今ネットで話題の少女漫画といえば『鬼の花嫁』(noicomi)。
最新刊は5巻まで発行されていて、コミックシーモアで独占先行配信されています。
「絵柄がかわいい」「玲夜がかっこいい」と人気ですが、「つまらない…」「面白くない」という声もあるようです。
いったいどこがつまらないの?
面白くないのはなぜ?
そのほか「面白い!」という意見や、無料で読める電子書籍サービスもまとめました。
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
※2022年5月の情報です。
【鬼の花嫁】ここがつまらない
広告で流れて来た、鬼の花嫁って漫画が気になる…シーモア入ろうかなぁ…。Kindleでも買えるのかな?
「わたしの幸せな結婚」に似てる感じがして好きな予感! pic.twitter.com/VadQkGHXku— うさぎ (@white_rabbit_98) April 12, 2022
コミックシーモアが大々的に宣伝しているため、Twitterなどでタイトルを目にしたことがある人も多いようです。
可愛らしい絵柄、かっこいい男性キャラなど人気があるのも分かりますね。
また人気作品「わたしの幸せな結婚」が好きな人にも「刺さる」と評判のよう。
とても人気があるようですが、いったいどこがつまらないのでしょうか?
ヒロインがつまらない
↑ noicomi鬼の花嫁 ↑
調べたところ、Twitterでは「つまらない」「面白くない」という意見はほとんどありませんでした。
またコミックシーモアのレビューを見てみると、総レビュー数2,600あまりのうち、★5は1,870件(約70%)、★1は67件(約2.5%)と圧倒的多数でほとんどの読者に支持されているものの、★1をつける辛口評価の人もいるようです。
★1~★2の読者の感想でまず挙げられているのが
「ヒロインが精神的に弱すぎて共感できない」
「ヒロインが流されキャラ」
「ヒロインに自主性がなさすぎる」
といった「ヒロインに魅力がなくてつまらない」という意見でした。
本作の主なストーリーは、家族から愛されずに育ったヒロイン・柚子(ゆず)。
ある夜、最強の鬼のあやかし・玲夜に「花嫁」として見初められます。
玲夜によって溺れるような愛を注がれ、柚子の生活は一変する…というもの。
そんな愛され系ストーリーによくあるように、柚子は典型的な「流され」ヒロイン。
ただ「運命の相手(花嫁)だから」としか説明されず、柚子の性格や容姿が理由ではないようです。
そのため読者はモヤモヤしたまま読み進めることに。
一方柚子も「愛している」と言われたから「愛している」と返すような「流され」っぷり。
本当に好きなの?
「悲惨な家庭環境だったとしても、令和のヒロインらしくもう少し強い意志を持って行動して欲しい」
「今のままではなぜ最強の鬼に愛されるような女の子なのかも伝わらないし、たんに男に依存気味の意志の弱い子にしか見えない」
など、ヒロインに共感できず、魅力も感じられないため「つまらない」と思う人が多いようです。
漫画版の柚子の容姿はとてもかわいらしく、「妖狐の花嫁」に選ばれた妹に比べてもそれほど劣りません。
なのに令和時代のヒロインとしては意志が弱すぎ、男性に頼り切りという設定はかえってリアリティがないようにも感じます。
悲惨な家庭環境にも負けない意志の強さ(悪役令嬢のような…)や、「運命の花嫁」だからではなく、自分の意志で玲夜が好きだと言えるような積極性があれば、もっと支持されたのではないでしょうか?
ストーリーがつまらない
次に多かったのが、「ストーリーがつまらない」という声でした。
前述したように本作のストーリーはある意味王道で、大昔の少女漫画から何度も繰り返されてきた黄金のパターンといえます。
(古くは『シンデレラ』『小公女セーラ』、最近では『恋空』に近いとも言われています)
見た目は可愛いのに可哀そうな境遇のヒロインが無条件に溺愛される展開、好きな人はたまらないですが、「ありきたりでつまらない」と感じる人が多いよう。
「ヒロインが何の努力もせずに地位とお金のある男性に拾われて、無条件で愛され、ヒロインをいじめていた家族が報復を受けるざまぁ展開。ヒロインご都合主義で中身がまったくない」
「いじめられていたヒロインが才色兼備のイケメンヒーローに見初められ、理由もなく溺愛されるだけの物語。全部どこかで見たキャラクター、設定、ストーリー。新鮮味がない」
など、ストーリーに関してはかなり辛口の評価をされていました。
たしかによくあるストーリーですが、それだけ多くの読者に愛されているパターンで、今でもちゃんと需要がある物語ともいえます。
『シンデレラ』『小公女セーラ』に代表されるように、「見た目が良く罪のない女の子が虐げられている時に、突然どこかからイケメン(お金持ち)がやって来て救ってくれる。そして女の子をいじめていた者は不幸になる」というテンプレ、ある意味「裏切り」や「どんでん返し」のない、とても安心できる作りです。
学業やバイト、仕事、面倒くさい人間関係に家事、育児…。
現代社会の生活は疲れることがたくさんあります。
そんなくたくたに疲れた脳で、さらに難しい謎解きや殺伐とした世界観、身内の裏切りが続く漫画は「読みたくない…」という人も多いのではないでしょうか。
疲れた時に甘いものが効くように、疲れた脳は「甘い漫画」を欲しがるのかもしれません。
才色兼備で最強のイケメンが、ヒロインをただただ甘やかし、溺愛してくれる…。
愛されるのに理由もいらないし、ヒロインをいじめた相手はちゃんと罰を受ける。
そんな現実離れした「甘いストーリー」が読みたい時、誰だってありますよね。
『鬼の花嫁』はありきたりでつまらないストーリーかもしれませんが、「これぞ王道」といった展開を安心して楽しむことができる令和時代に合った恋愛ファンタジーなのかもしれません。
設定・世界観がつまらない
「『運命の花嫁』という設定がつまらない」「世界観がつまらない」という人もいるようです。
劇的に感じる「運命の花嫁」という言葉ですが、あやかしの玲夜が柚子を見初めたのは「運命の相手(花嫁)だから」というだけで、それ以外に理由がないようです。
作中で繰り返されるのは
「”あやかしの花嫁”に選ばれるのはとにかくすごい名誉」
「人間の娘はみんな”あやかしの花嫁”になりたがる」
といったことで、選ばれる基準や理由は読み進めても謎のままです。
「花嫁」はよく分からない基準(それが「運命」らしい)で、あやかしに一方的に選ばれて、それを拒否できません。
また女の子側は甘やかされ溺愛されたり、実家に経済的援助をしてもらえるので裕福になったりとメリットがあるのですが、あやかしが「花嫁を得るメリット」はほとんど描かれません。
(一応あやかしも”一族が繁栄する”というメリットはあるようなのですが、元々力を持ち裕福なことが多いため、あまり差が分かりません)
いったい何のための「花嫁システム」なんでしょうか?
「”あやかしの花嫁”はすごい力を秘めているのであやかしたちが欲しがる」とか、「人間の娘と交わることであやかしはすごい力を得ることができる」とか、そういった説明があれば説得力もあるのですが…。
「あやかしの花嫁ってこういうものなんです」「くわしい説明はしないけど受け入れてくれ!」というような作者の意図(手抜き)は感じましたw
また本作の設定がBLの「オメガバース」によく似ているとも言われています。
オメガバースを知っている人なら詳しい説明がなくても、「運命の花嫁」がそのまま「運命の番(つがい)」のシステムになるので理解しやすいかもしれません。
「あやかしは運命の花嫁に無条件に惹きつけられ、愛したくなる」という設定も、オメガバースなら「オメガのフェロモン」によるものと説明がありますが、本作では「運命だから!」で済まされています。
運命とは…?
この「運命の花嫁に出会ったらすぐ好きになる」という世界観が、「つまらない」「面白くない」という人も。
あまりにも女の子側の気持ちや性格を無視したまま「好き」「愛してる」になるため、「設定を生かしきれていない」「ついていけない」となるようです。
管理人も「運命の花嫁だから」惹かれたのはいいとして、その後の過程で”柚子だから”愛するようになった描写があったり、柚子も玲夜に惹かれていく描写がちゃんとあったりすればもっと物語に入り込めたのになあと惜しい気持ちです。
【鬼の花嫁】ここが面白くない
バトルシーン(?)があっさりしすぎ
柚子をいじめた相手は玲夜に攻撃されるのですが、ほとんどのシーンが
「柚子が傷つけられる→玲夜が怒りの報復→相手・ぐわぁぁぁやられたー!」
の繰り返しです。
ストーリーの本筋でないとはいえ、バトル(?)シーンの迫力がなく、いつもワンパターンなので「つまらない」「面白くない」となるようです。
登場キャラクターがテンプレで面白くない
主役カップルの柚子・玲夜に限らず、柚子の陽キャ親友カップルや意地悪な妹カップルにしても「よくあるテンプレキャラ」で魅力を感じにくくなっているようです。
「華鬼」(はなおに)のパクリだから面白くない
「華鬼」は梨沙による和風ファンタジー小説で、作者が自サイトで公開していたものを2007年に書籍化。
その後2009年に映画化、2010年に舞台化、2011年にゲーム・ドラマCDと展開された人気作品です。
『鬼の花嫁』との類似点は
・ヒーローは孤高で鬼のトップ的存在
・ほかの女性からの媚びにうんざりしている
・ヒロインはずばり「鬼の花嫁」と呼ばれる
・悲惨な人生を歩んできている
・ヒーローがデレてからはヒロインを溺愛し、独占欲を示すことも
・描写は穏やかだが性的要素がかなり強い
こちらもよくある設定といえばそうなのですが、『鬼の花嫁』の主役カップルとよく似ていますよね。
大きく違うのは、ヒーローがはじめヒロインに殺意や憎悪を持っているところでしょうか。
漫画版が小説と違いすぎて面白くない
CM出まくってる『鬼の花嫁』とやらがきつい~~~。まったく面白くないのに文字数だけ多い。
そしてコミカライズは敵対者達の性格をモリモリ悪化、ヒロインちゃんを完全被害者化、ってこれはいくらなんでも反則では?😅ヒロインちゃんがビクッとする場面、小説ではだいたいむかついてるよ彼女🤣
— senn-ninn-ka 秋野 (@akinoshiroihana) April 30, 2022
原作小説はすでに完結しており、無料で読むことができます。
コミカライズ版が原作小説と違いすぎて「つまらない」「面白くない」と感じる人もいるようです。
原作版とコミカライズ版ではキャラクターの性格が変わっており、ヒロインはそこまで弱弱しくない!という声も。
漫画版を読んでイマイチだった人は、原作小説を読んでみるとまた違うかもしれませんね。
【鬼の花嫁】ここが面白い
シーモアの鬼の花嫁ってマンガが好きで購入してまで読んでるんだけど、先が気になりすぎて原作全巻購入した。おもしろい。
— ウラ ントワネット・ド・カチ ューシャ®︎₊₂₉₇ (@uran214) May 15, 2022
コミックシーモアではおよそ70%の人が「面白い!」「好き!」と★5をつけている本作。
Twitterでもハマっている人が多数います。
読者の声を紹介します。
シンデレラ系で応援したくなる
最近、ネットの広告にやたら出てくる『鬼の花嫁』(漫画)の原作Web版がなろうの異世界恋愛日間ランキングに入ってるのに気づいて、さっそく読み始めた。
「ヒーロー! 早く出てきてヒロインを溺愛してあげてくれえ!!」と思わずにいられない序盤。シンデレラ系の話はおもしろいのが多いと思う。
— 畑中希月 (@KizukiHatanaka) March 31, 2022
ヒロイン・柚子がこれでもかと理不尽に両親・妹から虐げられる序盤。
ここからの大逆転があると分かっているとはいえ、あまりに辛い描写だと「玲夜、早く来てくれ―!」となりますよねw
愛され系漫画は溺愛が約束されているため、安心して読むことができます。
難しく考えずに読めるから面白い
あっ、そうそう、こちらの「鬼の花嫁」漫画版、脳が「もう小難しいこと考えたくない!適度に面白く最適につまらないエンタメを所望する!」ってバグったときに原作Kindleりました。
たとえるなら、「お弁当屋に行って弁当買ったらのり弁だった」みたいに安心できる作りで、令和に最適化されてた。
— 奈符(なぷ) (@nap_techo) April 8, 2022
疲れた心が振り回されすぎず、適度に面白くて殺伐としていないストーリー。
そしてどうせ読むなら最高に甘いものを!といった要望にしっかり応えてくれるのが『鬼の花嫁』です。
作画はベテラン少女漫画家・冨樫じゅんさん。
女の子はしっかり可愛らしく、男の子はとことんカッコよい絵柄なので目も楽しませてくれますね。
【鬼の花嫁】無料で読める電子書籍サービス
シーモアが鬼宣伝してくる「鬼の花嫁」コミカライズ冨樫じゅん先生、すごく気になってるんだけど、単話配信シーモア先行中で他書店配信ないなー…と思ってたら、収録されてる雑誌の電書だと他書店でも入手可能だと気づいて🎉🎉🤩🤩🤩
— 四宮❄🌬⛸⛸ (@4nomiya2019) April 16, 2022
『鬼の花嫁』はコミックシーモアで独占先行配信されているコミックです。
現在コミックシーモアでは1巻を無料で読むことができます。
会員登録も不要です。
(2022年8月11日までの限定公開※2022年5月時点の情報です)
コミックシーモアは月額利用者は3,500万人超、取扱いコミック・書籍は93万冊以上と国内最大級の電子書籍サービス。
運営はNTT関連会社で、ある日突然サービス終了という可能性も低め。
安心して利用できる漫画アプリと言われています。
『鬼の花嫁』漫画版は現在5巻まで配信されていますが、残念ながら全巻無料で読める電子書籍サービスやまんがアプリはありませんでした。
『鬼の花嫁』が配信されている電子書籍サービスは現在コミックシーモアだけのようです。
(8月からは他電書サービスでも配信される予定です)
「コミックシーモア」では現在1巻が無料で読めるほか、新規会員登録(無料)時に「70%オフ」のクーポンがもらえます。
対象作品は1冊、利用は1回限りですが、これを使うと『鬼の花嫁』143円(税込)を1冊70%オフの43円で読むことが出来ます。
購入する前に全巻無料で立ち読みもできるので、中身を確認したい時にとても便利です!
(立ち読みは会員登録不要です)
また『鬼の花嫁』の原作小説はすでに完結しており、無料小説サイト「ノベマ!」で読むことができます。
(会員登録は不要です)
コミカライズとは細かい違いもあるようですが、こちらを試してから漫画版を読んでみてもいいかもしれませんね。
【鬼の花嫁】漫画はkindleで読める?
原作小説のみ読める
現在Amazon kindleで読めるのは『鬼の花嫁』の原作小説のみです。
小説版は全5巻で完結しており、kindleで配信されています。
また小説版は、2巻まではAmazon Kindle Unlimitedの対象作品になっています。
Kindle Unlimitedの会員は、『鬼の花嫁』小説版を2巻分追加料金なしの無料で読むことが出来ます。
ポイント還元率が低いため、購入する場合はAmazonのキャンペーン中にまとめ買いした方がお得かもしれませんね。
Kindle Unlimitedは、小説の他に雑誌やマンガ、ビジネス書まで月額980円で読むことができるアマゾンのサービスです。
かなり元が取れますよ。
まとめ
『鬼の花嫁』は、コミックシーモアで独占先行配信されている漫画。
「絵柄がかわいい」「玲夜がかっこいい」と人気ですが、「つまらない…」「面白くない」という声もある。
つまらない理由は、ヒロインがつまらない・ストーリーがつまらない・設定世界観がつまらないというもの。
面白くない理由としては、バトルシーン(?)があっさりしすぎ・登場キャラクターがテンプレで面白くない・「華鬼」(はなおに)のパクリだから面白くない・漫画版が小説と違いすぎて面白くないというもの。
面白いと言われているところは、シンデレラ系で応援したくなる・難しく考えずに読めるから面白いというもの。
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