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黒鉄の魚影でベルモットが灰原を助けた理由は?フサエブランドについても

映画

『黒鉄の魚影(サブマリン)』は、2023年に公開された「劇場版名探偵コナン」第26作目。

東京・八丈島を舞台に、監視カメラの映像上の人物の過去や未来の顔を予想できる新技術、「老若認証システム」をめぐって黒の組織が動き出します。

このシステムでシェリーと同一人物と判定されてしまった灰原に組織の手が…。

こちらでは「ベルモットが灰原を助けた理由」についてまとめています。

また「フサエブランド」についても紹介しています。
(※2024年4月時点の情報です。作品の重大なネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)

【黒鉄の魚影(サブマリン)】ベルモットが灰原を助けた理由は?

ベルモット(Vermouth)とは、『名探偵コナン』シリーズに登場する「黒の組織」の女幹部です。

組織のボスのお気に入りで、秘密主義を貫いているため基本的には単独行動が多く、謎の多い存在。

命令次第では他の組織メンバーとも行動を共にします。

プラチナブロンドの長い髪が特徴的な美女で、正体は大女優シャロン・ヴィンヤード(クリス・ヴィンヤード)。

語学に堪能で、あらゆる言語を話せるほか、拳銃の腕前も優れています。

そしてもっとも恐るべきは変装能力の高さで、「千の顔を持つ魔女」と呼ばれることも。

老若男女問わず変装可能な達人で、そのスキルは「怪盗キッドに劣らない」とコナンが評しています。

今回の『黒鉄の魚影』では、「老若認証システム」を使った黒の組織が、あるデータからベルツリー急行で死亡したはずのシェリー(宮野志保)と、幼児の灰原哀の画像が合致しているファイルを見つけてしまいます。

シェリー=「APTX4869によって幼児化した灰原哀」という疑いが生まれたことで、過去にAPTX4869で毒殺したはずの人物が幼児化して生き残っているかもしれないということに
組織が気づく恐れがある…。

APTX4869死亡者のリストから、死体を確認していない者をピックアップされ、老若認証システムを使われれば、工藤新一=江戸川コナンがバレる危険性が高くなったんですね。

実はベルモットは、コナンと灰原の居場所と正体を知っているのですが、組織には報告していません。

また黒の組織に所属していながら、時々組織の壊滅を望んでいるようなセリフもあります。

工藤新一(コナン)には組織壊滅の期待を寄せていて、「シルバーブレット君」と呼び、コナンの知らないところで何度も守っています。

原作でも謎の多い存在で、真意がつかめない行動をとることが多いベルモット。

そんなミステリアスなところが人気でもあるようです。

本作では老若認証システムでシェリー=灰原哀の疑惑が生まれた後、ベルモットはシェリーに変装し、世界各地の防犯カメラに映りこみます。

世界中の別人を「シェリー」として誤認識してしまう、失敗したシステムと組織に思わせるためなんですね。

ベルモットの思惑どおり、組織は老若認証システムを「使えない」と判断し、破棄します。

シェリー=灰原哀疑惑も うやむやになりました。

ベルモットはそこまでして、なぜ灰原を助けたのでしょうか?

考察を紹介します。

①フサエブランドのブローチを譲ってもらったから

ベルモットが灰原を助けた理由として挙がっているのが「フサエブランドのブローチを買う整理券を譲ってもらったから」。

フサエブランドは灰原のお気に入りのブランドで、作中で限定アクセサリーのブローチが販売されます。

ブローチを買うためには整理券が必要で、灰原は最後の券を手に入れましたが、もらえなかったおばあちゃんにそれを譲ったんですね。

このおばあちゃんが、実はベルモットの変装だったことがエンディングで明かされます。

ベルモットにとって、シェリー(灰原)は組織を裏切った元幹部。

『二元ミステリー』『漆黒の特急』では彼女を殺害しようとしたこともあります。

「彼女だけはこの世にいてはならないのよ…」とまで狙う相手をわざわざ変装までして助けた理由が、「ブローチの整理券を譲ってもらったから」というのは、ちょっと意外ですよね。

ファンにとっても不思議だったようです。

ただ、劇場版監督のインタビューでは、
「原作者の青山先生から『ベルモットがおばあさんに変装していて、ブローチを譲ってくれた灰原を助けた』というエピソードを初期にアイデアとして頂いていた」
「それを序盤とラストに持ってくるのは、初めの頃から決まっていた」

とあり、ブローチのお礼に灰原を助けるというアイデアは、原作者からの提案だったよう。

それなら文句のつけようがないですねw

またベルモットは登場時から真意の読めないミステリアスな女性として描かれているので、ファンにとっては今回の行動も納得できるのかもしれないですね。

②APTX4869で幼児化するということを隠しておきたいから

ベルモットは”APTX4869で幼児化する”ということを知っています。

ところが、それを黒の組織に報告していません。

組織に属しつつも、組織のしている研究をバカげたことと思っていたり、幼児化するという事実を組織に隠しておきたいと考えている節があります。

彼女の真意はまだ明らかになっていませんが、読み解こうとする考察が多くありました。

考察では
「ベルモットは20年前と容姿が変わらない」
「赤井秀一の”中身はシワシワの腐った林檎(ラットゥンアップル)”というセリフから、本当の正体は年を取っている・年相応」
「ベルモットは外見上は”若返り”、老化を止める、または不老の成功例の可能性がある」
「もしかしたら、隠したいのは”幼児化”ではなく”若返り””不老”なのでは?」

などの口コミがありました。

本作の重要な鍵になる老若認証システムは、「人物の骨格から若返りや老化を計算し、その顔をCGで作り出して合致する人物を特定する」というものです。

組織の目的は、この認証システムを使って過去の防犯カメラの記録から組織の存在を消すこと。

実際にシェリーや新一を特定できたため、大成功といえます。

でも「骨格から若返りや老化を計算し、その顔をCGで作り出す」システムは、ベルモットや「あの方」にとっても都合が悪かったようです。

ベルモットの見た目の若さの謎や、「あの方」の重大な秘密につながるため、それを隠すためにシステムを”不完全なもの”としたいという彼女の思惑が、結果として灰原を助けることになったという考察がありました。

ベルモットは灰原の正体を知っていて、本来は殺害賛成派です。

なので、今回はあくまで幼児化を隠すことが目的であり、自分や「あの方」にリスクのあるシステムを破棄させるのがメインで、灰原を助けたのは副産物的なものだったと考えることもできるようです。

③人が人を助けるのに理由はいらない

原作ファンにとっては、ベルモットが灰原を助けた理由について、もっと納得できる理由があるようです。

ベルモットは以前、ニューヨークで新一と蘭に命を助けられたことがあります。

ミュージカルの事件の後、通り魔に変装したベルモットは廃ビルで蘭と出くわしてしまいます。

とっさに口封じのため蘭を殺そうとするベルモットですが、その時もたれかかった柵が壊れ、落下しそうになります。

それを助けたのは、今自分が撃ち殺そうとした蘭と新一でした。

2人の行動が理解できないベルモットは、なぜ自分を助けたのかと聞きます。

「わけなんているのかよ?」
「人が人を助ける理由に…論理的な思考は存在しねーだろ?」

「人が人を助けるのに、理由はいらない」と答える新一。

大切な蘭を殺そうとした相手を、なぜ助けたのか、彼にも理由はよく分からないのかもしれません。

でも目の前で転落しそうな人がいたら、たとえ敵でも助ける。

正義感の強い新一らしいセリフですね。

そんな出会いがかつてあり、それがベルモットの中に残っているとするなら、今回灰原を助けたのも「理由はない」「理由はいらない」のかもしれません。

劇場版のファンにとっては「ブローチのお礼に助けた」、でも原作ファンにとってはさらに踏み込んで、ベルモットの過去の出会いを思い出させるようなしかけになっているのかもしれないですね。

【黒鉄の魚影(サブマリン)】フサエブランドとは

ベルモットが欲しがったフサエブランドのブローチ。

フサエブランドは灰原のお気に入りのブランドで、バッグやアクセサリーを販売しています。

とても人気が高く、限定アクセサリーの購入には整理券が必要なほど。

原作『名探偵コナン』での初登場は、第40巻の「博士の初恋」です。

フサエブランドを立ち上げたのはフサエ・キャンベル・木之下(木之下フサエ)。

昔阿笠博士が小学校時代に三か月だけ仲良くなった女性です。

フサエさんは小学校の時に、ある家の前が怖くて通れませんでした。

たまたま通りがかった阿笠少年が、彼女を背中で隠しながら通ることに成功し、それが縁で仲良くなって、一緒に学校へ通うようになりました。

当時のフサエさんは自分の髪の色(金髪)がコンプレックスで、いつも深く帽子をかぶり髪の毛を隠していました。

でもある時風で帽子が飛ばされてしまいます。

帽子を拾った阿笠少年は「ボクは好きだよ。いちょうの葉っぱみたいでキレイじゃない!」と彼女の髪を褒めてくれたのです。

惚れてまうやろ~ですねw

でも残念なことに、フサエさんは急に引っ越すことになり、直接別れを言えずに阿笠少年に手紙を残します。

「サヨナラは寂しいから、10年後のこの日、お日様が沈む前に思い出の場所でまた会いましょう」
「会えなかったらそのまた10年後、おばあちゃんになっても待ってる」

というメッセージと、思い出の場所のヒントになる暗号を書いて…。

阿笠博士は当時暗号を解けず、会うことができませんでした。

約40年たった今、少年探偵団の協力で約束の場所を推理し、向かって見ると…。

そこには金髪の美女が待っていたのです。

ロマンチックですね~。

この約束の場所は「イチョウの木の下」。

フサエさんは阿笠博士が好きだと言ってくれた髪の色=イチョウをとても大切に思っていて、自分が立ち上げたブランドのアイコンにしたんですね。

フサエブランドのバッグやアクセサリーのモチーフにイチョウが使われているのは、幼い時のこんな幸せな思い出が元になっているからのようです。

ところでこのラブストーリーには続きがあります。

フサエさんは引っ越した日から10年おきに約束の場所を訪れていました。

40年後に無事阿笠博士と再会できましたが、その時一緒だった少年探偵団の子どもたちを、博士の孫と勘違いしてしまいます。

自分は博士との初恋を大事に胸にしまって独り身でいましたが、博士が40年も女性を一人で待たせていたと知れば心を痛めると思い、運転手のビリーを「夫だ」と言ってしまうのです。

切ない乙女心ですね…。

ところが、別れ際に阿笠博士は「今でもイチョウは大好きですよ!」と伝えます。

博士にとっても、フサエさんは小学校時代の大切な友人であり、初恋だったんですね。

二人のロマンチックな思い出がフサエブランドの設立につながり、『黒鉄の魚影』では灰原を助けるキーアイテムになったと考えると、コナン世界の奥深さを感じることができますね。

フサエブランドのフサエ・キャンベル・木之下について

本作でベルモットを動かす重要なアイテムとなったフサエブランド。

ブランド創始者のフサエさんもベルモットに負けない重要人物なのでは?という考察があるようです。

「フサエさんが初登したアニメ421・422話(原作40巻)見返すと、灰原がアメリカでいじめられていたエピソードが出てきてて、黒鉄の魚影の前日譚になってる」「APTX4869の被験者リストに「新岡芳江」の名前がある。芳江はフサエとも読めるよね」
「フサエブランドが出てくる回って、大体重要回な気がする」
「フサエブランドを劇場版で重要な使い方したってことは、フサエさんはやっぱり何かしら意味のある人物なんだろうな」

など、本作を見たファンからは、フサエさん自身が今後物語に関わる重要人物なのではと考える人も多いようです。

フサエブランドは、現在104巻まで出ている原作の40巻で既に登場しています。

伏線だとしたらすごいですよね。

また、
「仮にフサエがベルモット本人や肉親だとしたら、博士の扱いが謎な気も」
「フサエ=ベルモット、または娘や肉親で烏丸とも血縁関係という可能性もある。
でもそれを知ってるはずのバーボンが烏丸やAPTX4869にたどり着けてないことを考えると、まだ隠されている秘密がありそう」
「フサエキャンベルの声優が増山江威子さんなのも重要ポイントだよね。峰不二子よ」

など、フサエさんの正体に関わる考察も。

担当の声優さんが峰不二子もやっていると考えると、ただの脇役で終わるとは思えないですねw

原作でも何度か再登場するフサエブランドには、あまり怪しいイメージはありませんが、フサエさんにはまだ明かされていない秘密がありそうです。

どんな謎が隠されているのが、推理するのも楽しそうですね。

まとめ

『黒鉄の魚影(サブマリン)』は、2023年に公開された「劇場版名探偵コナン」第26作目。

「黒鉄の魚影(サブマリン)」でベルモットが灰原を助けた理由は、考察では3つ。

①フサエブランドのブローチを譲ってもらったから
②APTX4869で幼児化するということを隠しておきたいから
③人が人を助けるのに理由はいらない

フサエブランドとは、フサエブランドは灰原のお気に入りのブランドで、バッグやアクセサリーを販売している。

フサエブランドのフサエ・キャンベル・木之下については、重要人物なのではないかという考察がある。

『黒鉄の魚影(サブマリン)』は現在TSUTAYA DISCASでDVDレンタルできます。

また毎年GWの劇場版公開に合わせて、AmazonプライムビデオやHulu、Netflixなどで過去の配信が始まることが多いです。

なので、『黒鉄の魚影(サブマリン)』も近日中に配信が開始される可能性があります。

2024年4月現在、Amazonプライムビデオでは過去の劇場版15作品を一気に楽しむことができます。

HuluやNetflixの会員の人も、過去の劇場版が配信されているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

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