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【しょせん他人事ですから】はつまらない?気持ち悪いという声についても

『しょせん他人事ですから』は原作/左藤真通、作画/富士屋カツヒトが描く青年漫画。

ネットトラブルに強い弁護士・保田理(やすだおさむ)が主人公でさまざまなネット関係の事件を解決していくストーリーが人気の作品です。

しかし、読者からは「つまらない」「気持ち悪い」という声も。

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【しょせん他人事ですから】ここがつまらない

本作を読んだ人のレビューでは「つまらない」「面白くない」という評価はほとんどないようです。

しかし、一部の読者からはつまらない理由が挙げられていました。

主人公の弁護士に魅力がない

『しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~』の主人公は、性格にやや難ありの弁護士・安田理(やすだおさむ)。

彼のひとくせある言動に魅力がなく、共感できないため「つまらない」と言われているようです。

「ネットの誹謗中傷というトラブルとその顛末は面白いが、主人公の弁護士に魅力を感じない」
「主人公の食えない態度や性格を生かした解決策ではないため爽快さがない。主人公がただの態度の悪い弁護士に見える」
「主役の弁護士は有能だが軽薄で好きになれない」
「依頼者に対してセクハラ発言があるのがアウト。変なキャラ付けが失敗している」

など、弁護士にそぐわない態度やセリフが反感を買っているよう。

第1話で相談に来た主婦に「本当に人妻AVに出演しているんですか?」とセクハラ発言をするなど、依頼者の必死な気持ちを無視しています。

助手にもっと話をしっかり聞くよう注意されても「ムリ。時間のムダだもん」と、あくまでビジネスとして対応するという態度です。

相談者の心に寄り添って解決方法を探るという描写もないため、「主人公は何のために弁護士をやっているのか?」という疑問もわきます。

まさにタイトルどおり、「しょせんは他人事じゃん?」と思っているようです。

保田は『リーガルハイ』の古美門研介のように大金をふっかけて悪人の弁護をするわけではなく、むしろ善人側に立つ弁護士なのですが、言動や行動に爽快感がないため、好感度が低いようです。

管理人も正直保田にはあまり魅力を感じませんでした…。

でも、ネットの誹謗中傷というトラブルが実際にどう解決されていくのか、リアルな描写がとても興味深かったです。

法律用語も難しくなく、テンポも良いためスイスイ読むことが出来ました。

保田が苦手な人もいるかもしれませんが、ストーリーはとても面白くてネットリテラシーの勉強にもなります。

ネット炎上は決して他人事じゃないと思える漫画です。

実際はこんな解決はしないからつまらない

「現実にありそうな事件だが、実際はこんな風にあっさり勝つ炎上案件はなさそう」
「原告がすっきりして終わることもほとんどない。読んでいてそこが違和感ある」

など、第1巻の主婦ブログ炎上事件の結末に納得がいかず、「つまらない」という人が多いようです。

第1巻の炎上事件は、被告(加害者)が和解に応じ、いったんは慰謝料を払ったものの、支払いが滞ったため動産執行官と保田が自宅に差し押さえにやってくるという展開に。

加害者である主婦の夫は裁判を起こされていたことを知らず、驚きます。

そして主婦がネットに書き込んでいた誹謗中傷を見せられ、ATMでお金を下ろして来て保田に渡します。

被害を受けた方の主婦は慰謝料をちゃんと取れ、めでたしめでたしというラストです。

たしかに実際のネット炎上事件は、こんなに簡単に解決しませんよねw

双方が弁護士を立てて長く争い、泥沼化することも多いような気がします。

誹謗中傷の被害を受けた側も消耗し、すっきり終わることはありません。

また「実際は炎上の被害者は無実ではなく、たいてい何かしらやらかしていることが多い」というもっともな意見も。

本作の被害者は、まったく事実無根なところからブログを炎上させられていますが、実際は先に被害者が不用意な発言をしていたり、差別や主義主張のおかしい書き込みをして炎上するというパターンが多いですよね。

悪口を書かれる方も、それ相応の悪口を書いていることが多いのが現実です。

そのあたりがリアルでないところから、「つまらない」「共感できない」という人もいるようです。

加害者側がリアルではない

ほかにも、

「まともで常識的な旦那さんに、あんなおかしい奥さんがいるのが違和感」
「嫁が被告になるような人なら、旦那も子どももおかしいケースが多い」

など、被告(主婦)とその夫が「リアルじゃない」という意見もあるようです。

第1話に登場する被告の夫はとても理解があり、妻が裁判沙汰になっていると知ると、ちゃんと慰謝料を払いました。

しかもその後、開き直る妻をたしなめ、きちんと謝罪に行こうと説得するというシーンもあります。
(実際に菓子折りを持って夫婦で謝罪に訪れています)

読者としてはすっきりする終わり方ですが、実際に「裁判を起こされるような人の配偶者」は「もっと”やばい”人」が多いというツッコミのようです。

ほかには

「1巻の依頼者(被害者)に共感できないしイライラする」
「パラリーガル(助手)の女性が大げさすぎてストーリーになじんでいない」

など、登場人物についての不満があるよう。

そんなモヤモヤが「つまらない」という意見につながっているのかもしれませんね。

【しょせん他人事ですから】ここが気持ち悪い

「気持ち悪い」という口コミもあまり見られませんでしたが、一部の読者からは理由が挙げられているようです。

絵が気持ち悪い

「作画の絵が気持ち悪い。特に人物の顔の描写に嫌悪感がある」
「絵は下手じゃないし丁寧に描いてあるのに気持ち悪く感じる…」

絵柄が好みに合わず、「気持ち悪い」と感じる人がいるようです。

作画の富士屋カツヒトさんは『しょせん他人事~』の他にも『19番目のカルテ 徳重晃の問診』『打ち切り漫画家28歳、パパになる』などの作品を手がけており、主に原作付きのコミックで活躍されている漫画家さんです。

管理人も最初は人物の顔にうまく説明できない気持ち悪さを感じましたが、ストーリーの面白さやテンポの良さで気にならなくなりました。

作画は好みが大きく分かれる部分のため、気持ち悪く感じるのは人によるかもしれませんね。

「ギャグシーンのぷにゃっとした絵柄が気持ち悪い」
「女性が可愛くない」

という声もあり、カッコよくキレイに書き込まれた最近の少年漫画系の絵柄とは違うため、「気持ち悪い」と感じてしまうのかもしれませんね。

読後感が気持ち悪い

「読んでいて良い気持ちにはならない」
「”他人の不幸は蜜の味”的なゲスな話ばかりだが続きは気になる」

主にネットトラブルがメインのストーリーのためか、読んでいてスカッとしない、嫌な気持ちになるという人が多いようです。

トラブルメーカーのキャラの行動にイライラしたり、腹が立ったりということもあるため「読んでいて削られる」という人も。

「内容はなるほどと感心できるが、読後感が疲れる」など、ストーリーやテーマには共感できるものの、キャラの行動に爽快感がないところが「気持ち悪い」と感じるのかもしれませんね。

【しょせん他人事ですから】面白いという口コミ

「面白い!」という意見は、「勉強になる」「弁護士漫画として面白い」など、ほとんどのレビューが好意的なものでした。

また「絵柄は好きじゃないが話が面白い」「ゲスな内容だがつい読んでしまう」など、中毒性があるという人も。

現代では、ほとんどの人がネットを利用しています。

手軽に発言できるSNSも普及し、いろいろな人と交流できるのがネットの利点です。

しかしこの漫画のように、普通の人でも一歩間違えれば加害者にも被害者にもなってしまうのがネットの怖いところ。

本作を読んで「他人事じゃない」と考えさせられる内容なのが人気の理由かもしれないですね。

まとめ

『しょせん他人事ですから』は、読者からは「つまらない」「気持ち悪い」という声もある。

つまらない理由は、主人公の弁護士に魅力がない・実際はこんな解決はしないからつまらない・加害者側がリアルではないなど。

気持ち悪いという感想は、絵が気持ち悪い・読後感が気持ち悪いなど。

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