冬の味覚の王様、カニ。
特に越前ガニの解禁日の11月6日には、ニュース番組でも水揚げなどがよく特集されますよね。
越前ガニって、すごく大きくて身もたくさん入っていそうですよね。
見た目がズワイガニにそっくりなんですが、越前ガニ=ズワイガニってことなんでしょうか?
地域によっては、これまた見た目ソックリなカニを松葉ガニと紹介していることもありますよね?
越前ガニと松葉ガニとズワイガニ、どう違いがあるのか調べてみました!
越前ガニと松葉ガニの違いは何?
越前ガニも松葉ガニも、どちらも同じ「ズワイガニ」です。
ズワイガニは水揚げされる地域によって、呼び名が違うんですね。
冬のカニといえばズワイ蟹。
山陰の日本海側で獲れたズワイガニを松葉蟹、福井県で獲れたズワイガニを越前ガニと呼ぶよ。実のところ2人とも中の人は同じです。育った環境や餌が違うことで、それぞれ味が違い好みが分かれるよ。 pic.twitter.com/pPuNOPIWLd— カニちゃん(強い) (@KanyeWest0307) January 14, 2020
なぜかと言うと、ブランド化するためです。
カニの品種としては、どちらも「ズワイガニ」(本ズワイガニ)なんですが、山陰地方で取れたズワイガニは「松葉ガニ」、北陸地方で取れたズワイガニは「越前ガニ」になります。
なる・・・というより、呼ばれている、ということですね。
取れた港やタグについて、それぞれ説明していきますが、先に表にしてまとめてみたので参考にしてください。
漁港 | タグの色 | |
越前ガニ | 福井県(越前漁港) | 黄色 |
松葉ガニ | 京都府、兵庫県、島根県、鳥取県(山陰地方) | |
↓さらに細分化 | ||
間人(たいざ)ガニ | 京都府(間人漁港) | 緑 |
大善ガニ | 京都府(網野 浅茂川港) | 緑 |
柴山ガニ | 兵庫県(柴山港) | ピンク |
津居山ガニ | 兵庫県(津居山港) | 青 |
越前ガニと松葉ガニの違い〜値段・価格
越前ガニのほうが値段が高いイメージがありますが、実際にはどうなんでしょう?
まず、越前ガニは福井県で取れたズワイガニ限定です。
対して松葉ガニは京都府、兵庫県、島根県、鳥取県という山陰地方で取れたズワイガニを指します。
越前ガニのほうが取れる量は少なくなりますよね?
また、福井県は日本海側で海水も冷たく、荒波も多くなります。
そんな海で育った越前ガニは、身がしまって大きくなると言われています。
水揚げ量の違いから、越前ガニのほうがどうしても値段が高くなる傾向にあります。
もちろん季節によって変わりますが、越前ガニの相場は1杯平均2万円です。
ただ、現在ズワイガニの水揚げ量が減ってきているので越前ガニ、松葉ガニともに値段が高くなってきています。
松葉ガニの値段も高騰しているようなので、この相場はあくまで目安にしてくださいね。
越前ガニと松葉ガニの違い〜味・人気
味については、とれたてを食べるかどうかで変わってきます。
いただいた越前ガニ、いろんないのちと美味しさ、それを与えてくれたさまざまな存在にひたすら感謝します。 pic.twitter.com/JTYpuCBYgx
— keiko.hiwa (@KeikoHiwa) January 9, 2020
越前ガニは、漁港からすぐの沖合で取ることができるため、水揚げ後すぐに卸されていきます。
対して松葉ガニは多少遠いところで取ることもあり、生け簀の中に入れられている時間が長かったりします。
ロシアからの輸入だと冷凍もされていますし、ブランドのないズワイガニだと1杯6,000円くらいで購入することもできます。
その点が、味の違いとして出てくるのだと思いますが、絶対に越前ガニのほうが美味しい!とはいい切れません。
きちんと識別され、鮮度が劣るカニにはタグを付けることはできません。
越前ガニと松葉ガニ、美味しいものは産地直送のものになります。
値段と人気は比例するので、人気があるのもやはり越前ガニに軍配が上がりますね。
ただ、先にも書いたように越前ガニは必然的に数が少なくなるので、売上などでは松葉ガニのほうが多くなると思います。
越前ガニと松葉ガニの違い〜タグ(ブランド)
越前ガニ🦀
タグ付きだよ✨ pic.twitter.com/F7aMTA3QxX— かぼす *kabosu* (@kabochan_11_12) January 14, 2020
福井県で取れた越前ガニですよ!という証として、越前ガニには黄色いタグが付いています。
カニの品種としてはすべて「ズワイガニ」なので、タグがないと流石に漁師さんであってもどの漁港で水揚げされたカニか、というのは見分けが付きません^^;
黄色いタグは間違いなく福井県で水揚げされた越前ガニである、という証拠になるんですね。
同じように松葉ガニにもタグが付いています。
が、松葉ガニは山陰地方で取れるズワイガニなので、水揚げされる漁港も多く、さらに細分化されるんです。
例えば、京都府の間人漁港で水揚げされたカニは間人(たいざ)ガニとして緑のタグが、兵庫県の柴山港で水揚げされたカニは柴山ガニとしてピンクのタグが付いています。
なかなかややこしいですね!
まとめ
越前ガニと松葉ガニはズワイガニのブランドとしての名前だった。
山陰地方で取れたズワイガニは「松葉ガニ」、北陸地方で取れたズワイガニは「越前ガニ」と呼ばれる。
越前ガニのほうが取れる量が少ないので、値段が高くなる傾向がある。
人気も越前ガニのほうが高いが、数が多い松葉ガニのほうが売上は多い。
カニの品種としては全部ズワイガニなので、水揚げされた漁港ごとにタグを付けて区別している。
(大きさなど規格に達しないカニにはタグを付けることはできない)
越前ガニには黄色いタグが付いていて、漁港が細分化される松葉ガニにはそれぞれ違う色のタグが付いている。
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