全世界で大ヒットとなった『ハリー・ポッター』シリーズ。
第4作目の『炎のゴブレット』では、ロンとハーマイオニーの関係が進展?
最後のシーンで、ハーマイオニーはなぜ「手紙を書いて」と言ったのか?
その理由やネットの考察もまとめてみました!
(作品の重大なネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
【炎のゴブレット】ハーマイオニーの最後のシーン
炎のゴブレット見てたんだけど最後にハーマイオニーがEverything is changing now, isn’t it?って言ってハリーが肩を叩きながらyesって答えるシーンが凄く良かった…14歳ってそういう節目の歳なんだな…
— あきら (@asagishiakira) July 23, 2017
『炎のゴブレット』は
「三大魔法学校対抗試合の開催」
「ハリーとロンのケンカと仲直り」
「ヴォルデモートの復活」
が主なストーリーとなっています。
親友ロンとの仲たがいや、先輩の死を間近で見ることになるなど、ハリーにとっては試練が続く内容になっています。
また”名前を呼んではいけないあの人”がついに肉体を持って復活し、今後の戦いを予想させるストーリーにもなっています。
この作品から、シリーズの雰囲気ががらっとシリアスになったと言われていますが、ラストシーンではハリー・ロン・ハーマイオニーのそれぞれの思春期的な成長が伝わってくる、ちょっと甘酸っぱいやりとりが。
ホグワーツのセドリックの死やヴォルデモートの復活などさまざまなことがありましたが、「三大魔法学校対抗試合」はなんとか終了。
賑やかに他校の生徒たちを送り出す中、仲直りしたハリー、ロン、そしてハーマイオニーは少し離れた廊下で語り合います。
ハリー・ハーマイオニー「「ない」」
ロン「僕も同感さ。でもドラゴンもいなきゃ退屈さ」
ハーマイオニー(ちょっと憂いがちに)「これからもいろいろありそうね」
ため息をつくハーマイオニーの肩に優しく手を置くハリー。
「そうだよ」
ハーマイオニーもうなずいて、明るく「休みには手紙書いてね、二人とも」
ロン「書かないよ。分かってるだろ」(少し笑いながら)
ハーマイオニー「ハリーは書いてくれる?」
ハリー「うん、毎週書くよ」
そして三人は石造りのバルコニーに出て、ペガサスが引く空飛ぶ馬車や湖にもぐっていく船を見送ります。
…というのが『炎のゴブレット』のラストシーンです。
ハーマイオニーの”Everything is changing now, isn’t it?”は「これからもいろいろありそうね」ではなく「みんな変わっていくのね」と訳す人も。
さまざまな経験をして大人になっていく三人にぴったりのセリフですね。
ハーマイオニーが手紙を書いて欲しい理由
ネットで疑問に思われているのが、この最後の「手紙」。
なぜハーマイオニーは、ロンやハリーに手紙を書いて欲しいのでしょうか?
これはハーマイオニーが”マグル”の出身だからと言われているようです。
『炎のゴブレット』のラストシーンの後、ホグワーツは次の学年になる前の長期休暇に入ります。
ふだんは寮で生活している生徒たちもそれぞれ家に帰り、家族と暮らすのです。
ハリーとハーマイオニーは”マグル”(人間)なので、人間界の家に帰ることになります。
ハリーは知られているように両親は既に亡く、同居する親戚とは仲が良くありません。
ハーマイオニーは”マグル”の両親と仲良しですが、魔法関連の話をすることはないのかもしれません。
長い休みの間、話し相手が欲しくて「手紙を書いてね」とふたりに頼んだのではないでしょうか?
なぜロンは「書かないよ。分かってるだろ」と言ったのか
作業用にハリー・ポッターと炎のゴブレットを観てたんだけど、ラストのハーマイオニー「休みには手紙書いてね…(ロンのほうを見ながら)ふたりとも!」ロン「書かないよ、わかってるだろ」って、やり取り最高だな?
— ある (@ar_maiti) November 22, 2018
ハーマイオニーの可愛いお願いに対し、ハリーは「毎週書くよ」と答えますが、肝心のロンは「書かないよ。分かってるだろ」とつれない返事。
いったいなぜロンは手紙を書かないのでしょうか?
ロンはもともと筆まめな方ではなく、手紙を書くことがほとんどないようです。
魔法界の出身で、家に戻ればいたずら好きな兄弟もいて賑やか。
ゆっくり手紙を書ける環境ではないのかもしれません。
また、ロンの性格的にも手紙は「必要な時に書くもの」という存在で、何もなければ書かない、と考えているのかもしれません。
ハーマイオニーも、ロンが手紙を書かないことは知っています。
それでもロンに「手紙を書いてね」と言う乙女心…。
『炎のゴブレット』の時、3人は14歳。
思春期の微妙なお年頃ですよね。
女友だちに対し爽やかに「書くよ」と答えるハリー、それに対し「書かないよ、分かってるだろ」と言うツンなロン。
でも口調は優しいので、「僕が手紙を書かないことを君は知ってるだろ?」とかなり親密度の高い返事ともとれます。
これはロンとハーマイオニーがお互いを意識し出したから…という意見もあるようです。
物語の中盤、ダンスパーティーでひと悶着あった二人は、この『炎のゴブレット』から「友達以上恋人未満」な思いを持つようになっていったのかもしれません。
「ガールフレンドに言われたからって、ホイホイ手紙を書いたりしないよ」
「でも書かなくたって君と仲が悪くなったりしないだろ?」
というような余裕も感じられるロンの答え。
控えめに言って最高!なふたりのやりとりですね!
ダンスパーティーでのロンとハーマイオニー
いいねいいね(・∀・)
ハリーポッターの中では炎のゴブレットが一番好き。…たぶん。(全部好き)
ハーマイオニーのドレス姿の可愛さパネェェェ…泣 pic.twitter.com/ougb8m2E7h— サクラ (@S_T_S_O) August 10, 2015
『炎のゴブレット』で「最高!」「エモい」と言われているのが、物語中盤のダンスパーティーのシーン。
100年に一度と言われる「三大魔法学校対抗試合」が行われることになったホグワーツ。
第一~第三までの難しい課題を各校の選ばれた一人がこなすというものですが、なぜかホグワーツはセドリック・ディゴリーとハリー・ポッターの二人が選ばれてしまいます。
第一の課題「ドラゴンから金の卵を奪う」を、なんとかクリアしたハリーはロンとも仲直りしましたが、次の難関はクリスマスのダンスパーティー。
これは三校の交流イベントとして開かれたのですが、トーナメントの代表者は、ダンスパーティーでも代表として踊らなければならないのです…。
これによく似ているのがイギリスやアメリカで有名な「プロム(プロムナード)」。
ハリウッド映画や海外ドラマなどでも描かれていることが多く、あの賑やかな雰囲気はよく知られていますよね。
アメリカの高校生活における最大のイベントで、卒業を控えた高校生たちのために開かれるダンスパーティーであり、ダンスに参加するにはパートナーが必須!となっています。
一般的に男子生徒から女子生徒を誘うとされていますが、もちろん女子生徒が誘う場合もあります。
しかしこの「プロム」は「女性をパーティーに誘えてこそ一人前の男」「女の子をパートナーにできないやつは落ちこぼれ」という男子にとってとても厳しい関門が…!
ホグワーツのダンスパーティーもおそらくこの「プロム」をモチーフにしていると思われますが、ハリーとロンはあえなく玉砕し、パーティーが終わるまで退屈な時間を過ごすことになります。
(原作ではそれぞれ意中ではない女の子を誘ってダンスをします)
ロンは本心ではハーマイオニーと踊りたかったようですが、思春期特有の照れなのか意地なのか、ハーマイオニーに最初はダンスの申し込みをしませんでした。
フリーのハーマイオニーはダームストラング校の代表者、イケメンマッチョなビクトール・クラムに誘われ、優雅にダンスを披露。
今までのかわいいスタイルの彼女と違い、ピンクのドレスで大人っぽく着飾ったハーマイオニーは本当にきれいですね。
ところが実はハーマイオニーも、本心ではロンと踊りたかったようなのです。
パーティーの後、泣きながらロンに思いをぶつけます。
ハリーポッターと炎のゴブレットの、ダンスパーティーでロンに誘われなかったハーマイオニーが『この次は他の人が私に申し込む前に申し込みなさいよ、最後の手段じゃなくて!』って言い放って泣きながら階段に座り込むところ大好きだな、原作にはないシーンだけど、本当に素晴らしい演出、サイコーだよ pic.twitter.com/3fugPgpQiJ
— ペンちゃん (@tomatojuice_10) May 17, 2020
ハーマイオニーとしては、
「一番最初に私のところに申し込みに来てほしかった」
「他の女の子に申し込むところを見たくなかった」
「他の子がダメだったから私に来るなんてナメてるの?」
というようなぐちゃぐちゃの気持ちだったのではないでしょうか?
学校の代表になるようなイケメン優等生と踊っても、きっと心はモヤモヤしていたのでしょう。
そして泣きながらロンに気持ちをぶつけるのですが、ロンはいまいち分かっていないよう…(にぶい)。
まだまだ恋愛未満のふたりのモダモダが可愛らしいシーンでもあります。
このシーンは実は原作にはないのですがとても評価が高く、ロンとハーマイオニーのカプファンにも大人気のようです。
「炎のゴブレット」原作のハーマイオニーの最後
🎊映画公開20周年記念🎊
#ハリー・ポッター と
#炎のゴブレット
✨金曜よる9時✨世界中で人々を魅了し続ける
史上最強のファンタジーシリーズ
14歳になったハリーの前に
両親を殺した宿敵が遂に現れる‼️ pic.twitter.com/nmAZ4OEaUr— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) November 22, 2021
映画ではカットされていますが、『炎のゴブレット』原作のラストシーンはキングズクロス駅での別れです。
長期休暇に入るハリーたちはキングズクロス駅でそれぞれの家に向かいます。
そこでハーマイオニーはハリーの頬にキスをして「さよなら!」と言います。
ロンにはしないの?!
ロンとハーマイオニーのカプファンは騒然としそうですが、冷静な考察があるようです。
炎のゴブレットの最後、キングズクロス駅の場面で、ハーマイオニーが「さよなら!」とハリーの頬にキスをしたのは単に別れの挨拶ではなく、私はやっぱりロンが好きだという自覚、ひいてはローリング女史がロンとハーマイオニーはいつか結ばれるだろう、とある程度決めた瞬間なのでは、とふと思いました
— アジサイ (@megachiyo) June 28, 2014
そう、ハリーへのキスは「恋」ではなく「友達」としてのキス。
友人だからこそ軽くできるのかもしれません。
ロンのことを意識してからは、もう軽々しくキスなんて出来なくなってしまったのかも?
そんなふたりのファンにはこのエピソードも”エモ”だったようですが、ハリーとハーマイオニーのカプファンだった人は映画のラストにがっかりしたという人も。
多くのファンをヤキモキさせたこのシーン、映画になっていたらさらに論争が起きていたかもしれませんね。
まとめ
【炎のゴブレット】ハーマイオニーの最後のシーンでは、ハリー・ロン・ハーマイオニーのそれぞれの思春期的な成長が伝わってくる、ちょっと甘酸っぱいやりとりがある。
ハーマイオニーが手紙を書いて欲しい理由は、ハーマイオニーが”マグル”の出身だからと言われている。
なぜロンが「書かないよ。分かってるだろ」と言ったのかについては、ロンとハーマイオニーがお互いを意識し出したから…という意見もある。
「炎のゴブレット」原作のハーマイオニーの最後は、駅での別れでハリーにだけ頬にキスをする。
ロンにしない理由については、ロンのことを異性として意識し始めたからという考察がある。
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