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打ち上げ花火下から見るか横から見るかのガラス玉(もしも玉)はどんなアイテム?その能力についても

映画

「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は2017年公開のアニメ映画。

作中、ファンの間で「ガラス玉」と呼ばれる不思議な玉が登場します。
(小説版では「もしも玉」という名前で呼ばれています)

とてもキレイなガラスのようなこの玉、小さくてもすごい力を持っているんです。

いったいどんな玉なのか?
特別な力って?どこがすごい?

その能力を調べてみました!
(ネタバレを含みますのでご注意ください)

打ち上げ花火下から見るか横から見るかのガラス玉はどんなアイテム?

投げることで、時間を巻き戻せる不思議な力を持っている。

と、見せかけて、正しくは主人公典道の想像(妄想?)した「もしも(if)」の世界へリープさせる力を持つ玉です。

この玉を一番最初に投げた時(最初の家出で捕まってしまった時)、プールでの競争の場面まで時間が巻き戻ります。

そのため、単純に「過去へ戻れる」「タイムリープしてやり直せる」という便利な玉のように見えました。

ところが話が進んでいくうちに、どうやら違うことが分かります。

ガラス玉の能力

ただのタイムリープではなく、典道の想像した「あの時〇〇していたら」「こうだったら」という世界、「もしも」の世界へ飛ばされるアイテムだったのです。

典道は、失敗するたびにこの玉で過去をやり直します。

でも飛んだ先は、「それぞれの分岐点で選ばなかった別の可能性の世界」。

さらに厳密には単純なパラレルワールドではなく、「典道の想像上の世界」であり、物理法則が現実とは違っている(花火の向きがありえない角度)、「夢の世界」「現実ではない幻想の世界」でもあるのです(難しい!)

もしもの世界では人格も変わる

典道の友人やなずなも、この異世界の先でどんどん変容していきます。

見た目は同じでも、性格や行動が変わっているのです。
(友人の佑介は「良い理解者」から「なずなを取り合う怖いキャラ」に、なずなも典道を誘惑するような明らかに性的な女の子にキャラが変わっていきます)

そして典道に都合の良い世界といっても、いつも邪魔が入ってきて思い通りにはなりません。

自分の想像通りの世界、居心地が良さそうではありますが、うっすらと怖さも感じますね。

典道の願望を映しだすアイテム

主人公典道の「あの時こうしていたら」「こうだったら」という願望をかなえるすごいアイテム。

ところがその力は万能ではありません。

最初の分岐点である「50m競泳で勝っていたら」という願いを受け、「競争で勝つ世界」に移動。

典道は勝ちますが、結局は最初の世界と同じようになずなは連れ去られてしまいます。

それならと次の分岐点で「なずなの母親から逃げ出せる世界」に移動しますが、やはり最後は母親に見つかってしまいます。

今度は「誰にも見つからない世界」を望むと、願望どおりの無人の町に・・・。

しかし二人きりと思いきや、「花火師」を名乗る人物がいるのです。

このように、一見「望みをかなえてくれる」玉に思えますが、実はかなり不完全です。

どのパラレルワールドでも不条理な力がはたらき、ハッピーエンドにはなりません。

不思議な力で典道の妄想をかなえ、現実にしてくれるものの、典道の希望どおりの結果にはならない不親切なものに思えます。

とても謎の力ですが、TVや映画のように「ただ想像を映し出すだけ」であれば、納得できます。

典道の願望を読み取り、そのとおりに世界を映し出しますが、それ以上の力は持っていないのです。

実際には典道もなずなも「最初の世界=現実」から一歩も動いておらず、「あれはガラス玉の見せた夢だったんだ・・・」というちょっと悲しい解釈になってしまいますがw

ガラス玉の正体は?

この不思議なガラス玉(もしも玉)、正体はいったい何なんでしょうか?

なずなは「海で拾った」と言っていますが・・・。

実はこのガラス玉、前の持ち主は「なずなの父親」です。

なずなの父親(実父)は亡くなっており、溺れて水中に浮かぶ父親の手の中に玉が握られていました。

なずなは父親が打ち上げられた浜辺で、この玉を拾います。

もしかしたらなずなの父親も、この玉の力を使って「もしもの世界」を体験したのかもしれません。
その正体も、父親なら知っていたのかも・・・。

と考察したくなりますが、作品の中では、この玉の正体が明かされることはありません。

原作である実写ドラマ版には登場しないため、深い設定は与えられていないようです。

実写ドラマ版は「if もしも」をコンセプトに作られた脚本で、「典道が負けるルート」「典道が勝つルート」をそれぞれAパート、Bパートの物語として放送しましたが不自然さはありませんでした。

今回は映画のため、パートを分けると不自然になってしまいます。

そのため、「もしもの世界へ行けるガラス玉」というファンタジーなアイテムを登場させることで、リープすることに説得力を持たせたのかもしれません。

物語のラスト、「誰にも見つからない世界」を願った典道によって、ふたりは無人の町にたどりつきます。

無人のはずなのに、そこには酔っぱらった花火師が。

花火師はこのガラス玉を「尺玉」と呼び、花火として夜空に打ち上げてしまいます。

砕け散った玉は、無数の「もしもの世界」「可能性の世界」を見せながら美しく消えていくのです。

・・・とくに種明かしもないまま・・・。

結局「ガラス玉の正体は何だったのかという」説明がまったくされないまま壊れてしまうので、「典道がいい目を見ただけ」とモヤモヤが貯まるアイテムになっていますw

そして前の持ち主のなずなの父親は亡くなり、なずなも母親に連れられて転校し、主人公典道は教室から姿を消すという結末となっています。

もしかしたら、夢を見せる代わりに不幸が訪れる、「呪いのアイテム」のような存在なのかも??

このわけの分からないまま終わる物語が様々な憶測を呼び、いろいろな解釈や考察がされている作品でもあります。

視聴するときには、是非ガラス玉にも注目して見てみてくださいね!

まとめ

ガラス玉は、主人公典道の想像(妄想?)した「もしも(if)」の世界へリープさせる力を持つ玉。

典道の想像した「あの時〇〇していたら」「こうだったら」という世界、「もしも」の世界へ飛ばされるアイテム。

けれど、その力はとても不安定。

もしもの世界に行っても必ず邪魔が入って願望がうまくいくことはない。

ガラス玉の元の持ち主は亡くなったなずなの父。

ガラス玉の正体が明かされることはなく、最後は花火師によって打ち上げられ壊れてしまう。

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