毎年3月3日は桃の節句。
女の子の健康を願い、ひな人形を飾ってお祝いする、日本の伝統行事です。
でも毎年頭を悩ませるのが、「ひな人形ってどっちに飾るんだっけ?」問題。
この記事では、「雛人形は右左どちらに飾るのが正解?」「関東と関西で違いはあるの?」の口コミをまとめています。
参考になったら嬉しいです♪
(※2024年2月時点の情報です)
【ひな人形】お内裏様・おひな様は右左どちらの並びが正解?
ある場所で雛人形を見て思い出したのが、実家にはこのフルサイズの雛壇があったこと。組み立てが大変で並べるのも『この人形、右左どっち?』と時間がかかる💦でも結局、見るよりもこの雛壇の下に入って秘密基地にするのが好きでした🤣
あ、おはようございます。明るく自由にのびのびとお過ごしを🎵 pic.twitter.com/5jDy7tLJ4o
— そがまさ@人を元気にする特定行政書士 (@sogamasa_1985) February 14, 2022
女の子が産まれると、健やかな成長を願って飾るおひな様。
でも男びな、女びなをどちら側に飾るのか、迷うことって多いですよね。
どちらに飾るのが正解なのでしょうか?
正解はないが日本古来の考え方では男びなが向かって右
【雛人形】
関東式関西式とありますが
日本の伝統としては、向かって右が上座、左が下座です。
お内裏さまは天皇ですので、上座に配置します。
最近では展こぞって向かって左にお内裏さまが座っていますが、プロトコールの影響と言われています。 pic.twitter.com/gz8zkCiKBs— はるネギ@神主YouTuber (@haru71_1) February 17, 2016
調べてみると、おひな様の飾り方には日本古来の上座・下座の考え方があるそう。
もともと日本の文化は、左の方が優位と考えられていました。
昔の官職である左大臣・右大臣も、左大臣の方が上位です。
間違えやすい点として、この「左・右」は、私たち(おひな様を見る)側ではなく、お内裏様・おひな様側から見ての「左・右」なんですね。
なので、私たちから見ると逆向きになり、「向かって右側が『左』」になります。
日本古来の考え方では、「お内裏様(男びな)は左優位なので向かって『右』、おひな様(女びな)は向かって『左』に飾る」とされていたんですね。
【お内裏様とおひな様の座る位置🎎は?】
昔の日本は「右と左では左がえらい✨」と考えられていました★
だから、ひな人形から向かって左がお内裏様☘️右がおひな様🌸
しかし、最近では西洋の「女性は左」という習慣を取り入れ、左がおひな様🌸の方が多いようです🎎♥
(写真は最近の位置です🌟) pic.twitter.com/OdwCbOYSyj— 暦 花蓮(公式) (@koyomikaren_td) March 1, 2017
ところが、現在おひな様の飾り方は関東・関西で逆になっていて、日本全体で見ると左右反対の飾り方が混在しています。
ただ、どちらの飾り方で並べても間違いではありません。
その理由を、次の項目で詳しく説明しますね♪
【ひな人形】関東と関西の飾り方の違い
あなたのお家のひな人形はどこ出身?ひな人形には京都で作られる「京雛」と、関東で作られる「関東雛」があるの。京雛は左側(向かって右)に男雛、右側に女雛が座っていて、目が細めのおっとりした目鼻立ち。関東雛は右側(向かって左)に男雛、左側に女雛が座っていて、はっきりめの目鼻立ちよ。 pic.twitter.com/6AwIlxbD48
— リトルトゥース@いのちのホットライン (@mc_sashiba69) March 3, 2023
先でも紹介したように、日本古来の考え方では「お内裏様(男びな)は向かって『右』、おひな様(女びな)は向かって『左』」に飾るとされていました。
これは近代まで続いていた伝統ですが、明治時代になると首都が東京に移され、欧米から国際基準が多く取り入れられました。
欧米では、「左優位」な日本とは逆に、「右側が上位」という慣習があります。
開国した日本は、国際的な儀礼(ルール)を学ぶ上で、「右側が優位」という欧米のマナーも取り入れていきました。
この国同士のお付き合いのマナーは、今でも外交など国際的な舞台の場で定着しています。
オリンピックの表彰台で、金メダリストを中心にして、その右側(向かって『左』)に銀メダリスト、左側(向かって『右』)に銅メダリストが並ぶのも、「右が上位」という国際マナーが由来なんですね。
実は、このマナーが関東と関西のおひな様の飾り方の違いにも影響しています。
【関東】国際基準に合わせ「向かって左」がお内裏様
外は雪降り-8℃
春が待ち遠しい
ひな人形に会えば、きっと春が来る出しましょう!
ひな人形はその昔初めは草木や紙だったらしい。男雛が向かって右にあるのは「京風」左にあるのは「関東風」といわれ関東風は昭和天皇が即位したときの姿を真似ているとの話(北海道新聞より)北海道には両方あるみたい pic.twitter.com/fV9hJyqHJJ— walk 歩いて見つける (@ikumikaen) February 12, 2018
現在全国的に広まっている「関東式」の飾り方は、近代の国際基準(右上位)にのっとったものと言われています。
公式行事などで両陛下が並ばれる時、天皇陛下は「右側」(=向かって左)、皇后陛下は「左側」(=向かって右)に立たれます。
関東に皇居が移った時に、このように「右上位」の考え方が取り入れられたことから、東京を中心とした関東でおひな様を飾る時は、
・お内裏様が『右』(向かって左)
・おひな様が『左』(向かって右)
という並べ方が一般的になったと言われているようです。
そして大正時代には全国的に広まっていったようです。
【関西】伝統作法に合わせ「向かって右」がお内裏様
🎎今日は楽しいひな祭り♪
京都のひな祭りの特徴は、
①ひな人形の御内裏様の位置は全国的なものとは逆。向かって右に男雛、左に女雛を飾ります。
②京菓子では「引千切(ひちぎり)」が欠かせません。〝引き千切った〟ような形が特徴的です。
▼詳しくはこちらhttps://t.co/mLeHUbPIsV pic.twitter.com/4xixjmp7MV— 京都観光Navi《京都市観光協会》 (@kyo_kanko) March 3, 2023
一方、京都を中心とする「京文化」(=左優位)が深く根付いている地方では、日本古来の考え方に合わせた「お内裏様(男びな)は向かって『右』。
おひな様(女びな)は向かって『左』」の飾り方が、今でも一般的だそうです。
昔からの伝統を大切にする、京都ならではの飾り方ですね。
関西圏の家では、今でもこちら側の飾り方かもしれないですね。
また、「関西だけど男びなは向かって左に飾ってた」という口コミもあり、家によって、また地域によって関東・関西にこだわらない飾り方があるようです。
マナーやしきたりは「その場をなごやかにして、みんなが気分よく過ごす」ためのもの。
”絶対こうしなければならない”というものではありませんよね。
おひな様は子どものすこやかな成長を願う、大切な伝統行事のひとつ。
飾り方も正解はなく、それぞれの家に合わせて好きな方で取り入れてOKといえそうですね。
まとめ
雛人形は、お内裏様・おひな様は右左どちらの並びが正解なのかよく議論される。
正解はないが、日本古来の考え方では男びなが向かって右と言われている。
関東と関西の飾り方にも違いがあり、関東では国際基準に合わせ「向かって左」がお内裏様、関西では伝統作法に合わせ「向かって右」がお内裏様が多い。
>>雛人形は誰が買うのが一般的?関東と関西と九州での違いについて
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