1982年に公開された「E.T.」。
孤独な少年と見た目がちょっと怖いけどかわいいE.T.の心あたたまるSF映画として不朽の名作となっています。
ところで、そもそも何故E.T.は地球にやって来たのでしょうか?
YOUは何しに地球へ?
実は「植物学者」の「仕事」だったのかもしれないんです!
その理由をまとめてみました。
(作品のネタバレを含みます。ご注意ください)
ETが植物学者なのは本当?
小説版に植物学者の設定がある
おはようございます☀️🙋❗️
今日は『E.T.の日』だそうです。
昭和57年の今日、スピルバーグ監督の映画『E.T.』 が日本で上映されました。
指と指を合わせてE.T.!と言ったり、自転車で空を飛ぼうとしませんでした?昭和男子(^^)✌️
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映画『E.T.』をノベライズした「E.T.」(ウィリアム・コツウィンクル著)の中で、E.T.には植物学者という設定があります。
さまざまな植物を採集するために宇宙船で銀河を飛び回り、地球にも植物採集の目的で訪れていました。
映画の冒頭でも、夜の森の中で木や草を大切そうにつまみあげるE.T.の腕が映っています。
ところが地球の珍しい植物を採集しているうちに夢中になり、エリオットたちが住む町の灯りに気を取られたりしているうちに、どんどん仲間たちからはぐれてしまいます。
やって来た人間(キーズたち)に追いかけられ、飛び立つ宇宙船から取り残されてしまったというのが物語の発端です。
この辺りは映画だけでは少しわかりにくくなっていますが、小説版には詳しい状況が書かれているようです。
ETの母星は低温の惑星
E.T.
なんだかんだでしっかり観たの初めてだったけど号泣してしまった…(笑)
自粛中の乾いた心が潤ったというか、心が温まる映画の代表でした🎥名作ほど見てない映画が結構あるのでこの機会に沢山見よう☕#et #映画好きと繋がりたい #スピルバーグ #洋画好きな人と繋がりたい #洋画 pic.twitter.com/ZduYRn4QCp
— mono (@4kO0QlQ3fhOeyH3) May 3, 2020
E.T.たちは何故いろいろな星の植物を集めているのでしょうか?
映画でも小説でも詳しいことは書かれていませんが、推測すると「E.T.たちの星がとても寒いのでは?」と考えられます。
2002年に制作された『E.T. 20周年ディレクターズカット版』では、E.T.がエリオットの家のバスタブに水を張り、沈んでみせてからかうシーンがあります(お茶目)。
その時、冷たい水の中でも平気そうな顔をしていました。
また瀕死の状態になった時も、冷凍カプセルのようなものに入れられた後に復活しています。
もしかすると、E.T.にとっては周りがとても寒い方が快適なのかもしれません。
もし母星がそれぐらい低温の星なら、植物もあまり生えておらず、それでいろいろな星の植物を集めて回り、研究しているのかもしれません。
それでも、地球でE.T.が置き去りにされ、ピンチになったように、他の星でもトラブルに巻き込まれることがありそうですよね。
植物学者といっても、危険と隣り合わせの命がけの研究なのかもしれません。
ETと植物のつながり
作中では、E.T.が植物と特別なつながりがある、と分かるシーンがあります。
②物語終盤、弱っていくE.T.に合わせて、鉢植えの花もしおれていく
③E.T.が息をふきかえすと、枯れきっていた鉢植えも再びよみがえる
どうやらE.T.は、植物と意志が通じるかのような、不思議な力を持っているようです。
もしかしたら、植物の生命エネルギーのようなものをやりとりできるのかもしれませんね。
物語の中でも、この鉢植えの花とE.T.の生命力が連動していると視聴者に分かるような演出がしてあります。
花の様子を見れば、E.T.が元気かどうかすぐ分かるのは便利ですよね。
でも他の植物(森の木など)はとくに枯れたり咲いたりはしていないので、E.T.の力は最初に枯れていたところをよみがえらせた、エリオット家の鉢植えだけに限定されるようです。
お別れに花を贈るエリオット
物語ラスト、迎えに来た宇宙船に乗り込むE.T.。
「(いっしょに)イコウ」とエリオットを誘います。
エリオットも一緒に行きたい気持ちはありますが、「僕はいるよ」と地球に残ることを選びます。
それでもふたりの心はしっかりつながっていました。
「イツモココニイルヨ」とE.T.は言葉を残し、宇宙船へと進んでいきます。
きれいに咲いた、あの鉢植えの花を抱えて・・・。
(このシーンは思い出しただけでもすごい泣けます!)
ここでも植物が重要なアイテムになっています。
E.T.が植物学者であることをふまえると、エリオットの家の花を持ち帰ることは植物採集の仕事のひとつなのかもしれません。
でも短い滞在期間の中で、言葉を教えてくれたり、大人たちから守ってくれたエリオット。
異星人と「トモダチ」として心を通わせ、楽しい時間を過ごせたことはE.T.にとってもすてきな思い出になったのではないでしょうか。
そんな「トモダチ」がくれた花は、E.T.にとってただの「地球の植物」ではなく、とても大事な宝物になったかもしれません。
また花を贈るという行動は、地球では最大級の愛情の表現でもあります。
とくにお別れの時に贈る花は特別なもの。
「さよなら」という悲しい気持ちだけでなく、「旅立ちを祝福する」「応援する」「再会を願う」といった意味もあります。
エリオットの「元気でね」「忘れないよ」「また会おう」という気持ちは、きっと伝わったに違いありません。
まとめ
E.T.は地球に植物の採集にやってきた植物学者。
小説版には詳しい設定が載っている。
映画でもE.T.と植物が同調しているようなつながりがある描写がされている。
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