2018年に公開されたディズニー/ピクサー映画『リメンバーミー』。
メキシコ文化をベースにした、カラフルで陽気な「死者の国」を舞台に、家族の絆を描いたファンタジー・アドベンチャー映画です。
感動と音楽にあふれた作品ですが「つまらない」「ひどい」「気持ち悪い」と言われることも…。
いったいどこがつまらないの?
ひどいのはどんなところ?
そのほか「気持ち悪い」というネットの意見もまとめました。
(作品の重大なネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
【リメンバーミー】ここがつまらない
ほとんどの人が「泣ける」「感動する」とおすすめする『リメンバーミー』。
しかし一部では「つまらない」「面白くない」と言われているようです。
いったいどんなところがつまらないのでしょうか?
子どもにとってはつまらない・怖い
五歳娘にピクサーの『リメンバーミー』は早過ぎる? つまらないってテレビを消されます…(´;ω;`)
— 森彗子☆新公募向け執筆1% (@suiko1977) July 9, 2019
本作は多くの大人の胸を打つ感動作ですが、「子どもにとってはつまらない」と言われているようです。
大人になると「家族愛」や「祖先を大切にする心」「音楽の素晴らしさ」など、自分に重ねることで涙腺が直撃されてしまいますよね。
まだそのあたりの経験が少ない子どもにとっては共感できず、「つまらない」「面白くない」となってしまうのかもしれません。
とくに「死者の国」という設定や、登場人物がガイコツというところも子どもから「怖い」と敬遠されてしまうようです。
大人になった方が心に刺さる作品とも言われているため、子どもにはまだテーマが伝わりにくいのかもしれません。
ストーリーがつまらない
リメンバーミーやるの?私は家族にたいした思い入れがない人間だから全然共感できなくてダメだったし、こいつがわるいやつでこうなんやろどうせ!って予想したのがまんまでつまらないなってなっちゃったけど、好きって言ってる人は何人も観てきたのでいい映画なんだと思う。わからんけど
— いけだ (@ikeda9192) February 21, 2020
「ストーリーがつまらない」「展開が予想できて面白くない」「内容・価値観が古い」とも言われているようです。
ディズニー/ピクサー作品らしく、ストーリーはあくまでファミリー向け。
子どもたちには怖がられるガイコツですが、ホラー要素はまったくなく、明るく楽しめる作品になっています。
しかし、そんなシンプルで分かりやすいストーリーが、「つまらない」「面白くない」と言われてしまうよう。
また「家族愛」をテーマにしているためか主人公・ミゲルの家族が多く登場するのですが、その価値観が「古い」「今の価値観に合わない」とも言われています。
「一族の掟(音楽はいっさい禁止)が絶対」
「家長である祖母の言葉が絶対」
「子どもの人生を親が決める」
といった、やや古い価値観を軸にしてストーリーが進むため、一部の人からは「つまらない」「面白くない」と言われてしまうようです。
さまざまな家族の形が尊重される現代なのに、なぜ世界的企業のディズニーがこんな一昔前の家制度を作品にしたのか?という疑問を持った人も。
最後は家族と和解するハッピーエンドとはいえ、そんなストーリーにモヤモヤした人は楽しめなかったよう。
大人になってからの方が感動する、と言われている本作ですが、大人になるほどそういった作品の粗が気になってしまい「つまらない」と感じてしまうのかもしれません。
ミゲルが嫌な子どもでつまらない
リメンバーミー面白くない…
一方的に音楽禁止にする家族もダメだけど、ミゲルも凄く嫌なウザイ子供だなって思う😑
窓壊して不法侵入して死者のギター盗むし、自分のせいでひいひいばあちゃん橋渡れないのに戻ったら写真戻さないでまたすぐギター盗むしで自己中過ぎてドン引き
こんな子供嫌だ— ナナ🥔8m 👶 (@tatatata5697) February 21, 2020
一部の人からは「ミゲルが嫌い・面白くない」という意外な声も。
ミゲルはミュージシャンを夢見るギターの天才少年。
心優しく素直な性格ですが、物語の発端は故人のギターを盗んだこと。
祖母に愛用のギターを壊されてしまい、苦肉の策とはいえ、明らかに犯罪行為ですよねw
(最近のディズニー映画では、主人公が犯罪をすることで物語がはじまるパターンが多いとも言われていますw)
また一度許されて生者の国に戻ったのに、禁止されたギターを弾き、ふたたび死者の国に舞い戻ってくるというミスも。
自分のしたことで他人に迷惑をかけており、その反省がないという意見もあります。
結果的にハッピーエンドにはなるものの、それが気になって「つまらない」「面白くない」というファンもいるようです。
死後の世界がご都合主義でつまらない
リメンバーミー 字幕版。歌はやはりオリジナルで見たいということで #サロンシネマ にて鑑賞 ミゲルの歌やギターそして全編にわたる音楽はどれも感動的そしてミゲルを思いやる祖母や家族の過激なほどの愛情も素晴らしく涙腺直撃😂ただ死後の世界はどこまでいってもご都合主義でつまらない pic.twitter.com/IyFzir50fy
— hirodora(ヒロどら・・まだ冬眠中) (@HirodoraU5y649) April 29, 2018
本作の舞台は「死者の国」と呼ばれる「あの世」。
そこでは死んだ人たちが、ガイコツの姿で楽しく暮らしています。
日本とは違い、とても明るくポップな色彩で描かれる「あの世」はとても楽しそう。
しかしそんな「死者の国」が「ご都合主義すぎてつまらない」と言われているようです。
本作の死者は、よくある「あの世」や「黄泉の国」と違い、生前とほとんど変わらない暮らしをしています(姿だけはガイコツになってしまいますが…)。
制約もなく自由に生活している様子は、少し「うらやましい」と感じることも。
ここで暮らすガイコツたちが恐れるのはただひとつ。
「生きている者に完全に忘れ去られること」
ミゲルと行動を共にするヘクターも、そんな恐怖におびえていました。
しかしミゲルがヘクターの娘・ママココに歌を歌って聞かせたことでママココがヘクターを思い出し、ヘクターは消えずにすんでいます。
ミゲルも日の出までに死者の国から脱出しないと本当に死者になってしまう!というタイムリミット・サスペンスはあるものの、「死者の国」の描写に恐怖や緊張感がないため、あまりハラハラしません。
そんなゆるくて楽園のような「死者の国」の設定が「つまらない」「面白くない」と言われてしまうようです。
ディズニー映画・アメリカ映画がつまらない
リメンバーミー つまらないから替えた。
セリフ多過ぎてせわしない…いちいち仕草やリアクションがオーバーだから米アニメ苦手😵
視聴者側に想像力を働かせる余白と味わい深さがあって欲しい。。
米アニメって絶対、一生懸命何かを話そうとしてる主人公の話一切聞かず喋り続けるキャラいて苛々しちゃう— Tammy🐖*·˚ ༘♡ (@ayatama5) February 21, 2020
本作に限らずですが「ディズニー映画やアメリカ映画がつまらない」という意見もありました。
「登場人物のリアクションが大げさ」「説明するセリフが多すぎる」「セリフにセリフをかぶせてきてイライラする」という声も。
国民性の違いかもしれませんが、会話シーンでイライラするというのは分かりますw
一方、「つまらないと思っていたが見てみると面白かった」というファンもいるよう。
子ども向けでありながら、親世代も深く考えさせられることが多い作品ともいえそうですね。
前半がつまらない・後半は面白い
リメンバーミー観て途中まであんまり面白くないなーと思ってたけど後半めちゃくちゃ面白くてボロッボロに泣いた
— West (@mikotoprpr3510) August 24, 2021
前半はテンポが悪く「寝るほどつまらない」と言われているようです。
序盤はストーリーがあまり進まず、ミゲルの家族がでばってきて「家族!家族!」と言いまくる「つまらない」「面白くない」シーンも。
後半以降は「死者の国」脱出にタイムリミットがあること、自分の祖先がヘクターだったこと、デラクルスの悪事などが明かされ、スピーディーに進んでいきます。
「前半はつまらないものの、後半になると面白い」ことから頑張って視聴するファンもいるようです。
【リメンバーミー】ここがひどい
「感動した」「面白かった」という人が多かった一方で、「ひどい」という人も意外と多いようです。
どんなところがひどかったのでしょうか?
おばあちゃんやミゲルの家族がひどい
人生で初めてリメンバーミーを観る母が「ひどい家族だ…」「早くデラクレスに会わせてあげなよ!」と言ってるのを横目に見ながらリメンバーミー視聴するのは中々愉快であった
— 䲜トト䲜 (@Toto_Yankun) February 21, 2020
音楽が大好きで才能もある主人公・ミゲル。
しかしミゲルの一族には昔から「音楽絶対禁止」の掟があり、家族のみんながミゲルの音楽に反対しています。
とくに祖母のエレナはミゲルを深く愛しているものの、音楽をすることには絶対反対。
ミゲルに家業の靴屋をさせようとしています。
ミゲルが音楽コンテストに出ようとするのを阻止するため、大事なギターを壊すという暴挙も。
Twitterなら大炎上ですね。
「リメンバーミー」の悪役は確かにひどいことをするが野心に忠実で努力家で最後に罰を受けるので憎くない。しかし、主人公のおばあちゃんは善人ぶったまま相当ひどいことするしなんのお咎めもないし反省もしないのでとても憎い。そしておじいちゃんはどこに行ったんだよ!これが感動できない理由だな。
— はとま(自分)🌼 (@hatomayu) March 19, 2018
家族が子どもの趣味を否定したり、理解しなかったり、将来の職業まで決めたりといった行動が、「ひどい」と言われているよう。
また祖母・エレナはあくまで善人として描かれており、ミゲルのギターを壊しても「愛ゆえ」の行動として作中では反省したり謝ったりという描写はありません。
それが「歪んだ愛情」「過干渉」ともとれ、現代の価値観に合っていないことも「ひどい家族」と言われる理由のようです。
デラクルスの扱いがひどい
「リメンバーミー」すごいクオリティに圧倒された。ココの前でタイトル曲が歌われるラストシーンでは分かっていても涙すらした。
しかし、少年があんなに心酔して愛していたミュージシャンをあっさり「じつは悪役でした」って取り上げてしまうのは、ひどいよ。きっと、音楽…https://t.co/afNXSo77wK pic.twitter.com/XSnyJBpBRQ
— 矢川俊介 yagawa shunsuke (@yasnsk) April 3, 2018
少数ですが、「デラクルスの扱いがひどい」と同情する声もありました。
デラクルスは本作の悪役(ヴィラン)で、序盤ではミゲルの憧れの大スターとして描かれています。
ミゲルはデラクルスに憧れてギターを弾き始め、将来は彼のような伝説のスターになることを夢見ていました。
前半は「デラクルスが自分のひいひいおじいちゃんかも?!」という流れに。
ミゲルは喜び、すっかりその気になってデラクルスに会いに行きます。
しかし後半では実はデラクルスは、ミゲルの本当の祖先・ヘクターを殺した大悪人と判明。
しかもその理由はヘクターが作った歌を盗んだから。
それがバレないように殺害したのです。
前半から後半、イメージの落差が激しすぎるキャラで、ミゲルがあんなに目標にしていた大スターが「殺人者」という悪党になってしまう展開に「ひどい」という声が集まっているようです。
ラストはヘクターを殺したことがバレ、死者の国の住人からブーイングを受けるデラクルス。
空飛ぶヒョウのペピータに持ち上げられ、大鐘の下敷きになるという罰を受けました。
また生者の国でもその悪事が判明し、デラクルスの墓は落書きされる有様。
殺人という悪を働いたとはいえ、人々から手のひら返しされるという扱いに「ひどい」という視聴者もいるようです。
【リメンバーミー】ここが気持ち悪い
「つまらない」「ひどい」という意見のほか、「気持ち悪い」という声もあるようです。
どんなところが気持ち悪いのでしょうか?
ガイコツが気持ち悪い
リメンバーミー、確かに映像も良いし素晴らしい作品だと思うけど俺はあのドクロのキャラたちがどうしても受け入れられなくてな
極力デフォルメしてあるけどやっぱり気持ち悪いのよ— aid🍃🥜 (@Aid_y_t_ak) February 22, 2020
多くの人が挙げているのが「ガイコツが気持ち悪い!」という声。
日本人にはあまり馴染みのない「動き回るガイコツ」のキャラが「受け入れられない」「怖い」「気持ち悪い」と言われているようです。
登場人物のほとんどがガイコツの見た目をしており、ぱっと見は異様な雰囲気。
子ども向けの映画なのでガチの怖さはまったくなく、むしろ陽気なガイコツたちなのですが、それでも苦手な人が多いようです。
リメンバーミーは事前情報なし(気持ち悪いガイコツが出るくらいの知識)で公開初日に観に行って、ネタバレなしで見て本当に良かったと思った映画
— ぺぱーみんと@D垢( ᐢ˙꒳˙ᐢ ) (@peppermint0710) February 21, 2020
はじめは「ガイコツが怖い・気持ち悪い」と感じた人も、見ているうちに「慣れた」「良かった」という人もいるよう。
ストーリーに引き込まれてガイコツの気持ち悪さが気にならなくなったという人もおり、これも「慣れ」なのかもしれませんね。
ミゲルのおばあちゃん・家族が気持ち悪い
リメンバーミーめっっちゃ好きだけど最初らへんのミゲルのばあちゃんがあたおかすぎて気持ち悪い笑
— こもも (@KOMOKO1403) August 21, 2021
「ひどい」と言われるミゲルの家族ですが、さらに「気持ち悪さ」を感じる人も多いようです。
「家の掟は絶対」「一族の伝統を守るべき」といった前時代的な価値観の押し付けや、ヘクターの真実を知ったとたん手のひらを返して音楽を称賛するところ、それが「家族愛」という言葉でごまかされ、ミゲルに対する今までの行いに反省や謝罪がないところなどが「気持ち悪い」と言われているようです。
また黒幕・デラクルスをスターとして持ち上げていながら、悪事がバレて鐘につぶされるのを見せ物のように喜ぶ死者の国の住人が「怖い」「気持ち悪い」という声も。
リメンバーミーの感想
良い話だった。本当のひいひいおじいちゃんの誤解が解けて、家族とも仲直りして名声も彼のものになった、報われて良かった。
でも
真実を知った途端手のひらを返したように音楽と先祖を称賛し始める家族と、悪者が死ぬのを見せ物として喜ぶ観衆は気持ち悪いと思った。— mik (@mikjakmusic) July 19, 2018
「家族の中で誤解があり、色々あって最後は和解」という王道のストーリーではありますが、その過程があまり丁寧に描写されていないため、モヤモヤが残るのかもしれませんね。
犬が気持ち悪い
映画館まで見に行ったパラサイトは開始と共に20分間眠り、ぼちぼちという感想を残していたのに対してリメンバーミーの感想を語る母の目は輝いていたわな…犬、気持ち悪いけど可愛いねんと言うてた。笑
— mkyenten💸🦦🦦🦦 (@kyofunosyu_dan) February 26, 2020
ミゲルに付きそう野良犬のダンテ。
毛がなくヌルヌルとした動きで「気持ち悪い」と言われているようです。
主人公思いで死者の国にもついてくるすごい能力を持っているのですが…。
金曜ロードショーでリメンバーミーを観ている皆さんはきっとダンテを見てこんなリアリティのない犬がいる訳…と思ってそうですがちゃんと実在します🙋♂️メキシカンヘアレスという種類🐶以上ダンテ推しの私からでした💀💐#リメンバー・ミー #リメンバーミー pic.twitter.com/5YpcYw6jCH
— 惇太郎(jun)@M4 (@junBMW16) February 21, 2020
「気持ち悪い」という人も「可愛い」「犬最高」という意味で使っている人が多いようですw
動き・シワが気持ち悪い
リメンバーミーというかデデニーのこういうヌルヌル動くCG無駄にリアルで気持ち悪いから避けてたんだけど話が大変イイ
— 神威 (@kanui185) February 21, 2020
世界最高峰の技術であるディズニー/ピクサーのCG。
しかしあまりにリアルで「ヌルヌル動く」ところが「気持ち悪い」と言われているようです。
日本では3DCGのアニメーションはまだまだ一般的でないため、リアルな表情や動きに違和感を感じてしまうのかもしれません。
しかし「気持ち悪い」と感じていた人のほとんどが「見ると感動した」「良かった!」「泣けた」という感想に。
さすがディズニー/ピクサーですね!
まとめ
『リメンバーミー』はメキシコ文化をベースにした、「死者の国」を舞台に家族の絆を描いたファンタジー・アドベンチャー映画。
感動と音楽にあふれた作品だが「つまらない」「ひどい」「気持ち悪い」と言われることがある。
つまらない理由は、子どもにとってはつまらないし怖い・ストーリーがつまらない・ミゲルが嫌な子どもでつまらない・死後の世界がご都合主義でつまらない・ディズニー映画・アメリカ映画がつまらない・前半がつまらない・後半は面白いというもの。
ひどい理由は、おばあちゃんやミゲルの家族がひどい・デラクルスの扱いがひどいというもの。
気持ち悪い理由は、ガイコツが気持ち悪い・ミゲルのおばあちゃんや家族が気持ち悪い・犬が気持ち悪い・動きとシワが気持ち悪いというもの。
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