1995年に公開され、今でも多くのファンに愛されているジブリ映画『耳をすませば』。
ありふれた町に住む中学生・月島雫とバイオリン職人を目指す天沢聖司の運命的な出会いとピュアな初恋ストーリーが人気となりました。
しかし見た人からは「気持ち悪い」「ストーカーの映画」と言われることも。
いったいどこが気持ち悪い?
ストーカーでサイコパスなのは誰?
そのほかのネットの意見もまとめました。
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
【耳をすませば】ここが気持ち悪い
天沢聖司が気持ち悪い
女子に好きなジブリ作品の男キャラを聞くと、高確率で耳をすませばのあいつが出てくるのが解せない。
顔はかっこよくても、やってることクソ気持ち悪いぞあいつ。
— 犬猫@脱非モテ&復縁コンサル (@rebirth_dogcat) February 14, 2022
主人公・月島雫の相手役、天沢聖司が「気持ち悪い」という人が多い『耳すま』。
「バイオリン製作者」になるという夢をかなえるため、中学生ながらもう留学の予定まで立てているイケメンです。
しかし、雫の気を引くために作中で行ったさまざまな行動が「気持ち悪い」「ストーカー」「サイコパス」だと言われています。
「好きな女子が読みそうな本を図書室から片っ端から借りてマーキング」
「明け方、好きな女子が起きて窓を開けるまで玄関前で待機」
「中学生なのに”付き合って”をすっ飛ばしてプロポーズ」
雫目線なら「キュン」とするシーンばかりですが、天沢視点で考えると中学生にしてはいきすぎた行動に思えますねw
とくに雫の読みそうな本を先回りして借り、自分の名前を意識させるという行為は多くの女性ファンから「気持ち悪い」とNGを出されているようです。
耳をすませばの天沢聖司くん、かっこいいけど雫が借りそうな本を予め借りて名前刷り込むって結構気持ち悪いことしとるよな
— ま (@skywardpeko) January 11, 2019
気になる女の子に話しかける前に、どんな本を読むのか予想して先回りし、自分の名前を図書カードに書いて「刷り込み」させるという高等テクニック。
遠回りに見えますが効果はばつぐんで、雫は天沢の名前をしっかり覚えていました。
しかも「どんなかっこいい人なんだろう♡」という妄想まで!
これを若干15歳の男子がやるなんて…気持ち悪いというより怖いですね。
将来どんなヤリチ…女たらしになってしまうのか心配ですw
主役ふたりの恋愛が気持ち悪い
『耳をすませば』は気持ち悪い作品だわ。
何度も言うけど中坊のガキがするような恋愛に見えない。高校生の設定ならまだ分かる。何でそれが気持ち悪いに繋がるのと聞かれると答えることが出来ないけど、なんかキモいしダルい映画。 pic.twitter.com/ohGEMc6lfR
— ☘️ (@0b_scott89) April 14, 2022
主役ふたりの恋愛が中学生の初々しい恋愛に見えず、「気持ち悪い」という人もいるようです。
たしかに雫の方は友人の夕子の恋バナに盛り上がったり、杉村との三角関係に戸惑ったりと中学生らしいのですが、天沢の方は恋愛のアピールや将来の夢(バイオリン職人)を既に決めているところ、「付き合って」を飛び越していきなりのプロポーズなど、大人びすぎている気も…。
中学生男子って、もっと友達とバカやったり女の子に興味津々だったりでこんなに優等生な子は少ないのではないでしょうか?
中学生というより成人男性の行動に見えるため、雫に対する行為も「気持ち悪い」と思われてしまうのかもしれませんね。
カントリーロードの和訳が気持ち悪い
耳をすませば(映画版)は私の初めて触れた青春であり、空想の世界や大人への成長もろもろの空気にドキドキしたとても大切な作品なのだけど、「カントリーロードの和訳が気持ち悪い苦手」と夫に一蹴される。くうう非国民め!!
— 坪谷 (@da2kun) July 23, 2022
本作の中で重要な位置にある歌「カントリー・ロード」。
雫は英語の原曲「カントリー・ロード」を自分の言葉で訳すことで、自分の思いを形にしたいという夢を持ちはじめます。
しかし、この和訳が「気持ち悪い」という人もいるようです。
原曲は「故郷へ帰ろう」という思いが強く出ている歌詞ですが、雫の訳は「故郷へ帰れない、帰らない」という風に変わっています。
既に自分の夢に向かって歩き出している天沢に感化され、雫も「自分のやりたいこと」に向かいあい、その結果家族とぶつかってしまうのですが、将来について悩むのはまさに思春期ならではといえますよね。
そんな雫の思いが原曲と違う「カントリー・ロード」になったのかもしれません。
雫の意訳は『耳すま』の世界観にぴったりと合っているものの、原曲の「故郷へ帰りたい」という表現とは大きく違っているため、原曲ファンにとっては「気持ち悪い」となってしまうのかもしれませんね。
【耳をすませば】ここがストーカー
天沢聖司がストーカー
今くらジブリ特集!
耳をすませばの聖司くん好きすぎて色々と忘れるけど、
普通に考えて
好きな女の子の読む本先回りして自分の名前覚えさせたり、
図書館で近くに座ったり、
初対面は意地悪言ったり、
ただのやばいストーカーなんだよなぁ…
(でも大好きです) pic.twitter.com/b0p9nkwfoH— ただの限界OLだいふくちゃん (@TadGenkaiOLchan) September 1, 2021
「冷静に考えるとストーカー」と言われる天沢聖司。
「実際にやったら犯罪」「現代だとありえない」という人が多いようです。
「おれ 図書カードでずーっと前から雫に気が付いていたんだ」
「図書館で何度もすれちがったの知らないだろう」
「となりの席に座ったこともあるんだぞ」
「おれ お前の先に図書カードに名前書くためずいぶん本 読んだからな」
ドヤ顔で語る天沢ですが、雫が意識する前から彼女に目を付け、何も言わず図書カードの先周りをしたり、わざとすれ違ったり、隣の席に座ったりとやりたい放題だったようです。
もし雫が好意を持っていなかったら、完全にストーカーですね!w
ストーカー気質な天沢聖司(15)のストーカー説の記事面白すぎてもう純粋な目で耳をすませば見れない#耳をすませば pic.twitter.com/yqgg2JSqYU
— ねずりん@ (@egggcha) January 20, 2021
物語ラストでも、雫が夜明け前に「何となく目が覚めて」窓を開けると団地のケヤキ並木の隙間からじっと雫を見つめる天沢の姿が…。
怖い!w
朝もやにけむる街並みを見せたかったんだという天沢ですが、いったい何時から外に立っていたのでしょうか…。
天沢はイケメンなので「待ち伏せ行為」ではなく「胸キュン」シーンとして当時の女性ファンをときめかせたのですが、現代の価値観だと完全に「ストーカー」となってしまうよう。
時代によって捉え方が変わってしまうのが残念ですね。
【耳をすませば】ここがサイコパス
ジブリで一番好きな男性キャラは天沢聖司くんなんだけど、声帯が高橋一生でガチのストーカーでサイコパスみがあるところとか最高じゃないですか?
— トリノ (@pp_299torino) August 13, 2021
ストーカーだけでなく、サイコパスとまで言われてしまう天沢。
サイコパスと聞くとさらにヤバいイメージがありますが、いったいどんなところがサイコパスなのでしょうか?
初対面では冷静なところがサイコパス
「耳をすませば」観てるんだけど、天沢聖司がしずくのこと気付いて欲しくてそこらへんの本片っ端から読むぐらい好きなのに実際に知り合った瞬間は好きという感情を微塵も見せないでめちゃくちゃ冷静なの、ちょっとストーカー気質というかサイコパスみある
— マリオ☠️ w/ 3y♂ (@mommy_mario) June 9, 2020
先に雫が気になっていたのは天沢の方で、彼女が読みそうな本を片っ端から先に読み、図書カードに名前を記すという変態行為をしていました。
それほど自分を意識させたかったにも関わらず、初対面の時にはそんな素振りは少しも見せず、むしろ意地悪をするという冷静さも。
図書館で借りた本を忘れたと気づいた雫が学校へ戻ると、天沢がちゃっかりその本を読んでいます。
「あぁ…これあんたのか。ほらよ、月島雫」
「名前、どうして…」
「さて、どうしてでしょう」
何でもないふりであっさり本を渡す天沢も、心の中では「やっと月島本人に会えた!」とテンション爆上がりだったのではないでしょうか?w
「お前さ、コンクリート・ロードは止めた方がいいと思うよ」
「読んだなぁーーっ!!」
「すごーくヤなやつ」という第一印象を与えることに成功した天沢。
あえて「親切な人」ではなく「ヤな奴」になることで雫の心に強烈なインパクトを残しています。
ストーカー行為をしながらも計算された平静さを保てるところが「サイコパス」と言われる理由のようです。
ほかにも
天沢聖司さんのサイコパスっぷり本当に大好き…気づくかもわからないような読書カードに名前残しておく用意周到さ運命感を装う完璧なタイミングの測り方聴かせる気満々で曲練習しとくロマンチストぶり…ヴァイオリン作ってるとこなんて絶対見てること気づいてて1番かっこよく見える仕草研究してる最高
— りゅう (@33ry) January 11, 2019
地球屋でカッコよくバイオリンを作っているところを見せつけたり、バイオリンを弾くから歌えと命令したりと雫を翻弄します。
そしてここでようやく自分が天沢聖司だとバラすのです。
「あぁ、天沢聖司って わたしてっきり…」
「なんだよ」
「優しい、静かな人だと思ったの!!」
「お前なぁ、本の読みすぎだよ!!」
イメージとだいぶ違う天沢本人に戸惑う雫ですが、それも天沢の計算通り。
図書館でストーキングしていたと明かされても、もう「ヤなやつ」とは思いません。
サイコパス…いやイケメンの力ってすごいですねw
しかしすっかり天沢のとりこになっている雫は、何の疑いも持たず「嬉しい。そうなれたらいいなって思ってた!」と応えます。
その後の「雫!大好きだ!」は作中屈指の名シーンとも言えますが、他人の気持ちを考えられないサイコパス天沢らしい強引な展開にも見えますね。
しかしそれらもすべて天沢がイケメンだからこそ可能と言われているよう。
「ただしイケメンに限る」を地で行くパターンのようです。
気持ち悪くてサイコパスでも好き
天沢聖司どこにいるの?どこに行ったら会えるの?あのサイコパス感、ストーカー感最高なんだけど、無理本当すき
— 入江になりたい (@k__mahou) July 28, 2019
「気持ち悪い」「ストーカー」「サイコパス」という三重苦の天沢ですが、女性ファンもとても多いキャラです。
「サイコパス感、ストーカー感がたまらない」という特異なファンや、「雫に向ける感情がデカすぎて気持ち悪くて好き」というファンなど、「”気持ち悪い”はむしろ誉め言葉」な熱烈な女性ファンが多いようです。
また
耳をすませば、聖司くんストーカーの印象しかなかったけど、何だかんだイケメンやし読書家で知的で、バイオリン弾けて作れるなんて中学生だったら惚れるよな
— 杏めんへら (@annoyamiaka) January 19, 2019
「ストーカーだけどイケメンだし実力があるからかっこいい」という意見や「ストーカーだけどちゃんとしてる」という冷静な見方もあるよう。
「天沢の恋愛テクニックは評価されるべき」という意見もあるようです。
真似できる点もあるかもしれませんが(忘れ物のお弁当を届けるなど)「ただしイケメンに限る」を常に忘れないようにしたいですねw
【耳をすませば】原作の天沢は気持ち悪くない
コミックスのほうの耳をすませばがKindleで売ってたので今更買って読んだ
思ってたよりジブリの方は原作の流れに忠実だったけどコミックスのせいじは気持ち悪いやつじゃなくて医者の息子の爽やかイケメンでコンクリート・ロードはやめたほうが良いぜなんて言わなかった
コンクリート・ロードを崇めよ— かつらうみひと (@katuraumihito) February 14, 2021
『耳すま』の原作は少女漫画(りぼんマスコットコミック)です。
ここに登場する天沢は「気持ち悪くない」「本当の天沢聖司はストーカーじゃない!」と原作ファンの反論があるようです。
原作は映画化にあたってジブリにかなり改変されており、雫や天沢も性格や将来の夢などさまざまな点が原作から変更されているそうです。
中学生のリアルな甘酸っぱさだと原作耳をすませばの方がリアルだな…
でも月島雫はちゃんと受験勉強するしジブリ版みたいな子じゃないし、天沢聖司くんも、ファンタジー小説のイラストレーターになりたい子でストーカーじゃないし、プロポーズなんて頭おかしいことしないので
誤解は解きたい— 今年の七夕は8月4日 (@Wagtailjulyao) August 21, 2021
そのため原作ファンからは「天沢はあんなストーカーじゃない!」という不満の声もあるよう。
ジブリ版がとても有名になってしまったため、本当はかっこいい天沢がストーカー扱いされているのが残念という意見も。
気になる人は、是非原作も読んでみてくださいね。
まとめ
『耳をすませば』は、見た人からは「気持ち悪い」「ストーカーの映画」と言われることもある。
気持ち悪いと言われる理由は、天沢聖司が気持ち悪い・主役ふたりの恋愛が気持ち悪い・カントリーロードの和訳が気持ち悪いなど。
ストーカーと言われてしまうのは、天沢聖司の雫に対する行動がストーカーのようだから。
天沢聖司は、初対面では冷静なところがサイコパスっぽいと言われているがそれでも好きという女性ファンが多い。
また、原作の天沢は気持ち悪くないという意見もある。
「耳をすませば」を見逃してしまった人、もう一度みたいなあ・・・という人へ。
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