ジブリのWヒロイン映画として人気の「思い出のマーニー」。
有名な「ナウシカ」や「ラピュタ」「トトロ」などに比べ、男性キャラが少ないことも知られています。
数少ない男性キャラの中で、印象的なのが「といち」。
名前も風変りですが、調べてみると、実はかなり重要なポジションにいるようで・・・。
「といち」とは一体何者なのか?変わった名前の由来は?何をしている人なのか?などを調べてみました!
思い出のマーニーのといちは何者
思い出のマーニー見てたら、無口なボート漕ぎの、クマみたいなおっさんが出てきてワロタ。ファブぶぶぶ pic.twitter.com/9DFhGZFXSW
— 忍宮🏯🇯🇵⚽️🇩🇪🏰 (@shinoguu) March 21, 2015
さてこのといちさん、見た目はあんまりぱっとしないおじいさんです。
が、もしゃもしゃのヒゲ、年寄りらしからぬモリモリの筋肉、意外と鋭い眼光と、まさにジブリでおなじみの「ただものじゃない感」満載キャラ。
そして「といち」とは「十一」と書くそうです。
ここで「なるほど!」とひらめいた方もいるのではないでしょうか?
そう、昔の日本でよくある名付け方なんです。
といちの名前の由来は?
原作でのといちさんは「Wuntermenny」(ワンタメニー)という、こちらもちょっと変わった名前で登場しています。
「Wuntermenny」とは、といちさんの母親が彼を産んだ時に言った言葉、「One too many」(1人分余計)(ひどい)が、そのまま名前としてつけられてしまったようです。
といちさんは十一人兄弟の末っ子。
お母さんとしては「もう十分!」と思っていたところなのかもしれませんね。
ジブリ版でも、原作の「十一人兄弟の末っ子」という設定を生かし、十一番目の子で「十一(といち)」という名前にしたようです。
日本には昔から男の子の名前に数字を入れる名付け方があり、今でも広く行われています。
生まれた順に「太郎(一郎)、次郎(二郎)、三郎…」と付けるのはよく知られていますよね。
これらは「輩行名」(はいこうめい)と呼ばれています。
この時、数字で「十一」以降は「郎」の字をつけないという場合があるそうで、といちさんもそのパターンのようです。
といちさんはもしかしたら「十一郎」さんだったかも?と考えると、ちょっと面白いですね。
といちは何をしている人?
といちさんはとても無口なおじいさんで、その正体は作中でも謎に包まれています。
登場シーンも少なく、なんとセリフも物語最後にたった一言だけ!
十一「マーニー。青い窓の向こうに閉じ込められた少女。遠い昔の話だ。」
といちさんは、意外とポエマーですね。
かなり薄い存在なのに、意味深なセリフで我々の心を掴んできます。
そう、マーニーのことを知っているのです!
ほかにも杏奈が湿地のお屋敷から戻れなくなっているところにボートであらわれ、手を貸してくれるという、ヒーローのようなといちさん(ただし無言)。
コミュ障の杏奈も、何故かといちさんには心を開くようです。
なんとなく、似た者同士な雰囲気を感じ取っているのかもしれません。
といちさんはセリフや登場シーンが少ないため、素性は作中では明らかになりませんが、実は推測できる要素が少し出てきます。
といちは「花売りの少年」?
物語の後半、杏奈が体験しているのはかつてマーニーが体験した過去?ということが徐々に明らかになっていきます。
マーニーが少女の頃つけていた日記を湿地のお屋敷で見つけ、読み進めていくと、「お屋敷のパーティーで、花売りの恰好をした子とダンスをした」とあります。
映画の中では、マーニーは杏奈に花売り娘の服を着せてパーティーに潜り込みますが、実際は、マーニーは誰と一緒だったのでしょうか?
ここで候補に挙がるのが、「久子さん」と「といちさん」なのです。
映画の後半で、少女時代のマーニーと遊んだことがある、と登場する老婦人が久子さん。
マーニーと年頃が同じくらいで、数少ない友人だったのかもしれません。
そしてちょっと変わった説が、「花売りの恰好」をしていたのはといちさんだったのでは?というもの。
といちさんも、マーニーの日記に少しだけ登場しています。
「6月11日 この間の村の子たちがまた窓の下のところまで来ている。
みんなで小さな男の子をからかっていた。
その子が泣き出したので一人の子がお菓子をあげたら、泣きやんで食べた。
でも、その子がお菓子の袋まで食べてしまったので、みんなはまたからかいはじめた。
その子はぜんぜんいいかえさないの。
なんだかとてもかわいそうだった。」
作中ではページが一瞬しか映りませんが、おそらくこの「小さな男の子」というのが幼い頃のといちさんなのでは?と考えられます。
マーニーとといちさんは顔見知りだったのかもしれません。
また、当時から「言い返さない」と書かれていて、かなり寡黙な性格なのが分かりますね。
そして、パーティーの時の日記に「花売りの恰好をした子」とダンスをした、としか書かれていないところが謎を呼びます。
もしそれが久子さんや和彦さんなら、そう書くのではないでしょうか?
もしかしたら、マーニーも、顔見知りではあるけれど、「名前を知らない子」=といちさんだったとも考えられますね。
ダンスの相手が男の子であるのも、自然です。
ただ、杏奈の追体験の中では、花売りの子はスカートを履いています
杏奈の空想の中では、花売り=女の子だと思っているようです。
真相はといちさんの胸のなかに・・・。
そして、視聴者の想像にゆだねられているのかもしれませんね。
まとめ
思い出のマーニーに登場する寡黙なおじいさんの名前はといち。
原作での名前は「Wuntermenny」(ワンタメニー)で、母親が彼を産んだ時に言った言葉、「One too many」(1人分余計)をそのままつけられてしまった。
ジブリ版でも、原作の「十一人兄弟の末っ子」という設定を生かし、十一番目の子で「十一(といち)」という名前にした。
といちは子供の頃マーニーと交流があったかもしれない。
マーニーの日記に「花売りの恰好をした子」は、もしかしたらといちのことかもしれない。
「思い出のマーニー」を見逃してしまった人、もう一度みたいなあ・・・という人。
ジブリ作品ってプライムビデオやネットフリックスなどの動画配信サービスでは配信されていないんですよね。
ジブリ作品を楽しむには、TSUTAYA DISCASを利用すると便利です。
TSUTAYA DISCASは、TSUTAYAのDVD/CDが借り放題で自宅まで配送してくれるサービスです。
PC・スマホで予約→自宅に郵便で届く→ポストに返却、という流れなので、近くにTSUTAYAないんだけど・・・という人も安心して使えますよ。
無料期間も30日間あるので、ジブリ映画以外にも色んな動画を無料で楽しむことができます。
■ 関連記事 ■
思い出のマーニーの杏奈はかわいいけどクズ?精神病と言われる理由についても
思い出のマーニーは意味わからないから面白くない?意味不明と言われてる理由と評価まとめ
思い出のマーニーはサイロが怖い!ホラーや都市伝説と言われる理由についても
思い出のマーニー「太っちょ豚」の名前は信子!カッターで脅したという嘘についても
コメント