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十字架のろくにんはグロくて気持ち悪い?打ち切りの理由についても

『十字架のろくにん』は中武士竜が描く青年漫画。

同級生5人から執拗ないじめを受け、ついに家族まで奪われた主人公漆間俊(うるましゅん)が、復讐という惨劇に身を投じていく刺激的で残酷なストーリーが人気の作品です。

しかし、一部の読者からは「グロい」「気持ち悪い」という声も。

どんなところがグロい?
気持ち悪い理由は?

打ち切りになった理由についても調べました!
(作品の重大なネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
(※2022年8月時点の情報です)

【十字架のろくにん】ここがグロい

芸人のかまいたち・山内さんが「面白い!」とおすすめしていた鬱漫画。

最近は鬱・グロ・復讐譚など、ちょっとクセの強い作品が人気ジャンルになっていますよね。

本作はいったいどんなところがグロいのでしょうか?

いじめっ子たちへの復讐がグロい

『十字架のろくにん』は、同級生たちに家族を殺された主人公・漆間俊(うるましゅん)が、殺人の技を身につけ加害者たちを追い詰めていく復讐劇です。

「いじめ」と言っても、小学生が実行したとは思えないほど内容は凄惨。

家族を失った漆間は復讐のため退役軍人である祖父から「殺人術」を4年間学び、高校進学とともに処刑を実行。

加害者ひとりひとりに対して行われる「復讐」がグロい・残酷と言われているようです。

加害者は5人おり、それぞれの悪行にふさわしい方法で漆間に殺されていきます。

たとえば一人目の千光寺克美(せんこうじかつみ)は、かつて改造エアガンを撃って漆間をいじめていました。

漆間は復讐として千光寺を捕縛し、体の表皮を剥いでそこに改造エアガンを撃ち込みます。

千光寺は嘔吐するほどの痛みで気が狂い、漆間に罵詈雑言を浴びせながらショック死するのです。

…………。

このような凄惨で残酷な「処刑」が4人行われます。
(しかしいじめの首謀者・至極京/しごくきょう/だけには逃げられてしまいます)

漆間をいじめ続け、幸せな家族を崩壊させたいじめっ子たち。

そのため彼の復讐は「因果応報」「スカッとする」「殺すのも仕方ない」と受け入れられているのかもしれません。

しかし、改心させるような復讐ではなく拷問に近い殺害方法なので「グロい」「怖すぎ」と言われているよう。

かなり人を選ぶ作品といえそうです。

ストーリーがグロい



「5人の同級生たちに復讐していくというストーリーだが、展開が同じことの繰り返しで早々に飽きる」
「基本的に女の子がさらわれる→復讐相手を残虐に殺すのワンパターン。全部同じ」

など、ストーリー展開がいつも同じでグロいという意見のようです。

本作の売りでもある「復讐」ですが、はじめは「どんな恐ろしいものになるのか」とワクワクするものの、毎回同じような展開になるため「グロいだけでつまらない」という声も。

「グロい」「残酷」なストーリーが好みだとしても、どのターゲットたちも似たようなパターンで殺されていくと、飽きてしまうのも分かりますね。

また殺害のバリエーションは豊富ですが、「安っぽい刺激」「子ども向け」と目の肥えた大人の読者には物足りないようです。

「思ったほどグロくなかった」
「期待したほどではない」
「退役軍人である祖父から教わった殺人スキルで救いようのないクズどもを処刑していく…という序盤の流れが良かったのに、余計なエピソードが増えて胸糞な展開に」

という不満もあるよう。

「グロい」漫画を読みたい人にはおすすめですが、本格的なグロを求めている人には物足りない場合も。

また、ストーリーは途中から迷走しているようです。

【十字架のろくにん】ここが気持ち悪い

絵が気持ち悪い

管理人は絵はそこまで気持ち悪くなく、むしろ今風のかっこいい絵柄だと感じましたが、殺害シーンなどの「気持ち悪い」場面が「嫌い」という人が多いようです。

テンポはいいのですが、ストーリーが「怖い」「残虐」なため、作画の良さがかえってリアルで気持ち悪くなってしまうのかもしれませんね。

登場人物全員が気持ち悪い

「登場人物が全員あたまがおかしい」
「誰にも共感できないし気持ち悪い世界」

「主人公の過激な復讐」というストーリーのために用意されたような、気持ち悪すぎる言動や行動のいじめっ子たち。

読んでいてスカッとしない、嫌な気持ちになるという人が多いようです。

また「加害者たちは救いようのないクズだらけです。さぁ殺しましょう!」と作業のように処刑を完了していく主人公にも共感しにくいよう。

ヒロインや脇役の女の子は可愛いのですが、「とにかくウザい」「主人公の足を引っ張ってばかり」「わざわざ悲惨な状況になるためにありえない行動をとる」など、こちらも支持が低いよう。

キャラの行動に爽快感がなく、共感もできないことから「気持ち悪い」と言われるのかもしれませんね。

いじめの内容が気持ち悪い

物語序盤で、主人公がいじめられているシーンが「気持ち悪い」という声も。

小学生時代から始まるのですが、どれも小学生とは思えない残酷ないじめです。

改造エアガンで撃ったり、柔道の技をかけたり…。

また首謀者は主人公を「実験体A」と呼び、「人を直接的・間接的に殺したい」という自分の興味のためだけに、主人公を精神的に追い詰めます。

可愛がっていた子猫を殺したり、家族を交通事故に合わせるなど「おまえ本当に小学生か?!」と疑いたくなるほどのサイコぶり。

そんな首謀者をあがめるいじめっ子たちもよく分かりませんw

そんな陰湿ないじめの仕方が「気持ち悪い」と言われているようです。

感情移入してしまって気持ち悪くなる

「読んでいるうちに気持ち悪くなった」「不快」という意見もあります。

グロさが売りの作品であり、そのほかにも電子書籍特有のエグい展開がてんこ盛り。

免疫のない人、苦手な人にはキツイ内容です。

とくに動物が殺されるシーンが苦手な人は読まない方がいいかもしれません。

買う前にレビューや試し読みを見ることをおすすめします。

女の子がひどい目にあわせられるのが気持ち悪い

「ストーリーがグロい」のところでも書きましたが、基本的に「女の子が襲われる→主人公が処刑する」のワンパターンで、女の子がひどい目に合うことが多い作品です。

そのため女性の読者からは「気持ち悪い」と言われており、男性からも「作者の願望か?」と思われることもあるよう。

もともと主人公は復讐する動機を充分持っているので、女の子が襲われるエピソードはあまり必要ないような気もしますが…。

一種の読者サービスなのでしょうか?

女の子が悲惨な目にあい、死亡するような作品が苦手な人にもおすすめできません。

【十字架のろくにん】打ち切りの理由について

『十字架のろくにん』は2020年3月から「別冊少年マガジン」で連載されていたものの、人気が低迷し2020年10月に打ち切りとなりました。

しかし講談社の漫画アプリ「マガポケ」で2020年11月に連載が再開されると大ヒット!

単行本既刊すべてに重版がかかるというV字回復をとげました。

打ち切りになったのは
「単行本1巻の売上が想定より低かった」
「人気が出なかった」

ことが主な理由のようです。

管理人としては「ストーリーがあまりに残酷すぎたからでは…」と思いましたw

同じように思った人は他にもいるようです。

など、「打ち切られるのも納得の内容」「雑誌に載せるレベルじゃない」という意見も。

しかし、実は本作はあの『進撃の巨人』以来10年ぶりとなる「絶望コンペ」を通過した怪作。

「絶望コンペ」とは別冊少年マガジン創刊時に実施されたコンペで、「あなたの絶望を描いてください」がテーマの作品を募集しています。

もともと絶望や残酷さを楽しむための作品だったんですね。

紙版では打ち切りとなってしまいましたが、電子漫画の世界では本作のような「グロくてエグい刺激的な作品」は人気ジャンルですよね。

場所を変えればヒット作を生みだせるという、良い見本かもしれません。

また「グロいけど面白い」「グロが大丈夫な人にはおすすめ!」と、本作を推す声も多くありました。

「あまりにも残酷でグロいけど、読むのがやめられない」「復讐の果てに何があるのか確かめたい」という熱烈なファンも。

好意的なレビューも多く、マガポケで人気作品になったのも納得です。

現実では絶対にありえない殺人という復讐の結末がどうなるのか、読者はみんな楽しみにしているのかもしれませんね。

まとめ

『十字架のろくにん』は、執拗ないじめを受け家族まで奪われた主人公漆間俊(うるましゅん)が、復讐という惨劇に身を投じていく刺激的で残酷なストーリーが人気の作品。

一部の読者からは「グロい」「気持ち悪い」という声がある。

グロい理由は、いじめっ子たちへの復讐がグロい・ストーリーがグロいなど。

気持ち悪い理由は、絵が気持ち悪い・登場人物全員が気持ち悪い・いじめの内容が気持ち悪い・感情移入してしまって気持ち悪くなる・女の子がひどい目にあわせられるのが気持ち悪いなど。

「十字架のろくにん」は、「別冊少年マガジン」で連載されていたが一度打ち切りになっている。

打ち切りの理由については、「単行本1巻の売上が想定より低かった」「人気が出なかった」ことが主な理由のよう。

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