1985年に公開された「グーニーズ」。
「グーニーズ」たちがかずかずのトラップや悪役ファミリーの妨害を乗り越えて、『片目のウィリー』の財宝を手に入れる冒険映画です。
登場人物のひとりスロースは、びっくりするような風貌の持ち主。
誰もがぎょっとするような異形をしているのはなぜなのか?
その理由や演じた俳優の経歴、SNSの評判もまとめてみました!
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
【グーニーズ】スロースとは
グーニーズのスロースいいヤツなんだけどガキの頃見るとトラウマになる。今の時代再放送は厳しいのかな。名作映画なんだけどさ。 pic.twitter.com/5BPYMdJH6U
— 狂気ノイローゼ★スペシャル®️ (KNS) (@tJdepickcJNNwAk) April 16, 2021
本名 ロトニー・フラッテリー。
『グーニーズ』に登場する悪党一家、フラッテリー家の末の弟。
体が大きく、怪力の持ち主でもある。
いちばんの特徴は、顔の左側が醜く崩れてしまっていること。
目がゆがみ、前歯が抜け落ち、髪の毛もまばら。
ぱっと見だと、ちょっとしたホラーです。
言語能力も乏しくあまり会話はできませんが、食欲は非常に旺盛。
フラッテリー家の母親(フラッテリー・ママ)によって虐待を受け、ずっと灯台レストランの地下に幽閉されていました。
両手と足を鎖でつながれ、自由に外に出ることはできませんでしたが、地下に置いてあるTVで「海賊ブラッド」(1935)などの番組を楽しんでいました。
「グーニーズ」メンバーのひとり、太っちょのチャンクは作中でフラッテリー一家に捕まり、スロースと同じ地下室につながれてしまいます。
椅子に縛られたチャンクは空腹のスロースの機嫌をとろうと持っていたチョコレートバーを渡そうとしますが、あやまってスロースの頭に命中。
(終わった…)という顔のチャンク、「あ”あ”あ”あ”~~~~」と雄たけびを上げるスロース(笑うところ)。
チャンクは縛られたまま必死で床に落ちたバーを足で渡そうとします。
しかし食欲魔人と化したスロースは、両手をつないでいた鎖をみずから引きちぎりますw(切れるんかい)
つづいて足の鎖も引きちぎり、落ちたチョコレートバーを拾ってにっこり(?)。
バーが頭に当たったことはまったく気にしていない様子でした。
そしてその後チャンクも助け、ふたりで地下室を脱出します。
このように、見た目は怖い人物ですが「気は優しくて力持ち」(そして面白い)を体現するような人柄です。
得意技は耳を動かすこと。
しゃべりながらでも耳がぴょこぴょこ動いています。
なかなか可愛いところもありますね^^
スロースはなぜ顔が崩れているのか
母親の虐待が原因
スロースはフラッテリー一家のいちばん下の弟に生まれました。
本来なら可愛がられる立場だったと思われますが、母親(フラッテリー・ママ)の虐待によって床に落とされるなどしたため、醜い怪物のような顔になってしまいました。
そんなスロースを一家はますます邪魔者にし、人目につかないよう地下室につないだのです。
スロースの性格
チョコくれ〜#毎年恒例#グーニーズ#スロース pic.twitter.com/B2JKvegHTg
— ニコチン (@nikochin159) February 13, 2019
醜さを嫌われて地下室に幽閉され、家族の愛情を受けずに成長したスロース。
しかし生来の心の優しさは失われることがありませんでした。
ひどい扱いを受けたにも関わらず、スロースはママに絶対服従の姿勢を見せています。
それは、スロースにとってママが絶対的な存在だから。
ママの言うことをきくのは、スロースからママへの愛情の証だったのです。
虐待されてもママの愛情を信じていたと考えると、少し可哀そうですね。
そんなスロースに、初めての友達ができます。
地下室で出会ったチャンクに「君の名前は?」と問われ、大きな声で「スロース!」と答えたり、チョコレートを分け合って食べたりなど友情をはぐくんでいきます。
見た目は恐ろしい怪物のようですが、とても純粋なスロース。
チャンクとの会話で見せる何気ないやりとりが、なぜか心に残ります。
クライマックスでフラッテリー一家とグーニーズたちが対決する場面では、絶体絶命のピンチをチャンクとスロースが助けに来ます。
地下室で見ていた「海賊ブラッド」の活躍シーンを真似して、海賊帽をかぶり、船の帆をナイフで破りながら降下して登場!
みんなの窮地を救います。
上着の下にはスーパーマンのTシャツw
スロースのテレビっ子ぶりが分かるシーンですね。
(これは監督リチャード・ドナーの名作『スーパーマン』をセルフオマージュしていると言われています)
ラストの脱出シーンでは、ほかのグーニーズメンバーたちを逃がすために怪力を生かして岩を持ち上げる活躍も。
ここはまさにスーパーマンですね!
スロースのその後
ママに絶対服従を誓っていたスロースですが、劇中でついに決別。
しかしフラッテリー一家が御用になったとき、スロースも逮捕されそうになります。
そこでグーニーズたちが「スロースは関係ない」と必死に抗議。
すっかりお互いを好きになっていたチャンクが「いっしょに暮らそう」と提案し、コーエン家(チャンクの家)の養子になったとされています。
その後の生活は明らかにされていませんが、チャンクやグーニーズの仲間たちと幸せに暮らしていそうですね。
スロースを演じた演じた役者
10月25日は僕たちの名優ジョン・マトゥザックの誕生日(1950)!!
元アメフトのスター選手で73〜82年までNFLで活躍!同時に俳優業にも進出し81年『おかしなおかしな石器人』のトンダや85年『グーニーズ』のスロース等2m超の巨体を生かして大熱演!!#ジョン・マトゥザック生誕祭#今日は何の日 pic.twitter.com/WFtV3t2svP— Dylan Dog (@Dylan_Dog_0001) October 24, 2019
ジョン・マトゥザック。
1950年アメリカ・ウィスコンシン州生まれ。
元々はアメリカンフットボールの選手で、大学ではスター選手として活躍していました。
1973年にNFLでプロデビューし、9年近くさまざまなチームでプレイしたものの、現役時代はドラッグやアルコールの依存症でもありました。
1979年には203cmという高身長を生かして俳優にも挑戦。
『ノース・ダラス40』でスクリーンデビューし、1980年代にはコンスタントに映画やドラマに出演しています。
もっとも当たり役となったのが『グーニーズ』のスロース役。
撮影前に5時間にもわたる特殊メイクをほどこし、マトゥザックの素顔はみれませんが、大柄の体格を生かした演技が高評価を受けました。
しかし残念なことに、『グーニーズ』公開の4年後、1989年に処方箋鎮痛剤のオーバードーズによる心不全で急逝しています。
享年は38歳。
スロースのネットの評判
スロースのネットの評判でいちばん多かったのは「地上波で流せるのか?」「スロースはカット祭り?」という危惧の声でした。
現代のコンプライアンスにめちゃくちゃひっかりそうなスロースの見た目や境遇。
みなさんの心配も分かりますね。
#スタンドバイミー 良かった!
#グーニーズ も超久しぶりに観よう。予告にスロース出てこないのが気になったけど。何でも規制すりゃ世の中良くなるってもんじゃないなぁ。#スタンド・バイ・ミー
— もじもじお (@mojimojio) May 28, 2021
グーニーズ、スロースがどうなるのか?アイツ居なきゃダメだし
— ニシハラ💜じゅんな6くみ (@DELTADELTAMA) May 28, 2021
ところでグーニーズ、スロースがフラテリさんにああいう扱いを受けてるのは今の地上波で放送していいんですかね。名前もそんな名前で呼んで怒られないんですかね。やってるのが悪者だからいいのかな。とか思いを馳せる。
— esnaka3 (@esnaka3) May 28, 2021
当時の価値観ではセーフでしたが、今は地上波で放送するのに厳しい基準があります。
でもスロースに関しては、絶対に外して欲しくない要素でもあります。
今回の放送では基準が緩和されているといいですね。
また、子どもの時に見て「トラウマになった」という声もあるスロースの外見。
小さなお子さまにはちょっと刺激が強すぎる見た目でもあります。
もし怖がる子がいたら、「この人は優しい人だよ」と教えてあげてくださいね。
グーニーズは
スロースに衝撃を受けますので
要ご注意を。
特にお子さま方は💦#スタンドバイミー#金曜ロードショー— ダイの大冒険好き~ (@parittoosenbey) May 28, 2021
うわあ!!ぼくも大好きです、
グーニーズDVD持ってましたそういえばw
子供の頃グーニーズみてて
初めあんなに怖かったスロースがどんどん好きになっていきましたw
人は見た目じゃないんやで、ということを学びました☺️— とら (@tora_emg) April 27, 2019
また、「人を見た目で判断しない」という良い例にもなります。
「人の心の本質」を学べる映画でもあるようです。
まとめ
スロースは『グーニーズ』に登場する悪党一家、フラッテリー家の末の弟。
本名はロトニー・フラッテリー。
母親(フラッテリー・ママ)の虐待によって床に落とされるなどしたため、醜い怪物のような顔になってしまった。
教育も受けられず、灯台レストランの地下に幽閉されていたため言葉もあまり話せないが、性格はとても優しい。
地下室で出会ったチャンクと友情をはぐくんでいく。
その後はチャンクが「いっしょに暮らそう」と提案し、コーエン家(チャンクの家)の養子になったとされている。
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