2018年に公開された王道ヒーロー映画『僕のヒーローアカデミア 2人の英雄』。
原作者の堀越耕平が総監修、みずからキャラクター原案もしていることで話題になり、興行収入は最終的に17.6億円を突破するなど大ヒットしました。
今作のヴィラン(敵)・ウォルフラムは高い人気を誇るキャラクター。
いったいどんな個性をもっているのか?
かっこいい名前の由来は?
そのほかSNSの評判もまとめました。
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
ヒロアカ映画「2人の英雄」のヴィランの個性
【ニュース】『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~』よりオリジナルキャラクター“ウォルフラム”(CV.小山力也)が公開 #heroaca_a #ヒロアカhttps://t.co/Gz1OGGd2Oz pic.twitter.com/sg89UCoknd
— moca (@moca_news) June 11, 2018
『僕のヒーローアカデミア 2人の英雄』でデクたちの前に立ちはだかるのは、ヒーロー社会の転覆をくわだてる敵(ヴィラン)、ウォルフラム。
彼の個性は、
「筋力増強」:テロ計画を知ったオールフォーワンから与えられた個性。
ウォルフラムは、学術都市『I・アイランド』を襲撃したヴィランチームのリーダー。
冷静沈着で指揮能力の高い知略家。
横柄な態度をとり、他人の弱みにつけこむ卑劣さ、目的さえ果たせば部下は見捨てるというドライさも持っています。
セントラルタワーで行われていたレセプションパーティーを襲撃し、警備システムを掌握してオールマイトを含む世界のプロヒーローたちを拘束。
島中を人質にとり、デヴィット・シールドの研究を要求するという展開に。
デヴィット・シールドの研究とは、ヒーローたちをパワーアップさせる「個性増強装置」の試作品。
これがヴィランたちの手に渡れば大変なことになります。
さらに”究極の悪”「オール・フォー・ワン」とウォルフラムがつながっていたことが明らかになり――。
本編の時系列からすると、かなりの強敵として登場するウォルフラム。
「金属操作」の個性も応用力が高く、攻撃や防御に優れた力と言われています。
現代の私たちの世界では、ありとあらゆるところに使われている「金属」。
それを操ることができるなんて強すぎますよね。
ヒロアカ映画にでてきたヴィランの、金属を操る個性って完全にセメントスの上位互換だし、作中でも指折りの強個性だと思う。
— Easy Alice (@hagakureni) August 22, 2018
ウォルフラムの攻撃はスケールがとにかく大きく、金属でできたタワーのてっぺんで「金属操作」を使い、巨大な金属の柱を縦横無尽に操ってデクたちを圧倒します。
その一方で、瞬時に拘束のための鉄筋を作ったり、金属の特性を生かした重さの物体を精製したりといった頭脳派なところも。
ただの力技でゴリ押ししてくるヴィランとは一味違い、劇場版の悪役にふさわしい個性となっています。
終盤のド迫力のバトルは必見です。
ヒロアカ映画の敵リーダー、戦闘にも戦闘以外にもめちゃくちゃ便利な個性なのに何故ヴィランになったのだろうか
あんな能力、引く手あまたすぎるでしょ……— マスカルポーネ☆ (@YOKOtwil) August 4, 2018
ヒーローになっていてもおかしくないほどの個性を持っているため、ウォルフラムがヴィランになった理由や過去を知りたいという人も。
しかし残念ながら、作中では明らかにされていません。
そこが残念ですが、かえって想像が膨らむというファンもいるようです。
【ヒロアカ2人の英雄】ウォルフラムの意味
ウォルフラムとは金属元素のタングステンのことで、希少金属のひとつ。
戦車の装甲や砲弾にも使われ、「最強の金属」と呼ばれています。
私たちの普段の生活ではほとんど名前を聞くことのない金属ですが、身の回りのいろいろなものに使われています。
「とても硬い」:炭素と結びつくと非常に硬くなり、モース硬度「10」のダイヤモンドに次ぐ「9」
「比重が重い」:金とほぼ同じ重さ。鉄の2.5倍、鉛の1.7倍ある。
タングステン
原子番号74、元素記号W。スウェーデン語で重い石「tung sten」の意味。元素記号Wはドイツ語ウォルフラムwolframから。— クイズ屋の化学。。 (@chemiquiz) July 18, 2021
ウォルフラム(タングステン)の名前の由来は、このヴィランにぴったりと言われています。
ヒーローたちの世界を貪欲な狼のようにむさぼるという意味のウォルフラム。
金属に関するイメージもぴったりで、これ以上かっこいい名前はありませんよね。
【ヒロアカ2人の英雄】ウォルフラムの個性はハガレンに似てる
そういやヒロアカの映画に出てきたヴィランやつの個性が錬金術みたいで、心の中で「ハガレンじゃん」と思った
— 翔さん (@LiSA_xsxhxoxux) August 31, 2018
同じ制作会社(ボンズ)であることから、ウォルフラムの個性と『鋼の錬金術師』の共通点を挙げているファンもいるようです。
『鋼の錬金術師』の主人公エドワードは金属に関する錬金術に長けており、機械鎧(オートメイル)を刃に変えたり、地中の物質から槍を生成したり、地面(微量に金属が含まれている)を隆起させて敵を押しつぶすなどの技を持っています。
この「金属を操る」点が、ウォルフラムと似ていると言われるようです。
またアメコミ(マーヴェルコミックス)『X-MEN』の悪役、マグニートーに似ているという意見も。
ヒロアカ映画やっと見てるんだけどヴィランの個性で笑ってしまったw作者さん流石wX-MEN好きすぎかwww
— くらげマスク㊗️🐯🐰Ⅱ (@salad0810) March 2, 2019
マグニートーは磁力を操り、あらゆる金属を意のままにすることができ、『磁界王』とも呼ばれる人物(ミュータント)です。
勉強家で優れた物理学者でもあり、自身のパワーをさまざまに応用する科学的知識を持っています。
最強のミュータントの一人であるところも、ウォルフラムとよく似ていますね。
【ヒロアカ2人の英雄】ウォルフラムのネットの評判
ウォルフラムがかっこいい
ウォルフラムがさ〜、気持ちの良い程にヴィランで見ててワクワクすんだよね…。こう、どうやって倒すんだろ!?みたいな。舌戦も楽しい。ある意味行儀の良い悪役みたいな……
— カズシ (@kazushi086) January 11, 2019
劇場版のオリジナルヴィランであるウォルフラム。
敵ながら かなりの人気を誇っているようです。
ヒーロー側のカッコよさはもちろんですが、敵役にもしっかり見せ場があるヒロアカ。
敵が強くてカッコいいほど、ヒーローも引き立ちますよね。
葛藤なく悪事を行う姿は「これぞ悪!」というかんじで強キャラ印象です。
今年のヒロアカ映画(来年もあるかのような姿勢で話すオタク)のヴィランのウォルフラムさんメチャメチャ好き過ぎてウォルフラムさんが大暴れするシーン大興奮してましたね…妙な色気あるよね???もちろん正義の輝きにも大興奮でしたし、やられて痙攣してるウォルフラムさんの姿にも大興奮ですよ。
— 赤原 朱月 (@kikiriri_tum) August 26, 2018
女性ファンのちょっと特殊な性癖にもヒットしているよう。
デヴィット・シールドとの関係性にも萌えるファンがいるようです。
ウォルフラムがいまいち
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~』、金属操作するヴィラン、ウォルフラム(小山力也なのだが)がただひたすら悪く感情を逆撫でするヒーローの善性を際立たせるためだけに存在する魅力の薄い悪の典型。そのためかクライマックスがあまり盛り上がらない映画になっているような。
— 怪獣少女オオサカ (@osakaayumu) March 28, 2021
反面、あまりにしっかり「悪役」しているためか、「存在感がない」「ありきたり」「テンプレ」とも言われているようです。
ストーリー的にも「ヒーローを引き立たせる(ためだけの)悪役」として、余計な感情移入ができないようなキャラクターになっています。
彼の人間味を感じられるような過去や、ヴィランになった理由も描かれていません。
劇場版のキャラクター原案を担当した原作者・堀越耕平さんは、ウォルフラムについて『組織のボスらしい見た目で貫禄のあるキャラだったが、どこかやられ役としてデザインを起こしてしまった』と言っています。
その結果、キャラの印象が弱くなってしまったと感じ『もったいなかった』そう。
そのほかウォルフラムの印象については、「ヴィランらしくない」「声優さんの演技がすごい」という声も。
もしウォルフラムが本編に登場することがあれば、もっとカッコよく、さらに悪の魅力全開のキャラになっているかもしれませんね。
まとめ
『僕のヒーローアカデミア 2人の英雄』に登場するヴィラン(敵)・ウォルフラムの個性は、「金属操作」と「筋力増強」。
「筋力増強」はオールフォーワンから与えられた個性。
ウォルフラムの意味は、金属元素のタングステンのこと。
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