2019年に公開されたディズニー映画『アナと雪の女王2』。
10代~20代の女性を中心にファミリー層など幅広い年代に人気があり、日本での興行成績は133億6000万円という大ヒットとなりました。
しかし、観たファンからは「ひどい!」「意味が分からない」という声があるようです。
いったいどこがひどいのでしょうか?
意味不明なのはどんなシーン?
ネットの意見もまとめました。
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
【アナと雪の女王2】ここがひどい
脚本(ストーリー)がひどい
アナ雪2、良い画はいくつか見れたので個人的にそこまで評価は悪くないけど、ここ数年のディズニーとしては久しぶりにひどい脚本だったのでやはりラセターの抜けた穴はでかそうだなぁ…。
— 加藤アカツキ (@AkatsukiKatoh) December 5, 2019
大ヒットした『アナと雪の女王』の続編として制作された今作。
しかし、視聴者は前作ほどの感動を味わえなかったようです。
もともと大ヒット作の続編は期待値が高まっていて、辛めの評価になりがち。
今作も「ご都合主義の後付け設定」が足を引っ張っているようです。
エルサたちの父親は今作で、”子供の頃に魔法の森で魔法に触れたことがある”という設定をつけられています。
視聴者からすると、では「何故エルサを長い間閉じ込めていたのか?」という疑問がわきますよね。
物語としての矛盾が起き、ストーリーを素直に楽しめなくなってしまった人もいるようです。
また過去の出来事が語られたり、新キャラクターの精霊たちが登場したりという複雑なストーリーが、大人でも分かりにくくなっているという声も。
前作は「白馬の王子さまが登場しない」という画期的な作品で、ディズニーアニメの幅を広げ、それが大ヒットにつながったと言われていますが、今作はやや重い内容で「政治的な問題を取り入れた」とも言われています。
エルサとアナのかかえる個人的な問題を無理やり魔法の森と結び付けようとした結果、どちらの解決にもなっていなかったり、ストーリーが中途半端になって「民族の多様性」といったメッセージ性が弱くなってしまっているという意見も。
さまざまな問題を意欲的に取り入れたのは評価できるといえそうですが、脚本としては「ひどい」「ストーリーが浅い」「とっちらかっている」という感想になっているようです。
エルサがひどい
冷静に考えるとエルサってなかなかひどい人なんだよな、アナの好意をことごとく踏み潰すし約束何度も破るだけじゃなく大切だからって言うわりに何度も攻撃して危ない目に合わせてるしそれがアナ雪2でも変わらないどころか悪化してたからなんか個人的にはモヤモヤしながら見てたよ私はw
— KEN-KEN (@ikuradon930506) December 2, 2019
主役のエルサが「ひどい」という意見もあるようです。
エルサの行動が「自分勝手」「行動の意味が分からない」という人もおり、前作で取り戻したはずの姉妹の絆がまたギクシャクしている…ということにがっかりするファンも。
美しい見た目のエルサですが、行動にはなかなか共感できませんでした。
物語終盤でエルサが「第5の精霊」だったことが判明したため、”ひどい”行動も人間ではなかったから…と納得できるかも?
クリストフの扱いがひどい
アナ雪2、この非常時に「かっこいい求婚」のタイミングをはかってばかりのクリストフ、というひどい役割を振られてしまったかれですが、土壇場でアナに「いま、アナはなにを必要としているのか」を尋ね、その回答にいっさいの疑義を示さず行動したのかっこよかったですね。
— はづき真理 (@August16th2018) January 9, 2020
「ひどい」と言われるのはアナの恋人、クリストフの扱い。
シリアスなシーンなのに、ひたすらアナにプロポーズすることしか考えていないようなコメディキャラにされてしまっています。
前作に引き続き「白馬の王子さま」がいない『アナ雪2』ですが、クリストフは一応王子さま的存在なはず…。
しかしおかしなソロパートの歌など、なかなか「かっこいい!」キャラにはなりきれていないようです。
でもそんなクリストフが「好き」というファンもいるよう。
扱いが「ひどい」ところもチャームポイントなのかもしれませんね。
ハンスの扱いもひどい
アナ雪2見てきた~前作の伏線回収されてたしなによりミュージカル要素増してて映像も綺麗で良かった あとハンスの扱いがひどい(←ここ重要)
— まふぃん (@mafinkwsn_) November 29, 2019
前作では裏切者として登場した、イケメンのハンス王子。
悪役ではあるものの、意外と隠れファンも多いキャラとして有名です。
『アナ雪2』では直接登場はしないのに、「扱いがひどい」と言われています。
それはアナがハンスの物まねをして、その答えが『悪者』だったり、ハンスの姿をした氷像をエルサが速攻で壊すなどのいじられキャラになっているから。
悪役とはいえかなりの愛され度で、再登場を期待しているファンも多いようですw
曲がひどい
仕事場のラウンジで『アナと雪の女王2』の歌がリピートされているのですが……
前作から曲のダサさにうんざりしてたのですが、続編もひどい。
そもそも流す場所もひどいし、これを流す判断をした人もひどいわ。— 彗星読書倶楽部 (@suiseibookclub) December 6, 2019
前作のファンの苦情が多いのが、「曲がひどい」というもの。
世界的大ヒットとなった”レリゴー”に比べ迫力や覚えやすさがなく、翻訳も「ひどい」と言われています。
また、劇中で披露されるクリストフのソロ曲「恋の迷い子」は、自身の思いをアナへ向けて歌ったもの。
しかし「80年代のロックバラードをオマージュして作られた」というこの曲、「ダサい」「ひどい」とかなりの不評を買っているようです。
日本語訳がひどい
訳がまともじゃない、雑と言う意味で言えば、アナ雪2ほどひどいのはないね。あれ、英語で言ってる意味と内容を半分程度しか訳してない。つまり半分は誤訳だったと思う。一字一句比較したわけじゃないからざっとだけど。 https://t.co/ndmsEGx4cb
— うさお (@usagi_no_usao) March 13, 2020
英語版で観た人からは「ひどい」と言われている日本語版。
字幕版で観た方がより深く楽しめるのかもしれません。
オチの伏線がひどい
アナ雪2、序盤から「ダム」という人工建造物大ヒントが提示されるためにオチが読めてしまったので、聖霊達はまどろっこしいことせずお前の先祖ひどいやっちゃでと、さっさとエルサ達に教えてほしくなってしまった(せっかち感想)
— つもも (@story_gencrsms_) November 24, 2019
1回観たファンからは「分かりやすい伏線」として登場する冒頭・昔話の中の「ダム」。
ダムといえば日本でも問題になることの多い建築物ですよね。
魔法や精霊が存在する設定の世界観なのに、急に「ダム」という人工物が登場するため、不自然に感じた人もいたよう。
このダムは今作のクライマックスで大きな役割を持っているため、伏線としてはしっかり張られているのですが、勘の良いファンからは「(分かりやすすぎて)ひどい」と言われているようです。
【アナと雪の女王2】ここの意味が分からない
精霊関連の話がよく分からない
【映画】
アナ雪2なるものを今更見てみた
うーん・・・?
精霊周りの話が全然理解できないせいで、何のためにやってるのかとか意味不明のまま終わってしまった
終始首をひねりながら見てた pic.twitter.com/wqdqON4fZq— MIKAN (@fox__box) November 15, 2020
今作の感想で多いものがこちら。
「精霊たち関連の話がよく分からなかった」という意見が多くみられました。
「精霊」とは、今作で新しく登場したキャラクター。
風(ゲイル)・火(ブルーニ)・水(ノック)・大地(アース・ジャイアント)の4つの精霊たちが、エルサたちと戦ったり協力したりしてくれます。
これは前述の「ご都合主義の後付け設定」でもあり、物語をファンタジー&アクションにしようとした結果、無駄に分かりにくいストーリーになってしまったよう。
気軽に楽しめた前作と違い、変に複雑で重い内容になっているため、「意味が分からない」「面白くない」となってしまうのかもしれません。
世界観が分からない
『アナと雪の女王2』
好きな映画という前提で…
何が酷いって…
いきなり取ってつけた世界観を説明されたり、
全体の舞台設定の距離感が無茶苦茶だったり、
本筋に対するスヴェンの立ち位置が蛇足極まりなかったり、
極め付けは凍る溶けるの展開の理屈が最早意味不明。掘れば掘るほど出てくる。
— NI SHI KI (@n8cinema_jump) December 3, 2019
こちらも前述の「ご都合主義の後付け設定」の影響を受けているようです。
前作の世界観とは違い、「エルサの父親は魔法を知っていた」「他国と争った過去がある」などの設定が後付けされています。
魔法や精霊があるという世界観なのに、ダムという人工物が出て来るなど世界観がブレているという声も。
観ていて疑問がわいてしまい、ストーリーに入り込めなかったという人もいたようです。
登場人物の行動が意味不明
アナ雪2、歌多め。そして前作よりつまらなかった。今作こそは役立たずの氷屋が活躍するかと思ったけど、相変わらずの空気で死んでくれ。アナとエルサとその他モブも終始無意味なことをし続けて意味不明。里ごと滅んでくれた方が良かった。インサイドヘッドのおまけアニメの方が面白いし効率も良い。 pic.twitter.com/FGrrh0G0f9
— ヾ(き`Д´n)ノ彡▮ウラ▮▮ ▮ (@uskanemaru) December 30, 2020
「アナとエルサの行動が意味不明」など、登場人物の行動が「よく分からない」。
ご都合主義の話に合わせた意味のない行動に感じるという人が多いようです。
エピソードが詰め込まれているわりにどれも掘り下げが少なく、展開のための行動をキャラクターが取らされているためキャラのブレが起きたり「意味が分からない」行動のため「共感できない」「よく分からない」と言われているようです。
とくにエルサが旅立つ理由(謎の声に導かれる)や、エルサが消えてしまうことに過剰に敏感なアナなど、視聴者にとっては「?」となってしまう場面も多く、「続編のために無理やり行動させられている」と感じる人もいたよう。
アナ雪2なにも意味わからんかったけど、2人の親がただ閉じ込めたひどい親なんじゃなく、エルサをどうしたらいいかわからなかったなりになんとかしてあげようと原因突き止めようとしてたのはよかったかな、後付けでも…
— 🎄❄️にゃんこ🧸🎁 (@nya76_S2) June 14, 2020
そのほか、「エルサたちの両親が過去に魔法を知っていたにも関わらず、前作でエルサを閉じ込めていたのが意味不明」「クリストフの歌の意味が分からない」「オラフのキャラが変わったのが意味不明」など、メインキャラの行動の意味が分からないという感想が多いようです。
前作で”夏に憧れる陽気な雪だるま”として大人気になったオラフですが、今作では字が読めるようになっていたり、雑学や名言を披露したりと”大人向け”な性格に。
またある意味クライマックスともいえるオラフとの別れのシーンも「オチが見え見え」「悲しくならない」と不評のようです。
エルサが一人になってしまう意味が分からない
アナ雪2の終わり方も未だに納得してねーからな
孤立して苦しんできたエルサが、突然また孤独に生きる道を選ぶ意味が分からない— エキストラ (@HedjIuwen) August 8, 2021
物語のラスト、エルサは「第5の精霊」として森に残り、アナはアレンデールの女王として別れて暮らすことになります。
「え?!あれだけいっしょにいることにこだわったのに?」と驚く人も。
そしてアナはクリストフと結ばれ幸せに暮らすことが示されていますが、エルサはまたひとりぼっちに…。
この結末の「意味が分からない」と感じるファンが多く、賛否両論ももっとも多くなっているようです。
作品のテーマがシリーズをとおして「愛」だったにも関わらず、エルサのロマンスは描かれることはありませんでした。
「姉妹愛」「家族愛」が強調されながらも、結局はふたりが離れて暮らす…(行き来できる距離ではあるようですが)。
人付き合いが悪いわけでもなく、自身の力を受け入れ自分を愛する事ができたエルサなら、アレンデールの立派な王になれたのではないのでしょうか?
「女性がひとりで自立して生きて行く」という時流に乗り、多様な生き方をあらわしているのかもしれませんが、アナとの描写の差が「かわいそう」「意味が分からない」と言われてしまうようです。
クリストフのソロパートの意味が分からない
3回目のアナ雪2観に行ってきたなう!
オラフ可愛い!
いつ見てもクリストフのソロは意味不明www pic.twitter.com/dFHC5s2duH— 🍍ハルヒナ🍍 (@_haruh1na_) December 30, 2019
良い意味で「意味が分からないwww」と言われているのがクリストフのソロパート。
今作でついに歌を披露したクリストフですが、そのシーンの意味が分からないとウケているようです。
「意味不明だけど面白い!」「最高」と大人気の歌のシーン、ぜひ注目して観てくださいね。
まとめ
『アナと雪の女王2』は、中心にファミリー層など幅広い年代に人気がある大ヒット作だが、観たファンからは「ひどい!」「意味が分からない」という声がある。
ひどい理由としては、脚本(ストーリー)がひどい・エルサがひどい・クリストフの扱いがひどい・ハンスの扱いもひどい・曲がひどい・日本語訳がひどい・オチの伏線がひどいというもの。
意味が分からない理由としては、精霊関連の話がよく分からない・世界観が分からない・登場人物の行動が意味不明・エルサが一人になってしまう意味が分からない・クリストフのソロパートの意味が分からないというもの。
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