「江戸川コナン失踪事件」は、「名探偵コナン」の連載20周年を記念して制作された、2014年放映のTVアニメオリジナル番組。
もう一人のヒロイン、灰原哀がコナンを救うために大奮闘するこの作品、作中で大事なスマホを何故か水没させた?と思われるシーンがあります。
哀ちゃんはいったい何故スマホを水に入れてしまったのか?
そのほか電話にまつわるトリビアもまとめてみました!
(ネタバレを含んだ内容となります。ご注意ください)
灰原がスマホを水没させた理由
崖から落ちた時にたまたま川に落ちてしまった
【本日21時】金ロー『江戸川コナン失踪事件 史上最悪の二日間』放送https://t.co/RcmAR2ooBF
2014年に原作連載開始20周年を記念し放送されたTVスペシャル。コナンが記憶喪失となる本格ミステリー。 pic.twitter.com/jjcx2HCPqV
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 17, 2020
「彼女がわざと水没させたわけではない。崖から転落した時に川に落ちてしまっただけ」
物語中盤、記憶喪失のコナンを救出するため、阿笠博士とふたりで犯人の足取りを追う灰原哀。
ところが追跡がばれ、博士の愛車はトレーラーに潰されそうになり、ガードレールにぶつかって大破した後は彼女も車の外へと投げ出されてしまいます。
身につけていたボール射出ベルトを利用し、致命傷は避けられましたが、崖下へ転落。
そのまま気絶してしまいます。
しばらくして目を覚ました灰原は、冷静に自分の状況を確認。
服はボロボロですが諦めず、単身犯人のアジトに潜入しようとします。
そして川に落ちているスマホを確認し、拾おうともせずそのまま崖を登っていくというシーン。
自分で水没させたわけではない
この時の灰原の意味深な行動が、「灰原がスマホを水没させた?」「どうして?」と謎に思われているようです。
ですが、一連のシーンをよく確認すると「水没させた」とするにはやや弱い描写が。
①川べりで「ぽちゃん」と音がする。
②灰原の足だけのカット(方向転換?)
③川を背にし、崖を登り始める灰原。最後に水中のスマホのカット。
この①の音と②③への流れで「灰原が自分で水の中へ落とした」と見る視聴者が多いようですが、実際には「自分の意志で水没させた」描写はありません。
ストーリー的にもスマホを水没させる必要性はなく、また持っている方が圧倒的に便利なアイテムなので、灰原も本当は拾いたかったのではないでしょうか?
でも目を覚ました後、冷静に自分の体の状態を確認した時にスマホがないことに気づき、川の中に完全につかっているスマホを見て、「もう使えない」「救助は呼べない」と瞬時に判断し、「拾わない」選択をしたのではないでしょうか?
わざとスマホを水没させる意味がない
江戸川コナン失踪事件~史上最悪の二日間~とやら見とるんだが灰原さんてあんな小さい体やのに車運転出来るんやな😳 pic.twitter.com/FftnawtdSC
— 皇帝王 (@blackroseheaven) November 11, 2019
灰原哀はどんな状況でも落ち着いて自分や他人を分析し、最適な答えを出すことができる理系キャラですよね。
さらに今回は「ひとりで記憶喪失のコナン(工藤新一)」を救出するという重責がかかっています。
そんな彼女だからこそ、「使えないものは持たない」「拾って使えるかどうか確認する時間が惜しい」と判断し、スマホを水没させたままその場を後にしたのかもしれません。
これから崖を自力で登るのに、「荷物になるものは極力減らす」という冷静な考えもあるかもしれませんね。
結論としては「転落したときにポケットから落ちた」とする方が自然ですし、灰原のような冷静沈着・思考型キャラが「大事なアイテムを意味もなく水没させる」ことはないように思われます。
スマホも水に落ちてすぐ拾えば大丈夫かもしれませんが、おそらく灰原が気絶している間、ずっと川の中にあったはずです。
(この作品が放送された2014年当時は、防水機能のあるスマホはとても少なかったという背景もあります)
水没状態のスマホはもう使い物にならない、とそのままにしたのでしょう。
ただ、川べりでの「ぽちゃん」という音が気になりますよね。
つい深読みしたくなるこの音ですが、脚本はとくに意識していないのではないでしょうか?
意味深な音が事件の鍵を握る・・・というのはミステリ作品によくあることですが、この場合は「魚の跳ねた音」「川をあらわす普通の環境音」といった程度のもので、ストーリーとは深くは関係ないのでは?と思います。
今作ではスマホはそこまでキーアイテムでもなく、音と意味深な灰原のカットで視聴者をミスリードさせるという意図もとくになさそうです。
ミステリ好きの視聴者はかえって混乱してしまうので、まぎらわしい音は入れないでほしいですね!w
コナンや灰原が持っている機種について
灰原「博士!銃声が聞こえたって警察に連絡して!」これまでどこでも放送されたことのない「江戸川コナン失踪事件〜史上最悪の二日間〜」テレビ初放送中!#コナン pic.twitter.com/njjV6OHkI4
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) December 26, 2014
コナンは工藤新一用と江戸川コナン用でスマホを使い分けています。
原作では色は確認できませんが、機種は架空の「XPERIKAN」。
(Sony Xperia acroとよく似ています)
これは阿笠博士と同機種で、携帯時代はコナンの正体がバレそうになった時に博士の携帯を使って疑いを晴らすというエピソードもありました。
そのためスマホに機種変更しても、博士と機種を合わせているのかもしれませんね。
人気映画「ゼロの執行人」では、コナンは赤いスマホ、新一用に白いスマホと使い分け、スマホが非常に重要なアイテムとなっています。
灰原の愛用機はAndroid。
LGのPLADA phoneと言われています。
人気キャラのジン、安室はiPhoneを使っているようです。
主要キャラは超長期連載の中で、自然に携帯からスマホへ移行していますが、現役女子高生の蘭ちゃんはまだガラケー。
意外ですよね。
これは蘭ちゃんのガラケーが、新一からのプレゼントだから(原作25巻)。
ホワイトデーのお返しに新一から贈られた携帯を今も大切に使っている蘭ちゃん。
周りがスマホになっても使い続けているのは、新一への思いがあるからなんですね。
まとめ
「江戸川コナン失踪事件」で灰原哀がスマホをわざと水没させるというようなシーンがあった。
「灰原がスマホを水没させた?」「どうして?」と謎に思われているようだが、わざと水没させたわけではなく、崖から落ちたときに落ちてしまっただけ。
スマホが革に落ちてしまったため、使えないと判断して置いていったと思われる。
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