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【タイタニック】悪役の名前は?ひどい場面・悪行のシーンと演じた俳優についても

映画

1997年に公開され世界的な大ヒットとなった「タイタニック」。

ヒロインの婚約者キャルドン・ホックリーは、ローズをめぐってジャックと激しい火花を散らしました。

今作の「悪役」、「タキシードを着た悪魔」と呼ばれるキャルドンや演じた役者さんについてもまとめてみました!
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【タイタニック】悪役の名前

キャルドン・ホックリー

ローズの婚約者で大富豪の御曹司。

将来莫大な資産を受け継ぐことが約束されている、有能なビジネスマンでもある。

ローズに対しては一方的ではあるが、愛情を持っている。

しかし自分の財力ばかりアピールし、彼女の気持ちや趣味を理解しようとしないため受け入れられていない。

また上流階級の人間という傲慢さがあり、下位の者には横柄な態度をとる。

タイタニック沈没時にはジャックとローズを追いかけまわして発砲したり、見ず知らずの少女を自分の娘と偽って救命ボートに乗り、他に乗ろうとした乗客をオールで殴りつけたりするなど人間性の無さを露呈している。

キャルドン・ホックリーの悪行のシーン

ピカソやモネの絵を馬鹿にする

『百万長者のスイート』で、パリで購入したピカソやドガ、モネの絵画を見定めているローズ。

しかしキャルは

「金の無駄遣いだな。どれもこれも泥絵の具を塗りたくったみたいじゃないか」

とまるで理解を示しません。

「ピカソだか何だか知らないが、およそ絵で成功するとは思えんな。賭けてもいい。とんだ安物買いだよ」

画家という職業を見下し、自分より下の者をさげずむ偏見の持ち主であるキャル。

ピカソやモネといえば、現代では「巨匠」と呼ばれる画家ですよね。

ローズは早くからその才能を見抜いて購入したようですが、キャルには芸術を理解する心はなかったようです。

ピカソを「安物買いの銭失い」と馬鹿にするキャルのセリフが、私たちにとってはコメディになっています。

ジャックに20ドルを渡す

政略結婚に絶望し、タイタニック号から身投げしようとするローズ。

すんでのところをジャックに助けられます。

ところがキャルはローズの体を案じるどころか、ジャックを締め上げます。

「俺の婚約者に手を出すとはどういう了見だ?!」「こっちを見るんだ、このクズ野郎!」と激怒。

ローズが機転をきかせ「落ちそうになったところをドーソンさんに救われた」とフォローし、なんとかキャルを落ち着かせます。

何かお礼をしたらという大佐の言葉に、20ドルを渡そうとするキャル。

何でもお金で解決できると思っているのが腹だたしいですねw

しかし1912年当時の20ドルはなんと約4万円。

え、結構太っ腹?

ローズが「あなたの愛する女性を救って、たった20ドルなの?」と文句を言い、(いや十分だよ!)キャルは一等船室の賓客たちとディナーをいっしょに取ろうと提案します。

ディナーの席でジャックを馬鹿にする

ローズを助けてくれたお礼として貴賓応接室の豪華なディナーにジャックを招待したキャル。

しかし彼を「三等船室のごろつきで、見るからに汚らしい、礼儀を知らぬ男」と思っているキャルは、同様にジャックのことをこころよく思っていないルース(ローズの母親)とふたりで皮肉たっぷりな会話を続けます。

しかしジャックはふたりの言葉をさらりとかわし、同席したモリー夫人やグレイシー大佐からは気に入られる展開に。

上流階級を相手に堂々としたジャックの態度がかっこいいシーンです。

朝食のテーブルをひっくり返す

ディナーの後、三等船室で愉快なパーティに参加したローズ。

ジャックと夜通し楽しくダンスする場面をラブジョイ(キャルの部下)に見つかり、それを知ったキャルは翌朝の朝食で激高します。

「もう二度とあんな真似はするんじゃない!分かったな!」
「私、あなたの部下じゃないわ。何でも命令すればその通りになると思ってるの?勘違いしないで、私はあなたのフィアンセ――」

キャルは怒りのあまり朝食のテーブルをひっくり返し、感情をぶちまけます。

「妻たるべき者が、夫に対して礼節を求められるのは当然じゃないか!なのにお前は私をないがしろにする。夫に尽くそうとしない!馬鹿にするのもいい加減にしろ!」

キャルは彼なりにローズを愛しているのですが、財力で言うことを聞かせようとするので嫌われがちなのです。

このシーンは大人になってから見ると、キャルの苛立ちも分かりますね。

婚約者がいるのに若い男と一晩中夜遊びしている…。

豪華な衣装やアクセサリー、絵画は買わせるのに、妻としての勤めは果たそうとしないローズに怒りがわくのももっともです。

ローズ側から見ればキャルは横暴な男性ですが、彼は夫として振舞おうとしています。

ふたりの感情のすれ違いがはっきりしたシーンですね。

ジャックに宝石泥棒の売れ衣を着せる

ジャックとローズが甘い夜を過ごしている時、キャルは部屋に残されたスケッチ画を見て激怒します。
(怒ってばかり)

何故なら、それは裸のローズを描いたものだったから。

また絵といっしょに彼女からの皮肉なメッセージもありました。

「これで私もダイヤもどちらも金庫に閉じ込めておけるわね」…。

キャルは怒り心頭ですが、ある悪だくみを考えます。

ジャックに『碧洋のハート』泥棒の濡れ衣を着せるのです。

部下のラブジョイがジャックのコートにこっそり宝石を入れ、キャルはみんなの前で告発します。

ジャックは泥棒として連れ出され、ローズは事件の展開に混乱し、ジャックの声も届きません。

キャルはジャックを完全に恋敵として認識し、確実に排除しようとしています。

この作戦はうまくいったように見えますね。

ローズをビンタする

ジャックが連れ出された後、まだ怒りのおさまらないキャルはなんとローズを平手打ちします。

…気持ちは分からなくもないですねw

「とんでもない尻軽女があったもんだ」
「おれの目をよく見るんだ。この売女――」

あの裸のスケッチがよほど気に入らなかったのでしょう。

上流階級の御曹司とは思えない言葉でローズをののしります。

しかしローズはひるみません。

頬の痛みは、ジャックと離れ離れになった胸の痛みに比べれば、何の意味も持たなかったようです。

救命ボートに強引に乗ろうとする

タイタニック号が沈みだし、一等船室の乗客たちは女性や子供から優先的に救命ボートに乗ることになります。

しかしローズの母親は船客の等別にしたがって、下級の乗客とは席を別にしてほしいと文句を言います。

下流の貧民で混みあった船には乗りたくないのです。

「おかあさま、何てことを言うの?」

ローズは船の設計者アンドリュースからボートの数が乗客の人数に対して絶対的に少ないことを聞かされていたのです。

「救命ボートに乗客全員は乗れないのよ?たとえ人数を半分にしたって、ボートが足りないのを知らないの?船に乗っている人の半分は、確実に死んでしまうのよ!」

しかし必死なローズを笑うかのように、キャルは冷淡に言い放ちます。

「我々はその『半分以上』ではないのだから、別にかまわんじゃないか」

あまりにも人でなしなキャルに、ローズは言葉を失います。

このセリフにはジャックが「三等船客」、つまりボートに乗れない客だということも含まれているのです。

さらにキャルは追い打ちをかけます。

「しかし、あのスケッチだけは残念だったな。記念にもらっておくんだったよ。明朝までには大層な値打ちものになるだろうに」

芸術にうといキャルが、ジャックの絵の才能を認めたというわけではありません。

作者であるジャックがボートに乗れずに死ねば、あのスケッチが遺作として高値になるだろうという皮肉なのです。

「なんていう下衆な人かしら。あなたには吐き気がするわ」

このシーンはキャルの身勝手で最悪な性格がより明らかなものになり、ローズが完全に失望してジャックの元に戻ろうという意志を決定的にする場面です。

この後ローズはキャルにつばを吐きかけ、配水管につながれているジャックの元へ走ります。

乗務員を買収する

当初救命ボートには女性や子供たちが優先的に乗り、男性客は後回しになっていました。

しかしキャルはそんなことはお構いなしです。

「上流階級の俺」はさっさと沈む船から脱出するため、救命ボートのところにいた次席一等航海士マードックを買収します。

こっそりマードックのポケットに札束を潜り込ませたのです。

「これで取引成立だ。いいな?」

しかしボートに乗る寸前、ローズを発見したラブジョイの後について行ってしまうキャル。

ジャックとローズがいっしょにいると聞かされ、また怒りがこみ上げてきたのか、それともまだローズのことを諦めきれないのか…。

沈みかけている船の上で逃げた彼女にこだわっているキャルは、かなり執念深いとも、愛情深いとも言えますね。

少女の父親を演じる

ジャックとローズに向かって怒りの発砲をしたあと、追跡をあきらめてボートに乗ろうとするキャル。

甲板は残り少ない救命ボートに乗ろうとする乗客であふれかえり、大混乱しています。

キャルはマードックに「取引は成立したはずだろ?」と歩み寄りますが、群衆の方に押し返されます。

そして顔面に札束をたたきつけられ、「貴様も俺も、金で助かると思ったら大間違いだ!」と拒絶されます。
(この後マードックは拳銃で自殺)

はじめてお金の力が役に立たないことを知ったキャルですが、自分が助かるためにはなりふり構わない行動に出ます。

母親とはぐれ泣いていた少女を抱き上げると、まるで父親のようにあやしながら群衆の前に走り出ます。

「ここにまだ子供がいるぞ!私には子供がいる!」

そして航海士に向かって「頼む、お願いだ…。この子には私だけが頼りなんだ」。

そう、子供の父親を偽装して、ボートに乗ろうとするんですね!

ゲスのきわみ…。

航海士はだまされて、キャルをボートに乗せてしまいます。

キャルははじめは他の女性客の目を気にして「さあさあ、いい子だ」と少女をあやしますが、じきに泣いているのを気にも留めなくなります。

またボートの船員たちが一生懸命作業をしているなか、貴重な男手でありながら何もせずに座って眺めているだけという態度です(手伝えよ)。

ボートに乗ろうとする乗客をオールで押し返す

タイタニック号の船首が海に沈むと、巨大な波が起こりボートにも押し寄せます。

まだボートに乗り切れていない100人以上の男たちが氷点下の海に放り出され、叫び声を上げてもがいています。

キャルの乗っているボートにも、そんな乗客たちが必死によじ登ろうとしてきます。

「ボートから離れろ!おれたちまで道連れにする気か!」

キャルはオールをつかむと、ボートに這い上がろうとする者を片っ端から水の中に押し戻していきます。

最悪すぎますねw

映画の完成版ではカットされましたが、もっとひどいシーンもあります。

それは疲労困憊でボートに泳ぎ着いたジャックの友人、ファブリツィオの額をオールでざっくり割ってしまうというもの。

フォブリツィオはそこで絶命。

キャルはまだオールを振り回し、叫び続けます…。

ここはカットになって良かったかもしれませんね。

監督が「タキシードを着た悪魔」と呼んだキャルドン・ホックリーの悪行はこのように身勝手で傲慢なものが多く、役者さんによれば「今でも嫌われている」そうです。

キャルドン・ホックリーを演じた役者

ローズの横暴な婚約者、キャルドン・ホックリーを演じたのはビリー・ゼイン。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年)のいじめっ子ビフの仲間役で日本でもおなじみの俳優さんです。

SFホラー映画『クリッター』(1987年)に出演後テレビドラマに主演するようになり、1944年の第二次世界大戦を描いた映画『メンフィス・ベル』(1991年)では爆撃手を演じます。

また1991年には、デヴィッド・リンチの大ヒットドラマ『ツイン・ピークス』にも出演しました。

1996年『ザ・ファントム』でヒーロー・ファントムを演じた後の1997年、超大作『タイタニック』にジャックのライバルとして出演。

一気に有名俳優となります。

若者にはTVゲーム『キングダム ハーツ』(2002年)の黒幕アンセムの声としても知られています。

そのほか「山猫は眠らない」シリーズや「ズーランダー」シリーズ、2019年の『グレート・ウォー』などでも活躍しています。

『タイタニック』で演じたキャルドン・ホックリーの横柄な役柄があまりにリアルだったため、作品公開から20数年たった今でも「イヤな男」というイメージをもたれてしまっているそうです。

でもご本人は「悪役を演じるのは楽しい」とのこと。

キャルを完璧に演じただけあって、世間の声にも負けていない素敵な俳優さんですね!

まとめ

映画「タイタニック」の悪役の名前はキャルドン・ホックリー。

大富豪の御曹司で有能なビジネスマンでもある。

が、自分の財力を自慢し上流階級の人間であるという自負から人を見下し傲慢な態度を取る。

ローズのことは自分なりに愛して入るが、あくまで自分にふさわしいアクセサリーとして捉えているところがあり、ローズは心を開いてはいない。

演じた役者はビリー・ゼイン。

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コメント

  1. jumanji より:

    裏話として、大変面白く拝見させていただきました。
    しかし、事実は小説よりも奇なり。
    まさか「タイタニック」の出演者の初期作品が同じシリーズ作品だとは思っても見ませんでした。
    レオナルド・ディカプリオのデビュー作は「クリッター3」です。
    日本では劇場未公開でしたが、東宝からビデオとLDが発売されていたことがありました。
    LDで見かけたクレジット名は「ディッカプリオ」
    面白い巡り合わせです。

    • karin-zakki より:

      >>jumanjiさん

      コメントありがとうございます!
      また、楽しく読めたとの優しいお言葉とても嬉しいです(*^^*)
      キャル役の俳優さんとディカプリオはまさかの同じシリーズに出演していたとは・・・!
      恥ずかしながら「クリッター」は観ていないので、私も驚きました。
      教えてくださりありがとうございます!

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