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「江戸川コナン失踪事件」の蘭はうざい!なぜ性格が変わってしまったのか?

コナン(工藤新一)の幼なじみであり、彼女でもある蘭姉ちゃんこと毛利蘭。

主将をつとめるほどの空手の腕前でコナンを助けることもある、頼れるヒロインです。

新一と蘭ちゃんのカップルのファンも多く、正ヒロインとして不動の地位を築いている蘭ですが、なぜかこの「江戸川コナン失踪事件」では、「うざい」「怖い」「好きじゃない」と言われています。

いったいどうしてそこまで言われてしまうのか?

まとめてみました!
(ネタバレを含んだ内容となります。ご注意ください)

「江戸川コナン失踪事件」について

「江戸川コナン失踪事件」は1994年に連載が開始した「名探偵コナン」の連載20周年を記念して制作された、2014年放映のTVアニメオリジナル番組。

脚本は「鍵泥棒のメソッド」で上海映画祭最優秀脚本賞を獲得した内田けんじが担当し、コラボとして「鍵泥棒」のキャラも出演。

いつものTVアニメとはひとあじ違った本格ミステリとなっています。

記憶喪失になったコナンが悪役に利用されるなど、ハラハラさせる展開もあり。

「江戸川コナン失踪事件」の蘭がうざい理由

なぜ「江戸川コナン失踪事件」の蘭はうざいと言われてしまうのか。

それは、今作の蘭が「ずっと怒っている」キャラだから。

今回は脚本を外部の人が担当していることもあり、ファンからは「キャラがブレている」「解釈が違う」などと言われることが多いようです。

とくに蘭ちゃんの性格や行動が「おかしい」ようで、ファンは激怒。

ファンでない人にも「ひどい」「違和感」と言われてしまっています。

などなど、コナンがいなくなって心配したり不安になって探したり、といういつもの優しい蘭姉ちゃんではなく、やたらヒステリックな面が強調されてしまっているんです。

「ずっと怒ってる」「メンヘラ気味で面倒くさい女になってる」「性格のキツイ部分ばかりが取り上げられ、本筋に関する活躍をさせてもらえない」「ドタバタするだけのギャグキャラ」という感想も多く、蘭ちゃんのファンや新一と蘭のカップルが好きなファンにとっては「ひどい」「がっかり」「一度見たらもう見ない」とまで言われてしまっているようです。

いつもの蘭ちゃんは誰に対しても親切で礼儀正しく、優しい性格の良きヒロイン。

少年探偵団たち年下の子どもに対しても面倒見がよく、家事もきっちりこなすしっかり者ですが時には新一にヤキモチを焼いたりなど女子高生らしい可愛らしさもあり、ファンもそんな蘭ちゃんを応援しています。

ところが今作ではそんな蘭ちゃんの良い面がまったくなく、ただ怒っているだけのギャグっぽいキャラになってしまっているところがファンにとっては許せないようです。

なぜ蘭の性格が変わってしまったのか?

外部脚本家が灰原推し

今作の脚本を担当したのは内田けんじさん。

「鍵泥棒のメソッド」で上海映画祭最優秀脚本賞、日本アカデミー賞脚本賞を獲得し、自身で監督を務めた映画も発表するなどマルチに活躍しています。

緻密に練り上げられた脚本や独自の演出による世界観が特徴で、今回も普段のTV版や映画版とは違うスケールの叙述トリックが売りになっています。

今作も「アガサ・クリスティ失踪事件」をベースに書き下ろされた作品で、内田さんらしいダイナミックなどんでん返しや小ネタ満載のギャグシーンなど、内田さんのファンも楽しめたようです。

ところがこの内田さん、コナンファンの間ではもう一人のヒロイン「灰原哀」ファンとして有名。

「哀ちゃんが好き。活躍して欲しい」という発言も過去にあったとか。

そのためか今作の脚本では「灰原哀」が大活躍することに。

その割りを食ってしまったのが蘭ちゃんだったようです。

ただ今作は「鍵泥棒のメソッド」とのコラボ作品でもあり、「鍵泥棒」のキャラを出演させるという縛りがあるため、お互いの作風を擦り合わせる作業が必要になります。

蘭ちゃんの性格をいつもと違うギャグ(?)寄りにすることで、展開をスムーズに運ぶ役割を与えたのかもしれません。

とはいっても、脚本家が特定のキャラに肩入れしすぎて、他キャラの性格が変えられてしまうのは納得いかないですよね!

脚本家という立場なら、どのキャラにも公平に見せ場を作ってあげて欲しいです。

蘭に対してフォローがないからひどく感じる

蘭ちゃんが怒る時は、ちゃんと理由があって怒っていることがほとんどです。

犯人に同情してしまうこともありますが、もともと正義感が強く、家族や友人など自分の周りの人に危険が迫れば身をていして守るタイプ。

得意の空手技もさく裂します。

ところが今作では、終始怒っているだけの蘭に対して、作中でとくにフォローがありませんでした。

何故そんなに怒っていたのか、ファンが納得できる理由やオチがあれば、「怒っているだけ」「うざいだけ」というイメージもここまでつかなかったと思うのですが・・・。

蘭の怒りに対する説明描写がないまま終わってしまうため、ファンにはモヤモヤが残る作品となってしまったようです。

原作者の青山先生は気に入っている

このように蘭ちゃんファンにはかなり評判の悪い「江戸川コナン失踪事件」ですが、原作者である青山剛昌先生にとってはとてもお気に入り作品のようです。

青山先生がとくに気に入ったのが、「蘭ちゃん」の描写。

「え?!」ってなりますよねw

怒ってる蘭ちゃんは珍しい」「昔ながらの蘭ちゃん」「最近はあまり怒らないから、初期的でいいかんじ!」と大絶賛。

青山先生のイメージにはぴったりだったようです。

そんな・・・w

原作者にとっては、他の人が描く自分のキャラたちは良い意味で「別物」であり、私たちファンが思うキャラのイメージとはまた違った面からキャラを楽しめるのかもしれません。

青山先生にとっては、他の人から見た「毛利蘭」がとても興味深く、自分とは違った描き方をしてくれたり、自分の引き出しにはなかった蘭ちゃんの魅力を出してくれていたり、というような面白さや発見があったのかも・・・?

原作者が気に入っているなら、怒れる蘭ちゃんもアリなのかもしれませんね。

灰原ファンには好評の理由

「うざい」描かれ方をされてしまい激怒な蘭ちゃんファンとは反対に、灰原哀ちゃん派のファンからはとても好評な今作。

「半分ぐらい哀ちゃんが主人公」「コナン史上最高に哀奮闘」と言われるほど、ストーリーの大半で哀ちゃんが活躍するためのようです。

「コナン」では蘭ちゃんと人気を二分する形で第二のヒロインともいえる灰原哀。

熱烈なファンも多く、この「江戸川コナン失踪事件」では、彼女がコナンを取り戻すために必死になる姿に絶賛の声が集まりました。

コナンの秘密道具を使いこなしたり、蘭といっしょにお風呂に入るシーンもあり、普段のクールな哀ちゃんとはちょっと違った一面を見ることが出来ます。

灰原ファンからは神作品と呼ばれるのも納得の活躍です。

まとめ

「江戸川コナン失踪事件」の蘭はうざいとファンの間では不評。

蘭がうざい理由は、常に怒っているキャラだから。

理由なく怒っているところがメンヘラみたいで面倒くさいと言われている。

蘭がなぜそんな風に描かれてしまったのかは、灰原推しの外部脚本家が主な原因。

ただし、原作者の青山先生は今作の蘭もとても気に入っている様子。

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