅で後付けする場合は、約100万円以上かかります。

もともとマンションなどに備わっている場合は、排水処理槽のメンテナンス代が管理費に含まれるため、負担額が増える場合があります。

そのほか、シンク下に機械を入れるため、スペースが少し狭くなります。

また、ごみを粉砕する時に運転音が出ます。

昔のものは音が大きく、近所迷惑が心配されたこともあったようですが、最近のタイプは改良され、運転時間も1分ほどなので、水を流す音に混ざって気にならないぐらいのようです。
(トイレの水を流す程度の音)

コンポスト・生ごみ処理機・ディスポーザーどれがいい?

ここまでコンポスト・電気式生ごみ処理機・ディスポーザーの特徴やメリット、デメリットを見てきましたが、「結局どれがいいの?」となりますよねw

自分の生活スタイルに合わせて購入するのがいちばんですが、あえて挙げるとすれば

費用面でいちばん安くすむのが「ダンボールコンポスト」や「バッグ型コンポスト」。

また「乾燥式生ごみ処理機」です。

なるべく安く生ごみを処理したい、手軽に始めたい、置き場所があまり広くないという人にもぴったりです。

室内に置きたい、ごみを軽くしたいという人には「乾燥式生ごみ処理機」や「ハイブリッド式生ごみ処理機」がおすすめ。

ごみを乾燥させるので量が減り、ごみ捨ての負担が軽くなります。

室内用なのでコンパクトで場所を取らず、ニオイも比較的少なめです。

ハイブリッド式は堆肥も作れ、ニオイもほとんどありませんが高価です。

ニオイや虫の発生を極限まで減らしたいという人は「ディスポーザー」がおすすめ。

生ごみをその都度瞬時に処理するのでニオイが出ず、シンク掃除も少なくて済みます。

3種類の中でもっとも価格が高く、初期設置費用のほか維持管理費もかかりますが、新しいマンションなどではディスポーザーが標準装備されている物件もあります。

また住んでいる自治体によっては補助金が出る場合もあります。

詳しくは住んでいる自治体のホームページなどでご確認ください。

まとめ

「生ごみ処理機」にはコンポスト・電気式生ごみ処理機・ディスポーザーの3つの種類がある。

コンポストは生ごみや落ち葉、下水の汚泥といった有機物を微生物の働きを利用して発酵・分解させ、堆肥を作り出すもの。

コンポストのメリットは、生ごみを減らせることと堆肥を作って利用できること。

コンポストのデメリットは、ごみの処理に手間と時間がかかること、虫が湧きやすい、臭いが出やすいこと。

電気式生ごみ処理機は、大きく分けて乾燥式・バイオ式・ハイブリッド式の3種類がある。

電気式生ごみ処理機のメリットは、乾燥式はサイズが小さい・価格が安い、バイオ式は生ごみを堆肥として利用できる・故障しにくい・音が静か・ニオイが少ない・手動式なら電気代がかからない、ハイブリッド式は消費電力が少ない(電気代が乾燥式に比べて安い)・堆肥が利用できる・ニオイが少ない・音が静か・メンテナンスの手間が少ないなど。

電気式生ごみ処理機のデメリットは、乾燥式は電気代がかかる・時間がかかる・定期的なメンテナンスが必要、バイオ式は現在あまり流通していない・電気代がかかる・サイズが大きい・価格が高い・専用のチップや処理剤の交換が必要・ニオイが出る・手動式は朝晩の攪拌が必要、ハイブリッド式はサイズが大きい・価格やランニングコストが高いなど。

ディスポーザーとは、生ごみをブレードで粉砕して排水管に流す、生ごみ粉砕処理機のこと。

アメリカでは一般的なキッチン設備となっているが、日本での普及率はまだ5%ほど。

そのほとんどがマンションに設置されている。

 

 

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