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チャーリーとチョコレート工場は気持ち悪いし怖い?トラウマシーンについても

映画

2005年に公開されたファンタジー映画『チャーリーとチョコレート工場』。

大人気のチョコレート工場に招かれた5人の子どもたちが工場長のウィリー・ウォンカと巻き起こす、面白おかしいコメディ映画です。

しかし見た人からは「怖い」「気持ち悪い」や「トラウマ」といった声が。

いったいどこが怖いの?
気持ち悪いシーンはどこ?

そのほか「トラウマシーン」やネットの評判もまとめました。
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【チャーリーとチョコレート工場】ここが怖い

カラフルでポップだけどどこか毒々しい色使い、ファンタジックでちょっと不気味なキャラクター、謎の多い世界観など「怖い」と感じる要素が多い『チョコレート工場』。

「ここが怖い!」と言われるところをまとめてみました。

子どもには怖い

「子どもにとっては怖い」「小さな時に見てトラウマになった」と言われており、年齢の小さな子どもには「怖い」作品のようです。

大人になってから見直すと「面白い!」「楽しい映画」と見方が変わった人がいる反面、成長しても「嫌い」「見たくない」という人もいるようで、子どもの時の「怖い」印象が強く残っているようです。

詳しくは後述しますが、子どもたちがとくに怖がったのはウォンカが用意した歓迎の人形が燃え上がるシーンや、オーガスタスがチョコレートの川に吸い込まれたり、バイオレットがブルーベリーのガムを噛んでブルーベリー色になってしまったり…といったシーンのよう。

また「子どもたちが一人ずついなくなっていく」「大人も一人ずつ消えていく」という展開も怖いらしく、かなりのトラウマ製造映画といえそうです。

一方で『チョコレート工場』を楽しく見ている子どもたちもいるよう。

「怖い」と感じる部分は個人差が大きいようで、個性のある楽しみ方をしている子たちも。

大人から子どもまでさまざまな楽しみ方ができる作品といえそうですね。

ウンパルンパやリスが怖い

「ウンパルンパが怖い!」「リスがトラウマ」という意見がもっとも多く挙げられているようです。

ウンパルンパとは、ウォンカが新しいチョコレートのフレーバーを求めてルンパランドに渡った時に出会った、ルンパランドに住む小人たち。

ウォンカに雇用され、工場の中で忠実かつ真面目にチョコレート作りの仕事をこなしています。

陽気な面もあり、4人の子どもたちがトラブルを起こして工場から「退場」する時には、その子どもと親の欠点をシニカルに歌いダンスで表現するというのが本作の見どころ。

映画に登場するのはすべて合わせると165人ですが、全員顔・髪型・体型が同じという特徴を持っています。

このすべて同じ顔・体型というのが本当に怖い!w

ほとんど笑わず、表情もあまり変わりません(陽気なはずなのに…)。

この見た目や各シーンで歌う歌が「怖い」と言われているようです。

管理人もこの歌は「皮肉がきいていて面白い」と思いながらも「不気味すぎる」「笑えない…」とイギリスとの感性のギャップを感じました。

「怖い」と言われるのはもうひとつ、「リス」です!

「リスのシーン」とは、お金持ちのワガママ娘・ベルーカは「ナッツ選別室」のリスを見て「欲しい!」と言い出し、ウォンカに断られたものの仕事中のリスたちに勝手に近づいて自分のものにしようとします。

しかし反対に大量のリスに襲われて転倒。

リスたちの仕事は「良いクルミ」と「悪いクルミ」をたたいて判断すること。

倒れたベルーカの頭をノックした結果は「不合格」。

「悪いクルミ」ベルーカは部屋の真ん中にあるダストシュートに放り込まれ、あわれ焼却炉に…。

ここで登場するのはとっても愛らしいリスたちなのですが、倒れた子どもの体に群がる圧倒的な数のリスたちは多すぎて正直「怖い」!。

そのリスたちに、なすすべもなくダストシュートへ運ばれていくのは恐怖です。

しかも行き先は焼却炉。

子供たちが(大人も)「怖い!」「トラウマ」と感じてしまうのも納得ですね。

内容(雰囲気)が怖い

「ストーリーが怖い」「雰囲気・世界観が怖い」という意見もありました。

大人が見ても楽しめる『チョコレート工場』。

子どもの時とは違い、「ストーリー」や「雰囲気」「世界観」「寓話的」といったより深いところが「怖い」と感じる人が多いようです。

「本当に幸せを掴むのは、ずる賢い嘘が得意な人ではなく、素直で優しい人」
「食い意地が張っていたり、わがままや怖いもの知らず、頭でっかちの子どもにはしっぺ返しがある。家族思いの優しい子になると幸せが訪れる」

と、寓話のようにさとすストーリーともとれます。

教訓や社会風刺を盛り込むため、結果として「ひどい」目に合う子どもたちはちょっと可哀そうですが…。

閉所恐怖症には怖い

そのほか、「閉所恐怖症には怖い」「親が怖い」という人も。

子どもの時はウンパルンパやリスが怖いですが、大人になると「自分勝手な子どもが罰としてひどい目に合う」ストーリーや「子どもを止められない親」「こじらせているウォンカ」のような登場人物、不気味な色使いの工場などの雰囲気が「怖い」と感じるようです。

大人になると違った目線で作品を楽しむことができるようになるのも長く愛されている作品ならではかもしれませんね。

【チャーリーとチョコレート工場】ここが気持ち悪い

ウンパルンパが気持ち悪い

「怖い」と同数以上あったのが「ウンパルンパが気持ち悪い」でした。

大量に・同じ顔が・同じ動きをするというウンパルンパ、「キモい」と言われるのも分かります。

体型が「小さいおっさん」なところや、無表情なところ、歌やダンスが不気味なところなど、見た目や動きが「気持ち悪い」「キモい」「嫌い」と言われているようです。

一方で、「キモかわいい」「”こびとづかん”みたい」というファンもいるよう。

管理人はどうにも「可愛い♡」と思えないウンパルンパですが、歌がクセになるというのは分かりますw

声優が代わって気持ち悪い

意外と多くのファンが挙げていたのが「声優さんが交代してしまって声が慣れない」「声が気持ち悪い」というものでした。

『チャーリーとチョコレート工場』の日本語吹き替え版は、劇場公開時と日本テレビ版(金曜ロードショー)ですべての声優さんが交代しています。

劇場版を見たファンやDVDを見ていたファンは、金ロー版を見て「違う!」「イメージじゃない」=「気持ち悪い」となってしまったようです。

とくに「気持ち悪い」「合ってない」と言われているのがバイオレット・ベルーカ・マイク。

選ばれし5人の子どもたちで、「バイオレット色になるバイオレット」「リスに襲われるベルーカ」「転送機に入り込み小さく薄っぺらくなるマイク」というと分かりやすいかもしれません。

バイオレットは劇場公開時は久野美咲さん。金ローではかないみかさん。
ベルーカは劇場公開時は小幡真裕さん。金ローでは三輪勝恵さん。
マイクは劇場公開時は海鋒拓也さん。金ローでは山口勝平さん。

どちらも実績のあるベテランの声優さんたちですが、

などの大ブーイング。

大人の声優さんが子どもの声を演じるのはよくありますが、自然な子どもらしさを出すのはなかなか難しいのかもしれませんね。

ジョニー・デップが気持ち悪い(けど好き)

「気持ち悪いジョニー・デップ」を見るならこれ!と言われている『チョコレート工場』。

「家族」にトラウマがあり、長い間人間不信をこじらせている変人の工場長を怪演しています。

見ている人が耐えられるギリギリの「気持ち悪さ」で、クセになるという声も。

またウォンカの衣装はとてもおしゃれで、ハロウィンでのコスプレ人気が高いそうです。

ウォンカ役のジョニー・デップは、この役を自身のお子さんが喜んでくれると思って引き受けたそう。

しかし当時6歳と3歳の子どもたちからはウォンカが「気持ち悪い」と大不評だったそうで、役者冥利に尽きるものの、ちょっと悲しいエピソードになっているそうです。

世界観・色使いが気持ち悪い

「怖い」と同様、世界観や雰囲気が「気持ち悪い」と感じる人もいるようです。

海外作品の独特な色使いや、はっきりとは言えないけれどモヤモヤした不気味さなどが「気持ち悪い」と言われているようです。

原作からして気持ち悪い

日本ではファンタジーの皮を被って公開された『チョコレート工場』。

しかしその原作である「チョコレート工場の秘密(1964)」の原作者ロアルド・ダールは、もともと痛烈な風刺やブラックユーモアを得意とする作家で、「奇妙な味」といわれる作風が特徴です。

日常的な風景や会話の中に人間の奥底に潜む狂気をうかがわせるなど、短編小説や児童文学でもその作風が高い評価を受けています。

「チョコレート工場の秘密」は『チャーリーとチョコレート工場』の前にも『夢のチョコレート工場(1971)』という名前で映画化されており、この作品も「怖い」「こっちの方がウンパルンパがやばい」と言われているようです。

あれ以上にやばいウンパルンパが…?!

【チャーリーとチョコレート工場】ここがトラウマ

「怖い」「気持ち悪い」と並んで挙げられているのが「トラウマになった」「トラウマすぎて見られない」という感想。

いったいどのシーンがトラウマになってしまったのでしょうか?

人形が溶けてデロデロになるところ

物語序盤、チョコレート工場に招待された5人の子供たちが最初に目にしたのは、ウォンカが用意したからくり人形たち。

陽気な音楽に合わせて回りながら歌を歌い、楽しく歓迎してくれますが、クライマックスになると舞台から花火が飛び出し、人形に燃え移ってしまいます。

燃え上がる炎の熱で溶けながらもまだ顔を動かし、歌を歌って回り続ける人形たち…。

あまりの不気味さに子どもたち&親はドン引きですが、ウォンカ一人が大盛り上がりで拍手する…という場面です。

人形の顔は燃えて黒くなるし、音楽はだんだん不明瞭になっていって怖いし、溶けて目玉が落ちる人形もいて、たしかにトラウマ!

序盤からこうだと、なんとなく今後の展開も予想できてしまうのが…。

イギリスではこういう怖い&トラウマっぽいのも子供たちに受けるのでしょうか?

ウンパルンパ全般

「怖い」「気持ち悪い」そして「トラウマ」と三拍子そろうのがウンパルンパ。

クセになる、というファンも多いようですが、子どもの時に見た人からはあの歌とともに「トラウマ」扱いになっているようです。

一部「大人になったら大丈夫だった」という人も。

初見で見るとびっくり&トラウマですが、あの小ささや数、歌など大人になると平気になるのかもしれません。

クセになるのも分かる気がしますね。

リスのシーン

前述の「リスがベルーカをダストシュートに放り込むシーン」を挙げている人も多いようです。

1匹2匹なら可愛いリスも、あのシーンのように大量にいると確かに「怖い」!

しかも身動きできないままダストシュートに運ばれ、焼却炉行きなんてトラウマですよね…。

リスの見方が変わってしまった…という人もいましたw

ブルーベリーが怖い・食べられなくなった

意外と多かったのが「ブルーベリーが怖い」「ブルーベリーが食べられなくなった」という感想。

とくに小さなお子さんがトラウマになってしまったようです。

ちょっとクール目な女の子・バイオレットは、1枚でフルコースの味が楽しめるガムを「まだ開発途中」と言われたのに噛みだします。

最後のブルーベリーパイ味になったところで体に異変が。

なんと顔がどんどんブルーベリー色(バイオレット色)に変わり、それが全身に広がっていきます。

さらに体が大きくまんまるに膨らんで、まるで巨大なブルーベリーに。

このシーンが「最大のトラウマだった」という人が多く、子ども心にもかなりの恐怖だったようです。

一方、このシーンで”何かに目覚めた”というファンもいて、子供たちにさまざまな影響を与えたシーンといえそうですね。

チョコレートの川に落ちて吸い上げられるシーン

物語序盤、最初の犠牲者である食いしん坊のオーガスタスは「素手で触ってはいけない」と言われたチョコレートの川を手ですくって飲んでいるうちに川に落ち、溺れてしまいます。

すると巨大なパイプがオーガスタスをチョコレートごと吸い上げますが、太っているため途中でつっかえてしまいます。

このシーンが「トラウマ」という人も多いようです。

基本的に「やってはいけない」ことをする子どもたちがしっぺ返しに合う映画ですが、それにしても誰も(親も)助けに行かないのが「怖い」ところですねw

そのほかトラウマと言われているところ

「子どもたちがいなくなってくのが怖すぎる」
「チョコの池に落ちる、膨らむ、伸ばされる、ゴミ捨て場に落ちる、あの民族、すべてが怖い」

と、ストーリー全体が「怖い」「トラウマ」と感じた人や、チョコレート自体が食べられなくなったという被害も出ているようです。

かなり強烈なトラウマになってしまったのかもしれませんね。

また、

車酔いのうえにこの作品を見せられてもっと気持ち悪くなったのがトラウマという人も。

たしかに車の中で見る内容ではないですねw

トラウマを抱えているのはウォンカ

視聴者に数々のトラウマを植え付けてきた『チョコレート工場』ですが、作中にもトラウマを抱えている人物が。

それはウィリー・ウォンカ本人です。

ウォンカは楽しいことが大好きで、子どもの心のまま大人になったような、善悪の判断がつかない奇妙な性格の男性として描かれています。

作中では「家族」という言葉を聴くだけでも何かがフラッシュバックしたり、「ご両親」という単語をうまく発音できなかったり…といった描写もあります。

その原因は2つのトラウマ。

1つ目は「家族から愛されなかった」というもの。

ウォンカは生まれた時から母親がおらず、母の愛情を知らずに育ちました。

歯科医である父親は、ウォンカが大好きなお菓子を目の敵にしています。

ハロウィンでもらったお菓子を目の前で燃やすなど、ウォンカとはそりが合いませんでした。

ウォンカはそんな父親と大ゲンカをし、家を飛び出します。

「家族」や「親」という単語に過剰に反応してしまうのは、この幼少期の経験からといえるでしょう。

2つ目は「裏切りによる人間不信」。

家出した後、お菓子作りの腕を磨いたウォンカはその才能を開花させます。

もともとお菓子が大好きで情熱もあったウォンカは、大人気のお菓子工場を経営するまでに成長しました。

しかしそんな彼の成功をねたんだ他の企業が、ウォンカの工場にスパイを送り込みます。

スパイはお菓子作りの秘蔵のレシピを盗み出し、他の企業に流したのです。

ウォンカは激怒し、工場の従業員全員をクビにして工場も閉鎖してしまいました。
(従業員がすべてウンパルンパなのはそのせいです)

家族も、ほかの人間も、いっさい信用しなくなったウォンカ。

しかし物語の終盤では、チャーリーの助けで別れたままの父親と再会します。

父親の歯医者を訪れると、そこにはウォンカの活躍や成功が書かれた新聞の切り抜きがたくさん貼ってありました。

そして最初は大きくなったウォンカが分からなかった父親ですが、口を開けて歯の形を見ただけで実の息子だと気づきます。

数十年も前の歯の形を覚えているほど、ウォンカは父親から愛されていたのです。

こうしてウォンカと父親は抱き合い、わだかまりが解け、ようやく和解することが出来ました。

チャーリーの助けによってトラウマを克服したウォンカは、あらためてチャーリーに提案します。

「”家族全員で”チョコレート工場を継がないか?」と。

家族、そして人を信じることができるようになったウォンカの申し出を、チャーリーは喜んで受け入れます。

そしてチャーリーも新たな提案をします。

「僕たちと家族にならない?」

こうしてチャーリーとウォンカ、ふたりともかけがえのない宝物を手に入れ、物語は大団円で幕を閉じます。

「怖い」「気持ち悪い」「トラウマ」といわれることが多い本作ですが、実は家族愛という素晴らしいテーマが秘められた作品ということが分かるラストシーンですね。

まとめ

『チャーリーとチョコレート工場』は2005年に公開されたファンタジー映画だが、見た人からは「怖い」「気持ち悪い」や「トラウマ」といった声がある。

怖いと言われる理由は、子どもには怖い・ウンパルンパやリスが怖い・内容(雰囲気)が怖い・閉所恐怖症には怖いというもの。

気持ち悪いと言われる理由は、ウンパルンパが気持ち悪い・声優が代わって気持ち悪い・ジョニー・デップが気持ち悪い(けど好き)・世界観・色使いが気持ち悪い・原作からして気持ち悪いというもの。

トラウマになると言われるシーンは、人形が溶けてデロデロになるところ・ウンパルンパ全般・リスのシーン・ブルーベリーが怖い・食べられなくなった・チョコレートの川に落ちて吸い上げられるシーンなど。

しかし、作中でトラウマを抱えているのはウォンカ自身であった。

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