2012年7月に公開された『おおかみこどもの雨と雪』。
「親子愛」をテーマとし、19歳の「花」がおおかみおとこと出会い、その間に産まれた「おおかみこども」の姉弟が成長して自立するまでの13年間を描いた作品です。
ところが公開後、ある主婦による「おおかみこどもの気持ち悪さについて」という投稿が大炎上。
「気持ち悪さ」についての批判、共感や擁護の声など、SNSの評判をまとめました。
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
【おおかみこどもの雨と雪】主婦の批判とは
最後まで、ご覧いただきありがとうございました🙇🏻♂️来週からは #細田守監督🎬最新作公開記念‼️3️⃣週連続で細田監督作品を放送😆第1夜は「#おおかみこどもの雨と雪」おおかみおとこ🐺と人間の間に産まれた2人の“おおかみこども”の成長と孤軍奮闘する母の感動物語です‼️お見逃しなく🤗#金曜ロードショー pic.twitter.com/tHvzuSNJkh
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) June 25, 2021
2013年12月にはてなブログに投稿されたとある主婦の感想。
自身を「美魔女にはほど遠い母」と自己紹介し、『おおかみこども』を観た後の「気持ち悪さ」について述べています。
問題になったのが、こちらの投稿です。
>>https://anond.hatelabo.jp/20131221145625
かなり分かりにくい文章ですが、要約すると
「生理的に受け付けなかった」
「屈辱を感じた」
「見終わった後の後味の悪さ」
「(子どもへの)説明に困る場面があり家族向けではないと判断した」
「普通に家庭を営んでいる私たちへのすさまじいまでの敵意を感じた」
「子育てをしている花に周囲の助けがないのがおかしい」
「マジョリティとマイノリティの連呼」
「アニメ監督というマイノリティにマジョリティ側が『子育て中というマイノリティを否定する映画』を作らせたのが気持ち悪い」
「(花たち家族が)ある家族像として社会に投げかけられた以上、はっきり否定しておく」
というもので、結局何が気に入らなかったのか、よく分からない文章になっています。
ところが、この文章が投稿されるやいなや大炎上。
「主婦の批判」に対する批判やツッコミ、擁護などが入り乱れる事態となりました。
【おおかみこどもの雨と雪】主婦の批判に対する反論
男性と思われる視聴者からは「たかがアニメ映画にここまで必死になる方が気持ち悪い」ともっともなツッコミを受けています。
「二次元を現実といっしょにする方がおかしい」「『おおかみおとこ』が出て来る時点でファンタジー」とアニメはアニメであり、現実社会と混同すると楽しめなくなるという、もっともな意見があります。
おおかみこども批判してる人って家族関係うまくいってない子持ち主婦の人が多いイメージ
— ピーマンP@錬金 (@dr_vo_coren) July 10, 2015
【悲報】昨日放映された「おおかみこども」に主婦ブチギレ!「一般人の見るものではない」 – カナ速 http://t.co/VzIEpGw9MN バカな主婦による批判。具体的な指摘がないから、ただの同族嫌悪だと思われ。
— 猫倉冬路 (@aozikosyoten) December 22, 2013
またこの投稿者本人に対する批判も。
文章が分かりにくく、結局何に対してそう思ったのかが明確に書かれていないため、なかばからかうような批判のコメントが多く見られます。
投稿の内容については、
そんなに強く「屈辱」とか「私達への敵意」とか感じたのなら、1自身が自分の現状に大きな不満を感じているか、心を病んでいるとしか思えない。1に育てられている子供に同情してしまいます。
など、強い言葉を使っていることに対する疑問もありました。
投稿者は
『このように「マイノリティはマジョリティの迷惑にならないように出て行け」というメッセージが実写映画でなされるならここまで気分を害することもなかったと思う。』
とも述べていますが、そこまでの強いメッセージはなかったと思うのですが…。
『おおかみこども』は確かにツッコミどころがたくさんある作品ですが、主婦層の人が「屈辱」に思ったり、「普通の家庭を持つ我々に対するすさまじい敵意」を感じたりするような過激な作品とは思えません。
むしろ視聴者に響くメッセージ性の無い、平凡な作品ともいえます。
「ただの娯楽作品」「たかがアニメ」と言われてしまう点でも、主婦層が過剰に反応するような表現はなかったと多くの視聴者が感じているようです。
【おおかみこどもの雨と雪】主婦の批判の擁護について
“Decidme niños, ¿Qué queréis ser de mayor? ¿Humanos o Lobos? Nos mudaremos a un sitio donde podáis elegir lo que queréis ser…“
❄️🐺🌧️ Los niños lobo (おおかみこどもの雨と雪) de Mamoru Hosoda pic.twitter.com/amiOhKSLzb
— BlogVisual: Animación, Cine, Manga y Asia (@blogvisual) June 22, 2021
面白半分に批判されている一方で、投稿者の主婦が「生理的に受け付けなかった」「気持ち悪かった」と述べていることについては賛成の声もありました。
「子持ちが見れば「あるあ‥ねーよwww」て感じらしい」「母子家庭の生活の様子を男目線で作ってる感じはある」といった、作品の内容についての否定的な意見には同意という声も。
また監督の女性観、ストーリー展開の「気持ち悪さ」にも共感できるという人も多いようです。
また「投稿者を批判した人」に対する非難もあり、当時はかなりカオスな状態だったようです。
おおかみこどもを本気で主婦層が全員批判してると思ってる男どもも笑えるよ。アレにブチ切れてる自称主婦はは子育て大変アピールを必要以上にして同じ子持ちに嫌われるタイプの馬鹿がカタカナ使いまくって切れてんだろ。
— たなか (@syouyu_99) December 23, 2013
同じ主婦や女性からも支持は得られないとし、主婦が全員『おおかみこども』を拒否しているわけではないという意見もありました。
投稿者が書いていた「マジョリティ」(子育てにかかわっていない人)や「マイノリティ」(子育て中の人)の意味が『おおかみこども』における普通の人間と花たちとはまったく違うとし、前提が違う以上的外れの作品批判ではあるものの、投稿者自身への批判は筋がちがうと思われます。
ひとりの主婦のいち意見が広く拡散され、作品の評価だけではなく、投稿者の事情から監督の性癖まで多岐にわたってさまざまな意見が飛びかっていたようです。
『おおかみこども』の視聴者からは共感や擁護もありましたが、投稿者の文章力など関係ないところで反感を買っていたよう。
自身を「主婦」「母」とカテゴライズし、「子育て中の女性」に対する攻撃を受けたかのような感情的な意見だったため、あまり同意を得られなかったのかもしれません。
まとめ
映画『おおかみこどもの雨と雪』公開後、はてなブログにてある主婦の感想が投稿されたが、その内容が大炎上した。
ブログでは『おおかみこども』を観た後の「気持ち悪さ」について述べていたが、かなりわかりにくい文章で、結局何が気に入らなかったのか、よく分からないものだった。
「主婦の批判」の投稿に対する批判やツッコミ、擁護などが入り乱れた。
また、「投稿者を批判した人」に対する非難もあり、当時はかなりカオスな状態だった。
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