4/15発売の少年ジャンプで連載中の鬼滅の刃の最新話「154話 懐古強襲」を読んだ感想を書いていきます。
ネタバレを含むので、まだ読んでいない人はご注意くださいね。
前号では、頸を落とすことに成功したものの、体だけでなおも攻撃を仕掛けてくる猗窩座に炭治郎は体力の限界で失神してしまい、義勇が立ち向かいました。
鬼滅の刃「154話 懐古強襲」のネタバレ
頸が落ち、体だけになった猗窩座(あかざ)を前に、義勇は焦ります。
まずい状態だ。
視界が狭窄(きょうさく)してきた。
失神しかけている。
義勇の左耳は全く聞こえず、右手には感覚がありませんでした。
力は入るけれど、どの程度役に立つのかもわかりません。
疲れを感じることなく、傷ついてもすぐに修復してしまう鬼と違い、人間は全力疾走をいつまでも続けられるわけではありません。
通常の鬼よりもさらに強い、上弦との戦いで長時間全力で戦えたのは、義勇が柱だからこその奇跡でした。
義勇は強く思います。
託されたものを後に繋ぐ。
もう二度と、目の前で家族や仲間を死なせない。
炭治郎は俺が守る、自分がそうしてもらったように---------。
強くなければいけなかった理由とは
猗窩座は、突然現れ自分の手首を繋ぐ女性に戸惑います。
女性は涙を流しながら、もうやめにしましょう、向こうに行きましょうと説得します。
俺は奴らを殺さなければならない、俺は強くならなければいけないという猗窩座に「どうして強くなりたいのですか?」と投げかける女性。
ここで初めて猗窩座は、自分が何故強くならなければいけないのかを思い返します。
強くならなければ、持って帰れないからだ。
親父に、薬を。
猗窩座の邂逅
人間だった頃の猗窩座はスリでした。
けれど、それは病気だった父親のため。
強くなければ盗んだ財布を持って逃げ切ることができない、
強くなければ返り討ちにあっても勝てない、
強くなければ捕まって刑罰を喰らう
貧しい暮らしの中、病気の父親に栄養のあるものを食べさせたい、薬を買ってあげたい一心で、猗窩座は盗みを繰り返していました。
けれど、父親はそんな猗窩座に「真っ当に生きろ」と手紙を残して命を断ってしまいます。
どんなに辛くても、父親のためなら耐えられる、自分は死んでも良かったと思っていた猗窩座は、父親の死後、さらに自暴自棄になります。
慶蔵と恋雪との出会い
猗窩座は、江戸で所払いの刑罰を受け、江戸から追放されます。
流れ着いた先で大人7人と喧嘩をしていたところ、素流という素手で戦う武術の道場をやっている慶蔵という男性に拾われます。
慶蔵はニコニコして屈託がなく、猗窩座に病気の自分の娘の世話を頼みたいと言います。
その笑顔は、まっすぐな炭治郎に似ていて、猗窩座は炭治郎が不快だったのは、この過去を思い出させるからだったんだと気が付きます。
慶蔵の娘は恋雪(こゆき)と言い、ほぼ寝たきりのようでした。
(ちなみに母親は看病疲れのために自殺しています)
猗窩座は咳をする恋雪を見て、父親を思い出し・・・。
鬼滅の刃「154話 懐古強襲」の感想
猗窩座が強さにこだわるのは、病気の父親のためだったんですね~!
お金が必要だけど、ないから盗むというのは間違ってはいるけど、大事な人のためでした。
でも父親は「人様のお金を奪ってまで生きたくはない」と命を断ってしまいます。
猗窩座に真面目に生きていてほしいという、自分の命をかけての訴えだったんでしょうね・・・。
この頃の猗窩座は、わずか11歳。
11歳で何度もスリで捕まって、喧嘩も強くなっています。
まさに手のつけられない狂犬という感じです^^;
江戸を追放され、流れ着いた地で慶三と娘の恋雪に出会います。
恋雪、可愛い~♪
咳をしていて・・・ということは、時代を考えても結核とか肺炎でしょうか?
まとめ
体力の限界が来ている義勇は、炭治郎を守ると強く誓う。
なぜ、自分が強くなければならないのかを思い出す猗窩座(人間の頃の名前は狛治)。
病気の父親に薬を買うため、盗みを繰り返していたが、父親はそんな狛治を悲しみ、自ら命を断ってしまう。
父親の死後、盗みで江戸を追放された狛治は、慶三と娘の恋雪に出会う。
人間だった頃の猗窩座は、確かに誰かを守る、助けると強い思いを持っていました。
けれど、そんな思いすら「妄言を吐き散らかすだけのくだらないものだった」という猗窩座でした。
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