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【バケモノの子】は意味不明でつまらないし面白くない?パクリ作品の疑惑が理由?

映画

2015年7月に公開された細田守監督作品『バケモノの子』

バケモノたちの世界「渋天街」(じゅうてんがい)に迷い込んだひとりぼっちの少年九太(きゅうた)と、バケモノ・熊徹(くまてつ)の親子の絆を描いた作品です。

ところが公開後、「意味不明」「つまらない」「面白くない」という声が多く聞かれています。

いったいどこが意味不明なのか?
つまらないと言われてしまうのはどのシーン?

そのほか「泣けた」「感動した!」というSNSの評判もまとめました。
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【バケモノの子】ここが意味不明

九太の行動が意味不明

本作の主人公・九太は幼い頃に異世界に迷い込み、そのまま8年間人ならざる者たちとともに過ごすことになります。

そして17歳になったある日、偶然また人間界へ戻ることに。

普通なら拒否反応が出たり、または懐かしくなって記憶にある場所を見て回ったりするのでは?と思うのですが、九太のとった行動はなぜか「図書館に行く」。

??!

九太が昔から本好きとか、図書館が家族との思い出の場所という描写はまったくありません。

なんで図書館?と視聴者に疑問を残したまま話は進んでいきます。

実はこのシーン、小説版では一応説明があります。

「8年ぶりに人間界に戻った九太は、街中にあるおびただしい文字の羅列に吐き気を覚えた。強制的に読めない文字を見るのはイヤだ。見るなら自分の知っている文字がいい。それなら人間界にいたころの感覚を取り戻せるかもしれない」

ということで、図書館に向かったそうです。

???

いや、文字を見るのがいやだったら、そもそも図書館に行こうなんて考えないのでは??

と、ますます九太の行動に違和感を覚え、「意味不明」と言われてしまうようです。

九太が過ごした異世界『渋天街』では文字があまり重要視されていないそうで、一応学校のようなものもありますが、普通の住人たちは文字を使わないとのこと。

しかしそれも劇中でしっかりとは表されていません。

「異世界でほとんど文字に触れなかった」=「人間界に戻って文字に拒絶反応が出た」

この流れは映画を見ただけでは分かりませんし、「文字に拒絶反応が出た」→「そうだ図書館で本を読もう!」という流れもなんだかおかしいですよね。

これは細田監督が、ヒロイン・楓と九太を出会わせるための強引な展開と言われています。

楓と九太は図書館で終盤の重要なキーワードである『白鯨』を通して知り合いますが、九太に「本好き」などの伏線を張っていないため、文字が苦手なのにもかかわらず図書館へ向かうという謎の行動をとる、めちゃくちゃなキャラクターになってしまっています。

この点も「意味不明」「訳が分からない」と言われてしまうようです。

また「さらに意味不明」と批判される終盤の展開では、なんと九太は「高認(高等学校卒業程度認定試験)を受ける」というめちゃくちゃリアリティのある発言をしますw

えっ?これファンタジーじゃなかったの??

そりゃ8年間教育から遠ざかっていた人間が、もう一度人間社会で暮らそうと思ったら勉強も大事かもしれませんが…。

それ、映画の中で言う必要ありますかね?

などなど、九太の行動や言動は「意味不明」と言われてしまうことが多く、視聴者はモヤモヤやイライラを溜めたままエンディングを迎えることが少なくありません。

後半がつめこみすぎで意味不明

多くの視聴者が「前半は良いが後半が意味不明」と感じているようです。

前半の熊徹との出会いや生活、修行の描写には熱烈なファンが多く、「熊徹かっこいい!」「師弟関係がいい」と高く評価されているようです。

前半は好き、面白いという人も多数います。

しかし、後半から出張ってくるヒロイン・楓との恋愛模様や、熊徹が太刀に姿を変えて九太の胸の剣となったり、人間界を巻き込んだラスボス・一郎彦とのバトルと終盤はかなりのエピソードが詰め込まれており、それらが余韻もなくたたみこまれているため、「多すぎ」「意味不明」「分かりにくい」と言われてしまうようです。

細田脚本によくある「テーマが多すぎて中途半端」「結局何が言いたかったか分からない」という現象が起きています。

前半の師弟関係や世界観は良いだけに、後半のエピソード盛りすぎが「惜しい」という人もいて、残念がられているようです。

内容・脚本が意味不明

細田監督が脚本も手がけるようになってから、とくに多く聞かれるのが「内容が意味不明」という声。

「何を書きたかったが伝わらない」という視聴者がもっとも多いようです。

評価の高いアクションシーンも、熊徹から教わっていた組み手はほとんど使っておらず、チャンバラやパンチなどの技で戦っているところ、魔法が使える世界なのに魔法で戦わず肉弾戦になるところなど、視聴者が疑問に感じる点が多く、「何が言いたいか分からない」「意味不明」と言われてしまうようです。

細田監督は今作の構想をするにあたり、黒澤明作品をたくさん見たそうで、とくに『七人の侍』『用心棒』や『羅生門』などの名作を参考にしているそうです。

チャンバラや居合、剣がキーアイテムになっているのは、ここからのインスパイアがあるのかもしれません。

また九太と熊徹の修行は、ジャッキーチェンの『スネーキーモンキー蛇拳』などのカンフー映画の影響もあるとか。

とくに九太が熊徹の足運びをマネして動きを覚えていくシーンは『蛇拳』のリスペクトであり、細田監督のこだわりのシーンだそうです^^;

しかし実際のバトルでは『蛇拳』は使われず、剣で決着がついてしまうのはせっかくの熊徹との修行が生かされておらず、「脚本が悪い」となってしまうようです。

など、かなりの酷評もあります。

細田作品への期待が高かった分、失望感も大きかったようです。

そのほか、
「九太の父親が失踪した理由が分からない」(優しそうなお父さんなのに…)
「ラストの渋谷大爆発事故でも死傷者ゼロの謎」(無理がある)
「異世界と自由に行き来できすぎ」(特別感がない)
「楓はなぜ渋天街に来れたのか?」(雰囲気ぶち壊し)
「チコは何者?」(重要キャラなのに明かされない)
などなど。

物語がエンディングを迎えても解決しない問題が多く、視聴者がモヤモヤをかかえたままになってしまうことも少なくありません。

それが「内容・脚本が意味不明」と言われてしまう理由のようです。

ちなみに、チコは「亡くなった九太の母親」だそうです。

そこは教えてくれよ!w

ヒロインが意味不明

細田作品ではもうおなじみの「ヒロインがうざい」。

『サマーウォーズ』『おおかみこども』でも言われていましたが、今作のヒロイン・楓にも強い逆風が…。

今回はとくに「存在が意味不明」「終盤の説教が意味不明」と言われているようです。

終盤、暴走した一郎彦が巨大なクジラとなって九太を攻撃する場面。

なぜか楓が飛び出し、渾身の「正論」をぶつけます。

「あなたは何がしたいの?憎い相手をズタズタに引き裂きたい?踏みにじって、力で押さえつけて、満足する?」
「あなたはそんな姿をしているけど、報復に取り憑かれた人間の闇そのものよ!」
「誰だってみんな等しく闇を持ってる。蓮くんだって抱えてる。私だって!」
「…私だって、抱えたまま今も一生懸命もがいてる」
「だから、簡単に闇に呑み込まれたあなたなんかに、蓮くんが負けるわけない」
「私たちが負けるわけないんだから!」(長い…)

今まさに主人公とラスボスの最終バトルが始まるという重要な局面。

作画も音楽も作中でいちばんカッコよく、屈指の名シーンなのですが、ちょっと違和感がありますよね。

楓はこの日はじめて九太に出会ったわけで、こんなお説教をできるほど九太のことを知らないはずです。

九太が闇を抱えてる(?)のを知るほど深い付き合いでもないですし、いきなり出てきて「私だって闇をかかえて一生懸命もがいてる…」とか言われても、一郎彦にとっては「知らんがな」って感じですよねw

そんな楓のお説教が、「意味不明」「おまえが言うな」となってしまうようです。

細田監督の女性の描き方はいつも「バランスが悪い」「共感できない」「イライラする」と言われてしまうことが多く、今作の楓も「通常運転の細田ヒロイン」と考えれば少しはマシに感じるかも?

クジラが意味不明

心の闇にとらわれた一郎彦が、九太がたまたま道に落とした『白鯨』を拾い上げ「クジラ…」とつぶやいただけで巨大なクジラが出現するという意味不明な展開。

一応これも説明があり、楓によれば『白鯨』は「白い鯨に片足を奪われた漁師が鯨に復讐する物語」ですが、「鯨は自分自身の暗喩であり、漁師は鯨と戦っているようで、実は自分自身と戦っている」「つまり鯨は自分を映す鏡である」ということのようです。

一郎彦のクジラ=一郎彦自身の心の闇、と監督は伏線で示しているようなのですが、

…伝わらない!

せっかくのラストバトルも意味不明なクジラのせいで、視聴者には謎の展開になってしまったようです。

【バケモノの子】ここがつまらない・面白くない

話がつまらない・面白くない

「全体的に面白くない」と酷評されていますが、いったいどこが「つまらない」「面白くない」のでしょうか?

もっとも多かったのが「ストーリーがつまらない・面白くない」というもの。

映画としては致命的ですが…。

「期待していたのに残念」「毒がなくてつまらない」とがっかりされているよう。

ファンの多い前半部分も、人によっては「つまらない」と感じるようです。

そしてやはり多いのが、細田監督の脚本に問題があるという声。

「ストーリーに説得力が欠けている」「女性が出て来る必然性がない」「テーマが分からない」など、脚本力の低さに批判が集まっているようです。

また「分かりにくい設定」や、「セリフですべてを説明している」「記号的なキャラクター」「熊徹がひいきされすぎ」「ヒロインがうざい」などが「つまらない」「面白くない」と感じる点のようです。

前半は面白いけど後半つまらない

やはり前半の熊徹との師弟関係の描写は好評のようです。

一方、後半の詰め込んだ展開は「つまらない」「面白くない」と言われているよう。

前半の良さが後半で殺されているのは残念ですね。

バトルシーンがつまらない・面白くない

監督が参考にした黒沢作品『七人の侍』や『蛇拳』は今でも名作とされていますが、そのオマージュとして制作した戦いのシーンが「つまらない」と言われているようです。

魔法がある世界なのに、無理に体術や剣のバトルも入れたせいでバランスが悪くなっているのかもしれません。

また元々アクションが得意な監督ではないため、最近のド派手なアクションやバトルシーンで目が肥えた視聴者には物足りなく映ってしまうのかも?

その他にも「細田作品のターゲット層と違うからつまらないと感じる」というものもあります。

細田監督は従来のアニメファンに対して制作しているわけではなく、女性やファミリー層に向けて作っていると考えれば、脚本やキャラクターに共感できなくても仕方がないのかもしれません。

また「アニメーションはきれい」と監督の長所は認めつつも、「好みに合わない」「微妙」「恋愛ものは描かない方が良い」と厳しめの声があるようです。

細田作品によくある「テーマがバラケがち」なせいで、今いち心に響かない作品になってしまっているのかもしれません。

「夏目友人帳」「千と千尋の神隠し」のパクリとの声

意外なところで、アニメ化もした人気漫画『夏目友人帳』のパクリではないか?という声もありました。

バケモノ側の世界が夏目友人帳の「妖怪」や「土地の神様」がいる世界観とよく似ているそう。

言われてみれば確かに…?

また『千と千尋の神隠し』の導入部、千尋が異世界(神様の世界)に迷い込んだり、名前を与えられる部分にもよく似ています。

よくある設定といえばそうですが、先の二作品の方がファンも多くしっかりしたストーリーのため、本作の脚本の弱さが目立ってしまうようです。

【バケモノの子】ここが泣ける・面白い

王道のストーリーで面白い

もちろん「泣ける!」「面白かった!」という人も多い作品です。

九太と熊徹の師弟関係や修行と冒険の日々、共に過ごすうちに芽生える絆。

九太の成長物語であると同時に、熊徹の成長物語でもある本作は、王道の「親子もの」「冒険もの」として楽しめるという人が多く見られました。

熊徹の最後のセリフと笑顔に泣ける

九太の親代わりとなり、ぶつかりあいながらも共に歩んできた熊徹の最後のセリフに「泣けた」「感動した」という人が続出。

九太を助けるために付喪神に転生し、九太の胸の中の剣となった熊徹。

実体は失いましたが、神様としてこれからも九太と共にある、そんなラストに救われたという感想も多いようです。

一郎彦が良い(推せる)

ラスボスとなる一郎彦ですが、本作屈指の美少年であり、心に闇をかかえているという美味しいポジションです。

その見た目や関係性からファンが多いよう。

一郎彦に注目して視聴すると、また違った魅力がありそうです。

原作の本が面白い

映画を観て「意味不明」「つまらない」と思った人も、原作小説を読むと分からなかった部分が解消するという意見があるようです。

細田監督も、小説ならうまくテーマを伝えられるのかも?

まとめ

細田守監督作品『バケモノの子』は、「意味不明」「つまらない」「面白くない」という声が多い。

意味不明と言われるのは、九太の行動が意味不明・後半がつめこみすぎで意味不明・内容・脚本が意味不明・ヒロインが意味不明・クジラが意味不明という理由から。

特にストーリーについての苦言が多く、脚本への批判が多い。

つまらない・面白くないと言われるのは、話がつまらない・面白くない、前半は面白いけど後半つまらない、バトルシーンがつまらない・面白くないという理由から。

泣ける・面白いという感想ももちろん多い。

王道のストーリーで面白い、熊徹の最後のセリフと笑顔に泣ける、一郎彦が良い(推せる)など、キャラクターに対する評価は高い。

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