1995年に公開された感動作『ショーシャンクの空に』。
無実の銀行員が刑務所に送られても希望を失わず、その不思議な魅力で閉鎖的な囚人たちの心を掴んでいきます。
今でも名作と言われる映画ですが、「つまらない」「面白さが分からない」という声もあるよう。
どんなところがつまらないの?
面白さが分からないのはなぜ?
ネットの意見もまとめました。
(作品の重大なネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
【ショーシャンクの空に】ここがつまらない
映画好きって言ったらショーシャンクの空にを勧められるくらいいらない
あの映画わたし的にはつまらないのに勧めてくる人が多いからさらに嫌い— 🎈🧸 (@sacred_lily331) April 16, 2019
『ショーシャンクの空に』が好きではないのにすすめられて、嫌いになってしまったという人も。
「つまらない」「面白くない」と言う人が意外と多いようです。
子供にとってはつまらない
久々にショーシャンクの空に見ましたー!
小6の頃親に勧められて見てつまらないとかほざいてた自分を今すぐにでも殴りに行きたい
脱獄ものではあるからラストスカッとはするけどそれ以上に人間ドラマが熱かった!
最後まで希望を捨てないアンディの姿に心打たれました pic.twitter.com/pkAa3mNjd3— GUYS (@GUYS23wsj) November 16, 2017
「子どもが見てもつまらない」「面白さが分からない」と言われているようです。
本作は刑務所が舞台ですが、ワクワクする脱獄ものかと思いきや、人間ドラマが主なテーマで、子どもにとってはいまいち面白くありません。
バトルやアクションもなく、どちらかというと一方的な立場の差を感じる暴力シーンが多いため、全体的に暗い雰囲気もあります。
また今の子どもたちは、映画以外のコンテンツがすぐ手に入ります。
スマホやTVゲーム、動画サービスなど、わざわざ難しい映画を見なくても楽しめるものがあふれています。
価値観も本作の公開当時とはだいぶ変わっているため、「良さが分からない」となってしまうのも仕方ないのかもしれません。
しかし「大人になったら面白さが分かった」と言われることも多いようです。
子ども時代にはよく分からない映画と感じたものの、大人になると奥の深いストーリーや熱い人間ドラマ、ラストの爽快感などが「良い映画」「名作」に変わるようです。
「おすすめの映画」として何度も見るというファンもおり、大人になってから見るとさらに深く楽しめる作品なのかもしれませんね。
ストーリーがつまらない
⑤
ダントツで「ショーシャンクの空に」だと思います。
説明不要です。
初見では「長いだけのつまらない映画」だと思っていました。
大人になってから改めて見ると、感動します。
特にラストシーンは必見です。— 先走り二等兵 (@privatetmge) March 12, 2019
「無実の罪で投獄されるという理不尽なストーリーがつまらない」と言われているようです。
主人公・アンディは妻とその不倫相手を射殺したという無実の罪で終身刑を言い渡され、刑務所に20年近く投獄されてしまいます。
しかもラストは脱獄して国外逃亡するため、今度こそ本当に罪人になってしまいます。
そんなすっきりしないストーリーも、「つまらない」と言われてしまうよう。
脱獄ものだと思って見た人はまったく違う展開のため「つまらない」「肩透かし」と感じたり、人間ドラマが苦手な人にとっても「つまらない」映画になったりするよう。
また本作がつまらないと感じる人の多くは、「主人公のアンディに感情移入できない」ことでつまらなく感じるという意見もあるようです。
私たちが映画を見る時、多くは主人公に感情移入し、共感することで主人公といっしょに冒険や恋愛を楽しむ…という場合が多いのではないでしょうか。
しかし本作のアンディは、びっくりするほど感情を見せず、何を考えているのか視聴者にはほとんど分かりません。
そのため主人公に共感できず、淡々と進むストーリーやエピソードだけを追いかけさせられている感じで、「つまらない」「面白さが分からない」となってしまうという意見のようです。
管理人もアンディが脱獄するつもりということは終盤まで分からず、考えていることもよく分からなかったので、「本当はやっぱり妻&不倫相手を殺してるんじゃないのか?」という疑いが晴れませんでしたw
(サスペンスの見過ぎ)
ストーリーがつまらないと感じた人は視点を変え、共感する人物をアンディではなく相棒のレッドに移すと「面白くなる」という意見も。
「この映画は、”無実の罪で投獄された男が脱獄する話”ではなく、”刑務所にやって来た不思議な青年によって人生が変わった老人の物語”として見ると180度感想が変わる」ということのようです。
確かに!
モーガン・フリーマン演じる調達屋レッドに視点を移すと、「すべてを諦めていた刑務所の老人が、アンディに出会い人生はやり直せると考えを変え、最高の友と新しい人生を始める」というラストになります。
見方によってさまざまなとらえ方ができる、深いストーリーともいえそうですね。
うまくまとまりすぎていてつまらない
『ショーシャンクの空に』、いい映画だし自分も好きだけど、“一番”ではない。
理由は、突き抜けたものが何もないから。
全てがバランスよすぎて、その意味ではつまらない。
“いちばん好きな映画”にこの映画を挙げる人も、そういうつまらない人が多そうなのは偏見?— ロミ (@ksbhrm44) June 22, 2019
「映画としてうまくまとまりすぎていてつまらない」「尖ったところがなくてつまらない」という意見もあるようです。
2時間22分の中で物語の起承転結がしっかりあり、ストーリー自体は淡々と進むものの、すべてのエピソードが過不足なくまとまっていて破綻がありません。
こじんまりとしてラストも爽やかな「良い映画」といった作品なのですが、その「そつのなさ」が「つまらない」という人もいるようです。
モーガン・フリーマンの存在感がありすぎてつまらない
ショーシャンクの空を10数年ぶりに観たが、やはり非常につまらない映画だった。原因はモーガン・フリーマンの存在感と演技によるもだろうなと。話はよく出来とるのに、全くももって面白味がない。スティーヴン・キング作品ってもっと静かなうつろいと興奮があったような、、、
— nekkie nekkie (@nekineki) January 10, 2017
主人公アンディの相棒役、レッドを演じる「モーガン・フリーマンの存在感がありすぎてつまらない」という声もあるようです。
意外ですが、なんだか分かる気もします。
本作の公開と同じ90年代には「許されざる者」(92年)「セブン」(95年)などの名作に出演し、2005年には「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー助演男優賞を受賞しているモーガン。
その完成された演技力のため、主役のアンディ(ティム・ロビンス)が目立たなくなってしまい、結果としてつまらなく感じてしまうようです。
物語もモーガンのモノローグで進んでいくため、モーガンの心情の変化はよく分かり、感情移入しやすくなっています。
逆に主人公は何を考えているかほとんど伝わらないため、「つまらない」となってしまうのかもしれません。
知名度が上がりすぎている
「知名度が上がりすぎるとつまらないと言われてしまう」
「多くの人に”名作”と言われすぎて、あまのじゃくな人から”つまらない映画”と言われがち」
とも言われているようです。
本作を「つまらない」という人は、実際には映画を見たことがなく、「逆張り」(わざと一般論とは逆の主張をする人。あまのじゃく)をしているという考察のよう。
世間で流行していたり、「名作」「良い映画」と言われたりする作品をわざと「つまらない」「面白くない」といって関心をひこうとする人がいるようです。
最近では「ONE PIECE」や「鬼滅の刃」なども「つまらない」と言われがちですよね。
実際に見て「つまらなかった」という意見なら納得できそうですが…。
【ショーシャンクの空に】面白さがわからない理由
すみません「ニュー・シネマ・パラダイス」と「ショーシャンクの空に」が感動する映画とされる感じがいまだによく分からない映画音痴です
— 横山信幸の(哲学) (@yokoyama33) December 29, 2020
「名作」「良い映画」としておすすめされることが多い本作。
しかし「面白さがいまいち分からない」という人もいるようです。
昔の映画だから面白さが分からない
ショーシャンクの空に、よくおすすめ映画に挙げられてるけど正直興味無かったしよくある”今見るとつまらない昔の名作”枠だと思ってた。
びっくりめちゃくちゃ面白かった。
最後の展開も最高だし、ラストは本当に嬉しくなった。
今度から偏見持たずに名作達をどんどん観よう。— まみむめもメット (@saparisu) November 25, 2020
本作の公開は1995年。
およそ25年前の作品です。
そのため「古臭くて分からない」「昔は名作と言われたけど今見るとただの古い映画」「共感できなくて分からない」と言われているようです。
たしかに物語の舞台は刑務所で閉鎖的、人間関係も狭く、閉ざされた空間で囚人たちとの人間ドラマが展開されます。
胸のすくような脱獄ものではなく、意外と深いテーマがあるため雰囲気も明るいものではありません。
そして結局主人公の冤罪は晴れないままです。
現代のハリウッド映画のような、派手なバトルやジェットコースターのようなストーリー、ワクワクするアクションシーンなどはまったくありません。
分かりやすい「面白さ」がないため、「分からない」と言われてしまうようです。
もともと本作の興行収入は1600万ドル(約20億円)と失敗しており、ストーリーや俳優の演技は評価を受けたものの、当初はやはり「面白さの分からない映画」とされていたようです。
公開後しばらくしてから、レンタルビデオ店や口コミで話題になり、普及しはじめたインターネットでも映画ファンの評価が高まり、少しずつ「面白さ」が伝わっていったよう。
その結果、アカデミー賞7部門にノミネートされ、劇場で再公開されるなど人気の作品に。
最終的な興行収入は5,830万ドル(75億円)まで伸びました。
「昔の映画だから敬遠していた」という人も、見てみると「良かった」「感動した」という場合が多いようです。
全体的な古さや価値観の違いは仕方ないですが、「名作」と言われる作品にはやっぱり理由があるようです。
地上波で気軽に鑑賞できる時に見てみると、意外な面白さが見つかるかもしれませんね。
まとめ
『ショーシャンクの空に』は、1995年に公開された感動作。
今でも名作と言われる映画だが「つまらない」「面白さが分からない」という声もある。
つまらないと言われてしまう理由は、子供にとってはつまらない・ストーリーがつまらない・うまくまとまりすぎていてつまらない・モーガン・フリーマンの存在感がありすぎてつまらない・知名度が上がりすぎているというもの。
面白さがわからない理由は、昔の映画だから面白さが分からないというもの。
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