2014年に公開され大ヒットを記録した映画『るろうに剣心京都大火編』。
原作でも人気の高い「京都編」を2部作実写化した前編にあたります。
志々雄真実や十本刀、斉藤一、四ノ森蒼紫など人気キャラが活躍する本作ですが、見た人からは「つまらない」「中途半端」と言われることも。
いったいどこがつまらないの?
中途半端なのはなぜ?
そのほか「ここがひどい」というネットの意見もまとめました。
(作品のネタバレを含んで作成しています。ご注意ください)
【るろうに剣心京都大火編】ここが中途半端
中途半端に終わっている
るろうに剣心観たよー(・ω・)ノ
原作ほとんど知らないので、逆に楽しめました!
2部構成なので、京都大火編は中途半端な終わりでした( ゚д゚)
9月の伝説の最後編楽しみw pic.twitter.com/D6U5jePGjp— ズッキーニ帝国大統領 ズッキーニ (@theyellow1968) August 6, 2014
前作『るろうに剣心』の大ヒットを受け、原作でも人気の高い「志々雄真実(ししおまこと)」一派の登場する「京都編」も映画化されることになりました。
「京都編」は原作7巻から17巻にかけて連載された長編のため、前編「京都大火編」と後編「伝説の最期編」の二部作として公開されることに。
しかし、この分割方式のせいで「中途半端」と言われてしまうようです。
後編の「伝説の最期編」があるためか、本作は非常に中途半端なところで終わっています。
そのため原作を知っている人は「ここで終わり?!」、知らない人は「よく分からないまま終わった…」となってしまうよう。
続きが気になってしかたないところは上手い「ヒキ」なのかもしれませんが、ほとんどの視聴者が「映画としては中途半端」「へんなところでぶった切られている」と不満をもらしています。
「見終わった後消化不良気味」「続編ありきの構成が良くない」という声もあるようです。
ストーリーが長いのに中途半端
るろうに剣心の京都大火編と伝説の最期編は、中途半端に長すぎなのは、興行の都合なのかしら。もっと切って3時間物の1本でよいと思う。ビデオシリーズの短縮版のような、冗長さと散漫な感じが否めない。
— 福さん@東京都 (@sFuK3) September 14, 2014
原作は単行本10巻分のボリュームがあり、映画を前後編にしてもすべてのエピソードを入れ込むには足りません。
そのため、かなりカットされている部分があります。
たとえば十本刀による葵屋の襲撃、安慈と左之助の修行、煉獄が左之助の爆弾で壊される、などのエピソードはごっそりカットされています。
(そのため左之助は「二重の極み」を使いません)
年季の入ったファンの多い作品なので、原作をばっさりカットするのはためらわれたのかもしれませんが、原作ファンからは「もっとはしょっていい」「中途半端に長い」「3時間で1本にしてほしい」という声もあるようです。
また「原作を知らない人に対する説明が足りない」「メインキャラクターが崩壊している」という辛口の意見も。
原作を知らないと楽しめないと言われるのは漫画の実写化あるあるですが、本作は登場人物が多く、複雑な人間関係もあり、未読の人にも分かりやすい説明が必要だと言われているようです。
キャラクターの登場が中途半端
「るろうに剣心〜京都大火編」鑑賞。むむむ。前作はコンパクト脚本で、見せ場をアクションに集中した作品で好感もてたんだけど…。今回は原作が量的に長く、かつ脚本が原作をバッサリ切れなくて非常に中途半端な出来に。キャラ全員物語に押し流されてバタバタしてる。勿体ないなあ。
— row_m (@row87400822) August 18, 2014
とくに十本刀のエピソードは省略されているところが多く、前述した安慈と左之助の修行がないことになっているため二人の関係性も違ってしまっています。
「二重の極み」がないなんてありえない…!
またるろうに屈指の人気キャラ、瀬田宗次郎の過去もまったく語られないのでなぜいつも笑顔で戦うのか、「強ければ生き、弱ければ死ぬ」という志々雄のセリフの重要性もほとんど伝わりません。
ひとりひとりのエピソードをしっかり描く時間がないためか、「キャラがバタバタしている」「せっかくのバトルシーンが印象薄い」などの不満があるようです。
今日観た映画は「るろうに剣心・京都大火編」です。原作読んでる者としては蒼柴や左之助の件が中途半端で後編に繋がるのか微妙な感じはしたが頑張ってはいる方かな?個人的には宇水戦の後半の出来次第だが単品だと10点満点中6点ですか。 pic.twitter.com/81XeWcNybX
— yoshikacha (@yoshikacha) August 14, 2015
四乃森蒼紫の御庭番衆のエピソードもカットされているので、なぜ蒼紫が剣心をつけ狙うのかという動機もいまいち弱いようです。
ただのストーカーみたいになっているという噂も…。
そのほか、御庭番衆・操ちゃんの髪型の再現度が中途半端という意見もありましたw
中途半端だけど良かったという意見も
「るろうに剣心京都大火編」見てきた。相変わらず谷垣健治による途方もないアクションシーンのおかげで二時間半全くダレなかった。原作のエピソードも駆け足ながら適度に消化しており、マンガの実写版としては極めて優秀なのだが、あまりに中途半端なとこでブッた切ぎられたので多少消化不良感は残る。
— Wed (@nofuture2010) August 14, 2014
アクションやスケールの大きさは申し分なく、十分楽しめるものだったという反面、終わり方はやはり中途半端で不満が残る人が多いようです。
物語が盛り上がるところでエンドロールなんて、モヤモヤが溜まりますよねw
実際は「京都大火編」の一か月後に後編の「伝説の最期編」が公開されたため、すぐに続きが見られたようです。
【るろうに剣心京都大火編】ここがつまらない
テンポが悪い・長すぎる
『るろうに剣心 京都大火編』は、三部作の真ん中にあるつなぎの退屈さがどうしてもあるな。さらにやっぱり物語に限界ありすぎるな。悪の親玉志々雄が「なんだよ、伝説の男がつまらない心中ごっこか」というのその通り。剣心は薫の存在に左右されすぎ。みんなキャラのモチベーションが単純すぎ。
— Takuma Ishikawa (@ishitakuma) September 9, 2015
「テンポが悪い」「退屈でつまらない」「いらないシーンが多すぎて長い」という声がありました。
本作の上映時間は2時間19分。
長めの作品ですね。
そして続編ありきで作られているため、物語が完結していません。
2時間以上かけて最後まで見ても結局決着がついておらず、続きはまた映画館で…となってしまったため、「つまらない」という人が多かったのではないでしょうか。
ストーリーがダイジェストでつまらない
『るろうに剣心 京都大火編』見てきた。つまるかつまらないかで言えば、つまらない。信者向け映画です。ダイジェストで人間ドラマが最小限。筋を消化するのに懸命で、話がどこに行きたいのか盛り上げ方が足んないし、クライマックスもよう分からん。アクション満載で良し。
— 大根 (@daikonsan) August 6, 2014
単行本10巻分のストーリーを映画2本分にまとめたため、あらゆるエピソードが薄味になってしまっているという意見もあります。
原作ファンにとっては「ただのダイジェスト」「人間ドラマが薄い」「クライマックスへの盛り上げ方が足りない」という不満になっているよう。
カットされたエピソードが多いため、登場人物たちの過去や思想、人間関係などが伝わらず、せっかくのバトルシーンもアクションの迫力だけで動機が弱いという声も。
原作ではそれぞれのキャラクターに深い人間性が感じられた「京都篇」ですが、それらが省略されたり再現されなかったりしたため残念に思うファンも多いようです。
十本刀の出番がカットされていてつまらない
るろうに剣心 京都大火編を見たけど、十本刀がちっとも暴れてなくてつまらない。
— あっきー (@RX78CX) December 30, 2014
志々雄真実の配下「十本刀」は10人いるはずなのですが、本作で実際に戦うのは「”天剣”の宗次郎」「”刀狩り”の張」「”明王”の安慈」だけで残りの刀たちはほとんど目立たず、あっさり鉄鋼艦・煉獄で政府によって捕まってしまいます。
それぞれキャラの立った敵役であり、バトルエピソードも面白かったので、映画での空気のような扱いに不満が集まったようです。
映画ではそのほか明神弥彦や御庭番衆も、剣心や薫などの主要キャラに比べると扱いがかなり適当になっていて、「原作とは別物」と言われているようです。
【るろうに剣心京都大火編】ここがひどい
前後編になっているのがひどい
「るろうに剣心 京都大火編」は ひどい映画で1本の映画として何も完結していないアイドル映画。「同 伝説の最期編」があってテレビの前編後編みたいな構成で個々では何のテーマも持たない映画。公開当時はアニメ原作実写映画にありがちな前後編構成、最近は流行んないけど、最終章 The Final が心配。 pic.twitter.com/8JrBwLnER6
— 力ワイ🍥ㄘくわ🤖 【not for me】 (@tarosatyan) April 25, 2021
続編ありきの作り方になっているため、1本の映画としては物語が完結していなくて「ひどい」と言われているようです。
後編を含めて見ないとストーリーがつながらないのは、観客のことを考えていないとも言えますよね。
原作の「京都編」は単行本10巻分の長さがあるため、2時間で収まらないというのも分かりますが…。
何度も観に行きたいファンにとっては、1本で見終えられる映画の方がいいですよね。
ドラマ部分や脚本がひどい
るろうに剣心 京都大火編@UC豊洲 相変わらずアクションはいい感じ、相変わらず脚本はひどい。1と変わらず映画化ではなくて映像化と割切るとかなり楽しめる!アクションは疾走感と躍動感があるし、カメラもグイングイン動くけどそこまで見にくくない。ワイヤーっぽさたまに気になるけど許容範囲。
— そま (@somadie) August 4, 2014
「脚本がひどい」という意見は、前作『るろうに剣心』でも言われていたようです。
原作でも人気の高い「京都編」は、実写化を楽しみにしていたファンが多いのですが、ストーリーの改変(改悪)にがっかりしたファンもいるよう。
とくに本作は後編の「伝説の最期編」の方がクライマックスになるためか、盛り上がりに欠けていて「ひどい」と言われているようです。
また「画面処理やカメラワークがTV的でひどい」「セリフが説明的過ぎてひどい」という声も。
演出や脚本の部分に残念なところが多いようです。
キャラクターの再現度や役者さんたちの演技も高評価でした。
京都弁がひどい
るろうに剣心、京都大火編なのに京都弁がひどい。
— Terasan (@ultramanterasan) March 30, 2018
「”刀狩り”の張」役の三浦涼介さんの関西弁がひどいという人がいるようです。
京都が舞台ですが、張のしゃべっている言葉は京都弁ではなく関西弁。
また微妙にイントネーションが違うので、せっかくの演技が下手に見えてもったいないという意見も。
関西キャラのいる作品ではよく言われることですが、「関西出身の役者さんをキャスティングしてほしい」またはいっそ「関西弁を使わないで欲しい」という切実な声もあるようです。
関西出身のファンにとっては、微妙な抑揚の違いが気になって物語に入り込めなくなってしまうのかもしれません。
まとめ
『るろうに剣心京都大火編』は、原作でも人気の高い「京都編」を2部作実写化した前編。
見た人からは「つまらない」「中途半端」「ひどい」と言われる。
中途半端と言われるところは、中途半端に終わっている・ストーリーが長いのに中途半端・キャラクターの登場が中途半端など。
つまらないと言われているところは、テンポが悪い・長すぎる・ストーリーがダイジェストでつまらない・十本刀の出番がカットされていてつまらないなど。
ひどいと言われている理由は、前後編になっているのがひどい・ドラマ部分や脚本がひどい・京都弁がひどいなど。
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