ジャングル・ブックといえば、東京ディズニーランドの「ジャングルクルーズ」でもおなじみのジャングルが舞台の物語ですね。
オオカミに育てられた少年モーグリが知恵と勇気でジャングルを生き抜いていくアドベンチャーストーリー。
でも「父親ポジション」として目立つのは、オオカミではなく「黒豹(クロヒョウ)」なんです。
モーグリの父親がわりのクロヒョウの名前と、もう一匹出てくる父親役の動物についても調べてみました。
ジャングルブックに出て来る黒豹(クロヒョウ)の名前は?
ジャングルブックのバギーラがあまりにも好きなオタク、世界中にいるでしょ。
“王宮で人間に育てられた過去を持つ黒豹”という時点で属性が突き抜けているのに、人間の赤子を見捨てられなかったその心は何?モーグリに誰かを重ねていたのでは?と考え出すと止まらないね。苦労人の黒豹、可愛いよ。 pic.twitter.com/VbjphYZgc9— Eva (@cantunsee17) May 25, 2020
クロヒョウの名前は「バギーラ」。
その姿のとおり賢く勇敢で、威厳に満ちた父親役です。
赤ん坊のモーグリを発見し救い出すと、ジャングルで生きるための知恵を授け、厳しい訓練をして育てます。
自然の掟を重んじ、つねに理性的で頑固な性格ですがモーグリに対しては心配性で過保護な一面も。
モーグリを狙うトラに立ち向かう、頼れるお父さんです。
もう一匹の父親役について
【映画情報】ディズニーの実写映画「ジャングル・ブック」から、モーグリ、バルー、バギーラが登場したポスターが公開!
声優を務めるのはビル・マーレイ&ベン・キングスレー。
▶https://t.co/QlPc42tyhv pic.twitter.com/um1EhSnmP4— イイ映画🎬@シネマフロントライン (@E_eiga) January 8, 2016
対してもう1匹の父親役、クマの「バルー」は能天気なお父さん。
モーグリはバギーラとはぐれたあと、バルーと出会います。
陽気でジャングルの掟に縛られることなく、自由に暮らすバルー。
食べることが大好きでいいかげんで、ときには口先だけで嘘をつくことも。
自由奔放で憎めないバルーですが、戦いの術にも長け、情に厚い一面もあります。
このバギーラとバルーという正反対の父親像、それぞれの良さがあって良いですね。
優しくも厳しい立派な父親と、遊びにつきあってくれる友達のような父親・・・。
どちらもタイプは違っても子どもを大切に思っています。
なんだか理想的だなと思ってしまいますね。
子育てといえばまだまだ「母親」の仕事と思われがちで、そんなイメージの作品も多いですが、この「ジャングル・ブック」では「父親」が子どもを育てるために奮闘する姿が見どころ。
バギーラとバルーという性格のまったく違う父親が、それぞれモーグリを守り育てるストーリーは、世のお父さんたちの共感も多かったのではないでしょうか?
バギーラとバルーの名シーン
出逢いは~ 億千万の~ 胸騒ぎ~ 生命のときめきエキゾチ~ック エキゾチッ~~~~~ク ジャングルブックの放送は2020年6月6日(土)~ ジャングルブックの放送は2020年6月6 pic.twitter.com/ZhGwlPYMtP
— なんや (@mofu_sariran) May 30, 2020
サルにさらわれたモーグリを、バギーラとバルーが協力して助けるシーンでは、2匹の連携プレイが見事に決まります。
さらわれたモーグリを追う2匹ですが、急流に行く手を阻まれてしまいます。
飛び込むのをためらうバギーラに、バルーは先に飛び込み、自分の背中を踏み台にして渡るよう言います。
また、軽々と崖を跳んで登っていくバギーラに対し、バルーは崖登りが苦手な様子。
それを見てバギーラは先導しながら「俺だけを見ていろ。他は見るな」とアドバイス。
お互いフォローしあいながらモーグリを追いかけ、救出します。
実際の黒豹(クロヒョウ)はどんな動物?
クロヒョウは、普通の毛色のヒョウ(黄褐色)から時々生まれることがある個体でヒョウの黒変種(黒色素過多症:メラニズム)と呼ばれています。
生まれる確率はおよそ11%。
100匹に11匹ぐらいですね。
真っ黒に見えますが、よ~く見るとヒョウの特長である斑点(梅花状の斑紋)を見ることが出来ます。
クロヒョウもよ~く見ると豹柄の模様がありますが、こちらはとても分かりやすい例(^^;#クロヒョウ #富士サファリパーク pic.twitter.com/p1bFK8tddt
— ZOOライダー (@zoo_biker) December 16, 2019
オスは体長140~190cm、体重40~90kgほど、メスは体長120cm前後、体重は30~60kgほどになります。
分布域は中国、東南アジアからインド、アラビア半島~アフリカまで幅広く、住んでいる場所は森林地帯やサバンナの藪、深い草むらのある岩場など様々です。
熱帯雨林から乾燥地帯まで住むことが出来るなど、高い順応力があります。
クロヒョウは東南アジアでよく目撃されているそうですが、アフリカではとても珍しいそう。
東南アジアでクロヒョウが多く生まれる理由は「黒い個体は東南アジアの熱帯雨林に溶け込みやすく、狩りに有利だから」というもの(諸説あり)。
そのため、乾燥して背丈の低い樹が多いアフリカでは黒い個体が有利にならず、生まれにくいのでは?と言われているようです。
生態や習性はヒョウと同じく、普段は単独で生活し、昼間よりも夕方から夜にかけての活動が多いようです。
動きはとても素早く、木登りや泳ぎも得意で運動能力がとても高いです。
食べ物はシマウマやシカ類、イノシシなど大型のものを捕らえ、時にはヒヒやハヌマンラングール(ジャングルブックにも登場します)などのサル類も食べるようです。
鳥や爬虫類なども食べることがあり、調べれば調べるほどジャングル最強なのでは・・・と思ってしまいますねw
そんなジャングルの絶対王者クロヒョウですが、現在「準絶滅危惧種(NT)」に指定されています。
近年の生息地開発や環境変化、密猟によって数が減っており、とくにアムールヒョウやユキヒョウなどは「絶滅危惧種」としてさらに生息数が激減しているそう。
まとめ
ジャングル・ブックに出てくる黒豹の名前はバギーラ。
主人公モーグリを育て、指導する父親役。
もう一匹出てくる父親役のクマの名前はバルー。
バギーラとバルーは正反対の父親像。
クロヒョウは、普通の毛色のヒョウ(黄褐色)から時々生まれることがある個体でヒョウの黒変種。
東南アジアで生まれることが多く、アフリカでは見かけない。
ちなみに日本の動物園でもリアルクロヒョウに会えます。
・浜松市動物園:2019年9月に赤ちゃんが生まれています!
・鹿児島市平川動物公園(クロヒョウとクロジャガーがいます)
とくに浜松市動物園は繁殖にも成功しているようで、時期があえばかわいい仔クロヒョウに会うことができますよ!
実際に動いている姿はやっぱり威厳があってかっこいいですね。
■ 関連記事 ■
「ジャングル・ブック」実写映画の猿の名前は?オランウータンから変わった理由も
コメント