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【ピーターラビット】映画はアレルギー軽視?問題シーンと制作者の意図についても

映画

誕生から100年以上愛され続け、「世界で一番有名なうさぎ」でもある『ピーターラビット』。

そして2018年5月に公開された実写版『ピーターラビット』ですが、内容に一部不適切な表現が。

アレルギー患者にとって「許せない」シーンがあるんです。

いったいどこが悪いのか?
不快と言われてしまうのは何故?

そのほかSNSの評判もまとめました!
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【ピーターラビット】問題のアレルギーのシーンとは

ピーターたちとガチの殺り合いをするマクレガーさん。

ピーターは宿敵・マクレガーさんにベリーアレルギーがあることを知りつつ、ブラックベリーを口に放り込んで故意に「アナフィラキシーショック」を起こさせます。

この表現に「問題あり」と批判が殺到。

北米では公開直後に食物アレルギーがある子どもたちとその家族の支援団体「キッズ・ウィズ・フード・アレジーズ」が配給元のソニー・ピクチャーズに対して公開書簡を送付しました。

「この症状を軽く扱うと、一般の人がアレルギー反応を深刻なものと受け止めなくなる恐れがある」と指摘し、主人公(ピーター)たちがアレルギーショックについて「無頓着な態度」をとっていることも問題だとしています。

「アナフィラキシーショック」とは、複数の臓器に同時あるいは急激に出現するアレルギー反応。

生命に関わる場合もある、とても危険なものです。

じんましんや発熱だけではおさまらない症状も多く、わずかな摂取量でも呼吸困難になる場合もあります。

食物アレルギーを持っている人は万一に備え、症状を緩和する自己注射液「エピペン」を持ち歩くこともあります。

劇中でもマクレガーさんはエピペンを打ちますが、ショック症状を起こして倒れてしまいます。

アレルギー持ちの人にアレルギーの原因を食べさせるのは、「たかがアレルギー」では済まない、とても危険な行為なのです。

【ピーターラビット】映画はアレルギーを軽視している?

軽視しているという意見

実際に『ピーターラビット』を観た人からは「アレルギーを軽く扱わないで!」「真似する人がいるからやめてほしい」と批判が出ています。

やはり当事者だけでなく一般の人からも「やりすぎ」「笑えない」と、否定的な意見があるようです。

日本でもアレルゲン(食物アレルギーの原因物質)が入った給食を誤って食べてしまい、亡くなった小学生もいます。

「アレルギー症状」と聞くとあまり深刻なイメージを持たれないかもしれませんが、当事者にとってはまさに生死につながっているのです。

そのため、地上波放送の時には「誤解を招くからカットしてほしい」という声も多く見られます。

金曜ロードショーで初めて『ピーターラビット』に触れる人が、せっかく収まっている「アレルギー問題」を再炎上させてしまうかもしれない…という不安もあるようです。

批判を受け、配給元のソニー・ピクチャーズと本作の制作会社はすぐに「食物アレルギーは深刻な問題だ。たとえ漫画的でドタバタな喜劇風の表現だったとしても、マクレガーのブラックベリー・アレルギーを軽く扱うべきではなかった」と謝罪しています。

金ローでもこの謝罪を受け、問題のシーンはカットされてしまうかもしれません。

そこまで軽視していないという意見

一方で、「そこまで問題ではないと思う」「そんなに怒るような描写じゃなかった」という意見もあるようです。

劇中では「アレルギーの人にこうすると危険」という意味で、

「アナフィラキシーショック」を描いているため、アレルギーが軽視されているとは思わなかった」
「真似しようと思わない」
「”食物アレルギー=適切な処置をしないと死ぬ”という構図でアレルギーの危険性は十分伝わる」

と好意的にとらえている人も多いようです。

作中でアレルギー症状をバカにしたり軽んじているわけではなく、むしろ「アナフィラキシーショックはヤバい」ことをしっかり示し、「アレルゲンに晒された時の対処法までちゃんと見せている」と誠実で教育的な演出をしていると感じた人も。

ドタバタコメディで終わらせず、アレルギーの危険性をきちんと表現し、対処法まで描いている点が評価されているのかもしれませんね。

カットしないでほしいという意見

もっと積極的に「アレルギー症状の危険性」を周知させるため、このシーンはカットしないで欲しいという意見もあるようです。

一般にはあまり知られていない「エピペン」の存在と、その打ち方までしっかり描写されている『ピーターラビット』。

このシーンを観ることで、もしアレルギー症状を起こしている人がそばにいたら手助けになるかもしれません。

劇中でマクレガーさんはエピペンを打ちますが、すぐには回復しないところもリアルで良いという意見もあります。

また食物アレルギーをただの好き嫌いと思っている人も多い世の中、このシーンでその重要性を理解してもらえると、マクレガーさんの苦労も報われそうです。

アレルギー当事者の否定的な意見

しかし実際に食物アレルギーを持つ人からは、反対意見も出ています。

フィクションとはいえ、実際に食物アレルギーを持つ人や関わっている人からは「アナフィラキシーショックを利用して対象を排除する」という描写が受け入れられなかったよう。

リアルとリンクしすぎて「見ていて辛い」「面白くない」と感じてしまうようです。

その気持ちも分かります。

自分や近しい人間の症状を軽く扱われているような気がしてしまいますよね。

「本当はもっとツライ」「コメディ風に扱わないでくれ」と思う人も。

制作者の意図するところではない部分だと思いますが、難しいですね。

アレルギー当事者の好意的な意見

一方で、食物アレルギー当事者であっても、肯定的・好意的な意見を持っている人もいるようです。

実際に視聴すると「アレルギー持ちがアレルゲンを摂取する行為はとても危険」ということがよく分かる描写になっています。

そこをぼかさずしっかり描いてあることが高評価になっているよう。

また、劇中ではピーター自らが「真似しないでね」とちゃんと注意喚起をしています。

制作側も細かく気を使ってからの描写だったようで、そこも好意的に受け止められているようです。

制作者の意図は?

制作側はどんな意図でアレルギー攻撃のシーンを入れたのでしょうか?

うさぎVS人間の本気の戦いであることの表現

マクレガーさんへは「アナフィラキシーショック攻撃」だけでなく、ドアに電流を流したり、畑を爆破したりなど
「ガチの殺し合い」をしているというのが前提の『ピーターラビット』。

うさぎは決して弱者ではなく、むしろマクレガーさんを追い詰めていくので、戦いはどんどんエスカレートしていきます。

「アレルギー攻撃」はそのしたたかさの象徴としての描写であり、ふたりが「本気」で戦っていると視聴者に分かりやすく伝えるためのものでもあるようです。

人間が害獣を駆除することへの遠回しな皮肉

本作の深読みとして、ピーターたちがマクレガーさんに行っている度の過ぎたいたずらは、すべて「人間がふだん動物に行っているもの」という解釈があります。

私たち人間が害虫や害獣を駆除するときは、ためらいや良心の呵責はありませんよね。

アレルギー攻撃も、ゴ〇〇リ退治に使うホウ酸団子や毒餌に近いと考えれば、ピーターがマクレガーさんにしたようなことを普段私たちも虫や動物にしているのです。

そしてピーターがビアトリクス(ビア/人間)だけは好き♡という設定も、人間がペットの動物だけは都合よく可愛がることへの皮肉になっています。

イギリス流のブラックジョークが根底に流れていると考えると、ちょっと怖い『ピーターラビット』に…。

さまざまな意見がありますが、「面白い」「見てほしい」という声が多いようです。

ただし、食物アレルギーを持っている人や関わっている人は、一度検索してみてからの方が良いという人も。

それ以上に「人生で大切なことを教えてくれる良映画」として、激推しされている作品でもあります。

アレルギーの勉強にもなる『ピーターラビット』、ぜひご家族で視聴してみてくださいね!

まとめ

実写版「ピーターラビット」は、一部不適切な表現があり、アレルギーを持つ人から抗議が上がった。

問題のシーンは、ピーターが宿敵・マクレガーにベリーアレルギーがあることを知りつつ、ブラックベリーを口に放り込んで故意に「アナフィラキシーショック」を起こさせるというもの。

この表現に「問題あり」と批判が殺到した。

が、「アレルギーを軽く扱うな」という意見と同時に、「アレルギーの人にこうすると危険」という意味がきちんと伝わったという意見もある。

さまざまな意見があるが「面白い」「見てほしい」という声が多い。

ただし、食物アレルギーを持っている人や関わっている人は、一度検索してみてからの方が良い。

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