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天気の子はつまらないし気持ち悪い映画?意味不明という意見も

映画

2019年邦画の最大のヒット作『天気の子』。

離島から東京に家出して来た少年・帆高と、”祈るだけで晴れにできる力”を持つ少女・陽菜が出会い、運命に翻弄されながらも生き方を選択していく物語です。

しかし一部の人からは「つまらない」「気持ち悪い」と言われることも。

いったいどこがつまらないの?
気持ち悪いと言われる理由は?

そのほか「ここが意味不明」という意見もまとめました。
(作品の重大なネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【天気の子】ここがつまらない

141.9億円の興行収入で2019年邦画ランキング1位となった『天気の子』。

多くのファンがいるものの、実際に見た人からは「つまらない…」と言われることもあるようです。

気になる口コミを紹介します。

主人公たちに共感できなくてつまらない

「映像はキレイだけど主人公たちには一切感情移入できなかった」「空の描写と音楽は最高だけど主人公が無理」と言われているようです。

今作の主人公、帆高は16歳、陽菜は14歳(作中で15歳になります)。

まだまだ子どもといってもいい年齢の二人ですが、大人だけでなく同年代の視聴者からも「共感できない」と言われています。

とくに批判されているのは高校生の帆高。

とにかく無鉄砲でハラハラするようなアクションが多く(性格は悪くないのですが)、「なぜ?!」というような行動を取り続けます。

そもそも高校生なのにあてもなく家出をして来て、「偶然」フェリーで知り合ったライターの須賀のところに転がり込む帆高。

上京一人暮らしが話の本筋ではないとはいえ、朝ドラのようなご都合展開が「つまらない」という声も。

また拾った拳銃を警察に届けなかったり(警察に行くと実家に送還されるから?)、その拳銃を二度も発砲したり、警察や児童相談所から逃亡したりなど、行き当たりばったりで反社会的な行動が目につきます。

なんでそんなに大人を嫌うんだ!w

物語のクライマックスでもヒロインの命を優先したため、東京が水没するという最悪な結末に。

監督お得意のボーイ・ミーツ・ガール展開ではあるのですが、帆高の行動や感情にまったく共感できず、視聴者が置いてけぼりになってしまったよう。

ヒロインは救われ、主人公たちはめでたしめでたしですが、東京をどうすんじゃい!というモヤモヤが残ってしまいました。

主人公の行動原理に共感できないままエンディングを迎えるため、「つまらない」「面白くない」という感想になってしまったようです。

ストーリーが荒唐無稽でつまらない

「『君の名は。』に比べてめっちゃつまらなかった。心が躍るようなシーンがない」
「よくこんなつまらない脚本書けるなと感心するレベル」
「ボーイミーツガールのストーリーが分かりやすすぎて意外性がない」

という辛口の意見が多くありました。

『天気の子』のストーリーは、監督の前作『君の名は。』とほとんど変わっていないという意見があります。

「『君の名は。』でウケた要素や同じ素材を使ってエンディングを変えただけ」つまり「男の子と女の子がただ出会うだけの話」という基本(監督の好みのスタイル)が3年たっても同じという意見のようです。

作品にこめられたメッセージはとくにない、考察がはかどるような深い世界観や設定もない、ただ美しい空の映像とエモい音楽に合わせて少年と少女が出会い、別れ、たった一人のために世界を変える…。

ドラマティックではありますが、確かに『君の名は。』と同じパターンですねw

「男の子と女の子が出会う、ただそれだけのことなのに、なんでそこまで話を大きくする必要があったのか?」という疑問の声も。

監督が今作で描きたかったのは
「権力(大人)に反抗する子ども」
「すごい力を持っているのに、か弱い存在としての少女」
「世界を犠牲にしても愛する少女を選ぶ少年」
「愛の力で世界を変える」

といった、ある意味王道ですが”使い古された”ストーリーです。

今作の見どころはそういった古き良き「シチュエーション」で、それを楽しめるファンにとっては感動作ですが、ありきたりなシチュエーションのつぎはぎで、ストーリーが薄っぺらくなっているという声もあります。

とはいえ今回も「映像は美しい」「音楽が素晴らしい」と高く評価されており、それだけでも見る価値はあるかもしれません。

人によってつまらない・面白いの評価が分かれる

『天気の子』は、前作『君の名は。』以上に評価が分かれる作品といえるかもしれません。

いわゆる「セカイ系」「一昔前の美少女ゲーム」「転生ものが流行る前のラノベ」が好きだった人やオタクにはとても刺さるため、「泣いた」「感動した」という感想が多いようです。

また新海監督の過去作「秒速5センチメートル」や「雲のむこう、約束の場所」「言の葉の庭」が好きだったファンにも、「俺たちの新海監督が帰って来た」と好評のよう。

一方『君の名は。』のような作品を期待して見た人は「ポカーン」とするのでは?という意見も。

とくにラストは東京が水没するというありえない展開で、同じように世界を変えてヒロインを救った『君の名は。』とは真逆の結末です。

このラストが賛否両論のため、納得できない人は「つまらない」「面白くない」となってしまうのかもしれません。

【天気の子】ここが気持ち悪い

新海監督の作品に関しては、「気持ち悪い」は誉め言葉という場合も多いようですw

監督の描く女性が気持ち悪い

前作でも言われていましたが、「監督の理想としている女性像が気持ち悪い」「思春期をこじらせている…」「DT感がすごい」という批判があるようです。

「気持ち悪い」と感じているのは主に女性で、監督の趣味丸出しの女性キャラに違和感があるよう。

とくに女性視聴者からは、「まだ中学生の陽菜を”聖母”のように描きすぎている」「女子小学生なのに”女”として描いている」という厳しい意見が。

同性から見ると、確かに「こんなJCいねぇ!」とツッコみたくなるシーンがちらほら。

これは同じ男性監督である細田守氏の作品でも似たような批判があります。
(※【おおかみこどもの雨と雪】はつまらないし気持ち悪い?感動するという声についても

やはり女性キャラには、男性監督のリビドーみたいなものがどうしても反映されてしまうのでしょうか?
(悪いとは言っていない)

個人的にはあくまでフィクションなので「気持ち悪い」とまでは思わない方ですが、ヒロインに共感しにくいのは確かです。

女性から見ると気持ち悪い

女性から見ると、「監督(の女性キャラクター)が気持ち悪い」という声が多いよう。

今作でも無駄にスケベシーンが取り入れられていて、とくに「深夜のホテル」「陽菜の下着」は女性だけでなく男性からも大きく支持が分かれ、批判されたようです。

女性ファンには「下着を見せない」こだわりの方が好意的に受け入れられるかもしれませんね。

そのほか、「監督の作風が気持ち悪い」という声も。

「DTをこじらせている」と揶揄されることもある、監督の個性。

作中の「帆高のモノローグ」が代表的ですが、「僕や彼女は純粋なのに誰もそれをわかってくれない」という「現実感のない10代男子の妄想」が延々とスクリーンで流され、「見るのがキツい」「見ていて恥ずかしい」という人もいます。

「ひたすら監督=帆高の”俺の気持ちが世界で一番大事なんだ、俺の気持ちを見ろ、聞け!”というアピールに感じた」
「監督=帆高の気持ちだけで世界を作って気持ちだけで世界が動いていくのが不自然、気持ち悪い」

という「気持ち悪さ」の考察もありました。

監督の作り出したキャラクターに共感できれば最高に楽しめる映画ですが、そうでなければ独善的で独りよがりな作風が気持ち悪いと思われてしまうのかもしれませんね。

【天気の子】ここが意味不明

意味が分からないところも多いと言われる『天気の子』。

気になる口コミを紹介します。

なぜ帆高が家出をしたのかが分からない

そもそもなぜ帆高が離島の実家から東京に出てきたのか、映画では理由がはっきり描かれていません。

『天気の子』小説では、序盤で帆高の頬に張られている絆創膏は「父親に殴られたから」という理由が書かれています。

ところが劇中では「苦しくなって」家出したとしか触れられていません。

…「苦しくなって」とは?

高校生が家に戻らない理由、外泊グセのある子ならともかく、視聴者がかなり気にするところだと思うのですが…。

新海監督は映画のパンフレットで、次のように語っています。

「帆高は家出をして東京に出ていますが、その家出の理由を劇中では明確に語っていません。トラウマでキャラクターが駆動される物語にするのはやめようと思ったんです」
「映画の中で過去がフラッシュバックして、こういう理由だからこうなったんだっていう描き方は今作ではしたくないな、と。内省する話ではなく、憧れのまま走り始め、そのままずっと遠い場所まで駆け抜けていくような少年少女を描きたかったんです。」

なるほど…。

父親の暴力と家出をひもづけず、漠然とした憧れだけで走り抜ける青春(?)を描きたかったよう。

言いたいことは分かりますが、帆高が東京に来た理由が「苦しくなって」ではあまりにふわふわしていますよね。

「苦しくなくなったら早く帰れよ親が心配してるよ」とヤキモキしてしまいます。

ストーリーの基本的な部分だけに、そこは「父親の暴力が原因」とはっきりさせても良かったのではないかと思います。

なぜ陽菜が巫女にされたのかが分からない

ストーリーが進むと明らかになる陽菜の力。

帆高に出会う1年ほど前、とある廃ビルにあるお社に偶然たどりついた陽菜は、そこで死の床にある母親と「晴れた空の下を歩きたい」と鳥居をくぐりながら強く願ったところ、「100%晴れにする」晴れ女の力を手に入れたと言います。

そして「天気の巫女」として「人柱」になることで、天気を安定させられるのです。

すごい力ですね!

しかしその代償として彼女の体は半透明化が進んでいき、ついには見えなくなってしまいます。

陽菜の家は『君の名は。』の三葉の家とは違い、もともと巫女だったわけではなさそう。

それなのに「たまたま辿り着いた」社で祈っただけで、なぜ陽菜だけが「天気の巫女」になる宿命を背負わされたのでしょうか?

いくら廃ビルとはいえ、東京・代々木なら屋上に登って社を見つける人は0人ではないはず。

逆になぜわざわざ廃墟のビルに上ったのか?という疑問もわきます。
(エレベーターが止まっているのでは?)

屋上に行きたいなら他にもビルはあるのに…。

このあたりも『君の名は。』で指摘された「ストーリーのための」キャラの不自然な行動のせいかもしれません。

キャラクターの行動原理がよく分からず、視聴者にとっては「意味不明」となってしまうのかもしれませんね。

世界が沈んでしまったのに「大丈夫」の意味が分からない

「いや全然大丈夫じゃないよ!」と思ってしまいますよねw

物語ラスト、帆高の願いが届き、陽菜は地上へ戻ってきました。

しかし「天気の巫女」がその役目を放棄したことで地上は豪雨に見舞われ、やがて東京は水没してしまいます。

二人の愛は確かなものになりましたが、世界の仕組みは崩れ、多くの人々の日常が壊されてしまいました。

東京が水没した理由を知る二人は、その後の人生を罪を背負いながら生きることになります。

でも帆高には陽菜、陽菜には帆高がいる。

お互いがそばにいれば、たとえ世界が海に沈んでもきっと「大丈夫」という決意と覚悟のあらわれと取れるのかも。

この二人の行動と結末に共感できる人なら、「大丈夫」の意味も分かるのかもしれません。

しかしこのラストにまったく納得できなかった人にとっては、「大丈夫じゃない」「意味が分からない」となってしまったよう。

そもそも「世界が元々狂ってる」という前提がよく分かりません!w

これも監督お得意の「シチュエーション萌え」なのかも?

ちなみに、現実には3年以上も雨が降り続くという現象はありえないそうです。

地球上の水分の総量は決まっていて、雨が降るしくみは海水や陸の水の温度が上がって水蒸気になり、上空で冷やされて雲になって降ってくるというもの(ざっくり)。

そのため、雨がそんなに降り続ければ地球が寒冷化し、氷床ができたり海水温が下がったりして水蒸気が供給されなくなるため雲ができなくなります。

すると雨も降らなくなるので、降り続くことはないそうです(良かった!)。

ストーリーが意味不明

「ストーリーが意味不明」「よく分からないまま終わった…」という意見もありました。

「何を表現したかったのか、何を伝えたかったのか意味不明」「神秘的なストーリーでもなく、展開が意外なわけでもなく、ただダラダラ進んで終わった感じ」「新海成分が高杉て話の意味不明感が半端ない」と、ストーリーに納得できなかった人が多いよう。

新海監督はもともとこういった「雰囲気映画」を撮る人とも言われているため、これが本来の監督の持ち味なのかもしれません。

『君の名は。』の半分程度の興行収入で終わったことから、やはり一般受けしにくく、賛否両論の作品といえる本作。

とはいえ映像美や音楽は更に磨きがかかり、ストーリーを盛り上げています。

この映像だけでも見る価値はありそうですね。

まとめ

『天気の子』は、一部の人からは「つまらない」「気持ち悪い」と言われることもある。

つまらないと言われる理由は、主人公たちに共感できなくてつまらない・ストーリーが荒唐無稽でつまらない・人によってつまらない・面白いの評価が分かれるなど。

気持ち悪いと言われる理由は、監督の描く女性が気持ち悪い・女性から見ると気持ち悪いなど。

意味不明と言われる理由は、なぜ帆高が家出をしたのかが分からない・なぜ陽菜が巫女にされたのかが分からない・世界が沈んでしまったのに「大丈夫」の意味が分からない・ストーリーが意味不明など。

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