アジアホラーの中でも、近年特に注目を集めているのがタイ映画。
その中でも「心霊写真」をテーマにした作品は、リアルな恐怖を演出する手法として定番となっています。
写真という“日常的で身近なツール”に霊が写ることで、非現実と現実の境界が曖昧になり、観る者を深く引き込むのです。
本記事では、そんな心霊写真をテーマにしたタイホラー映画の魅力とおすすめ作品を紹介します。
(2025年9月時点の情報をもとに作成しています)
タイホラー映画と“心霊写真”の関係性とは?
タイは仏教国であると同時に、霊的存在への信仰が非常に強く残る国です。
多くの家庭や施設には“ピープラ”と呼ばれる霊を祀る祠があり、日常的に幽霊や霊魂の存在を意識する文化が根付いています。
そんなタイでは、写真に霊が写ることも珍しくないとされ、実際に“心霊写真”として話題になることもしばしば。
ホラー映画においても、この文化的背景が活かされ、視聴者に「あり得る恐怖」を与えるのです。
心霊写真がリアルに見える理由
- 実在の事件や都市伝説に基づく脚本:視聴者に「これは本当にあった話かも」と思わせる仕掛けが多数。
- 本物の写真風の演出:画質や構図にまでこだわった映像処理により、本物の心霊写真のように見える。
- 信仰と日常が融合した演出:仏像や祠、呪術など日常に溶け込んだ霊的モチーフが恐怖を増幅。
心霊写真系タイホラー映画おすすめ7選
ここからは、人気の高いタイのホラー映画7本を紹介します。
シャッター(Shutter)
事故現場から始まる恐怖の連鎖。
カメラマンの男が現像した写真に写っていたのは“絶対にいるはずのない女”。
タイホラーの代名詞とも言える本作は、心霊写真というテーマを世界的に広めた伝説の一本。
ジメ~ッと怖い一本でした。
他のレビューではジャンプスケア多めとあったけど・・・そうかな?
話の展開もしっかりしていてよかったです。
怨霊になったネートが、タンのことを一貫して「卑怯者」と言うんだけど、考えてみると一番最初の事故(ネートが見せた幻覚?)も、車を降りて確認しようとするジェーンを止めて「逃げよう」っていうのもタンなんですよね…。
自分がネートに対してやったことを隠し通そうとしていた事といい、本質が「卑怯者」なんだなあ、と。
Amazonプライムでのタイトルは「心霊写真」。
見放題に入っています。
The Medium(女神の継承)
韓国とタイの合作によるドキュメンタリースタイルの衝撃作。
タイ東北部に伝わる巫女の家系に生まれた少女が、徐々に“何か”に取り憑かれていく。
映像の中に登場する数々の心霊描写と実話を思わせる演出が話題に。
ワンコがひどい目に会うので注意。
ゴースト・ラボ:禁断の実験
幽霊の存在を科学的に証明しようとする二人の医師の狂気を描いた異色作。
心霊写真の撮影実験が進むにつれ、科学では説明できない現象が次々と起こる。
Coming Soon(カミングスーン)
“観たら死ぬ映画”がテーマのメタホラー。
映画館で上映される新作ホラーの裏には、過去に実際に起きた悲劇が潜んでいた…。
その予告映像に混ざる一枚の心霊写真が観客の恐怖を一気に現実に引き寄せる。
フェート/双生児
タイから韓国に移住し、恋人のウィーと幸せに暮らすピム。
彼女にはかつて、結合双生児で分離手術後に死亡した双子の姉妹プロイがいた。
母親が病気で倒れたという知らせを受けてタイに戻ったピムとウィーだったが、それ以来ピムの目に死んだプロイの姿が見えるようになる・・・。
双子ならではのトリック?仕掛けが見事。
愛しのゴースト
幽霊であることを隠して夫の帰りを待つ女性と、それに気づかない夫。
実際に存在するタイの有名な都市伝説を元に、心霊とコメディを融合させた異色作。
写真ではなく“存在自体の違和感”が恐怖を誘う。
ホラーというよりドタバタコメディだけど、愛って大切だよねと感じさせる一本。
Laddaland(ラッダーランド)
念願のマイホームに引っ越した家族に次々と襲いかかる心霊現象。
写真に写る“何か”をきっかけに、家族の平穏が崩れていく。
家という安全な空間を舞台にしたリアルな恐怖が秀逸。
実話ベースの恐怖がもたらす“ガチ感”
紹介した多くの作品は、実在の事件や伝説にインスパイアされていて、鑑賞後も「もしかしたら本当にあった話かも…」という余韻が残ります。
中には、映画公開後に実際の心霊写真がSNSで出回り話題になることも。
特に「心霊写真」では、実際に提供された心霊写真を使っていることも面白い試みです。
フェイクでは終わらせないリアル志向こそが、タイホラーの真骨頂です。
タイ心霊ホラーを日本で楽しむには?
タイのホラー映画は、日本の主要VOD(動画配信サービス)でも多く配信されています。字幕も豊富で、英語・日本語ともに対応している作品がほとんど。中には英語音声・吹き替え対応作品もあります。
配信サービス別視聴可能作品
- Netflix:『The Medium』『Ghost Lab』ほか
- Amazon Prime:『Shutter』『Pee Mak』ほか
- U-NEXT:『Laddaland』『Coming Soon』ほか
ホラー好きにおすすめの視聴順
- ①『シャッター』:ジャンルの基本を押さえる
- ②『女神の継承』:文化的背景を感じる、とにかく怖い
- ③『Laddaland』:家族型ホラーで感情移入
まとめ:心霊写真×ホラー映画の最恐コンボを体感せよ
“心霊写真”というテーマは、誰にとっても身近でリアルな恐怖。
そこにタイ独自の信仰や文化が加わることで、他国にはない深みのあるホラー体験を実現しています。
もし「最近のホラー映画に物足りなさを感じている」という人がいれば、ぜひ今回紹介したタイ映画を試してみてください。
新たな恐怖の扉が、今、開かれます。
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